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フィギュアスケーターズの華麗ないちにち

1 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 15:21:12 ID:jU2kXhUqO
今日も今日とて繰り広げられるドタバタ劇。
今日は一体どうなることやら?


2 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 17:24:05 ID:tOh/AXtK0
いちおつです!

職人魂うずくわ!

3 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 17:38:40 ID:OtUXUNnG0
ある朝、ステファン・ランビエールが何か気がかりな夢から目覚めると
ベッドの中の自分が一匹の巨大なてんとうむしに変わってしまっているのに気がついた。

4 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 17:48:19 ID:3x+kG0o20
前スレもそうだけどランビは人間として
活躍できる見せ場がいまいちないのがwww
イケメン枠なのにネタキャラで腹イテエww

5 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 17:48:20 ID:oCNaBHdnO
いきなり変身w
せめて主役決めたほうがいいのでは?
そのほうが職人もやりやすいっしょ

6 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 17:50:27 ID:/pgnRPXz0
やっぱりジョニ子が主役かな?

7 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 17:53:09 ID:oyq0yaee0
ジョニ子キボン。全ての登場人物を愛で包めるのは彼しかいない。

8 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 17:59:28 ID:yuXa0+t00
慌てて誰かに助けを求めようとするが、
このままでは電話の操作もできないし、喋ることも筆談も出来ない!
そこへ運良くジョニ子がバウムクーヘンを手みやげに現れた

9 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 18:19:33 ID:LbsABwtO0
玄関には鍵がかかっている。
「せっかく遊びに来たのに居ないのかしら」
玄関先で携帯電話をかけるジョニ子
部屋の中で鳴り響く携帯電話
ご近所さんに有らぬ疑いを持たれてしまうかもしれない。
それだけは避けたい。
どうすりゃいいんだ、と焦るランビエール

1乙

10 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 18:33:10 ID:/pgnRPXz0
てんとう虫になったランビは、少しだけ空いていた
窓の隙間から出てジョニーのいるドアの方に向かった。

困ったジョニーは、携帯をバッグに入れて、代わりに
目も用紙とペンを出した。覚えたばかりの日本語で
メッセージカードを書いた。

「上参ーニョジ(ハート)」

我ながら可愛く書けた♪

そのカードにてんとう虫が止まった。

「あら、かわいらしい〜」



11 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 18:38:05 ID:/pgnRPXz0
↑ × 目も用紙

 ○メモ用紙

ごめんなさい。間違えた。

1さん、ありがとう。

12 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 18:44:07 ID:ZZgiQnpj0
第二弾きてるw
ジョニ子主役じゃないとまとまらないよね
ワールドネタも入れて

13 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 18:53:13 ID:vJdMPqMf0
ジョニー「こんな大きいの初めて見るわ♥」
拳大のでかさのてんとう虫をそっと頭の上に置いてみる。
鏡をのぞくジョニー。
ジョニー「脚がちょうどフィットしていい感じ。やっぱり髪にも
おしゃれは大事だわ」
(バラの冠の次はてんとう虫もいいわね)

ジョニー「そうだわ。このてんとう虫をジェーニャの金髪に飾ってあげたらどうかしら。
先日のテレビ番組でうっかりジェーニャの髪型を
笑いものにしちゃったし、お詫びもかねてあたしがコーディネートしてあげよっと」

ロシアへ行く方法を思案するジョニー。やっぱりあれしかないのかしら…でも…

14 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 18:56:17 ID:yuXa0+t00
メモと手みやげを郵便受けに置いて
(ランビはお菓子を食べたかったのだけど、叩き殺されるのが怖いので我慢して
ジョニーの頭にしがみつき続けることにした)

ジョニーは大きく息を吸い込んだ
できるかしら、いつも練習でできてるんだから今日も大丈夫よね!

15 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 19:34:18 ID:rqYzPwYh0
主役の座を虎視眈々と狙っている黒い人が
思い浮かんでしまうw


16 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 19:47:16 ID:OtUXUNnG0
「そうだわ、高い山のてっぺんからならトリプルアクセルでも行けるかも♪」
いきなりアルプス登山を思い立つ無茶なジョニ子であった。

17 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 19:49:02 ID:kfgdlK1G0
「あれ?、じょにー?久しぶりー!!」

ランビの家を訪れてきたのはなんと

「崇彦!!」

トリノにいるはずの小塚崇彦であった。





18 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 20:01:25 ID:/pgnRPXz0
「世界選手権のSP凄い良かったわよ〜フリーは残念だったけど、
 来年は凄く成長したあなたが見れそうだわ。でも衣装が地味ね!
 今度私がデザインしてあげるわよ」

ジョニーの黒×ピンク紐の衣装を着た自分を想像して、
なんとも言えない表情になる小塚。

「シッ、シーズン終わったばっかりなんで、来期の事は・・・」

「何言ってるの!ジミヘンの曲だからって地味な衣装なんて、
 そんなのダメ!!!」

いかに衣装が大事かを熱く語るジョニー

「・・・・・・・・あーもうっ!」

19 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 20:06:24 ID:kfgdlK1G0

バツが悪そうに答える崇彦。

「でも大ちゃんが優勝したし、自分もこれからガンバっろかな〜とおもって。」
「へえ〜、大輔が優勝なの!!あとでお祝いメールしなきゃだわ。」
「それで、以前ランビさんから振り付けの話しもらってたから、
このさいだしアポ無しできたんだけどさ〜。・・・・今留守ポイね」
「そうなのよ〜。それで3Aでアルプス越えてロシアに行こうと思ったんだけど」
「・・・・・・トリプルアクセル」
 とたんに目が沈む崇彦。
「どうしたの?・・・まさかそれが原因?」
「・・・ふたつともパンク。あ〜あ・・・・」
「やだ、ごめんなさい。そんなことも知らずに・・・」
「いや、いいよ。ショートはばっちり決まったから、また0から出直すよ」
「そうね、ショートでさよならってわけには・・・・」

といいかけて、何かを思い出したふたり。ここから先は何も言えずに苦笑するふたりであった・・・・

20 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 20:18:51 ID:yuXa0+t00
ランビは話題を変えようとしたが、自分が喋れないことを思い出した

21 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 20:20:13 ID:oCNaBHdnO
実は衣装にこだわりのあるてんとう虫ランビもジョニ子の頭の上で小塚の衣装を考えていた。

(シマウマを着こなせるのは俺しかいないしなあ…
いっそ王子系…いや、それも俺しか似合わないしなあ…
この地味ボーイがフリフリヒラヒラを着たら………プッwww
似合わねーwww超似合わねーwww)
どうやら小塚に赤ぬこ衣装を着こなされたことを今だにかなり根に持っているようだ(※前スレ参照)。

(振り付けはしてやってもいいんだけどな…スケーティングは確かにうまいしな。
俺のセンスでこの地味ボーイがどれだけ洗練されるかだな。
意外にフラメンコなんか…プッwww似合わry
振り付けしたいなんて言ったけどこりゃ難題だぞwww)
おかしさに身をよじりプルプル震えていると、
「くすぐったいじゃないの!潰すわよ!」
とジョニ子に一喝され、慌てて必死に笑いを噛み殺すてんとう虫であった。

22 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 20:33:52 ID:OtUXUNnG0
「あっあっあっ、ところでジョニーは何をしにロシアに行くの?」
小塚は必死に話題をひねり出した。
「ジェーニャの髪型をなんとかしてあげようかなって。
あ、このてんとう虫もプレゼントしちゃおうと思うのよね」

「あれ?てんとう虫ってランビエールさんが集めてるんですよね。
プルシェンコさんも集めてるの?
あ、これ玩具じゃないんだ、生きてるんだ!でけー!」

ジョニ子はランビエールを手にとって小塚に渡した。
ランビエールは自分である事を伝えようと必死に
黄色い汁を出して小塚の手になにか書き始めた。



23 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 20:57:11 ID:CY6EPyzd0
「ボスケテ」

24 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 21:21:37 ID:fxwtp4zc0
こづこづ「あれ?このてんとう虫喋れるみたいだよ?」
ジョニ「本当だ。でもぼすけてって何の意味かしら?」
テントウムシはもう一回黄色い汁を出してこづこづの手に書いた

「タスケテ ランビ」

25 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 21:33:19 ID:qF12DxFj0
「ランビが仕込んだペットかしら??」
「ランビが困ってて助けてやって欲しいってことかな?」

26 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 21:41:56 ID:vJdMPqMf0
「はっそういえば!!携帯にかけたけどつながらなかったわ。
きっとステファンの身に何か起こってるに違いないわ」
「もしかしてランビエールさん……誘拐されたとか?」
「じゃあ手がかりはこのてんとう虫?」
小塚の手のひらに居座るてんとう虫を見つめる2人。
てんとう虫は黄色い汁を出し疲れたのかぐったりしている。

「部屋に入ってみようよ。何かほかにも手がかりがあるのかも」
「うーん、でも鍵が閉まってるのよね。あたしの力じゃドアを壊すなんて無理だし」

27 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 21:48:07 ID:OtUXUNnG0
家の回りを用心深く見回るふたり。
「やっぱりランビさん留守みたいですねぇ」
「あら、窓が少し開いてるわね。タカヒコ、ここから手を入れてカギを開けられないかしら」
「そんな、無理だよ。よっぽど腕が長くなくちゃね」
「長い腕・・・あっ」

ふたりの頭上に同時に豆電球が点った(ように見えた)。

28 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 22:04:58 ID:re82zi070
一方その頃、リューキン宅。

「あれ、アイツどこ行った?」
ついさっきまで部屋の大部分を占拠していた姿が突然見えなくなり、
首を傾げるリューキン。
彼女の足元で、一匹のナナフシがカサカサと動いていることにはまだ気付いていない。

29 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 22:07:46 ID:bDEvQTbU0
ジョニーが携帯を取り出して電話をかけ始める。
「はーい、あたしよあたし。ワールドの解説をやってたの見てくれたかしら?
2日目の解説でタニスと一緒だったでしょ。それで
あたしたち今、一緒に買い物をしてる最中…」
ガチャン。
途中で電話が切れる。
「あらん切れちゃったわ」

すると突然、ゴオオオオオオオオオォッという地鳴りとともに周囲が揺れ始めた。
すさまじい衝撃音とともに辺りが砂埃に包まれる。
その砂埃からゆっくり姿を現したのは真っ黒い長い物体。

ベルビンとジョニ子が一緒に買い物をしてると聞くやいなや
ジョニ子の携帯のGPS情報を頭の触覚で感知し
連続与一スピンで駆けつけたのである。

30 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 22:11:02 ID:/pgnRPXz0
(あれ?なんで俺、ちいさくなってるんだ!!!!!!!!!)

ナナフシ・・・いや、ライサはテレビショーでダンスを披露して、
上機嫌だったけど、リューキンがなんかムカツク!とボコボコに
されて、意識を失っていた・・・

そして目を覚ましたら本物のナナフシになってしまっていた。

31 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 22:26:11 ID:ZXLRG4JR0
ナナフシになったライサ。
しかし、偶然にもジョニ子が電話で
変身解除ができる魔法の呪文「タニス・ベルビン」を
唱えてくれたので、あっさり元の姿に戻れたのだ。

リューキンの家でくつろいでいたことを、すっかり忘れ
反射的にジョニ子の元へ駆けつけたライサ。
魔法の呪文を唱えてくれたことに礼を言いに行ったわけではない。
なぜなら、本人はあまりの短時間のため
ナナフシ化には気づいていなかったのだから。
ベルビンの名前に無意識に反応してしまうのが悲しいところ。

32 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 22:29:22 ID:/pgnRPXz0
>31

ありがとう、上手くつなげてくれて。

33 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 22:53:44 ID:oVB+MFSo0
しかしテントウムシランビはよくジョニ子の頭上から
スピンしつつ飛び立っていかないな
習性まで虫になるとは限らないのか…

34 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 22:54:42 ID:yuXa0+t00
「で?何の用事だ、こないだも闘ったばかりじゃないか」
人間に戻ってもナナフシにしか見えないライサはちょっといらいらした口調で尋ねた。
「エヴァン、助けて欲しいの、お願い。
窓の隙間から手を伸ばして鍵を開けられないかしら?ステファンになにかがあったみた
いなの!あなたなら、その…腕が長いから」
「ていうかタニスどこ?」


35 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/26(金) 23:43:40 ID:qF12DxFj0
「心が綺麗じゃないとタニスは見えないのよ!
 だから早くカギあけて」

36 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/27(土) 00:37:43 ID:lKHrJ6fGO
ライサ「なんだとお前こないだの続きやるかコラ」
ジョニ「いいからさっさと開けなさいよ続きはそれからよ」
小塚「あーーもう!スレ始まったばかりなのにクライマックスには早過ぎる!」
てんとう虫「ぶーーーん………」

37 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/27(土) 00:57:39 ID:9ioxPe8O0
てんとう虫はライサの耳の近くに留まった。

「うわ、なんだこの虫!」
てめーだってナナフシだろうが、とジョニ子は思った。

払い落とそうとするライサの耳に声が聞こえる。

「ねぇ僕を助けてよ、お願いだから」
「虫が喋った?」
「虫って言うなよ。僕、ランビエール」
「??? !!!!!マジか」

「ああなんて頼りになるライサ。
あのふたり、ちっとも解ってくれなくてさー。
だてにナナフシやってるわけじゃなかったんだね」

38 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/27(土) 01:01:04 ID:ShPNXOclO
ジョニ子・こづ「あっ!てんとう虫が!」
ライサ「えっ?うわ、デカい虫!」
ジョニ子・こづ「うん、それはお前が言うな」

心の声が思わずダダ漏れる二人であった。

39 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/27(土) 01:26:24 ID:+pYIOGFR0
「虫ってなんだよ〜!ひどいじゃないか。僕の声、聞こえてるんだろう?」

てんとう虫になっているため、ランビの声はますます高くなり
ヒトの耳ではとらえられない周波数に達しているのだ。

「参ったなー・・・  ボソボソ ランビ、ちょっと待ってて。2人が急にこの事態を飲み込めるかどうかが問題だ(小声)
俺、虫は苦手なんだよなー」

ごまかしつつ、ナナフシはナナフシなりに最善の策を考えるのであった。

40 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/27(土) 03:00:32 ID:9ioxPe8O0
「まぁいいや、細かい事は家の中で考えよう」

そう言って、ライサチェックは長い黒い腕を窓の隙間から差し込み、
ドアのカギを開けた。

人間離れした腕の長さにジョニ子と小塚は驚愕した。

41 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/27(土) 04:55:14 ID:+MdwOXSP0
がちゃ。ドアが開いて、3人と1匹は中に入る。
ジョニ子とこづは、てんとう虫=ランビとは知らないので、
ランビが家の中で倒れているかもしれないと思っている。
おそるおそるこづが中へと進み、しばらく家中のドアを開けて覗き込んだり、
カーテンをめくったりした。
「あれ?誰もいないよ?」
「本当ね、あ、バウムクーヘンは冷蔵庫に入れておきましょう」
冷蔵庫を開けると、食品に混じって化粧水や美容液のボトルが見つかった。
何これ、随分いいものじゃない!

42 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/27(土) 07:54:43 ID:Ss8EEHOo0
実はお肌に気を使っていたランビ
「彼が戻ってきたら色々語り合いたいわ」
そう考えるジョニ子の横で美白美容液を顔に付けるライサチェック


43 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/27(土) 10:29:32 ID:8Ea1HhSb0
瓶の口に直接指で触れないで!
酸化するからすぐフタを締めて!
そんなバシャバシャ豪快に使わないで!なんで腹や背中にまで塗っちゃうんだ!?

テントウムシの叫びは黒ナナフシに届かない。黒ナナフシったら美容液に夢中。


その頃、最高の滑りを終えて自室に戻った長洲未来は
気持ちの昂揚を抑えるため、カフカの「変身」を読んでいた。
「朝起きたらいきなり虫になっているなんて、怖い・・・」

44 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/27(土) 11:46:08 ID:9ioxPe8O0
手持ち無沙汰になった小塚がテレビを付けると、
フランス語に吹き替えられた日本製らしきのアニメが放送されていた。
金髪碧眼の愛らしい少年が、駅のホームで泣きながら母の乗った列車を追いかけている。

「おかん、おかん!僕がんばるよって」
「ジェーニャ!!!」
「おかーん!」
ナレ「ミーシン師匠のおかげでスケートを続けられることになったジェーニャ。
早よ賞金を稼げるようになって家族と一緒に暮らすんや、と11歳のジェーニャは心に誓いました」
〜つづく〜

日本語とフランス語の字幕が表示されると、そこにはこう書いてあった。

世界名作劇場 「銀盤のプリンシバル ジェーニャ」 次回をお楽しみに


ついついもらい泣きするジョニ子と小塚。
ちなみに日本での放送時のスポンサーはカルピスであることもジョニ子は知らない。
(※このアニメは架空のものです。存在しません)

45 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/27(土) 12:06:50 ID:lKHrJ6fGO
>>44
ちょwww激しく見たいw

46 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/27(土) 13:05:27 ID:fjBg0k+E0
>「長い腕・・・あっ」
warota

ボスケテ・ランビもかわいい

47 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/27(土) 13:15:49 ID:9auchfpq0
>>41
>何これ、随分いいものじゃない!

ジョニ子のオバサン臭いセリフに笑ったよ〜 職人さん上手いw

48 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/27(土) 14:04:40 ID:LUhoPoOH0
>44
クライマックス回のタイトルは「運命のニジンスキー」ですね。解りますw

49 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/27(土) 15:21:58 ID:clUaovzE0
>>44
ナレ「サッカーに夢中になって練習に遅れてしまったジェーニャ。
『ごめんなさいミーシン先生、もうしません。許してくだ・・・アッーーーー!!!』
ボギャァッッッッッッ!! 「ギャーー!!!」
ジェーニャの身に何が起きたのか?ミーシン師匠は許してくれるのか?

世界名作劇場 「銀盤のプリンシバル ジェーニャ」 次回もお楽しみに

50 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/27(土) 15:43:32 ID:qTC7xYTE0
一緒にエンド曲を歌う小塚(まあまあ)とジョニ子(音痴)。
ジョニ子「ふう、来週も続きが楽しみ♪」
ライサ「おいお前ら!そんな辛気臭いアニメ見てる場合か!このテントウムシは本当はラン・・・」

と、そのとき!

51 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/27(土) 16:36:10 ID:72AoG9vd0
ガッシャーン。

窓ガラスを割って、外から巨大なヒトデが飛びこんできたのでした。
人間並みの大きさがあるのに、形はヒトデです。
グロテスクこの上ない姿に、繊細なジョニ子は気が遠くなりかけました。
倒れかかったジョニ子を、ライサチェックが支えます。

「おい、しっかりしろ」
「きゃあっ、クロナナフシ」
「お前というヤツは」

冷たくジョニ子を突き放すライサチェック。

「ふん、クールと冷酷を取り違える男だから、
 アンタ、タニスに振られるのよ」

思ったついでに、声に出して言うジョニ子。
その彼の前で、直立するヒトデが必死に腕を振り回し、
何かを訴えていました。
直立する足にはスケート靴を履いています。
その深いエッジのステップと腕の動作が、ジョニ子に誰かを思い出させたようです。

「いやだわ、パトリック・チャンにそっくり」

52 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/27(土) 16:57:03 ID:RPJiBC9Y0
Pちゃんヒトデネタ早速使用されてるw
続き楽しみにしてます!

53 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/27(土) 17:11:15 ID:9ioxPe8O0
(ヒトデの海草いや回想シーン)
ある朝、パトリックちゃんが何か気がかりな夢から目覚めると
ベッドの中の自分が一匹の巨大なヒトデに変わってしまっているのに気がついた。
(回想終わり)

彼はジョニ子を追って大西洋を渡り、いくつもの山を越えてはるばるスイスまでやってきたらしい。
しかし陸路はヒトデには過酷過ぎたようで、もはやひからびる寸前だった。

「ジョニさんどーすんですかこれ。」
「ほっときましょ、そのうちひからびて素敵なヘアアクセサリーになるわよ」

それを聞いたヒトデはさめざめと泣いた。

54 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/27(土) 17:12:46 ID:+MdwOXSP0
「なあに?あなたパトリックなの?」
ヒトデがうなずいた。そしててんとう虫に気づき、驚いたような仕草を見せた。
ライサはヒトデに「そうだよ」とだけ言い、
ランビはヒトデに飛び移って、耳がどこにあるのか探し始めた。

こづは律儀にガラスの破片を掃除し始めた。
ランビは、人間に戻れたら今度こづに中華をおごろうと思った。

55 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/27(土) 17:13:54 ID:+MdwOXSP0
リロってなかった、ごめんね

56 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/27(土) 17:17:37 ID:9ioxPe8O0
53と54の間に一言挿入

「うふふ、冗談よヒトデさん」

これでOK。

57 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/27(土) 19:06:02 ID:MxEaK8Vc0
てんとう虫のランビに乗っかられたヒトデ。
カサカサと這い回るので痛痒くてしかたがない。
さっと振り払おうとするもてんとう虫がランビだと知ったので
ここは少し大げさに対応しようと試みた。

−− ペチョッ! −−

てんとう虫の下腹部から黄色い汁がまた出た。

ヒトデ「てんとう虫はオレを恐れている」

てんとう虫は、虫語が通じる巨大ナナフシに助けを求めて声をあげるが
ナナフシは気づかない。
なぜならDancing with the stars の再放送が始まったからだ。




58 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/27(土) 19:26:08 ID:BqwRu3Lo0
ナナフシがDancing with the starsの再放送に夢中になっていると、
割れた窓から何かが飛び込んできた。それは小さな猫だった。
ジョニ子「あら、これがランビかしら?でもそれにしては赤くないし…」
猫は何かを訴えるような目でみんなを見上げると、

「マ〜オ…」

その鳴き声を聞いた瞬間小塚が声をあげる。「真央ちゃん?!」
猫は返事をする代わりにくるくるっと3Aを飛んでみせた。

59 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/27(土) 21:51:35 ID:lKHrJ6fGO
「えっなに?その猫ちゃんって真央なの?」
小塚は答えた。
「うん…そうみたい…」
「信じられないわ〜〜でもこのレースの首輪は確かに仮面舞踏会のものね」
猫真央は「マーオマーオ」と鳴き続けている。

ジョニ子は考えこんだ。
「ヒトデといい猫といい一体なにがどうなってるのかしら?
ちょっと待って!ということはあのてんとう虫…?」

一方小塚は、「あーもう困ったなぁ…どうすんだよコレ」などと言いつつ
猫真央と猫じゃらしで遊んでいる。
猫じゃらしを追いかけつつくるくるステップを踏む猫真央。
(こ…これはカワイイ…)
言葉とは裏腹にニヤニヤが止まらない小塚であった。

60 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/27(土) 22:02:13 ID:VsusmV000
 しかし、トリノいるはずの真央がなぜ猫の姿でここに・・・・
いったい何が起きたんだ・・・
 
 猫真央とじゃれていた小塚だったが、何とか事情が聞きたくて思案していた。そして

「そうだパソコン!」

自分のかばんからノートパソコンを取り出し猫真央を前に座らせる。

「たのむ、いったい何があったのか教えてくれ。」

猫真央が前足で示した通りにキーを打っていく。その内容は・・・・

61 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/27(土) 22:39:44 ID:qTC7xYTE0
Ahoo!ニュース

 【ナゾのウィルス出現!パンデミックに全世界大あわて】

WHO(世界保健機構)の発表によると、全世界で同時多発的に
“他の生物に変身してしまう未知のウィルス”が発生。
世界を恐怖と困惑と笑いの渦に巻き込んでいる。
同機関はこのウィルスに対する警戒水準をフェイズ4に設定した。(以下略)


62 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/27(土) 22:49:53 ID:+MdwOXSP0
一方その頃ユカさんは、
教え子が目の前でいきなり豚に変身してしまったことで困り果てていた

63 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/27(土) 23:38:12 ID:VsusmV000
 パソコンの前で頭を抱える小塚。
 それを悲しそうな目で見上げる猫真央。

「よりによってウィルスかよ・・・・・・」
 ウイルスでは医療知識のない自分達ではどうしようもない。

「ちょっと!!このてんとう虫ランビみたい!!」
 テレビを見終わったナナフシから事情を聞き、ようやくてんとう虫がランビであることを理解したジョニ子。
 しかし、小塚は顔を上げようともしない。
 心配になりパソコンの画面を覗き込むジョニ子。そして
「やだ〜!なにこのニュース!!パンデミックってあたし達も危ないってことじゃない!!」
 驚嘆するジョニ子であったが・・・・・
「たかひこ?泣いてるの?」
 小塚は現状を変えられない自分の不甲斐なさに、ただ涙していた・・・・・


64 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/27(土) 23:39:34 ID:gcJecV6B0
そんな時でも・・・

ツイッター更新→アボット「なんか・・・ブタになっちゃった・・・」

65 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/27(土) 23:43:43 ID:+MdwOXSP0
みんなの無事を確認してみよう!というわけでこづは
テレビの前で固まっているライサを放置して電話を片っ端からかけはじめた

ジョニーは猫を抱き上げて「どうしてステファンの家が分かったの?」と尋ねた。
猫は割れた窓の外に向かってみゃーおと鳴いた
やけに脚の長いアルパカが入ってきた

66 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/27(土) 23:49:43 ID:gcJecV6B0
アルパカの登場に、ちょびっとびびるてんとう虫!

67 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/27(土) 23:53:26 ID:gcJecV6B0
小塚が安藤に電話したところ「ガオー!ウウウウ〜」という猛獣のうなり声が
聞こえてきた。小塚の脳内には全日本の美姫のラムちゃん衣装が思い出される。

「えっ、もしかしてクレオパ虎???」

68 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 00:01:34 ID:Xhmea78a0
てんとう虫「ぎとぅば!ぎとぅば!」

69 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 00:02:30 ID:IdSNDKBK0
次に小塚がジュベールに電話をすると
「ああ、コヅカ。今テレビを見てるから後でこっちからかけるよ」
と一方的に電話を切られてしまった。

実はその時、ジュベールが見ていたテレビ番組とは
「銀盤のプリンシバル ジェーニャ」の第9回、
「リョーシャ先輩の旅立ち」だった。
(パリなので放送回がスイスと違う)

70 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 00:07:26 ID:8x+XyBzM0
実は「銀盤のプリンシバル ジェーニャ」は
スケーターの間でひそかな人気を呼んでいたのだ。

噂ではスポンサー獲得に苦労している宇宙人の現状打開のため
ヤナ姉さんがTV局に企画を持っていったとも言われているが
真相は定かではない。

71 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 00:13:52 ID:W/f0/qCw0

小塚 「テントウムシって・・・鳴くことあるっけ?」
ライサ 「あるあ・・・ねーよwwww」

72 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 00:18:53 ID:QK2pJ3OSP
そっか、てんとう虫は鳴かないのか…
気を取り直して、続いてスウェーデンのべるるんに電話するこづ。
「…もしかして、パンデミックの件?」
「どうして分かったんですか?」
「いや、…今日、うちに蛇が三匹と猫が沢山やって来てね。大騒ぎなんだ」
べるるんの疲れた声の後ろからは、ひっきりなしにシャーシャーニャーニャーと鳴き声が聞こえて来た。
(※猫については前スレ「ジョニ子の乙女ないちにち」参照)

73 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 00:20:23 ID:kfoH7O830
※ちなみにべるるんは、どの蛇がADSLなのか分かっていません

74 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 00:57:26 ID:IdSNDKBK0
「なんか大変な事になってるんだけど」
「・・・まぁ、とりあえずお茶でも淹れてよ、タカヒコ」

人使いの荒いジョニ子である。

冷蔵庫からお土産のバウムクーヘンを取り出して
みんなでティータイム。
ナナフシはテレビに釘付けだったが、
真央猫もランビてんとう虫もアルパカも美味しそうに食べている。

「え?アルパカ?誰?」

75 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 01:15:37 ID:KVojNY+K0
 「アルパカ・・・・う〜ん・・・・・」

顔見知りにアルパカに近そうな人はいないのだが・・・・

「髪の巻き具合がリッポン!」「白くて長いから・・・・ボロリュリン!」
「又はボロノフ!」「意外なところでKVDP!」

ジョニとこづで名前当てをしている間にアルパカはナナフシに答えを発表していた。


76 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 01:48:07 ID:kfoH7O830
「なんだ、カロリーナか!」
ライサは自分のバウムクーヘンを半分に割り、干からびそうなヒトデの前に置いた。

77 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 02:25:26 ID:W/f0/qCw0
ライサいいやつだが、ヒトデの口内は
水分が吸い取られてますますパッサパサ、パッサパサ。

78 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 03:01:29 ID:zH5S/Mfh0
(おっかしいわねえ)
バウムクーヘンをほおばりながらジョニ子は首をかしげる。
(これだけのメンバーが他の生物に変身してるのに、ナナフシは人間のまま。
とっととナナフシに変身してもいいはずなのに…)

リューキン宅でナナフシに変身後、すぐに呪文で変身解除されたナナフシには
すでにウイルスに対する免疫が備わっていた。
だけどそれはナナフシ本人さえも知らないこと。

79 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 03:01:33 ID:KVojNY+K0
 「でもこのままじゃあたし達も動物になっちゃうってことかしら。」
 「ま、感染したらね。・・・・・でもウィルスだから、重症化しなければ元に戻れると信じたいけどね・・・−−;」



80 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 03:04:48 ID:IdSNDKBK0
その頃、アニメを見終えたジュベール。

「次回予告の『恥ずかしいプログラム』って何や。金パンツのアレか?アホかもう。
次回は見んでもええな。
せやけどジェーニャに比べてリョーシャ先輩の顔がなんぼなんでも憎たらし過ぎるやろ。
リョーシャ先輩はアメリカ行って正解やなホンマに」
などとつぶやきながら、小塚に電話をかけた。

「あ、小塚? ブライアンだけど。さっきの電話の用事は何?」

81 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 03:33:15 ID:kfoH7O830
「もしもし?ああ、パンデミック大丈夫かなと思って。
ジュベールさんは感染してないようですね、よかった」
その時、ブライアンの顔の当たりをハチがぶんぶんと舞い始めた。

82 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 08:45:39 ID:KjaOWmYXO
誰がヒトデを何とかしてやれよ

83 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 08:51:08 ID:1/n9MTTF0
>>80、そして前スレでフランス語=関西弁設定した人GJ!
>>80のジュベ台詞読んで吹いたわw

あと、アルパカが一瞬わからなかった。「足が長い」で気付いたけども。
餌としてティラミスをたらふく食べさせてあげたい・・・

84 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 08:55:56 ID:1/n9MTTF0
ヒトデがパッサパサになっているのを見て、真央ぬこが走り出す。
キッチンの水滴に掌の肉球を押し当て、それでヒトデに触れる。
しかし一滴や二滴の水では、ヒトデの乾燥を食い止める事などできない。

ジョニ子は「あたしが動物になったら何になるのかしら・・・薔薇の妖精?」
と、いろいろ間違った妄想をして、うっとりモードに突入。

85 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 09:25:20 ID:KVojNY+K0
登場時からかなり干からびて、半分の大きさにまでなってしまったヒトPちゃん。

真央ぬこががんばってる姿を見て、重い腰を上げる。
「風呂場につれてくか・・・」
ヒトPをひきづってバスルームの湯船に放り込む。
「元がヒトだからお湯でもいいか。」
湯船にありったけのお湯を出し、さらに上からシャワーもかけてやる。
真央ぬこも心配でバスルームに入ってきた。
「おお〜いい感じに水を吸ってる。・・・・・あれ?」

ヒトPは徐々にその姿を変えついに

「P、Pちゃん!」

驚いてシャワーを落とす小塚。

いったい何が起きたのか?!

86 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 11:59:57 ID:3Azv9/We0
ヒトデの表面に黒いもの・・・
人間の目が二つ浮かび上がってきたのだ。
カッと見開いた、というより瞳孔が開いてしまっているようにも見えるそれは、
明らかにPちゃんの目だった。
「ひっ・・・」
その不気味さに出しっぱなしのシャワーも忘れて腰を抜かす小塚。
ヒトPちゃんの目は、水の中からすがるように小塚を見つめている・・・

87 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 12:25:42 ID:x2T9w4mt0
いやん怖いw瞳孔スレに貼りたいw


88 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 12:32:43 ID:IdSNDKBK0
>85
新宿の路上とかで売ってる、
水に浸すと30倍に膨れるゴムの玩具を思い出した。

89 :sage:2010/03/28(日) 13:17:00 ID:1bFz2MFE0
腰抜かすこづ・・おもれ〜

90 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 14:35:05 ID:IdSNDKBK0
「とっとっとっとりあえず、エヴァンを連れてくるね。
ぼぼぼぼくじゃ言葉がわかんないから」
小塚は這々の体で逃げ出した。
ちなみに読み方は「ほうほうのてい」である。

「ひっひっひっ」
「あらタカヒコ、ひきつけでも起こしたの?」
「ひとでチャンが・・・とにかく、エヴァン、話を聞いてやって」

ライサチェックは面倒くさそうに立ち上がり、バスルームに向かった。


「タカヒコ、一体なにが起こったの?」
小塚が説明しようとするとノックの音がした。

「はぁ〜い♪どなた〜?」
ジョニ子がドアを開けると、そこには白い半袖シャツの上にピンクのベストを着た男が立っていた。
黒髪に黄色い肌で東洋人のようだ。やけに態度が大きいのは気のせいか。
「あなた・・・ 誰?」
「トゥース。みなさん、ミハルですよ」

それはウィルスに冒されたミハル・ブレジナの変わり果てた姿だった。

91 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 14:53:43 ID:wJSikgjtO
ちょwミハルwww
ダメだ、ハライテ-


92 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 16:04:58 ID:nLWzOLji0
ミwwwハwwwルwwww

93 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 16:09:45 ID:FhNNFR5Z0
ミハルも関西弁な気がするw
俺様的な意味でw

94 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 16:34:08 ID:0Dw8Sjxy0
「このミハルが登場したからには、
 パンデミックの謎は解明され、
 九百レスのうちにはハッピーエンドを迎えるでしょう」

 根拠のない自信に顔を輝かせ、胸を張るミハル。
 実は、イタリアの空港で顔が変わっちゃったから、
 出国できず、ヒッチハイクで国境を越えてスイスまで来たのだ。
 その道のりは苦難に満ちていたんだが、パンデミックの症状のせいで、
 苦悩したり自信喪失に陥ったりすることはなかった。
 ミハルの場合、外見どころか中身まで変容していたのである。

 しかし、ジョニ子は動揺した。
 ランビてんとう虫を見たときより、
 ヒトPちゃんを見たときより、
 マオ猫を見たときよりも。
 
「あのラブリーでキュートなミハルが、こんな姿になるなんて。
 ひょっとしてよ、美しい人間ほどトンデモナイものになるんじゃないかしら。
 ああ、どうしよう。
 私ってミハルより、はるかに美しいんだもの。
 薔薇の妖精じゃなく、ラバの妖怪になっちゃったら」

 小塚はその隣りで、突っ立っていた。
 もう、何がなんだか〜である。
 
 その頃、バスルームでは、ライサチェックがヒトPちゃんと見つめあっていた。

「もっと塩分を」
 
 ヒトPちゃんの黒い瞳がライサに訴えかける。
 ヒトデは海の生き物、塩がなくては生きていけない。
 
「わかった」

 バスルームの戸棚を開けると、ライサチェックは
 超高級バスソルト(ファラオの秘密、永遠の安らぎの薔薇の香り入り)のボトルに手を伸ばした。
 蓋をはずすと、ボトルを真っさかさまにして、
 中身をすべてバスタブの中にぶちまけてしまった。

95 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 16:50:40 ID:ASiHL4tv0
宇宙人なジェーニャや吸血鬼のべるるんには感染しないんだろうか?<ウィルス

96 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 16:55:35 ID:GtCxvtys0
「ミハルのここ空いてますよ」って言われたら死ぬww

97 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 17:56:43 ID:81qqvy6yO
ヒトP「しっ…、浸透圧っ…浸透圧がぁぁぁぁぁぁ!!!」


大量のソルトにより、大ピンチのヒトP。

98 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 18:04:21 ID:wJSikgjtO
バスルームの喧騒をよそに、というか周りの全ての人をよそにミハルは言う。
「ミーーハル! へっ!」
「・・・」
テレビでよく見るあの顔を横目で眺めつつ、小塚は重大なことに気がつく。
ミハルが春日になるんなら、テン君は・・・やっぱり?
「・・・!」
背筋がぞくっとした。
テン君に迫る危険については小塚はエスパー級の察知力。
も、もうテン君は手遅れかも知れないな・・・


99 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 18:49:05 ID:kfoH7O830
ジュベはハチを保護し、どうしたらこれがアルバンに戻るか必死で考えた。
でも思いつかないので熱帯魚に相談。
「なあ、どーしたらええねん?」
結構長いこと相談した。
傍から見るとただの痛い人。

100 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 19:35:40 ID:W/f0/qCw0
命に別状はなかったが、いい具合にしんなりしてしまったヒトP。
ライサ「なんかサケが飲みたくなってきた・・・ゴクリ」

101 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 19:49:57 ID:RuVClF000
ヒトP、目が真っ赤になりそうなんだが大丈夫なのかw

102 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 19:55:07 ID:IdSNDKBK0
バスルームから香ってくるバスソルトの強烈な香りに何が起こったのか察したランビ。
「あれ高かったのに・・・大事に使ってたのに・・・」
いじけた彼は自分のコレクションに紛れて死んだふりをしてみた。
が、誰も気付いてくれなかった。

「ねぇ、かs・・・いやミハル、君の相方はどうしてるの?」
小塚は意を決して訊いてみた。
「知らねえよっ!」

その頃、デニス・テンが何か気がかりな昼寝の夢から目覚めると
ベッドの中の自分が一匹のコツメカワウソに変わってしまっているのに気がついた。


103 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 19:56:28 ID:UAPI3XKO0
ジョニ「黒ナナフシが酒を飲みたいそうよ。こづこづ、いれてやって。」
こづこづ「あーもう。人使いが荒いんだから。」
こづこづはブツクサ言いながら冷蔵庫をあさってライサに酒をついでやった。

104 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 19:59:54 ID:iqJ8AT7X0
以外とすぐに酔っぱらうライサ
しかし色が黒過ぎて分からない


105 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 20:02:24 ID:kfoH7O830
酔うとセクハライサだが、幸いいまここに人間の女性の姿をしたものはいない。

106 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 20:28:35 ID:RuVClF000
―同日―

高橋大輔は困惑していた。
確かに自分はクワッチが大好きだ。帽子を被ったりグッズを買っちゃったりするくらい好きだ。
でも、自分がクワッチになりたいとまで願ったことはあっただろうか?
それよりもこんなもこもこの体で4回転…そもそもスケートはできるだろうか?
布団から体を起こしたまま、両手の肉球を見つめる。

と、窓をコンコンと叩く音がした。
起き上がって窓を開けると、一羽のホトトギスがビービー泣きながら転がり込んできた。

107 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 20:32:07 ID:9qNlFfJh0
ふとバスルームをのぞくと薔薇の香りの浴槽にはヒトデが浸かっていた。
「あーもうっ!ライサチェックさんってばなにやってるんだ。
パトリックさんの目が大変なことに…」
目が充血してるヒトPを小塚は浴槽から引っ張り出し、担いでリビングに戻る。
改めてみるとそこは動物園さながらの光景。
(こいつらの面倒をもしかして僕が全部見なきゃいけないのか…)
台乗りをした時にも味わったことのない
緊張感と得たいのしれない重圧に押しつぶされそうになる。
(いけない…しっかりしないと。テン君にも電話しなきゃ)
ヒトPをソファに下ろし電話をかける小塚。

一方、ソファの上に置かれたヒトPの目の充血に気づくジョニ子。
目薬を探すが残念ながら見つからないので
てんとう虫の黄色い汁を目薬代わりにさしてみる。

108 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 20:52:30 ID:W/f0/qCw0
P「あ〜あ〜目がぁ〜目がぁ〜!!
あ〜あ〜目がぁ〜あ〜あ〜!!」

109 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 21:13:00 ID:WN6KrJzsO
ムスカwww

110 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 22:23:12 ID:VGBy7k2J0
何回もコールしているのに一向に出る気配はない。
(おかしいよ、やっぱりテン君の身にもウイルスの魔の手が…)
「ジョニーさん、僕ちょっと、テン君の元に行ってきます。電話しても出ないんです」
「あらーそれは困るわ。タカヒコがいなくなったら誰が飼育係をやるのよ」
「ライサチェックさんがいるじゃないですか!それに春日…じゃないミハルさんも!」
「電柱と芸人が今、この場で何の役に立つのよ。ヒトPいきなさいっ」
ジョニ子の命令を聞き、なぜか小塚に飛びつくヒトP。
「うわぁっ」
ヒトPの吸盤状の触覚にくるまれてクワドを飛ぼうにも飛べない小塚。
「テンくーーーーーーん!!」
ランビエール家に小塚の悲しい叫び声が響いた。

111 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 22:29:19 ID:ASiHL4tv0
僭越ながら
結構増えてきたのであらすじ+登場人物(動物)をまとめてみました.
上手くまとまっていないかもしれませんがご容赦ください….

【これまでのあらすじ】

ある朝ランビエールが目覚めると彼は巨大なテントウムシに変身していた.
異変はランビエールのみに起きたのではない.
謎のウイルスのパンデミックにより,多くのフィギュアスケーター達が動物(一部除く)に変身してしまったのだ!
はたしてパンミックの真相は?そして彼らは元の姿に戻れるのか?

【登場人物(感染後の動物)】

ランビ(テントウムシ):確認された最初の感染者?現在彼の家にスケーター達が集結中.
ジョニ子(未感染):ランビ宅を訪れ事件に巻き込まれた美の求道者.感染して薔薇の妖精ならぬラバの妖怪になったらどうしようと危惧している.
小塚(未感染):ジョニ子と同じくランビ宅を訪れ事件に巻き込まれた好青年.感染した皆の面倒をみるのに必死.
ライサ(ナナフシ→治癒):ジョニ子の呪文により治癒.現在のところ唯一感染者達の通訳ができる.
ジェーニャ(未感染?):現在彼の半生を描いたアニメが全世界で絶賛放映中.次回予告はセッボ爆誕.
Pちゃん(ヒトデ):ランビ宅に救援を求めに来たが,干からびたり目にテントウムシの汁を浴びたり.
真央(猫):カロリーナと共にランビ宅に救援を求める.彼女なりに事件解決に協力中.
カロリーナ(アルパカ);真央と共にランビ宅に救援を求める.
アボ(豚):豚になってもツイッターを更新し続ける男.
美姫(トラ):クレオパ虎化.
ジュベ(未感染):ハチ化アルバンを保護したが,熱帯魚に相談してしまうくらいテンパっているようだ.
アルバン(ハチ):ジュベ宅に救援を求めて登場.
ADSL(蛇):飼っている蛇×2と猫たちとともにべるるん宅に救援をもとめて登場.
べるるん(未感染):蛇化ADSLを保護したがペットの蛇×2と見分けがつかず困っている.
ミハル(春日):姿のみならず内面までも変わり果てた感染者.なぜかランビ宅に登場.
テン(コツメカワウソ):ミハルの相方には変化しなかった.
高橋(クワッチ);自宅にてホトトギスに遭遇.
信成?(ホトトギス):高橋の自宅に救援を求めて登場?

112 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 22:29:54 ID:K4InW4JR0
ヒトPに小塚が吸いつかれているころ、ランビ家のドアがみしみしと音をたてた。
gkbrする一同。「な、なに・・・・?」
みしみししている後ろからガルガルという声が聞こえる。
その荒々しい声に、はっと何かを思い出す小塚。ヒトPで重くなったからだを引きずり、ドアをおそるおそる開けた。
「虎…! 美姫ちゃん? と誰…?」
そこには二頭のトラが立っていた。1頭には見覚えのある柄が入っている。美姫だ。
もう1頭は、ミハルを見つけると駆け寄っていった。

113 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 22:34:10 ID:WN6KrJzsO
一方ロシア。
宇宙人が何か気がかりな夢から目覚めると、ベッドの中の自分が
大きな赤ん坊に変わってしまっているのに気がついた。

そこに愛妻ヤナが入ってきた。
「ジェーニャ、そろそろ起き…あら?今日は赤ちゃんプレイ?」
「バブー(違う)」
「朝ご飯できてるから早く降りてきてね」
「バブッ…(待っ…)!」

日頃からおかしな行動をしていると、いざというときに心配してもらえない
…ということを今更ながら痛感する27歳児ジェーニャであった。

114 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 22:56:15 ID:xrjijsYj0
>>111
オードリー若林はヲタに「コツメカワウソにそっくり」って言われてるんだよw
だからテン君は結局ミハルの相方

115 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 22:57:12 ID:xrjijsYj0
連投ごめん、言い忘れてたので>>111GJ!

116 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 23:16:17 ID:AaKjI2FZ0
まあプルシェンコは何になったとしてもジャンプの精度ができなくなるなんてことはない。
たとえ金ピカになろうがプルシェン子になろうが狂った鳥になろうが問題ない。むしろ変身してからが本領発揮。
(せっかくだから赤ちゃんプレイでヤナにご飯食べさせてもらおう)
前向きな赤ちゃんプルだった。

一方べるるん、3匹の蛇を前にしてう〜んと悩んでいた。
「あ・・・・・・アドリアン、君一体どれなんだい?」
シューシューいう蛇の中にADSLはいるのだが、どうやったら自分がADSLだと分かってもらえるのかアドリアンには検討がつかない。
「わかんないよう・・・・・・どうすればもう・・・・・・あ゙━━━━━━((゚∀゚))━━━━━━ッ !!!!!」
これだっ! スウェーデン伝統の叫びだ!
とっさにADSLは蛇の喉が許す限りに叫んだ。あ゙━━━━━━((゚∀゚))━━━━━━ッ !!!!!
「今叫び声が・・・・・・!! 君か、君がアドリアンか! あ゙━━━━━━((゚∀゚))━━━━━━ッ !!!!! 」
さすがスウェーデンの大ベテラン。一発でADSLを見分けた。もう一度叫びあう1人と1匹。あ゙━━━━━━((゚∀゚))━━━━━━ッ !!!!!
「よし! なんかスイスのランビエールの家に皆集まっているらしいから、僕たちも行こう! スイスなら4Tが飛べない僕でも3Aでいけるはず!」
蛇ADSLに目印代わりのベルトを巻いて、スウェーデンの元祖3Aスケーターは外に出た。今日は珍しくお日様がでていた。
「あーまぶしいな・・・・・・痛いッ!?」
日差しが痛い。弱弱しい北欧の太陽光を受けただけなのに、べるるんの肌が白い煙をあげ、火傷をしたように腫れ上がっている。
そう、実は気づいていないだけでべるるんも感染していたのだ。べるるんは吸血鬼になっていた!!
「どうしよう・・・・・・あ゙━━━━━━((゚∀゚))━━━━━━ッ !!!!! 」

117 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 23:30:15 ID:KVojNY+K0
「・・・・あ〜もう!!」
ヒトPをやっとはがした小塚。
 ぬこ真央は美姫トラに駆け寄り鳴き声を上げながら互い顔を摺り寄せている。
 しばらくすると小塚の所に戻ってきた。

「美姫ちゃん、なって言ってた?」
「にゃ、にゃん」
 一鳴きしたあとパソコンのそばに行くぬこ真央。

「えっと、大ちゃんがクワッチで、なる君がホトトギス、あっこさんがカメレオンで、ゆづが河童・・・・・・」
 現在までの被害者をパソコンでまとめていく。
「被害者のほとんどはフィギュアスケーター・・・・・・か。」

今のところ無事が確認されているのは自分とジョニーとブライアン他数名(>>111参照)

しかし、なぜ自分達は無事なんだろう?何か免疫でもあるのだろうか?共通点はいったい・・・・ 


118 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 23:41:22 ID:bhiIAroM0
>>111
まとめ乙です。
今回もなかなかカオスですなwww

119 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 23:44:40 ID:KVojNY+K0
小塚の携帯が鳴った。
「これは・・・・」

着信音から相手はわかった。

「信夫先生ですか?」
『あ〜そうだよ。よかった、やっぱりあなたは無事でしたね。』
「やっぱり?え、、え、どう言うことですか?」
『電話では話は出来ませんが、後ほどメールを送ります。読んだらすぐに破棄するように』
「あの、どういう意味ですか?」
『これは戦いです。君がみんなを守るのです。』
「守るって・・・・」
『いいですね。君なら出来ます。いってらっしゃい』
「先生!先生」
軽くぽんと音がした後電話は切れた。

「みんなを守る戦い・・・・・一体ナンなんだ・・・・」

120 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/28(日) 23:47:03 ID:tsJPLYm10
こづが主役みたいだw

121 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 00:04:03 ID:81qqvy6yO
主役は、さんざん小塚をこき使ったあげく、おいしいところだけをさらっていく計画です。

122 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 00:13:18 ID:KlM3RXo+0
数時間前・・・

落ち込んでいる織田を慰めるため、「一緒に世界名作劇場みよう!」と声を
かけた美姫。2人で、テレビのジャーニャを見て涙・・・

「ねえ、美姫。僕もジャーニャみたいに逆境でもがんば・・うわーーーー!」
隣の美姫が虎になっている、織田、思わず号泣!

「ガルル〜(なんで〜???なんで虎なの????)
モロゾフが入って来た。「美姫、なんか携帯が鳴ってるぞ」
(そこでうっかりボタンを押して小塚と瞬間的に電話がつながった)

美姫はなにかを察知し、ジャンプでスイスの方へ飛んで行った。
どうして良いかわからず、それを見送る織田とモロゾフ。

「何か起こってるみたいだ・・・一緒に行かないのか、ノブナリ?」
「僕は・・・今、ジャンプを飛ぶのが怖いんです・・・・」

モロゾフは織田の肩をつかんで「大丈夫だ!絶対に飛べる!お前は、
シーズン前半あれだけ良い成績だったんだ!自信を持つんだ!
お前はダメな子じゃないぞ!!!!」

織田、再び号泣!!!取りあえずリンクに移動し練習をする2人。
ドキドキしながらジャンプを飛ぶ織田・・・その瞬間・・・

「あれ・・・僕・・・飛べてる!やった!でもこれは・・・
回転・・・じゃなく・・て、とっ、飛んでる!!!!!!!」

織田はホトトギスになっていた!そのまま訳もわからず、飛んで
しまいリンクの窓から出て飛び、たどりついたのがクワッチに
変身してしまった高橋の部屋だったのだ。

123 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 00:14:25 ID:HgCad/Nj0
 基本ここの主役はジョニ子。
こづは裏主人公?
前スレもジョニ子の裏でこづ話が進行していたのでそんな感じで

124 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 00:38:50 ID:ep8fvTl50
小塚はなんか都合のいいように動かせるキャラ設定だからいろいろ便利w

125 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 01:02:24 ID:VwTFNzgx0
ライサはすっかり酔っぱらって眠ってしまった。どこのお父さんだw
その黒くてでかい体の上を猫が転がって遊ぶ

ジョニ子は突然とんでもないことに気づいた!慌ててケータイを取り出す
「ちょっと!誰かKVDPと連絡取れない!?骸骨になってたらどうしよう…!」

126 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 01:10:24 ID:/ZekA7nz0
猫になった真央、ってマオ猫かい!
2本足で直立歩行、いや華麗に滑ってそうだ。
ジェーニャが赤ん坊て…腹痛いw 
その後リアルマッチョ金パンに変身(進化?)するのか…?

127 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 01:15:25 ID:KlM3RXo+0
真央:マーオマーオ(そういえばフレンドパークに出た時に、子供の頃に
   2人でやった猫ちゃんごっこの話をばらされちゃったよね?)

美姫:ガルルルル(あははは〜あれは恥ずかしかったよね〜今、再現して
   みよっか???えい、飛んじゃえ!)

真央とじゃれるつもりでライサの方に飛んだ美姫、それを笑いながらジャンプ
でよける真央。美姫はそのままライサのみぞおち付近に飛び乗った!

「ウギャーーーーーー!」虎の一撃に苦しみながら、息ができずに咳き込むライサ。
顔は真っ赤だが・・・やっぱり黒くてわからない。



128 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 01:19:05 ID:woskyUYN0
その時、ランビ家のテレビではCMが流れ始めた。


 ☆DVD発売情報☆
 大人気のフィギュアスケートアニメーション、
 世界名作劇場「銀盤のプリンシバル ジェーニャ」が
 とうとうDVDで登場です。
 (音声:フランス語・日本語)

 第1巻は1〜4話を収録。(○月×日発売予定)

 1 「名前はジェーニャ」
 2 「初めてのリンク」
 3 「ぼくは強化選手」
 4 「サンクトペテルブルク」

 ご予約はお早めに。先行予約の電話番号は・・・・・・・



小塚は他の事はさておいて予約用の電話番号をメモしてつぶやいた。
「買っちゃおうかな・・・」
ちなみに、ジョニ子と小塚が見たのは第4話の終わりの方である。

129 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 01:49:51 ID:Hn1vcCIyO
>>128そのDVDまじで欲しいw

130 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 06:55:25 ID:/ngBJnTV0
「まぁ、わざわざ心配して電話してくださったの。ありがとう」
電話口からはJVDPことジェナ・マッコーケルの声。
「それでっ、ケヴィンは無事なの!? 骸骨になったりしてない!?」
「骸骨にはなっていないけど…さっき、突然衣装に着替えて、
『正義のヒーローの俺がこの異変を解決してやる! とうっ!』
なんて言いながら家を出て行ってしまったの。もし、そちらに来たら連絡ちょうだいね」

131 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 07:53:34 ID:DLrJet970
KVDPが出てうれしいw
ぜひあの大技で活躍してください!


132 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 08:28:12 ID:slos40Km0
職人さん!未来ちゃんは?!
昨日のフリー後のインタビューで泣きそうになってた彼女を是非
かわいいor笑える役でお願い致します!

133 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 10:08:33 ID:HgCad/Nj0
今度はジョニーの携帯がなった。
「これは未来ね。」
 ルンルン気分で電話に出たジョニー。
 しかし、未来の声は恐怖で打ち震えていた。

「・・・・・ジョニー・・・・・・・助けて・・・」
「未来?泣いてるの?何があったの?」
「わからないよ・・・・知らない人に追いかけられて・・・・殺されちゃうかも・・・・」
「こ。Σ(▼ロ▼;)コ、コロサレル・・・!!!!」
想定外の台詞に驚愕するジョニ子。
「な、!何があったの!」
ジョニ子の声に小塚もあわてる。

「とにかく、そこ動かないで!今から私が助けに行くわ!」

ちょうどその時、ランビの家にあの男が到着した。

「仮面の男・ゾロ!!!ただいま参上!!」

134 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 11:09:43 ID:DLrJet970
いっぽうその頃、KVDPは日本にいた。
日本のスケーターたちが大変なことになっていると聞いたからだ。

しかし街中にいるとどうも子供が寄ってきてしまう。
笑っている子供もいれば泣いている子、本気で向かってきて
蹴りをいれる子供。
「ホネブーメランやってよ」
と言われてもなんのことかわからない。

しかし、きちんとネクタイをしめたアラフォー世代の男性
たちからは熱い視線を感じる。
「いつも見てましたよ!」
「イー!イー!」
「僕いつもショッカーやらされてたんです!うれしいです!」

みんなから握手ぜめにあって、自分は人気者らしいと嬉しい
KVDPだった。

135 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 11:37:38 ID:McVqp50+0
ライサがトラ美姫とぬこ真央の猫ごっこの下敷きとなりフルボッコされていたとき、
ランビ家のドアが控えめにノックされた。
小塚が急いであけに行く。
そこにいたのは…黒いマントに体を包んだ吸血鬼だった。マントの下からはヘビが3匹とぬこ達が顔を出す。
「えーと・・・スウェーデンの先輩後輩?」
小塚は勘を働かせて答えた。吸血鬼はその場に倒れこむ。ひどい火傷をしている。

136 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 11:45:43 ID:McVqp50+0
「大変だ!」
べるるんとADSL達を急いで中に入れ、ランビ家の冷蔵庫から氷を取り出しタオルにつつむと、小塚はタオルを吸血鬼の患部にあてた。
気絶している吸血鬼を寝かせ、ヘビ達に尋ねる小塚。
「えーと、誰がアドリアン君? 何があったの?」
ヘビ達の中から一匹がすっと前にでてきた。じゃれあっていた真央美姫が駆け寄ってくる。
真央「マーオマーオ(通訳しようか?)」
ADSL「シュー(頼む)」
ADSLの言葉に従い、真央がパソコンのキーボードを指す。小塚はそれを打ち込む。
「ふむふむ、朝起きたらヘビになってて困ったから、ペット達と一緒に先輩のところにいったけど最初は気づいてもらえなかった。
 でも、あ゙━━━━━━((゚∀゚))━━━━━━ッ !!!!!て叫んだら気づいてもらえた。ランビさんのところに一緒に行こうと先輩が外に出た瞬間、ジュって肌が焼けた。先輩は吸血鬼になってたみたい」
吸血鬼を気遣わしげな目(細い)で見るADSL.。吸血鬼のそばには、かいがいしくお世話をするジョニ子の姿があった。
「そんなことがあったのね。かわいそうに…」

137 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 11:51:54 ID:McVqp50+0
美姫もADSLを気遣わしげに見た。部屋の隅では真央と美姫にギッタギタにされた血まみれの黒い棒が横たわっている。誰か彼を(ry

ADSL「シューシュー(悪いんだが何か食わせてくれないか。腹が減って死にそうだ)」
真央「マーーーーーオ!(真央も焼肉食べたい!)」
美姫「ガルガルガルルル(アボカドのディップ食べたい)」
真央がパソコンで小塚に空腹を訴える。
「そうだなぁ…どうしよう、てかみんな何食べるの? アドリアン君とか…」
とりあえずADSLの前にゆで卵を置いてみる小塚。ADSLはそれをひとのみにした。

138 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 12:03:05 ID:McVqp50+0
一方ランビ家の外では、仮面の男が格好いい登場シーンを考えていた。
(みんなの前に颯爽とあらわれたい…!)
仮面の男がそんな風に悩んでいる間に吸血鬼とヘビとぬこは到着したのだった。

139 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 12:12:57 ID:McVqp50+0
お昼ご飯は何がいいかリクエストをとる小塚。
真央「マ〜オ(焼肉)」
美姫「ガルガルガルルル、ガルー(チップスとアボカドのディップ、あんかけスパ)」
カロリーナ「ぷ〜ぷ〜ぷ、ぷ〜!(ナポリタンとティラミス、おいしいよ!)」
ミハル「ミハルですか? ミハルはですね〜〜(ry」
チェコの先輩「ガルー(ペシャラたん)」
黒いの「…」
ジョニ子「えーっとあたしはぁ〜(ry」
ランビ「…」(黄色い汁まき散らす→ヒトPの目にはいる)
ヒトP「ぎゃああああああああああああ、目が、目がぁ〜〜〜!!」

カオスなので小塚はチャーハンをつくることにした。

140 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 12:42:11 ID:Xrv2ztHf0
「しまった、どうしよう・・・・・・逃げるか」
変な姿に変身してしまったスケーターたちを影から見つめる男がいた。
「まさかこんなことになるなんて。僕はただエキシビジョンの未来を考えて願っただけなのに・・・・・・」
ちょびっと生やした口ひげ、腰にはレイピア。胸元はばさっと開けて肉襦袢なしの美しいフェロモンボディを晒すその姿。
「ジュベールのところもダメだし、どっか隠れられる場所あるかなあ・・・・・・」
ぶつぶつと呟いた男はその場から離れると、3A-3Tで空のかなたへと消えていった。その姿は誰の目にも留まらなかった。

141 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 12:50:41 ID:woskyUYN0
とある大学の研究室。
インターネットのニュースに心を痛める1人の男がいた。

「くそっ、一体どうなってるんだ。みんな・・・。
どうにかできないものか。
そうだ、生化学研究室に相談してみようかな」
などといいつつ、アイスクリームに舌鼓を打っていた。

彼の携帯電話が鳴った。

「おぅ、ジェフリー。オレや、ブライアンや」
「おお、ブライやん。そっちはどないや、ってかブライやんは大丈夫やってんか?」
「ぼちぼちでんがな。せやけどアルバンがハチになってもうて」
「これから生化学研究室に相談に行こか思てんねん。なんぞ解ったらまた連絡するさかいに。」
「ホンマか?よろしく頼むでぇ〜。ほなまたな。」

男の名はジェフリー・バトル。もちろん英語とフランス語のバイリンガルである。

142 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 13:07:19 ID:8yZup4e00
>140

ちょ!!!黒幕が・・・あの人ってこと???(爆笑)

143 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 13:09:41 ID:HgCad/Nj0
みんなでチャーハンを食してるあいだ、小塚は考え込んでいた。
 「未来ちゃんとジョニー、大丈夫かな〜」
ジョニ子はチャーハンを食すなり、未来を探しにいくといって飛び出して行った。
一緒に行くといったのだが
「乙女を助けるのは乙女の勤め!!」

といって場所も告げずにジャンプしていった。
「無事ならいいけど」


そして案の定


「いや〜!!!☆<( ̄□ ̄;)>☆なにあの生物!!!!」
「気持ち悪い〜〜恐いよ〜(_TдT) 」
無事の合流を果たした二人ではあるが、大ピンチ!


144 :氷上の名無しさん@実況厳禁 :2010/03/29(月) 13:16:23 ID:aX/SGN270
フィギュアスケート
スケート連盟に採点方法を見直すよう要望書を出すサイト発見。
署名しよう!!
http://figureskate.main.jp/JTOPF.html

145 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 14:10:35 ID:HgCad/Nj0
 ジョニ子と未来の前に立つのは、涙目メイクでピンクのボールを持った変顔ピエロ。
そのピエロが高速ステップとスピンを駆使しながら二人を追い詰める。

「ねぇ、!アレはもしかしてスグリじゃないの!!!」
「そんな人しらな〜〜い!!!」

未来の叫びに、村主ピエロの目は白くなり益々スピードを上げて追ってくる。

「その本をよこせ〜!!!!」
「!!本、てなに!」
「だめ!これは絶対に渡しちゃだめなの!!早く彼に渡さなきゃ!!!」

未来が手にしているカフカの本。
それが村主ピエロの狙いなのか?

「あ!行き止まり!!」「もう(≧◇≦)乂ダメダメッ!〜」

まさに万事休す!!

その時!空から華麗に降ってくるものがあった。

146 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 14:29:44 ID:8yZup4e00
そこに現れたのは、さきほどランビエールの家から飛び立った
人物・・・キャンデロロだった。荒い着氷ながら、地上に降り
立ったキャンデロロは剣を抜いてスグリと向き合った。

ダルタニアンステップでスグリを追い払ったキャンデロロは
ジョニーと未来の2人の元へ。

「久しぶりやな〜なんかいろいろ事件になってしもうてるな。
 ワイもちょっと今回の事件には関わってるから反省しとるんや」

「えっ、この騒動にあなたも関わってるの?」思わず小指を立てて
驚くジョニー!未来はビックリしてちょびっとだけ鼻血が出てしまった。

147 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 14:33:34 ID:DxdqXJPR0
日当たりのいい窓辺で美姫はグーッと伸びすると体を横たえた。
満腹になった真央がフカフカした腹毛の辺りで丸くなって休んだ。
カロリーナもそれを見て美姫虎に寄り添った。
ADSLの所でおとなしくしていたぬこ達は虎の尻尾がパタパタするのに興味を惹かれたが
我慢してじっとしていた。が、ADSLの「遊んできな」シャーにチョロチョロとし出した。

ふわふわ組だけ見てると和やかに見える。
ランビはそう思った。
片付いていた筈の部屋は散らかっている。台所は悲惨な状況だ。
掃除好きなジョニ子が頼みの綱なのにどっか行ってしまった。
とっておきの酒は飲まれた。大事に使っていた化粧品も使われた。
アハハウフフな状況の時に使おうと夢想していたバスソルトも今は無い。
黒い酔っ払いは「うーんワイルド&セクシー」とかなんとか言って美姫にちょっか出して
虎パンチ出されてその辺で伸びていた。
ミハルはソファーでふんぞり返ってTVをみている。
黄色い汁を恐れてPちゃんはランビから離れたバスルームに逃げ込んだ筈だ。
(その辺で干からびてるかもしれないが)
小塚は頭を抱えている。
現実逃避に寝ようと思ったがベッドではべるるんが布団をかぶって寝ていた。
ため息をつこうにもテントウムシ姿ではため息のつきようがなかった。

そんな悲惨なスイスのあるお宅を目指してのんびり歩く姿があった。
つぶらな瞳に並はずれて大きなオッパイの牝牛の姿になったエレーネ・ゲデバニシビリだった。
カウベルをカラカラ鳴らしながら風光明媚なスイスの風景を楽しみながらのんびり歩いていた。
未来とジョニ子そしてロロまで現れてスグリを追い払ったりで何だか話が大きく動きそうだぞ
エンデングに間に合うのか?ゲデ子!!!


148 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 14:45:01 ID:woskyUYN0
一方その頃、ジェフリー・バトルは生化学研究室を訪ねていた。

「なるほど、事態はわかった。とりあえずサンプルを採取してきてくれないか?」
「わかりました。ではすぐスイスに飛びます。」
「あ、バトル君。念のためこの防護服を身につけていきたまえ。
君まで感染してしまっては元も子もないからな」
「(う、このデザインは・・・)あ、ありがとうございます。」

バトルは防護服と採取したサンプルを入れる為のクーラーボックスを持って飛行機で一路スイスへ。
空港からのタクシーの中で着替えて、ランビエールの家のドアを叩いた。

「ステファン。僕、ジェフリーだけど」
小塚がドアを開けた。

展開するカオスにバトルは呆然とした。

「あ・・・小塚? 一体なにコレ。」
「ってかバトルさん、なんの生き物になっちゃったんですか?」
「いやコレ、防護服だから。僕まだ感染してないから。
ところで小塚、僕は今回の件で大学から依頼を受けてきたんだ。
サンプルになる感染者を連れていっていいかな」

一同の目が一斉にバスルームに注がれた。

149 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 15:11:58 ID:ahSoWjMo0
ちょうど同じ頃。

未だに感染していないと自分では思い込んでいるジュベ。
しかし、気づかないうちに既に007になってしまっていた。

ハチを従え、いざジェフリーに合流すべく
ばきゅんばきゅんしながらスイスに向かっている。

150 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 15:25:01 ID:8yZup4e00
一方カナダの研究所では、バトルだけでは心配なので、援軍を
送るためロシェットに連絡を取るかどうかで議論が起こっていた。

「彼女はお母さんの事があるから、今はそっとしておきべくだ!」
「彼女自身が感染してしまったら、それどころじゃないだろ!」

そこに現れたのは、マッチョな超人だった・・・・

額に「加」の文字があり、髪はブロンドヘアーで外見は人間に
近いが、両肩には愛国心とファイティングスピリットの象徴で
あるメープルリーフが取り付けられている。

「まっ、まさかロシェットが・・・犬を助けた事で、テリーマンに
 なったのか!?」



151 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 15:28:10 ID:HgCad/Nj0
「ほな、いただいてくわ〜」
「毎度〜」
「そや、予備の防護服渡しとくわ。手遅れかも知れんけど」
「あ、どうもありがとう」
バトルは簡易式の防護服を渡し大学へ戻っていった
 ヒトPちゃんは天日で乾かして、手のひらサイズになった所をサンプルバングに詰め込んでいった。

「・・・でも、俺必要ないんだよね」
 先ほど届いた信夫先生からのメールは未だに信じがたいものだった。



152 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 15:29:13 ID:HgCad/Nj0
**************

崇彦君へ

 今回の件、非常に驚いていると思う。
実はこの事態はこれが初めてではない。
98年の長野五輪、02年ソルトレークでも起こったことだ。
98年は期間中の極わずかな間だけですぐに収まった。
当時の政府も極秘扱いとして世間は知らない。
しかし、ソルトレークはおおくの選手・関係者が感染し
大変な問題となった。
ISUはこれを「カフカの呪い」とよび、不正疑惑を隠れ蓑にして
事態の収拾に努めた。
 原因は未だに不明だがひとつだけ分っていることある。

君はすでに98年に感染が確認されている。

 先ほども書いたとおり、当時はすぐに自体が収束したので
それほど騒ぎにもならなかった。
 しかし、02年の事態を重く見て98年当時のキャリア(感染者)から血液採取を極秘で行い、
免疫らしきものが確認されている。
原因究明は現在も引き続き行なっている。

すべては極秘で行なわれているため、メールではこれぐらいしか話せない。
しかしワクチンの製造は現在急ピッチで行なわれている。

くれぐれも冷静でいるように。


追伸  もしものときはイーグル+4Tを行なうように。後はあなたの強い意志だけです。がんばりなさい。

****************


153 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 15:30:48 ID:woskyUYN0
防護服を試着しようとした小塚は目を疑った。

それはどうみてもプルシェンコのマイケルジャクソンメドレーの衣装、
金ぴかバージョンにしか見えなかったからである。

154 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 16:27:47 ID:e6oF7owpO
そういや前スレって、どこかに保存したの?

155 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 16:35:55 ID:YjeJMUMe0
>>154
DAT落ちだけど
ジョニ子の乙女ないちにち その1
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/skate/1267015878/

しかし98年に小塚が感染した時一体なんの動物になってたんだろうか


156 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 19:35:56 ID:VwTFNzgx0
しかしこの動物園+α、一人じゃ世話できない…
いつの間にかアヒルが仲間入りしてる(どうやらアリッサとこづは見た)し…
ゆかりさんを呼ぼうかな、とこづは考えた。
しかし日本にいるゆかりは、カメレオンやらカッパやらの世話に追われていた。

157 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 19:43:41 ID:7ptUyZp/O
動物たちの世話をしながら必死に考えを巡らせる小塚。
(しかし僕が感染してたって…?記憶にないぞ、そんなの)

そのとき突如窓ガラスをぶちやぶって黄色いなにかが回転しながら跳び込んできた。
「うわあああ!なっ…なんだ…!?」
「バブッ!バブバブダーダー(Oops!またやっちゃった)」
それは赤ん坊に変身してしまった宇宙人ジェーニャであった。
ヤナとの赤ちゃんプレイにいい加減飽きて遊びに来たが、
身体が膨れているためコントロールを失い窓に激突したらしい。

「プ…プルシェンコさん…。またなにやってるんですか」
「バブー、バブバブバーブー、ダー(違う、なんか感染しちゃってさ、これ)」
「あーーもう…。こんな大変なときにふざけてないでくださいよ…」
ここでも素でおかしなことをしていると勘違いされる哀れなジェーニャ。

一方てんとう虫ランビはどんどん酷いことになっていく我が家の惨状を目の当たりにし、
悲しみのあまり黄色い液をダラダラ流し続けていた。

158 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 19:49:45 ID:6zN52p/P0
>155
12年前・・・モンチッチになってしまった小塚を君は目撃していないのか!!!!!

159 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 20:11:17 ID:Q5BreaHI0
一緒に来たのにも関わらず、もう一匹のトラのせいで
誰も自分と遊んでくれないことに寂しさを覚えた
トマシュは部屋の隅で寝ているカワウソテン君のそばに横たわり
ひなたぼっこを始めた。

160 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 20:21:05 ID:woskyUYN0
サンプルのヒトデを持ち帰ったバトル。
「これが以前、パトリック・チャンだったヒトデです」
「おお、今にも死にそうじゃないか。これはいかん、
水族館に連絡して一旦そっちで飼育・・・じゃなくて看病して貰わねば」

こうしてPチャンはドナドナド〜ナと水族館に引き取られて行った。
めでたしめでたし(←いいのか?)

それを見届けて、バトルは一安心すると同時に思った。
「そういえばあの家の中にすっごく可愛い猫ちゃんがいたな。
人間にたとえると真央ちゃんみたいな・・・。
あんなに猫がいっぱいいるんだから、1匹くらいくれるよねきっと。」

バトルは防護服と猫ケージを携えて再びランビエール家に向かった。
今回は居ても立ってもいられないのでクワドで飛んだ。


>157
ちなみにプルシェンコは生後9ヶ月で歩いたり走ったりしていたそうである。
歩き出す日も近い。


161 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 20:29:49 ID:VwTFNzgx0
宇宙人が散らしたガラスを片づける気力もない…
でもこのままじゃケガが出るな。しかしこづは目を疑った!
猫が片づけをしている!真央ちゃん偉い…あれ?真央ちゃんはあっちにいる…
まさかこの猫ももともとスケーターだったんじゃ…

162 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 20:36:53 ID:r4H8ZGP80
未来の鼻血を優しく拭き取ってあげながらもう一度ジョニ子が問いただす。
「この騒動の原因、あなたは知ってるの?」
「え?ワイは小耳に挟んだだけや。このウイルスはワイが
世界中の乙女を虜にしたあの長野五輪の時期に
初めて見つかったらしいんや」
「長野…ということは1998年…」
「ああ、それでこれはまだ確定事項やないんやけど
どうやらウイルスは地球のものやないらしいで。
クリ…クリプトン星?やったかな」
「え?クリプトン星?それは本当なの?」
「ワイはそんな星の名前知らんのやけど
なんや、ジョニーは知っとるんか?」

そんな…あの星から来てるってことは一応
ロシアの最重要機密事項のはず。
でもみんな知ってて公然の秘密扱いになってて矛盾してるけどね。
とりあえずは会わなきゃ、彼に。

163 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 20:59:07 ID:41gf2kE4P
でも、彼は無事なのかしら?
さっきのことが本当なら、まったくウイルスの影響を受けてなくてもおかしくはないけど、
アタシ達地球の人間とは全然違う効果が出る可能性もあるわね…

と、ここでふとB級ホラー映画の怪物のような、
グチャグチャのドロドロのダボダボのゲロゲロな姿に変身したクリプトン星人を想像してしまい、
「ぁふん」
眩暈を起こして倒れてしまうジョニ子なのであった。

164 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 21:12:02 ID:VwTFNzgx0
ロロと未来が介抱し、
なんとか気を取り直してロシアに向かうジョニ子
(まさかベビー化した宇宙人がランビの家にいるとは知りません)
パンデミックはロシアでは大丈夫なのかしら…クセニア!

>>160
職人たちがヒトデの扱いに困っていたのがよく分かったwww


165 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 21:33:11 ID:oQjr5WXu0
ジョニ子「でもクリプトン星って言ったらスーパーマンもそうじゃない!ウニ型の宇宙船で来たのよね。」
発想の転回も早いジョニ子なのであった。
「でもスーパーマンって言ったらむっきむきのマッチョっぽい・・いやだわ〜」
めまいを起こすまでもなかったが、思いっきり考え込みながら目的地へ向かうジョニ子なのであった。

166 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 21:33:31 ID:aPg0jKed0
>>158
>>155じゃないのですが、そんなひどい事に・・・?
猿・カッパ・そして豚・・・なんかイヤン。
馬、じゃないけどアルパカいるし。天竺を目指しかねない。

167 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 22:52:23 ID:qg8G0SGP0
自分はヒトデ結構好きだったw

>>159
ちなみにトマシュトラは体の模様の一部がカタカナの「トラ」になっている。
みんな突っ込みたくても突っ込めないのであんまり話しかけられなかったのだ。


一方高橋はいまだ途方にくれていた。
このホトトギス、どう見ても織田なのだが、名前を聞いてもおうちを聞いても泣きじゃくるのみで
迷子の子猫ちゃんならぬ小鳥ちゃん状態。このままでは埒が明かない。(出番的な意味で)
これからどうすべきか、高橋は考えた。
「やっぱり飛ぶしかないのか?…でも、どこに?」

168 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 22:58:52 ID:woskyUYN0
途中、ジョニ子は金髪で額に「加」と書かれた青パンツのマッチョと目が合った。

「あ・・・あなたはもしかしてジョ兄ぃ?」(もちろん読み方は じょあにぃ)
「あらジョニ子!偶然ね、どこ行くの?」
「あなたこそ! 驚いたわ、どうしたの? ジェーニャのエキシビジョンみたいな格好しちゃって」
「今朝、列車に轢かれそうな子犬を助けたらこんなんなっちゃったの」
大方の予想通りであった。

「ジョ兄ぃ、もしかしてあなたも感染したのかしら。」
「そうかもね。でも私は人間の形だからまだいいわ。
パトリックなんて可哀想に、あんな姿になっちゃって。
あ、そうそう、ジェフを見かけなかった? スイスのステファンちに行くって言ってたけど」
「会ってないわよ。もしかして行き違いになったかしら?」
「そうなの? パトリックを回収してからまた急いで向かったみたいなんだけど」
意外とよく喋るジョ兄ぃであった。

「じゃあ私はとりあえずステファンの家に行ってみるわ。ジョニ子はどこ行くの?」
「ウィルスの件でちょっとロシアに行くのよ。急がないと。あ、みんなによろしく言っておいて」
「わかったわ、じゃあね、バイバイ☆」

こうして超人ジョ兄ぃはランビエール家に向かった。

169 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 23:06:04 ID:Jz/avSRK0
ロシアに向かう時、一応村主ピエロにも声をかけてみたが
「え?まだスポンサー探しの途中なのよ、それどころじゃないから
あんたたちだけで行きなさいよ」
と冷たくあしらわれたのである。
ピエロはロロに託してジョニ子は未来とともにロシアへ向かっていた。

170 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 23:35:01 ID:hmGC7qBzO
その頃、ロシアのある街角にはひとりでに鳴るギターが出現していた。
道行く人が皆足を止め、驚嘆の声をあげる。

「ハラショー!一体どんなトリックなんだ?」
「もっとやってー!」

金色の綺麗な房飾りがついたギターは美しい音色を奏でた。
・・・ボロデュリー--ン


つい書いてしまった、正直反省している。

171 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/29(月) 23:45:13 ID:7ptUyZp/O
3-3コンビネーションジャンプを駆使してロシアに着いたジョニ子と未来。
「ふ〜やっと着いたわね。あっ、あれは…!?」
なんと道の真ん中に大きな毛皮が落ちているではないか。
「きゃあ〜素敵な毛皮!高級品よ!」
ジョニ子が触ろうとした瞬間、毛皮の固まりがムクリと起き上がった。
実はこの毛皮、巨大ミンクに変貌を遂げたタラソワだったのである。
そうとも知らず、
「こ…これを剥いだらコート何着分になるかしら…」
とゴクリと喉を鳴らすジョニ子。

172 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 00:35:26 ID:e1wTu9Wv0
>>170
おい!生物じゃないだろ!

173 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 00:40:57 ID:hHIxqdjh0
先ほどガラスを片づけていた猫(真央ではなくサラ・マイヤー)は、
掃除を終えてテレビを点けた
(ミハルはテレビに飽きたらしく、おやつの買い出しに行っている)

ニュースが流れていた。「謎のウイルス、新型発生!今までの型に免疫のある方もお気を付け下さい!」
いやな予感がした猫がライサを見ると、
顔が白塗りしたようになり、口は大きく裂けて赤くなり、肩から大きな翼が伸びていた

174 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 00:47:20 ID:wv38o9U20
>>170
「おお、いいギターが落ちてるじゃないか。誰のものでもなさそうだし、うちに持って帰ろう」
ガタイのいいギタリスト、イングヴェイ・マルムスティーンという名の男はギターを拾ってアメリカに行ってしまった・・・

175 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 00:51:52 ID:i+/GQtMJ0
「どう、似合うかしら。ウフフ」
毛皮を羽織ってくるくる回って未来に見せるジョニ子。
「おまえたち、どうしたんだい!!」
「え?未来なにか言った?」
「何も言ってないですよー」
キョトンとしてる2人に再び声が聞こえる。
声の元はジョニ子が羽織っている毛皮。
「いやああ、気持ち悪いっ」
毛皮を脱いで放り投げる。
「逃げるわよ、未来。早くジェーニャの元へ」
ウイルスに罹ったタラソワとも気づかず未来とともにスピンでプルの家へ向かう。
残された毛皮は
「ちょっと、待ちなさいっっ!待ちなさいってば」
と叫び続けるがジョニ子と未来の耳には届かなかった。

176 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 03:04:43 ID:otSlrouK0
>>173
それはまさか量産型EVA…!

177 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 03:13:26 ID:hUKo03lh0
計画通り・・・のほうかとオモタw

178 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 03:16:20 ID:hHIxqdjh0
>>177
そのつもりで書いたw

179 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 04:34:22 ID:otSlrouK0
>>177-178
おお!
そのうちライサが誰彼かまわず林檎をねだるようになるんですね
名前を書かれるとクワドが飛べなくなるノートがでてくるんですね!

180 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 13:46:34 ID:pr+7UaSQ0
ランピエール宅

ドンドン、玄関のドアが乱暴にノックされる。
「警察だ、この家に虎がいるのを見た、と通報があった」
顔を見合わせる一同。
虎はともかくライサはやばいよな。
小塚はあわててライサをバスルームに引っ張って行き、
アリッサとサラにライサを見張るように頼んだ。
トマシュ虎はぐっすり眠っていたのでそのままにし、美姫には何とかごまかすからベットルームの方に行くよう頼んだ。
「ここを開けなさい」ドアのノックが続いた。
スゥーと息をし意を決して玄関のドアを開けた。
麗しい警官がそこに立っていた。
「逮捕しょうか?なんて冗談よ。レピストも一緒よ」
キーラコルピが手錠を弄びながら、後ろにいた黒いベールの人物を押し出した。
「コルピさんとレピストさん、どうしたんですか?」とりあえずホッとしながら小塚は聞いた。
「私、ずっと独身なのにいつの間にか未亡人になってしまったの」
どことなく儚げな風情にこれは別の意味でヤバイと他の男性陣は思ったとか思わなかったとか。

181 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 15:53:32 ID:X7n4G/rx0
筋力のアップによって先に移動したバトルよりも前に、
ジョ兄ィがランビーエル宅に到着した。

女子選手達は集まり、世界選手権お疲れさま〜とのほほんモード。
キャピキャピ楽しそうに井戸端会議になってしまっていた。

エキシビジョンでジョ兄ィの母の為のレクイエムを滑った美姫と
ジョ兄ィは、長年の友人である。今シーズンのお互いの検討を
無言で見つめ合い、讃え、ハグし合った。しかし、テリーマン
が虎を押さえ込んでいるようにしか見えない。

ジョ兄ィが美姫に「そういえば、モロゾフコーチと来年はロシア
に行くんだって?」と話しかけた瞬間・・・美姫は、虎から安藤
美姫に戻った!

182 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 15:54:26 ID:X7n4G/rx0
ライサはジョニーの電話で「タニス」と聞いてナナフシから元に
戻った。美姫はジョ兄ィが「モロゾフ」と言う事で戻った。ウィ
ルスは変身でしゃべれない者の『大事な人』の名前を、別の人が
本人に言う事で、一時的に治るようだ。

(※まだ誰も気が付いていない)

「あっ、やったー戻ったっちゃ〜!!!」

しかしよく見ると、美姫は虎柄のビキニ、緑色の髪、そして角が
生えている。虎から戻った美姫に、さっそくライサがセクハラ
しようとした瞬間、美姫の身体から電撃が放たれた!感電し、
黒こげになるライサ(しかし黒いので・・・)

小塚は「えっ、ラッ、ラムちゃん!!!!!!!」
ミハル「って事はコーチは『モロゾフあたる』って事だな!ヘッ」

183 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 16:16:12 ID:yxzwtV+D0
ミハルwwwwいちいち春日なんだなwww
コルピとレピストの刑事なんてセクシーすぎ><

184 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 17:17:33 ID:/B4SJctu0
「あ…」
ジョニ子に抱えられてスピンでプル家に向かっている未来の耳に
かすかに何かが聞こえた。
「ジョニーさん、止めてください」
「ジェーニャの家までもうすぐよ、どうしたのよ」
「私、戻らなきゃ。ランビエールさんの家に戻らなきゃ。
聞こえたんです、この耳にかすかに…」
そういうが早いかジョニ子を抱えてレイバックイナバウアーからの
トリプルサルコウでランビエール家に向かう。
(フィギュア界のダジャレNo1の座は渡さないわ…!!)

185 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 18:14:45 ID:sGdTQClKO
登場人物増えすぎワロタwなかなかカオスってきましたね

【登場人物(感染後の動物)】
ランビ(てんとう虫):確認された最初の感染者。現在彼の家にスケーター達が集結中。
ジョニ子(未感染):本スレのディーバ。ランビ宅を訪れ事件に巻き込まれた美の求道者。未来とともにロシアにいる。
小塚(未感染):ジョニ子と同じくランビ宅を訪れ事件に巻き込まれた好青年。98年に感染済みなので抗体がある。
ライサ(死に神):ナナフシから一度は戻ったが、新型ウイルスによって再び変身してしまった。
ジェーニャ(赤ん坊):ヤナとの赤ちゃんプレイに飽きてランビ宅に遊びに来た。
Pちゃん(ヒトデ):感染者のサンプルとしてカナダに連れていかれ、水族館で治療中。
真央(猫):カロリーナと共にランビ宅に救援を求める。彼女なりに事件解決に協力中。
カロリーナ(アルパカ);真央と共にランビ宅に救援を求めに来た。
アボット(豚):豚になってもツイッターを更新し続ける男。
美姫(ラムちゃん):クレオパ虎から戻ったと思ったら今度はラムちゃんに。 雷を自由自在に操る。
ジュベール(007):本人も知らぬうちにボンド化。ばきゅんしながらアルバンとともにスイスに向かっている。
アルバン(ハチ):ジュベ宅に救援を求めて登場。
ADSL(蛇):飼っている蛇×2と猫たちとともにべるるん宅に救援をもとめて登場。
べるるん(吸血鬼):うかつに太陽の光を浴びて火傷を負い、ランビ宅で介抱されている。
ミハル(春日):姿のみならず内面までも変わり果てた感染者。
テン(コツメカワウソ):若林がコツメカワウソに似ているため、やっぱりミハルの相方であるという説も。
高橋(クワッチ):自宅にてホトトギスに遭遇。
信成(ホトトギス):ジャンプ練習中に変身、高橋の自宅に救援を求める。

186 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 18:16:26 ID:sGdTQClKO
トマシュ(虎):案の定トラ化。
未来(未感染):すぐりに襲われているところをジョニ子&ロロに助けられる。ジョニ子と行動をともにする。
ロロ(未感染):EXの未来を案じる脱ぎ男。今回の件に一枚噛んでいるらしい。
村主(ピエロ):未来の本「変身」を狙っていたがロロに撃退される。
バトル(未感染):ウイルスの謎を突き止めるべく生化学研究所と調査に乗り出す。サンプルとしてヒトデを採取。
ロシェット(テリーマン):犬を助けたことでテリーマン化、ムキムキのジョ兄ぃに変身。
ボロドゥリン(ギター):ひとりでに演奏する不思議なギターに変身。ギタリストに拾われる。
信夫(未感染):今回の騒動の背景を小塚に知らせる。
【その他感染者】
タラソワ(巨大ミンク)
サラ(猫)
アリッサ(アヒル)
レピスト(未亡人)
コルピ(婦人警官)
あっこ(カメレオン)
ユヅル(河童)

※変身は【大事な人の名前】を呼んでもらうことで解除されます

抜け落ちがあるかもです

187 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 18:39:11 ID:qABzHVmq0
そのころ某国にて・・・・

ある朝Kが不安な夢から目を覚ましてみると、海の中で、
自分が途方もない昆布になっているのに気付いた。

くねくねと並にゆられ、幅広い褐色の体。

なぜ自分がこのようになったのか、なぜここに居るのか、
「いいのだ、真の女王は私なのだから。」
自分に言い聞かせるようにKは一人呟いた。

188 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 18:39:33 ID:Hv6hHCsaO
まとめ乙
コルピとレピストはミニスカポリスかと思ってた

189 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 18:56:23 ID:aWDsJJsW0
>>186
まとめ乙です.
ちょい抜けがあるので追加.

仮面の男(?):多分ヤグ.カッコよく登場するタイミングを逃してランビ宅前でウロウロ.
KVDP(未感染?):ショッカーのコスで来日.子供とおっさんにモテモテ.
ゲデ子(乳牛):のんびりまったり牛の歩みでランビ宅へ向かう途中.

190 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 19:12:35 ID:sGdTQClKO
>>189
おおありがとう
大好きなKVDPを忘れるとはorz

191 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 19:24:49 ID:VZg5s8Cp0
>>186
まとめ乙です。
あと、1レスでしたけど…
ゆかり(未感染?)日本でカメレオンと河童の世話をしている。
もお願いします。
自分もこのスレ、楽しみにしております。



192 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 19:33:26 ID:4KGphVnj0
その後Kは、母親の
「ちょっと銀行からお金おろしてくるわね」
という一言に反応して、人間に戻っていた。

193 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 19:39:49 ID:l+89YZaCP
>>186
まとめ乙です。確かにカオスw

場所は戻ってランビ宅

焦げてますます黒くなったライサを放ったらかして女子選手&動物たちが談笑する隣の部屋で、
べるるんは目を覚ました。ジョニ子達の看病の甲斐あってか、火傷はだいぶ良くなっている。
しかし、彼は今度は違う苦しみに襲われていた。
(喉乾いたあ゛ーーーーーっ!!!)
蛇になったADSL&その他蛇&ぬこ達に出会ってから、何も食べて…いや、飲んでいないのだ。
(ぁーーーー……ん? 隣の部屋からいい匂いがするなぁ)
寝ぼけたまま立ち上がったべるるんの目は、ぼんやり赤く光っていた。そして、口元には牙がチラリと。

194 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 19:50:53 ID:4KGphVnj0
その瞬間、ぺちっ!と音がしてべるるんが倒れた。
なにかと思ったら宇宙人が銀玉鉄砲で遊んでいて、
その弾丸がデコに当たったのだった。
狼男と一緒で銀の玉には弱かったらしい。

ちなみにその弾は当然、ソルトレイクシティのぎry


そこに防護服姿のバトルが飛んで来た。
「小塚っ小塚っ、お菓子あげるからあの猫ちょうだい」
あの猫とはもちろん真央猫である。

195 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 20:15:53 ID:hO/uFCtZ0
ぼんっ!

バトルの言葉で猫が真央の姿に戻った・・・。

196 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 20:24:08 ID:X7n4G/rx0
真央ちゃんを守らなくっちゃー!と小塚が、バトルと
戦おうとジャンプした時、小塚の横を誰かがジャンプで
通り過ぎた。

風圧で転がる小塚、その人物は美姫だった!美姫がバトルに
雷攻撃をし、バトルは黒こげになって落下していった。

「ふぅ〜真央になんかあったら、舞に合わせる顔がないっちゃ」
美姫の元に走りより、スリスリする真央猫。美姫は心の中で
(真央は妹みたいな存在だっちゃ、だからウチが守るっちゃ)
と、思った。なんだかんだで仲良しなのである。

真央に良いところを見せようとしたが、美姫に邪魔された小塚は、
同じリンクで練習していた頃に、美姫の方が先に四回転ができる
ようになった事を思い出し、悔し涙を流すのだった・・・

真央猫をナデナデしながら、「でも不思議だっちゃ、真央なら
猫じゃなくって犬派のはずだっちゃ。キス&クライでも
『エアロ〜、小町〜、ティアラ〜』って言ってた・・・あっ!』

美姫の膝でゴロゴロしてた真央猫が、人間の姿に戻った!!!

197 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 20:26:45 ID:X7n4G/rx0
>195さん

ごっ、ごめんなさい、被った・・.

198 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 21:00:24 ID:4KGphVnj0
謝罪はともかく、sage進行でお願いしたい。

199 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 21:01:19 ID:sGdTQClKO
ぬこ真央はまずバトルの「お菓子」に反応してトイプードルになりかけたが、
ラムちゃんの「エアロry」で無事人間の姿に戻れたのであった。
人間に戻るなり「あ〜お菓子だぁ〜」とバトルの持ってきたおやつの山に飛びつく真央。
横には黒焦げになったバトルが転がっているが、お菓子に夢中で眼中にないらしい。

「真央ちゃん…どうやって戻ったんだ?」
小塚が尋ねる。
「んー、なんかね、【お菓子】とか【エアロ】って言葉聞いた瞬間に身体がムズムズして、
気がついたら戻ってたんだよね〜」とお菓子を抱えてニコニコの真央。
「そういえば【モロゾフ】って聞いたときムズムズしたっちゃ」
「ということは!みんなそれぞれ元に戻るためのキーワードがあるのか!
えーと、好きなものがキーワードなのかな?」
ポッと顔を赤らめるラムちゃん。
小塚はこのカオス状態を解決する手段が見えてきて嬉しい反面、真央のキーワードが
【お菓子】【エアロ】だったことに、わかっちゃいたが改めて軽いショックを覚えたのであった。

200 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 21:11:28 ID:4KGphVnj0
「ただいま〜」
ジョニ子が未来と一緒に戻って来た。

「あらっ、美姫と真央!人間に戻ったのねよかったわー」
「どうやら好きなものを言うと戻るみたいよ」

ジョニ子は大きな赤ん坊に目をとめた。

「あら?ジェーニャそっくりね。隠し子?」
「ジョニさん、そんな事したらプルシェンコさんはヤナさんに殺されちゃいますよ」

ヤナの名が出たのにプルシェンコはそのままだった。

201 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 21:34:07 ID:ryzR6vEf0
「やっぱりプルシェンコさんは感染してたわけじゃないんですね」
(こういう趣味はEXで披露するか奥さんの前にとどめておくかにしといてよ)
小塚はため息をつきつつ赤ちゃん姿のままのプルに視線をおとす。
「えーっと、じゃあこの人は放っておいて、と。
僕は信夫先生に変身の解除法を連絡するんで
みなさんは、それぞれの変身を手分けして解いてあげてください」

「もしもし、先生ですか?僕です。
実は変身が解ける方法がわかりました」
と、たった今目の前でおこったことの顛末を信夫に伝える。
「あーなるほど。でもたぶん、それは一時的な解除法です。
ウイルスはまだ皆さんの体内に残っています。
こっちも原因究明にがんばっていますがなかなか結果は出ません。
いつまた皆さんが発症して変身するかはわかりませんが
とりあえずはその方法で変身を解除してあげてください。
それでは頑張るのですよ」
あっちも忙しいのだろう。
信夫はまくしたてるように言葉をつないで電話を切った。

その小塚の背後では
ジョニ子達がそれぞれの好きと思われるもの、人を
あげていくがなかなかみんな人間に戻らない。

202 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 21:58:05 ID:4KGphVnj0
その時、またもやテレビからCMが。

「DVD第1巻発売決定!大人気アニメーション、
世界名作劇場 『銀盤のプリンシバル ジェーニャ』フランス語版、
月〜金の○時より大好評放送中。
明日は第5話『おおきにミーシン師匠』をお送りします、お楽しみに」
(※日本でのタイトルは『ありがとうミーシン先生』)

するとプルシェンコは元に戻った。

小塚は思った。
「僕とコーチの絆はまだまだだったんだ」

203 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 22:09:04 ID:o6gtTEVP0
赤ちゃんプレイが大好きな変態。
小塚は思わずプルシェンコのことを軽蔑しかけた。
しかしミーシンの名で戻ったプルシェンコを見て
己の未熟さを恥じた。
(あんなに憧れていたプルシェンコさんを
心の中とは言え、変態と思ってしまうなんて!
ウイルスに感染してるかどうかも見分けがつかなかったなんて!
僕はなんて情けないやつなんだ!あーっもうっ)

小塚の心の中の声を聞けば誰もが
いや、それは間違いではないよ、と誰もが
つっこみたかったことだろう。

204 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 22:11:06 ID:yQ++O3kX0
思い切ってネタ投下

しーちゃんも入れたげてくだしあ

205 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 22:12:05 ID:yQ++O3kX0
URL針忘れた・・・
ttp://www.rupan.net/uploader/download/1269834702.jpg


206 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 22:13:48 ID:aWDsJJsW0
くじけるな小塚.このスレの皆は君を全力で応援しているぞ!
だが弄るかどうかは別問題だ!

本題.
ウイルスの特性を試みに考察してみた.抜けが合ったらご指摘いただけると幸いです.

【発生時期】98年に初確認.その後02年,06年とオリンピック年ごとに流行.2010年の今回が最大規模の流行
【起源】クリプトン星(推定)
【症状】別の生物/無生物に変身する
    最も古い型と考えられるのは「EX衣装に関連する姿」(ジェーニャ,村主,コルピなど)に変身する型だが,
    「本人の好きな動物」(ランビ,高橋,ADSL等),「EX以外の衣装に関連する姿」(美姫,トマシュ,ミハル等)
    「本人と関連するイメージの何か」(ライサ,信成,ロシェット,べるるん等)に変身する亜型もあるようだ.
    また変身後も変身前の本人の特徴を残している場合もある(Pちゃん,カロリーナ等)

【防護服】ジェーニャの金ピカマイコーメドレー衣装
【ワクチン】現在バトルの所属大学が頑張って開発中
【治療法】対症療法だが,感染者の「好きなもの」「大切な人」を他人が言い当てると症状緩和(変身状態が解除)
【原因ないし治療の鍵となる人物?】信夫先生,ロロ,未来(?),村主(?),タラソワ(?),ジェーニャ(?)
【発症のタイミング】「不安な夢から覚めると発症」(ランビ,ジェーニャ,テン等)
          「フィギュアスケートに関する情熱を高める行為を行うと発症」(美姫,信成等)の2パターンがあるようだ.

207 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 22:23:06 ID:1EL4lDPA0
 元に戻ったプルシェンコは、お菓子の山を 掘り起こし
たり、真央にキスをせがんで美姫に電撃を 喰らったりと、
自由に伸び伸びと振る舞っている。彼の行動は、赤ん坊の
ときとあまり変わっていないようだ。

「そういえば小塚、どうして君は防護服を着てないんだい?」
 黒焦げからやや回復したバトルが、Pチャンを採取……では
なく保護した時に置いていった予備の金ピカ防護服を指さした。
「信夫先生が言うには、俺、98年に感染してたらしいですよ。
だから防護服は要らない(というよりも着たくない)んです。
でも、そのときに何があったかなんて、全然、覚えてない」

「そう言えば、ロロも言っていたわ。これは長野五輪の年に、初めて
発見されたウイルスだって」
 優雅な仕草で顎に指をあて、考えにふけるジョニ子。

「ソルトレークのときは、長野のときより大変だったらしいんですけど。
誰か、そのときのことを知ってる人、いないのかなぁ」

「ソルトレーク……?」
 プルシェンコの呟きとともに、ランビエール家の室温が下がった。

「長野……。ソルトレーク……!」
 同じころ、ランビエール家の外では、出番を待っていた仮面の男が、
目を光らせていた(ような気がした)。

208 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 22:39:17 ID:tAfIR6BS0
「あーっ、ソルトレイクってプルシェンコさんも出てましたよねー」
真央が無邪気に笑いかける。
気のせいか部屋の中が吹雪いてきたような。
「この金ピカ衣装でマイケルジャクソンを踊ったんですよね。
あっあれは銀だったんでしたっけ?銀ピカとは言わないかなー?」
金ピカ防護服を手にして真央はさらに続ける。
(それ以上は言わない方が……)
みんな沈黙しながら部屋の中を舞う吹雪の中で身を寄せる。

209 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 22:45:48 ID:4KGphVnj0
>206
乙です。
実はワクチンはトロント大学と日本で平行して開発中。
長野で確認されたのが最初なので、日本の方が若干研究が進んでいたが
「どうして2番じゃダメなんですか?」と突っ込まれて予算を削減されちゃったため、
貴重なサンプルを得たトロ大に期待がかかってる状態w


では本編。

ブライアン・ジュベールは途中、山賊コンテスティに襲われながらも
無事ランビエール家にたどり着いた。

「やあみんな。どない・・・ゲフンゲフン、どうだい、調子は。
うわっ何この寒さ」

210 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 23:12:53 ID:exom5RMr0
吹雪の中、小塚は念のために先輩宅に電話をかけてみた。
受話器の向こうから、いつか(前スレで)聞いた唸り声が聞こえる。
小塚「…クワッチ?」
その一言がカギだったのか、唸り声はたちまち聞きなれた先輩の声に変わり、
そっちは大丈夫なのかと心配の声かけまでしてくれた。
クワッチで元に戻るのもどうかと思うが気遣いの良さはさすが先輩である。
小塚「そっちには

211 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 23:15:49 ID:exom5RMr0
間違えて途中送信・・・

小塚「そっちには誰かいますか?」
高橋「誰かっていうか、ホトトギスが泣いてるけど…」
小塚「…成君だ…」
小塚は高橋にウイルスのことと解除方法を教える。
電話を切った高橋が信成の母親の名を呼ぶとたちまちホトトギスは信成の姿に戻った。
しかし元に戻れた嬉しさで相変わらず号泣はとまらない。

212 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 23:28:41 ID:saP2W8dw0
ブライアンに目を向けたみんなは、その背後に強烈な俺様オーラの存在を感じて
更なる戦慄を覚えた。
「だ、だめーーーー!!」
「今!入ってきたらあかん!!!」
口々に叫びながらドアの向うにブライアンを追いやろうとする
ジョニ子やバトル達。
「何やねん、ワシのけ者かいな?陰謀だな!?」
「ち、違うの、ブライアンじゃなくて…あなたの背後にいる人のオーラがジェーニャにバレたら…」
さすがのジョニ子も、白い肌をより青白くしている。

そんな騒ぎをよそに、007の持つ虫かごの中でハチがブンブン唸っていた。
「ブ〜〜〜〜ンブンブン(あれ?君もしかしてステファン?)」
「(アルバンかい?)」
虫同士意思の疎通が可能だったらしい。
自分とブライアンも、実はソルトレーク経験者である。アルバンを介して
ブライアンと話が出来ないだろうかとランビは考えた。

213 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/30(火) 23:58:34 ID:sGdTQClKO
しかし勘のいい宇宙人はすでにそのオーラに気づいていた。
どんどん険しくなる宇宙人の顔。
入口でジョニ子たちと押し問答しているブライアンの後ろから
半端ない俺様オーラをまとった影がゆっくりと部屋の中に進み出る。
そしてどこからともなく耳慣れたメロディーが聞こえてきた。
小塚「こ…この曲は…『俺は金』!!!」
ジョニ「わ…わかるわ…!今ならヤキソバンの気持ちが痛い程…!」
部屋の中はより一層ブリザードが吹き荒れ、ジョニ子の薔薇色の唇はすでに紫色だ。
動物たちは布団にくるまって冬眠を始めた。

しかし。
「くしゅん!」
寒さに耐え兼ねた真央と美姫が同時にくしゃみをしたとき、ブリザードと音楽がピタリと止んだ。
因縁のライバルは、女の子をほうっておけないという点では非常に気が合うらしい。

214 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 00:38:20 ID:dscqZolp0
その時、またもやテレビからCMが。

「世界名作劇場 『銀盤のプリンシバル ジェーニャ』
DVD第1巻発売決定!お早めにご予約下さい」

http://uproda11.2ch-library.com/234426gVg/11234426.jpg

215 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 00:42:38 ID:TeoJMQVH0
伝説のプルコラの絵柄を思い浮かべてたがそっちか。

216 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 01:13:35 ID:skiY99Rr0
>214
目を青くして〜w


ちなみにDVD第2巻は

第5話 「ありがとうミーシン先生」
第6話 「4回転」
第7話 「ライバル」
第8話 「リョーシャ先輩の旅立ち」

以上4話の他に、初回のみ特典映像として
「リョーシャ先輩のワンバナナ(フルバージョン)」
を収録予定です。お楽しみに。

217 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 01:42:25 ID:dscqZolp0
>>216
ほい
http://uproda11.2ch-library.com/234453Sfu/11234453.jpg

218 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 02:33:56 ID:krpAavWvO
ちなみに主題歌は、かの有名なベル薔薇のあの曲を主演のジェーニャが自らカバーした
「プルは美しく舞う」
エンディングテーマは「カリンカ」
CDは近々豪華特典を付けて発売予定
お楽しみに!

219 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 04:24:22 ID:cPVpAF5b0
>>主演のジェーニャが自らカバーした

らめええええええええ

220 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 07:08:53 ID:oBIW859f0
続けてコマーシャル

「にーほんのー、みーなさん、ぼーくの
かーつやくをぜーひ、みーてくーださい。
しょーかいとーくてんはー、きーんいろに
ひーかるぼーくの strapだよ。みーなさん
あーいしてまーす。See you!バーイ!」投げキッス&ウインク。

「ジョニ子の乙女ないちにち」ついにDVD化!
詳しくは以下のURLをクリック!

ttp://narrowedeyez.web.fc2.com/johnnyko.html
(上のジョニ子メッセージ:前スレ>>929より)

221 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 10:01:13 ID:AZZKACoD0
>>「プルは美しく舞う」
ちなみに歌詞も若干変更してある。
「銀盤に名も知れず跳んでいるプリンシバル」から始まり
「プルはプルは美しく舞う」で締め。
豪華特典の内容は、かの池田先生描き下ろしのCDジャケットである。
もちろん口にバナナを咥えたジェーニャ、背景もバナナである。

222 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 10:27:34 ID:K8MkRGkz0
俺様オーラ凄すぎwww
BGMはやっぱり俺は金」かww

223 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 10:41:43 ID:skiY99Rr0
「銀盤のプリンシバル ジェーニャ」DVD情報について。

実は放送時、第4話「サンクトペテルブルク」の前に
「ソヴィエトの落日」という回があったが、
都合により収録されていない。

第3巻は
第9話「恥ずかしいプログラム」
第10話 「初めてのオリンピック」
第11話 「やけくそカルメン」
第12話 「ブリザード」
初回のみ特典映像として「ジェー^ニャのカルメン(高画質版)」が収録される予定。
以上の4話が収録されており、ジェーニャファンのみならず
リョーシャ先輩ファンも満足できる内容になっている。
なお、第9話からは作画監督が製作方針をめぐって辞任する騒動があったため、
絵柄ががらりと変わっている。


224 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 11:48:16 ID:vF+ZPbgG0
未来が何か聞こえた戻らなきゃ、って言ってたのはジェーニャの事だったのかしら。
サラと散らかった台所を片付けながらジョニ子は考えた。
力仕事は任せてとジョ兄ぃが申し出たので壊れた窓と壁の修理をお願いした。
ジェーニャとヤグはソファーに座らせて、二人の真ん中にはコルピとレピストを座らせた。
(フィンランド出身の二人には気温変化と冬太陽が昇らないことから険悪などんよりした
雰囲気に耐性があるのだ。)
今はテレビから流れるCMを見て女性二人に何か話しているようだ。
未来はミハルと何やら激しくやり合っている。
日本チームは固まって人に戻れたことを喜びあっているようだ。
(小塚も幾分ホッとしているようだ)
焦げ&火傷組はベッドルームで己の不幸を語りあっているのだろう。
動物組はまだ寝ていた。昆虫の二匹はブライアンに何かを訴えているようだ。

ロロはどうしたかしら。彼も何か知ってそうだった。
真央とジェーニャをチラリ見、召喚してみるのも有りねと思った。
跳んで来るかしら、ホップで来るかしら、スピンでくるかしら・・・
二コリと笑うと皆に声をかけた。
「ロロ召喚の儀式を行うわよ」
その言葉と笑顔に小塚は嫌な予感がした。


225 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 12:26:13 ID:cvqfunKt0
「ジョニー、まさか、あれを…!」
「そうよ! ジェーニャ、真央にキスをねだんなさい!」
ジェーニャの変態センサーがキス、という言葉に反応した。
「マオ、キスミー、キスミー」
ほっぺを指差したジェーニャが真央を追いかける。
しかしそこには誤算があった。変態センサーは黒長い奴にも備わっていたのである。
「マオのキス…!」
セクハライサ(リューク)もくわわり、カオスな状況に。戸惑う真央は美姫の陰にかくれた。
「美姫〜」
「大丈夫っちゃ! まかせるっちゃ!」
美姫は体を張ってセクハライサを止めた・・・! セクハライサの腹に雷撃クワドサルコウをたたきこむ。
セクハライサは体をくの字に折ってせき込んだ。
「げぇほっ、ごほっ!!!」
その咳の飛沫が美姫と真央に飛んだ…。 そう、二人は新型ウィルスの飛沫をあびてしまったのだった。
二人の姿が変わる。
真央はかわいらしいエアロそっくりのトイプードルに、美姫は壁画の中にいるエジプト人…いや、クレオパトラに変身したのだった。

226 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 12:30:18 ID:PYddnQED0
画像職人さん,DVD作成者さん乙です!
そしてED曲のカリンカもどうせ黒ミサver.なんだろ…?

227 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 12:33:27 ID:cvqfunKt0
真央と美姫が再び変身してしまったその時、ジョニーの策略の効き目がやっと現れた。
ダルタニヤン、ミンクの毛皮、ラムちゃん美姫の雷撃で黒こげになっている元は金色だったろう防護服の人(>>196参照)が現れたのである。


228 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 13:04:41 ID:qjZ1OVBo0
>223
ということはニジンスキーのエピソード時には
あのプルコラ画像バージョンの絵柄になっているという事ですねw

229 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 13:17:11 ID:skiY99Rr0
「うぉっ、このトイプー可愛い!貰っていいかな」

懲りずにバトルが言うとクレオパトラの華麗なキックが彼の頭に炸裂。
防護服のヘルメットが外れて頭がむき出しになってしまった。
すると雷撃のせいで髪の毛がちりちりになっている。

それを見たプルシェンコとヤグディンは同時につぶやいた。

「ゲー坊・・・」

「うわあああああああん!」
バトルは泣きながら外に走り去って行った。

230 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 13:19:12 ID:gtH/NaDD0
ショックに任せて跳んだ4Tが恐ろしくクリーンだったことには
バトル本人、全く気づいていない

231 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 13:25:49 ID:qjZ1OVBo0
一方美姫の電撃クワドを食らってのげぞったセクハライサ。
咳き込んだ勢いでとび散ったウイルスは一緒に真央を追いかけていた
ジェーニャにもかかってしまっていたのだ。
ボンっと言う音ともに変化したその姿は…

ド派手な赤いフリルのスカートがついた黒い衣装。
脚の向きは内股になり、何故か胸元が前より膨らんでいるように見える。
ジェーニャは女子化…すなわちプルシェン子と化していたのだった。

232 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 14:26:50 ID:sOMi2XqB0
一方そのころアボットは、豚になっても
厳しいユカさん^^のもとで特訓させられていた。

233 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 14:53:02 ID:dscqZolp0
「だって豚だって飛べるから!」

234 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 15:11:04 ID:skiY99Rr0
目方が減ると出荷額が下がるので
練習の合間にはたっぷりの芋や穀物を与えるのも忘れない、
抜け目のないユカさんであった。


さて、乙女となったプルシェン子はジョニ子とふたりで
お菓子をつまみながらおしゃべりに夢中。

「ジョニカ、そういえばライサチェックの顔がやけに白くなってた気がするんだけど」
「まぁっ!ホントだわ。ステファンの美白グッズの効き目ってすごいのねー。
エヴァンったら、まるで雪のように白い肌、血のように赤い唇、黒炭のように黒い髪・・・」

「なぁなぁ、林檎くれねぇか?」

「イヤーっ!こんな白雪姫イヤーっ!」
ジョニ子とプルシェン子は毒林檎を与えてやっつけようという事で話をまとめた。

「ジョニカ、アタシが林檎を用意するからアンタは毒を用意して(はあと)」
「まあっ、ジェーニャ。アタシが林檎でアンタが毒の方がお似合いよ(はあと)」
「なんですって? アタシが魔法使いのババアだとでもいうの?」
「あら、だってそうじゃない? 鼻も大きいし」
「ムキー!」
ふたりはつかみ合いのケンカを始めたが怖くて誰も止められなかった。

235 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 15:13:34 ID:skiY99Rr0
うへ、黒炭じゃなくて黒檀ですた。まぁどっちも黒いけど。

236 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 18:34:30 ID:cPVpAF5b0
いっぽう、喉が渇いたテンくんが冷蔵庫を開けると
大量のペットボトルがずらりと並んでいた
中身はなんだろうとおもったら、水の中にあめ玉が浮いていた
ミハルがせっせと作ったらしい

237 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 19:00:02 ID:n+FS2miFO
たまに出て来るピンクベストについ吹いてしまうwww

人の時のタラソワさんは、やっぱりミハルのストライクなのかなぁ・・・。


238 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 19:18:48 ID:MKzZXpmf0
同じ頃、日本では友加里がカメレオンとカッパの世話に追われていた。
引退した彼女を急遽、信夫が電話で呼びつけたのである。

「詳しくは話せないけれど、君には免疫があるから、大丈夫。
 二人の世話を頼める大人は君一人なんで、よろしく」(ガチャ)

恩師の頼みだから断りきれず、
八木沼さんから送られてきた防護服を身につけ、
二人が隔離されているシェルターにたどりついた。

「遅くなってごめんね、お腹すいたでしょ?」

 彼女の防護服は、黒いメイド服に白いフリルのエプロンバージョンである。
 色白で小柄でツンデレ風な彼女には、ものすごく似合う。
 このコスチュームでリンクに立ったら、
 何もしていなくたって、ジャッジ全員が10点の加点をしてしまいそうだ。
 カッパは感動に打ち震えた。
 (レアだ、先輩のレアなコスプレを見てしまった)
 ツィッターに入っていたら、呟いてしまったかもしれない。

 そして、このメイドさんはよく働くのだった。
 カメレオンがストレートラインステップがしやすいように部屋を掃除し、
 カッパの皿に水を足し、キュウリを一夜漬けにし、
 コオロギのソテーを作り、
 三時のクッキーまでオーブンレンジで焼き上げてしまった。
 オヤツの時間、一人と二匹は仲良くソファに座り、テレビをつけた。

 CSで絶賛放送中の「氷上のプリンシパル ジェーニャ」を見るために。

239 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 19:25:06 ID:ZklwpM/AO
ユカリタソ ハァハァ …

240 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 19:28:13 ID:cPVpAF5b0
ゆかりの膝の上にあひるが一羽飛び乗ってきた
ななだった

241 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 19:55:26 ID:F17Bs/EcP
「グワ」
奈也アヒルは何か訴えたそうに一声鳴いた。
「え、何?」
「グワッ、グワグワ」
佳菜子カメレオンと結弦カッパが寄って来る。三匹ともソワソワした様子だ。
ちなみにカッパは友加里の膝の上にいるアヒルが羨ましそうでもある。
どうしたのかしら、と、友加里がテレビから目を離したその時、

ガラガラドッシャーーン!!

轟音と共に、何者かがシェルターに転がり込んで来た。
信夫から任された二匹(と、途中で合流した一匹)に危害を加える奴、
そして何より、おやつタイムと「氷上のプリンシパル(ry」の視聴を邪魔する奴は許しておけない。
メイド姿の友加里は凛々しく身構え、侵入者を睨み付けた。

242 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 20:04:52 ID:3Equ+Ryq0
美姫と真央とプルが再び変身してしまったことで戸惑う小塚。
必死に今の状況を分析してみる。

さっきのライサチェックさんの咳で飛沫感染した…?
いや、でもみんなは一度変身して解除されたから
保菌者のはずだ。
……そうか!さっきニュースで見た新型のことを忘れてた!
ライサチェックさんは新型に感染してたんだ。
となると、一度98年型に感染した僕も免疫が効かずに
感染する危険があるのかも。
急いで信夫先生に報告しなきゃ。

自分がおかれた状況下において得た結論を信夫に電話で報告する。
「残念ながらこっちではまだ新型のウイルスの研究まで
追いついていません。それに君たちの周囲の状況も
一時的な変身解除であり、さらに新型に感染となると
状況は変わってきます。
新型のあらたなサンプルがほしいので、バトル君に言って
黒くて大きな人を連れてきてもらえませんか?
お願いしますよ」

バトルに伝えようと振り向く小塚。
しかしそこにバトルの姿はなかった。
「あーっもう。さっき泣きながらどっかに行ったんだっけ」

243 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 20:11:06 ID:skiY99Rr0
その頃バトルは、通りすがりの美容院で縮毛矯正中だった。
時間がかかるぞ。


>238
CSでも絶賛再放送中の「銀盤のプリン(ry

ちなみに彼らが見ようとしている回は第7話「ライバル」。
ミーシンの反対を押し切ってのEX「ワンバナナ」を終えた半裸のリョーシャ先輩が
インタビューでの「ヤグディンよりプルシェンコの方が才能がある」という
ミーシンの答えを聞いてショックを受け、アメリカに渡ろうかと悩む回である。
本放送の翌日、学校ではジェーニャ派の女子とリョーシャ派の男子で大喧嘩が多発したと言われている。

244 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 20:24:12 ID:EClac7UO0
一時的な変身の解除法がわかったにも関わらず
戻れない(戻らない)人達もいた。
ミハルは自ら変身解除を拒否。春日キャラが気に入った模様。
(でも春日が何かはわかっていないようだ)
ADSLはペットの蛇と遊ぶのが楽しいらしく
庭で、猫たちとともに遊んでいる。トラもトラのまま仲良く一緒にひなたぼっこ。
てんとう虫とハチはみんなから忘れられている。
007がベッドの端に置いた虫かごの中で
2人そろって、一生懸命ブライアンを呼んでいるが
全く気づかれていない。

245 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 20:26:33 ID:cPVpAF5b0
ゆかりは驚いた
KVDPだった

「あれ、なんだ!なんで日本に」
「いやー、アニメーガスパンデミックに慌てて、何を思ったか日本に」
カッパがそわそわしてKVDPに寄り、なにやら熱心に話しかけた
くわっくわっくわっくわっ
(どうやら先日の4-3-3のことを言っているらしい)

「ななちゃんは今何を言おうとしたの?」
「ぐわっぐわっ」
参ったわ、だれか通訳いないの?

(カメレオンはかなこじゃなくてあっこだからね)

246 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 20:35:42 ID:Dz90A5fO0
ランビの家なのにてんとうむし可哀想スグルwwwwwww

247 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 20:54:41 ID:F17Bs/EcP
>>245
ごめん素で勘違いしてた

248 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 21:07:10 ID:YkHmrqzc0
ランビはすねてまた死んだふりをしてしまった。
なんとなくそのままスピンしてみる。まん丸な背中のお陰でなかなかいい感じだ。
(脱ぎっぱ〜 脱ぎっぱ〜 ぬっぎっぱ〜
脱ぎっぱと言えばミキ、クレオパトラ姿でもセクシーだなぁ…ムフフ)
スピンしながらいけない妄想をしてしまったランビ、鼻血の代わりに黄色い汁をぶちまける。

249 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 21:28:05 ID:skiY99Rr0
華麗なスピンを終えたランビエールにアルバン・プレオベールが話しかけた。

「なぁステファン、オレらこれからどないなってまうんやろか」
「わからんわー。さっきまでやったらエヴァンが僕の言葉わかっててんけど
このカオスやからなぁ。」
ランビエールもフランス語が話せるのは言うまでもない。

「せやアルバン、ハチやったら『8の字ダンス』で意志が伝えられるんとちゃうか?」
「あれ、オレにそんな特技があったんか。本能の赴くがままに踊ればええのんか?」
「うんうん、あーでもあのダンスはたしか距離と方角しか教えられへんかってんなー。」
「・・・ダメやんかorz ・・・ってか、さっきの君のスピンかてだ〜れも見てへんかったで」
「とにかく、僕はブライやんがこっち向いてくれるようテレパシーや」
「せやな、てんとう虫じゃ羽音も出ぇへんもんな」

引き続き必死にジュベールに呼びかけるふたりだった。


一方、つかみ合いのケンカをしていたジョニ子とプルシェン子であるが
結局仲良く街まで買い物に行くことになったらしい。
もちろん、林檎と毒を買う為に行くのだが
プルシェン子の私服のあまりのダサさに辟易するジョニ子。

とりあえずあり合わせの服でなんとか綺麗にまとめると、未来が
「コーディネートはこーでねーと」 と言い放った。
前スレでも使われた古典ギャグに、部屋の温度が更に下がった気がした。

250 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 22:05:27 ID:cPVpAF5b0
ちなみにななは何を訴えているのかというと
「フジテレビ入社式、大丈夫なの?」

しかしカッパとカメレオンにしか通じていない。

251 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 22:41:51 ID:cvqfunKt0
見かねたカッパは(一応人語が話せる)翻訳をかってでた。
「先輩、ななさんが、『フジテレビ入社式、大丈夫なの?』っていってますよ」
ゆかりはアヒルに向かってほほ笑んだ。
「大丈夫よ。私が明日から仕事に行っている間は、代わりの人が来てくれることになってるから。私は仕事終わったらまたここに来るわね」
アヒルが心配そうにぐわぐわ鳴く。
「ななさんが、『そんな激務で…先輩が倒れちゃうよ』って…」
「大丈夫。気合いと根性よ。今は緊急事態なんだから」
カッパは尊敬のまなざしでゆかりを見た。
(すごい…さすがど根性のゆかり先輩。おれもこんな風に、思いやりと根性のある先輩になろう)

252 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 22:49:09 ID:ZIGhtZKzO
うるさい二人が出かけてつかの間の静寂を取り戻したランビ宅だったが、
うっかり死に神ライサに触れた仮面の男が突如すっくと立ち上がった。
そしてどこから調達したのか、眼鏡をかけコートを着込みマフラーを巻くと、
発泡スチロールで作った偽雪をヒラヒラとばらまき、両手を前に差し出して、
なんとも穏やかな笑みを浮かべながら空中を見つめている。
かと思うと途端にサクサクと超絶ステップを踏みはじめた。
小塚「あれは冬ソ…じゃない、ウインターステップ!?」
トイプー真央は偽雪に興奮して部屋中を駆け回っている。

一方テレビからはニュースが流れている。
「…次は海外のニュースです。
カナダの森の奥深くで妖精の目撃情情報が多発しています。
やたらとジャンプを繰り返すこの妖精はとても眠そうな顔をしており、
あまりに回転が早いため何回回っているのか普通の人間には目視できないとのこと…」

253 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 22:58:00 ID:cPVpAF5b0
KVDPは自宅に携帯を忘れてきていた(さっきの電話は、夫の携帯にジェナが出ていた)
友人たちのことが心配なので、ゆかりに頼んで国際電話をかける

ゆかりはとりあえずこづに電話してみたら、用はほぼ済んだ
というか、
ランビ宅の凄まじいカオスっぷりに一同は唖然とするのであった…

そしてゲデ子はいまだに到着しそうにない…
ゲデ子なりの旅の仕方→疲れたりお腹が空いたらそこらの家の人に頼み込んで
食糧を貰い、昼寝して、お礼に新鮮なミルクを与えて再び旅立つ

254 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 23:01:39 ID:cvqfunKt0
ハチとテントウ虫は悩んでいる。
「ああもうどないしろっちゅうねん。踊りも無理、スピンも無理、何すりゃええんじゃ」
「ブライやーん、ぶらいやーん」
「誰か気づいてくれや、、腹へったでぇ〜」

そんなとき、二人の虫かごに近づく影があった。
金属の檻からのぞくつぶらな瞳…偽雪に飽きたトイプー真央だ。ここぞとばかりにぶんぶんしたりアピる二匹。
「ワンワン!(おもしろ〜い)」
真央の声を聞きつけ、アルパカ(カロリーナ)やアヒル(アリッサ)や猫(サラ)もやってくる。
完璧に見世物と化した二匹であった。

そこに庭で射撃の練習を終えた007がやってきた。
「おお、面白そうなことしとるやないか。ええ感じやん」

踊ってもスピンしても報われない二匹。次第に空腹で意識も朦朧としてくる。
(あ、あかん、もう…)
「お? どないしたんや」
オーバーワークに動きが鈍くなってきた二匹。

そこにカワウソテン君がはちみつをそっと差し入れた。はちみつにむしゃぶりつく二匹だった。

一方、テレビのニュースを見た小塚は…。
「こ、これはケヴィン・レイノルズ君じゃないかな…森の妖精になっちゃったのか」
そして小塚は依然として、黒くて長い…いや、今や白いライサをどうやって信夫先生に送るか悩んでいた。

255 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 23:08:44 ID:ULo9ECiE0
新スレ来たらさらにパワーアップしてるww

256 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 23:14:15 ID:IR1tSRem0
ランビ家の窓と壁の修理を終えたジョ兄ぃが
リビングに戻ってきた。
ひと仕事終えた兄貴に小塚はお茶を出す。
「ジョアニーさんはどうしてここに来たんですか?」
「ジェフを追ってきたのよ。あの子だけだと心配だしね。
さっきも泣き出してどっか行っちゃったしどうしようもないわよね」
お茶をすすりながらジョ兄ぃはため息をつく。
「え?ジェフリーさんを追って?ってことは研究所からですか?」

バトルがいない今、ナナフシを託すのはこの人しかいない。
信夫からの伝言をジョ兄ぃに伝える。
「よし、わかったわ。任せて」
そう言ってジョ兄ぃは美姫に耳打ちする。
美姫はライサに再び電撃をくらわせ完全に意識を失わせる。
「これで大丈夫ね。ジャンプ中にこのでかいのが暴れたら
さすがの私も逃がしちゃうかもしれないしね。美姫、ありがと。
じゃあタカヒコ、確かに預かったわ」

よっこらせっとライサを右肩に担ぎ上げると華麗なジャンプで
ランビ家をあとにしたジョ兄ぃであった。

257 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 23:16:11 ID:cvqfunKt0
小塚は悩んで信夫に再び電話した。
「先生、バトルさんはとあることにショックを受けて家を出ていたっきりもどって来ません。どうやって新型のサンプルを送ろうかと…」
「そうですか。分かりました。代わりにそちらに人を送ります。あとの指示はその人から受けるように」
「はい、先生」

信夫は電話を置くと、くるりと後ろの人物に振り返った。
「…というわけで、緊急事態だ。事態は一刻を争う。君は旧型にはすでに感染しているが、新型の免疫はないから、くれぐれも気をつけてくれたまえ…、静香君」
「はい、先生。必ずここへサンプルを」

258 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 23:23:18 ID:cvqfunKt0
おおっとカブった。ごめんなさい。
事態を収拾します。

新型のサンプル(死神)はジョ兄ぃによって研究室へ。
静香は、ランビ家にいる面々が旧型に感染しているのか、新型に感染しているのかを確かめるため、旧型のテスターをもちイナバウアーでランビ家に向かっていた。

一方、日本で感染者を介抱するゆかりの下にさらなる感染者がとどいた。
「リンクの上でびちびち跳ねていたんです…!」
遠く九州から、藤沢ゆっこによってつれてこられたのはスケトウダラ(♂)。
「スケトウダラ…明太子…ふくや…」
南里だった。

259 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/03/31(水) 23:47:54 ID:cPVpAF5b0
ゆっこは未感染らしく、防護服を纏っていた
大きな水槽に南里を移し替える。よく見ると目つきとかが元のままだ

ところで、コロラドでは悲鳴がこだましていた
「先生、先生!ブランドンが動かなくなっちゃったの!
…その…手足の向きは自在に変えられるんだけど…」
もはや意思疎通不可。どうするムロズ!!!

260 :まとめを補足。抜けあったらよろしく。:2010/04/01(木) 00:28:35 ID:X4yM1dST0
【登場人物(感染後の動物)】
ランビ(てんとう虫):確認された最初の感染者。現在彼の家にスケーター達が集結中。
ジョニ子(未感染):本スレのディーバ。ランビ宅を訪れ事件に巻き込まれた美の求道者。
小塚(未感染):ジョニ子と同じくランビ宅を訪れ事件に巻き込まれた好青年。98年に旧型に感染済みなので抗体がある。
ライサ(死に神):ナナフシから一度は戻ったが、新型ウイルスによって再び変身。ジョ兄ぃによって研究所へ。
ジェーニャ(プルシェン子):ヤナとの赤ちゃんプレイに飽きてランビ宅に遊びに来たが、新型に感染。
Pちゃん(ヒトデ):感染者のサンプルとしてカナダに連れていかれ、水族館で治療中。
真央(トイプードル):カロリーナと共にランビ宅に救援を求める。一旦人に戻ったが新型感染。
カロリーナ(アルパカ):真央と共にランビ宅に救援を求めに来た。
アボット(豚):豚になってもツイッターを更新し続ける男。ユカさん^^が特訓中。
美姫(クレオパトラ):クレオパ虎→ラムちゃん→今の姿。 新型に感染。雷を自由自在に操る。
ジュベール(007):本人も知らぬうちにボンド化。ばきゅんしながらアルバンとともにやってきた。
アルバン(ハチ):ジュベ宅に救援を求めて登場。ランビとともに苦悩中。
ADSL(蛇):飼っている蛇×2と猫たちとともにべるるん宅に救援をもとめて登場。
べるるん(吸血鬼):うかつに太陽の光を浴びて火傷を負い、ランビ宅で介抱されている。
ミハル(春日):姿のみならず内面までも変わり果てた感染者。
テン(コツメカワウソ):若林がコツメカワウソに似ているため、やっぱりミハルの相方であるという説も。
高橋(クワッチ→解除):自宅にてホトトギスに遭遇。解除済み。
信成(ホトトギス→解除):ジャンプ練習中に変身、高橋の自宅に救援を求める。

261 :まとめ2:2010/04/01(木) 00:29:45 ID:X4yM1dST0
トマシュ(虎):案の定トラ化。影が薄い。
未来(未感染):すぐりに襲われているところをジョニ子&ロロに助けられる。オヤジギャグが…
ロロ(未感染):EXの未来を案じる脱ぎ男。今回の件に一枚噛んでいるらしい。
村主(ピエロ):未来の本「変身」を狙っていたがロロに撃退される。
バトル(未感染):ウイルスの謎を突き止めるべく生化学研究所と調査に乗り出す。サンプルとしてヒトデを採取。
ロシェット(テリーマン):犬を助けてテリーマン化、ムキムキのジョ兄ぃに変身。研究所に死に神をもちかえる
ボロドゥリン(ギター):ひとりでに演奏する不思議なギターに変身。ギタリストに拾われる。
ヤグディン(仮面の男):ジェーニャとブリザード表彰台再現したりウィンターステップ踏んだり。
タラソワ(巨大ミンク):真央の危機に、ロロとバトルとともにランビ家にかけつけた。
サラ(猫):働き者のねこ。
アリッサ(アヒル):たぶんアリッサ。
レピスト(未亡人):ジェーニャとヤグの緩衝材にされる。美女。
コルピ(婦人警官):ジェーニャとヤグの緩衝材にされる。相変わらず美女。
ゲデ子(乳牛):のんびりまったり牛の歩みでランビ宅へ向かう途中
信夫(未感染):今回の騒動の背景を小塚に知らせる。
静香(未感染):旧型の抗体もち。信夫の指示でランビ家に向かう途中。
チャッキー(森の妖精):回転が速すぎて何回回っているのか目視できないとニュースで報じられる
ムロズ(人形):意思疎通ができなくてピンチ。

262 :まとめ3:2010/04/01(木) 00:30:27 ID:X4yM1dST0
【日本にいる人物】
ゆかり(未感染):旧型抗体もち。みんなのお世話をしている。
あっこ(カメレオン):やっぱりステップが好き!
ユヅル(河童):ゆかりのマメさとど根性を尊敬するジュニア世界王者。
ナナ(アヒル):いろいろ気を使っているアヒル。
KVDP(未感染?):ショッカーの姿で来日。子供たちに大人気
南里(スケトウダラ):リンクの上でびちびち跳ねているところをゆっこによってシェルターへ
ゆっこ(未感染):しっかり者の南里のリンクメイト

【その他】
キム(昆布):ゆらゆら中。

※旧型ウィルスの変身は【大事な人の名前】を呼んでもらうことで解除されます

263 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/01(木) 00:38:11 ID:XJvqxutD0
「ただいま〜」
ジョニ子とプルシェン子が元気に帰ってきた。
プルシェン子は山のようにパンを抱えていた。

「買ってきたわよ〜、クグロフと、キルシュトルテと、あとはラクレットとパン。
美味しそうでしょ、タカヒコ、お茶淹れてちょーだい」

当初の目的であった林檎と毒はすっかり忘れたようである。
それどころか、黒長いのが居なくなっている事にも気付かないジョニ子とプルシェン子であった。

「ビックリしたわよ、ジェーニャったら。
パン屋さんで両手いっぱいにパンを抱えて、口にまでくわえて走って逃げちゃうんだものw」
「イヤン、ばらさないでよジョニカ。なんかわかんないけど体がそう動いちゃったのよ」
「お金はアタシが払っておいたから、後で返してよね」
「わかったわよもう。 あ、小塚、早くお茶淹れてよ、喉乾いちゃった」

「状況説明は後まわしでいいか」
うるさいふたりを黙らせるため、小塚はお茶を淹れにキッチンに立った。

ちょうどその時、宇宙人の銀の弾丸に倒れていたべるるんは
這うように冷蔵庫まで行き、ドアを開けて赤い飲み物の入ったペットボトルをラッパ飲みした。
いちご味だった。

264 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/01(木) 00:50:23 ID:cVRno/Nu0
それを見た小塚、その他にも変な飲み物のペットボトルが大量に入っていることに気付く。
どれも薄く色がついていて、いくつかの中には飴玉が浮いている。
こんなもの誰が飲むんだ。小塚はうんざりして全部捨ててやることにした。

「ちょ、ちょっと何するんですかミハルの飴ジュース!」
あわてて駆け付けたミハル、時既に遅し。

265 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/01(木) 01:09:17 ID:MT46tSWB0
懲りずにあめ玉を引っ張り出そうとするミハルをサラぬこが全力阻止している
べるるんは飴ジュースの微妙な甘さで何とも言えない顔をしている
「…肉屋でレバーか何か買ってきましょうか?」
サラがランビのお財布から適当にお札を抜き取り、肉屋へ走っていった
(今までの話、だいたいの買い物がランビのお財布から出ていますが、ランビは知りません)

266 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/01(木) 01:12:18 ID:X4yM1dST0
サラぬこがお金を持っていったものの、ぬこ姿で買い物はムリだろうと判断した小塚が全力でサラを追いかけて行った。

267 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/01(木) 01:13:24 ID:MT46tSWB0
ミハルはふたたびペットボトルに水を注ぎ、飴を落とし始めた
べるるんは唖然としてそれを見ていた

268 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/01(木) 01:30:48 ID:XJvqxutD0
サラと小塚が肉屋でブルートヴルストを買って帰って来た。
豚の血で出来たソーセージである。
それを食べてやっと人心地ついたべるるんであった。

269 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/01(木) 01:41:52 ID:IHSjBXon0
一方その頃…

「行ってしまった…」

モロゾフは開け放しになったリンクの窓を眺めながら呆然と呟いた。
正直に言うと織田とは最近どうもしっくりせず、近い内に別れが来る気はしていたのである。
それがモロゾフか織田か、どちらが言い出すことになるのかはまだ分からなかったが。
しかし、まさか弟子が突然ホトトギスに変身してリンクから飛び去ってしまうとは誰が予想したであろうか。
モロゾフがったった今味わったのは喧嘩別れだとか新たな旅立ちだとかそんなチャチなもんでは断じてない。
これでは只でさえフカシ、その場のノリ、酔った勢い、胸毛などで占められて首尾一貫しない彼の言い分が、
益々訳のわからないことになるのは確実である。

だが酷く混乱しながらも、モロゾフの脳裏にはある光景が何度も繰り返されていた。
すっかり自信を無くしていた織田がホトトギスに姿を変える直前、実に美しい4-3-3を飛ぶ光景が。

ちゃんと出来るじゃないか、と織田に怒りをぶつけるのも忘れ思わず口元が綻ぶモロゾフ。
感慨に耽る余り、自分がかの有名な魔法学校の某スネイプ先生に変身してしまっていることにはまだ気付いていない。

270 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/01(木) 12:30:47 ID:1iNNdw4Z0
>>268
まさかその血はアボッ・・・


その頃、水族館で忘れ去られていたヒトPちゃんは
「何か行動を起こさなければ!」と思ったのか、水族館脱走を試みていた。

追っ手をかわしながら渾身のストレートラインステップを踏み、
エッジが深くて床が傷つくわ、客の子供が指をさして泣き叫ぶわで
なんか夢に出てきたら怖そうな大騒ぎになっている。

もちろん瞳孔は開きっぱなしである。


・・・すまん、どうしてもヒトPちゃんをほっとけなかったw

271 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/01(木) 12:48:25 ID:hERTZyJo0
>>270
あなたの博愛精神に拍手。つか、

>なんか夢に出てきたら怖そうな大騒ぎになっている。

もはや全員そうだろうwww
(真央&小塚は別)

272 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/01(木) 12:56:44 ID:1iNNdw4Z0
>>271
ありがとう。なんかこのスレでPちゃん好きになってしまったんです。
・・・確かにあの2人は別格w

273 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/01(木) 15:31:26 ID:k0quzlfy0
まさかその血はアボッ・・・ 、
冗談はよせ、とは思ったが、後でツイッター覗いて生存を確認しておこう。
なんか疲れた。
信夫先生からの使いの人が来るまで寝ておこう。
小塚は台所のテーブルで居眠りしだした。

古ぼけた木造の小学校があった。昔の記録映画とかでこんなの見た事あるよな、
と小塚は小学校内を歩きまわった。子供の走る足音とかざわめきとか聞こえるが姿は一人も見えない。
職員室があったので覗いてみたけれど誰もいなかった。少し離れた部屋に人が動く気配があったので
そこを覗いてみるとかまどがあって湯が沸かされていた。
ずらりとならんだ丸底ヤカンに茶葉を入れてまわる男の姿にホッとしたものの
よくよく見るとそれは自分の姿だった。21歳にしては老けた姿だった。
「用務員さん・・・」口に出して言っていたようだ。
男が気付いてふっと笑いドアを指差した。部屋の外に出てドアのプレートを見ると
「小使室」と書いてあった。
自分でも気付かない内に新型に感染していたのか・・・
これは夢だ。いや現実に皆の世話をしたりなんやかんやと雑用をこなしたりしているから・・・
だんだん自分というものの存在がわからなくなっていた。
「あーもうっ!」

タカヒコったら寝言でも「あーもうっ!」 って言ってる。
ジョニ子はランピ秘蔵の酒瓶を手にし台所を後にした。
リビングではテスターを持って来た荒川を囲んで酒盛りが始まっていた。
ヤグに引き続きトイプー真央を抱いた美姫によるEX演技が披露されていた。



274 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/01(木) 16:14:49 ID:xtCHBAlE0
美姫はレクイエムを最初演じたが、キャンデロロ、仮面の男、
プルシェン子が「赤ブラ!赤ブラ!赤ブラ!」を連呼したので、
赤ブラエキシを披露する事になった。

最後のタップの様なステップに、じゃれるトイプー真央にみんな
笑顔になる。

「やっぱりな〜女子のエキシはエロスが必要やな。赤ブラ最高!
 あっ、でも真央や未来はまだやで、おとうちゃん、そうなると
 心配になってしまうんや・・・・」

2人の娘を持つキャンデロロの男心・・・父心・・・

「やっぱりな〜エキシってのは、もっともっと盛り上げんと。
 あっ、ジョニーのガガは良かったで!あれくらいやらんとな!」

そんなキャンデロロを冷静に見つめる静香。信夫コーチから
キャンデロロが今回の騒動の何かを知っている、と、聞いていた
ので、注意して観察している。

「じゃあ次はアタシが、ガガやっちゃうわよ〜!!!!!!!」

と酔ったジョニ子が、今度はガガをやる事になった。

275 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/01(木) 16:20:26 ID:Ij/YxvIGO
>>270
自分もPちゃんひそかに気になってたw
出てきてまたみんなを開いた瞳孔で見つめたらいいよ!
ここに来るとみんな好きになるなぁ。

次回、フィギュアスケーターズの華麗ないちにち
第○○回!
(1回がどこまでかわからんw)

みんな!真央だよ!
ついにたかちゃんにも変身フラグ!たかちゃんが変身したら私達どーなっちゃうの?
やりたい放題がついにバレちゃう?!てんとう虫ランビさんが怒りの高速スピン!
ジョニ子さんとプルシェン子さんのガールズトークも冴え渡…ちょ、ちょっと、二人とも何やってるんですかー?!
いっけない、今日はここまで、またね〜!
エアロ〜、ティアラ〜、小町〜!ばいばーい!

276 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/01(木) 16:25:11 ID:XJvqxutD0
その頃、水族館で暴れる巨大ヒトデ。
しかし、その腕の先がすこしずつ崩れ始めていた。
飼育員は叫んだ。

「腐ってやがる!早すぎたんだ」

しかしヒトデPちゃんはそんな事はお構いなしに大海原目指して這って行った。
「大丈夫でしょうか、Pちゃん」
「うむ・・・こうなったらヒトデの再生力と生命力に賭けるしかない」
ひたすら無事を祈る飼育員たちであった。

277 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/01(木) 17:21:42 ID:4zM4KEsH0
翌朝、
ジョニ子達が目覚めると、テーブルで寝ていたはずの小塚の姿はなかった。
 「たかひこ?どこ行ったの?」
キッチンのほうで何か物音がする。
 「おはよう!朝ごはんつくってくれるの?」
ジョニ子が声をかけた。しかし、そこにいたのは・・・
 「ん?誰?この家の人?」


・・・・・・そこにいたのは、まっすぐな瞳をした幼き少年。

小塚崇彦、9歳の姿だった。

























278 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/01(木) 17:29:24 ID:tbcOyYHb0
「ねえ、キャンデロロ。脱ぎ友のよしみで教えてくれないかな? なんか君今回の件について知っているみたいだけど、何を知ってるの?」
「なあエフゲニー。お前はんもうちょい遠慮とかいろいろ考えたほうが・・・・・・まあ、やっぱ話しとくべきなんやろうか・・・・・・」
トイプーマオを思い出しながらキャンデロロは静かに話し出した。
「金パンツが開放されてすぐの話や。わいはカリブの海で海賊の訓練をしていた。そしたら口の臭い海賊がサルを連れた男に追いかけられていて・・・・・・」
「長くなりそうだね」
プルシェン子は聞き流すことにした。
「そしたらアステカの金貨を手に入れて(中略)海の中から現れた巨大な幽霊船に救われてな! なんか船長とそいつらは知り合いみたいで(中ry)」(詳しくは『ジョニ子の華麗な一日』外伝、「キャンデロロとカリブの海賊〜エキシの王〜」を見てね!)
「うんうん」
プルは聞いてない。
「で、なんでもお願いを叶えてくれるゆうから、世界中のエキシビジョンがもっとはっちゃけてみんな脱いだり着ぐるみ着たりするようにな〜れってお願いしたねん」
「そしたら、どうなったの?」
静香は真面目に聞いていた。
「その場じゃ何もおこらへんかった。嘘だったんかと思ってがっくりして帰ったら・・・・・・あのニュースが流れてて・・・・・・」
がっくりとうなだれるロロ。
「その、誰のものかも分からないスケート靴が鍵になりそうね。それはどこに?」
「がっかりしてその場に置いてきた・・・・・でもそんなもんで何かわかるのかいな、シズカ? ほんとぼろぼろで、片足分のブレードの欠片と靴底がすこぉしあるだけやったねん」
「挑戦してみなければわからないわ」
静香は笑みを浮かべた。

279 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/01(木) 17:44:25 ID:a5Q5eIxr0
その頃ヒトデPちゃんは海を目指していた。

這うたびに、苦痛が全身を貫き、何かが確実に失われていくのを感じる。
緑がかった体液と組織がその道のりに残る。
意識は朦朧とし、かって人だった頃の記憶さえ危ういものになりつつあった。
潤んだ黒い瞳には膜がかかり、
腐臭をかぎつけて集まってきたカラスの声も、聞こえていない。

耳に残っているのは、一つの旋律だけだった。
聞き慣れた旋律、
細胞に届くまで何度も何度もヘッドホンで聞き続けた、
氷の上に流れ、
鋭いエッジがもう一つの楽器となって、
彼の体を舞わせるのだ。

この曲はなんだったろうか。
オペラ座の怪人……。

Pちゃんは最後の力を振りしぼって立ち上がった。
よろけながらステップを踏む。
死のにおいをかぎつけて、鳴きわめくカラスたちの声が、
Pちゃんには歓声に聞こえた。
そうだ、そして、彼の進む先には、鳴りやまぬ拍手の音だ。

ぐらりとよろけたPちゃん。
彼を腕に抱き取ったのは、黒マントの男だった。
ロシア訛りのある英語で、彼は言った。

「君もロシアでスケートをしないか?
 今なら、絶賛生徒募集中だ」

 スネイプ先生ことニコライ・モロゾフである。
 腐りかけたヒトデの臭気に耐えかね、彼はクシャミをした。
 Pちゃんは、唾液にまじった新型ウィルスを浴びてしまった…

280 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/01(木) 17:49:24 ID:4zM4KEsH0
 「ところでさ、何で俺こんなところにいるの?」
みんなで食事を取りながら崇彦がたずねてきた。
「ん?それはあなたがランビに振り付けをお願いしに・・・」
「ランビ、振り付け?何のこと、・・・・・もしかして、俺誘拐されてきちゃった?」
「ちがああああああああうううう!!!」

どうも会話がおかしい。
小塚にしてはやけに無邪気すぎる。
静香が口を開いた。
「崇彦君、私のこと知ってる?」
「うん、知ってるよ!荒川静香さん。今度の長野五輪見に行くから!実際に見ると大人っぽくてきれいだね!」
「!?」
その言葉に静香は事態を把握した。
「長野?静香が出たのはトリノよ!それにー」
「まって、違うのよ。そういうことじゃないの?」
ジョニ子を制して静香は自分の見解を話した。

「この子は間違いなく小塚崇彦。ただし、9歳。要するに感染前の彼の姿よ」


281 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/01(木) 18:55:32 ID:1gudEzOKO
なんなのこのスレのPちゃん泣かすんだけど

282 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/01(木) 19:36:04 ID:lxWFUtBT0
「なあ、蜂」
朝の太陽で体を温めながら昆虫二匹。
「なんやねん、てんと虫」
「昨日の余興おもろかったな」
「んーほやな」
「トマシュのバターになりそな四足スピンはともかくやで、レピストコルピADSLのレッドスネークカモーンあれなんやねん」
「はは、あいつら年いくつやねん。カロリーヌ、真央、サラ、アリッサのブレーメンの音楽隊もよう考えたやん。」
「ミハル、テンの踊りDEショーも訳わからんかったな」
「:・・・わしら見とるだけでなんも出来んかったな」
「・・・ほやな」
「何も出来ひんのはつまらんな。なんか演じたい表現したいておもたわ」
「笑いでもとりたかったな」
「人間に戻ったら今までより頑張れる気するわ、わし」
「わしもわしも」
「なんやケツがこそばいな、こんなん言うのは」
(小塚どもないかな)

283 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/01(木) 19:45:38 ID:XJvqxutD0
新型ウィルスを浴びたPチャンは突然、のたうち回り始めた。
何か新しい変異が起こるのだろうか。
その時、若い男の声がした。

「Pチャン!大丈夫か?」

水族館の若手飼育員が心配になって軽トラで追ってきたのだ。
ヒトデPチャンの移動した跡は緑っぽい虹色に光っていて
たやすく追跡が出来たらしい。

荷台からポリタンク2個を取り出し、Pチャンにぶちまける飼育員。
それを見ておののくモロゾフ。
Pチャンの背中が突然盛り上がった。

「こっ、これは!!!」


284 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/01(木) 19:48:41 ID:1gudEzOKO
「つーかなんで誰もわしらの変身解除してくれへんねん?」
「…ほんまにな…。わしなんか「てんとう虫!」言うてくれたら戻れるんやで。
そのまんまやないか。なんで誰も言うてくれへんねん?」
「え?お前の解除のキーワードは「おにゃのこ」ちゃうかったんか!?」
「………。」

285 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/01(木) 19:51:43 ID:XJvqxutD0
>283
書き忘れたが、ポリタンクの中身は
深層海洋水にスイスの岩塩を少量と、りんごとはちみつを溶かし込んだ
若手飼育員さん特製のスペシャル培養液である。

286 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/01(木) 20:17:01 ID:kfYALb8eO
最後の力を振り絞るヒトPに泣いた…

287 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/01(木) 20:42:55 ID:hERTZyJo0
もうやめて!これ以上泣かせないで!
でももっと・・・と相反する感情を同時に巻き起こす存在>ヒトP

昆虫2人も好きw 牧歌的語らいがツボw

288 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/01(木) 21:57:07 ID:q9bI2Igu0
>夢に出てきたら怖そう

個人的には白目剥いて高速スピンとステップで迫ってくる殺人ピエロ村主が一番怖い.
どう見てもホラー映画です本当に(ry

289 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/01(木) 21:57:37 ID:XJvqxutD0
虫たちが朝の会話を楽しんでいると、ノックの音がした。
「はぁ〜い」
ジョニ子がドアを開けると、そこには無事直毛に戻ったバトルがいた。

「やあおはようジョニー。昨日は失礼したね。あ、静香も来てたんだ」
部屋に上がり込み、昨日プルシェン子が盗ってきたパンをかじるバトル。
「遅かったわね、ジェフ。エヴァンならジョ兄ぃが日本に連れて行ったそうよ」
「なんだそうか、でも僕はあのトイプードルが欲しくて」

その時、バトルの携帯電話が鳴った。
研究室からだった。
「バトル君、ヒトPチャンが水族館から逃げたらしい。至急新しいサンプルを持ってきてくれたまえ」

「ジョニー、またカナダにサンプルを持って行かなくちゃいけないみたいだ」
「あら、じゃあそこの虫2匹を持っていくといいわよ」
何気なく酷い事をいうジョニ子だった。

「いつ見てもでっかいてんとう虫だな、ステファン。ご機嫌はどうだい?」
・・・ハチの予想通り、やはり人間には戻らないランビエールだった。
「おや?あそこの金髪の女の子は誰だい?」(←ジェーニャです)

ボフン。と音がしてランビエールが人間に戻った。
やはりハチの予想通り、「女の子」という単語に反応したらしい。
「戻った!ありがとう、ありがとうジェフ!心の友よ」
うれしさのあまりバトルにハグをするランビエール。
その時、バトルの胸を不安がよぎった。
「しまった。防護服着てくるの忘れた・・・・」


その頃、ロロは自宅に電話していた。
「あ、オレやオレ。いや、オレオレ詐欺ちゃうてー。今は振り込め詐欺言うねんで。
ほいでお願いがあんねんけど、今日の『ジェーニャ』、録画しといてぇな。Sex Bombの回やねん」

290 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/01(木) 22:15:41 ID:nsnBJmip0
その頃、逃げ出したサンプル(ヒトデ)は。

「俺の…この俺の手がヒトデみたいだと? むしろ俺自身がヒトデになっちまってるって!?
ふん、アイツの目は節穴か? どう見ても人間の、19歳の男の手じゃないか!
どこをどう見たらこれがヒトデだっていうんだ? なぁ、そうだろ! あんた達もそう思うだろ?」
普段以上に目を輝かせ、嬉しそうに二本の腕を振り回すPちゃんを、
モロゾフと飼育員が何とも切なげな視線で見つめていた。

風船のように膨れ上がって、終いには爆発したヒトデの背中から出てきたものは、
確かにパトリック・チャン(人間)だった。
ただし、出てきたのは上半身だけで、ヘソから下はヒトデのまま……と言うより、
ヒトデからPちゃんの上半身が生えているような、何とも異様な姿になってしまっていたのだ。
「気付いてるのかね、彼は」
「…気付いてると思いますよ。見てください、Pちゃんの目。
思いっきり涙目じゃないですか」

291 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/01(木) 22:59:05 ID:pJtx337c0
>>276
亀レスだけどナウシカ。
1スレからの伝統ジブリネタ乙

292 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/01(木) 23:25:29 ID:dZBykQri0
Pちゃん「僕、僕はどうなってしまうんでしょう」
涙目で瞳孔の開いた目ですがるようにみんなを見つめる。
飼育員「いっそこのまま見世物にしようかな・・・・」
Pちゃんの目から涙があふれ出した。
Pちゃん「早く人間に戻りた〜い・゚・(ノД`)・゚・」

293 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/01(木) 23:32:05 ID:MT46tSWB0
べるるんは暗い部屋で(やっぱりまだ日光は無理)、
自分が食べてしまったのはアボなのかと思い悩み始め、不安になっていた

しかし、あっさり答えは出た
コルピが笑いながら入ってきて、「見てよこれ」と言ってケータイの画面を見せてきたのだ
こづのケータイに今さっき届いた画像付きのメール、
ゆかさんからでタイトルは「豚だって跳べる」
ジャンプして異様にホラーじみた表情に変化している豚の姿だった
うしろにデジタル時計が写り込んでいるが、時間は間違いなくソーセージを食べたよりあとだ
よかった……

294 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/01(木) 23:47:37 ID:/5hkmae/0
なんだか「銀盤の(ry」のクライマックス放送時に何か起きそうな予感w

295 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/02(金) 00:48:43 ID:0lt6vKVK0
「とりあえず…戻ろうか?」
飼育員が優しくヒトPに声をかける。
頷くヒトP。
助けてくれた飼育員さんに
ヒトPは少しずつ心をひらき始めていた。

ヒトデの「ヒト」であり人間の「ヒト」でもあり
まさに半々でナイスなネーミング、ヒトP。

軽トラの荷台にヒトPを乗せて発車。
軽快に走っていく軽トラ。
「すみませーん。あのー日差しがきついんですけどー」
荷台に容赦なく降り注ぐ日光。
やばい、下半身がひからびそうだ。
その上、暑さでさらに瞳孔が開く。
「すみませーん、すみませーん」
ヒトPの叫びは運転席には届かなかった。

296 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/02(金) 01:11:52 ID:tz9AFDZw0
仕方なくヒトPは荷台に無造作に置かれたポリ容器の中に
わずかに残った培養液を舐めてしのぐ事にした。

「ん?」

ふと見ると、荷台の片隅に置かれた小さめのポリ容器の中に何か液体が入っている。
蓋を開けてニオイを嗅いでみると、さっき浴びた培養液とは明らかに違う液体のようだ。
舐めてみると海水をベースにした物のようだ。
しかしこのニオイは一体?

不安は残るが背に腹は代えられない。モタモタしていると本当に干涸らびてしまう。
ヒトPは意を決してその液体を頭から被った。


「うぉぉぉぉおぉぉおおおぉ」
ヒトPにまたもや異変が起こった。

297 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/02(金) 01:35:41 ID:Z8vSjr9V0
日本ではゆかりが出勤してしまい、
アヒルやカメレオンがひどく不安そうにしていた
代わりの人は誰が来るのかな
それまではゆっことKVDPが一同の面倒を見ることになった
(ゆかりは掃除の仕方や料理のレシピなどを細かくメモに残しておいてくれていた)

やがて女子たちはKVDPからジェナとのなれそめやプロポーズの言葉などを聞き出そうと
ぐわぐわ鳴いたり騒いだり跳ねたりし始めた

298 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/02(金) 02:01:50 ID:Vz5JVBxMO
みーんな変身してるのに、ヒトPだけに漂う化け物感は一体何なんだw
ヒトPの存在感パネェwww

あと、こっそりカウガールスルツカヤの登場希望・・・
と呟いてみる。


299 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/02(金) 02:08:13 ID:AGUaEQ250
一方その頃、ADSLの家のぬこたちの中に、真黒でむちむちの美猫がまぎれていた。
「にゃろー」
「知らない顔だにゃ、誰にゃ?」
「ジェーニャ知らないー? このままだとダーリンのご飯作れないの……たぶんジェーニャならなんとかできるんじゃないかしら」
「あそこだにゃー」
猫たちは新顔にジェーニャのいる方向を教えてあげた。



300 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/02(金) 03:50:32 ID:boJTCqI90
小塚の機転でとりあえず元の姿には戻れた。
しかし未だ号泣が止まらない信成をどうしようかと悩んでいた大輔は、
なにやら外の騒がしい声に気がついた。誰かが大声で信成を呼んでいる。
 ドアを開ける。

そこには侍っぽい着物と舞子っぽい着物を着た二人の人物。

「あれ?何方でしたっけ・・・・?(どっかで見たような?)」
「拙者は栗須・利井戸。侍である。信成殿は何処へ」


301 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/02(金) 04:08:04 ID:Z8vSjr9V0
微妙な日本語で一生懸命喋る侍。
その後ろでキャシーがおいしそうなアイスクリーム屋を見つけたと言って大騒ぎしていた

いっぽうアリソン(未感染)は、彼氏の風貌とキャラがあまりに変容していたため
ショックで寝込んでいた
あんななっちゃうなんて…うわーん!

302 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/02(金) 08:00:10 ID:2cpwjBEA0
なるほどリード兄弟か。大輔は納得して二人を信成のところに案内する。

「おお信成殿!無事でござったか!」

顔をぱっと明るくさせ信成に駆け寄るクリス、いや栗須。

「しかし信成殿、世間ではフィギュアスケーターが大変なことになっておる。泣いてる場合ではござらぬよ。
かくいう我らが師、ニコライ殿mっくしゅん!!!!」

季節は折しも春。花粉症の栗須は一生懸命信成に語りかけながら思わずくしゃみをした。
栗須から盛大にウイルス浴びる信成。その姿がみるみる内に変貌していく。

「で…あるか」

変身を終えた信成はそういって不敵な笑みを浮かべた。もう泣いてなどいない。

異様な南蛮風の甲冑に身を包み、凄まじいまでの威圧感を漂わせるその姿は、
正に第六天魔王信長と呼ぶにふさわしいものである。

303 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/02(金) 09:24:31 ID:LGROsKFX0
一方、ジェーニャを見つけた黒猫はニャーと鳴きながら
そばに近づいていった。
「あら?またネコが増えてるわね?誰かしら?」
ジェーニャは不思議そうにつぶやきながら黒猫を抱きかかえて、
その顔をじっと眺めていたが、そのうちに何か思い当たったようだ。

「もしかして・・・イーラ?」

304 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/02(金) 10:25:39 ID:tz9AFDZw0
>302
しかし身長はそのままだった。


軽トラの荷台で謎の液体を浴びたヒトP。
なんと、下半身のヒトデの部分が人間に戻ったのであった。

しかしPは全裸だった。
どうする、ヒトP。
そして謎の液体の成分は一体・・・?

305 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/02(金) 12:54:31 ID:V7uzwniY0
※ご先祖様は文献や衣装から察するに推定175はあったとの話

306 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/02(金) 14:39:58 ID:WhspNK4Q0
>>270書いた者ですw
こんなにヒトPちゃん話を進めて下さるとは・・・ありがとう!!

夢に出てきたらとか言っていたら、Pちゃんの妹になった夢を
見てしまいましたww4歳下・・・w

307 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/02(金) 15:05:34 ID:WhspNK4Q0
連投スマソ
そしてなんかスマソ↓
ttp://uproda11.2ch-library.com/234921171/11234921.jpg
思ったより迫力が出なかった。もうすっかりヒトPファンw

308 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/02(金) 17:04:26 ID:fIV7FN/i0
おおおおw 怖いのだけどなぜか気になるかわいさ。
まさにこのスレ内のPちゃんそのままじゃないか!GJ!

309 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/02(金) 17:10:07 ID:DTJLI8fgO
ぎぼぢわるい…

310 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/02(金) 17:30:03 ID:aK5axN+kP
>>307
何故作ったwww
等身大のこれがバスタブに浸かってるの想像しちゃったよ

311 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/02(金) 19:48:09 ID:tz9AFDZw0
>307
ベースのヒトデをイトマキヒトデにすると気持ち悪さ倍増だと思う。

312 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/02(金) 22:25:03 ID:Vz5JVBxMO
Pちゃん祭ktkr
嫌いじゃないけどなw


ジョニ子は、だんだんスレのディーバである自分の存在感が心配になってきた。
最近、私何だか出番が減ってるんじゃないかしら?
ダメよ、このままではタイトルが変わっちゃう!

「Pちゃんの瞳孔が開いたいちにち」

・・・エレガントじゃないわ。ダメダメ、そんなのダメ!
冷蔵庫からビタミンウォーターを取り出しグイっと飲む。

ジョニ子「そんざいかーん!!」
あぁ、そうよ、このキラメキ、スポットライトを浴びたような高揚感・・・
やっぱり私はスレの中心で輝いてなくちゃ。

そして、傍らにはジョニ子にスポットライトと風を当てる、こども店長こと9歳のこづがいるのであった。


313 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/02(金) 23:28:38 ID:D9vsztymO
小塚か子供だとこのカオスをまとめられる人がいないのよ…w

314 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/02(金) 23:33:44 ID:9KAZ7PYJO
そうだねw
無数の変態、変人、無邪気、こども、悪魔、天使、ディーバ等々をまとめるためには、
小塚だけが頼りだったのに…。

315 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/02(金) 23:42:53 ID:tz9AFDZw0
「ところでジョニー」
ひとり盛り上がるジョニ子にバトルが声を掛けた。

「なんで君は感染しないのかな」
「あら、言われてみればそうね。
ジェフ、あなた防護服着忘れてるみたいだけどもう感染しちゃったかしら。
ねぇ静雄、テスター持ってるわよね。ちょっと貸してよ」


その頃ランビエールは人間に戻れたうれしさに泣き崩れていた。
そのまわりをハチがブンブン飛んでいた。
「くっそぉ、自分だけ人間に戻りおってからに、許さへん、刺したる」
(しかしオスのハチには針はないのでした)
泣きやんだ時、部屋の惨状を目の当たりにした彼が
再び泣き崩れるであろう事は想像に難くなかった。

プルシェン子は猫イーラとお話し中。
イーラが一生懸命話しかけてはいるが、プルは猫語がわからない。
「猫ちゃん猫ちゃん何言ってるの」と言いながらプル子は近くにある紙キレに猫の絵を描いていた。
しかしどうみても猫には見えなかった。

316 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/03(土) 00:02:01 ID:os6bnE7q0
泣き崩れるステファンに荒川と安藤、コルピとレピストが優しく声をかける。
「ステファン、お宅を使わせてもらって申し訳なく思っているの」
「少しばかりハメ外しがちな私達を許してね。ステファンの所だと思うの安心しちゃったの」
「慌ててあなたの所に来たから私達何も用意してなくって・・・冷蔵庫の基礎化粧品を今朝使わせてもらったの。
助かったわ」
「お酒全部飲んでごめんなさい。発病して不安だった気持ちを紛らわしたかったの」

4人揃って
「ステファン、遅くなったけどお誕生日おめでとう」

全ての事を許そうそんな気持ちになったステファンだった。



317 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/03(土) 00:37:22 ID:HbbDkQ8p0
テスターを手にしたバトル。
これから自分とジョニ子の感染状況を調べるのである。
もし感染していたら自分は一体何になってしまうんだろう。
バトルは不安を隠せなかった。

「じゃあまずジョニーから・・・ ってなんで脱いでるんだよ!」
「あらっ?だってお医者さんごっこってこういうものなんじゃないの?」

素早くパン一になったジョニ子。
そしてその横ではなぜかミハルもパン一になっていた。
しかもなんかぬるぬるしていた。

318 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/03(土) 00:41:27 ID:OOPPPRe60
女性に囲まれたランビは、うれしさのあまりに
庭でダンスを踊りはじめた。
暖かい日差しの中でそれを見守るトラと蛇たち女性陣。
「あいつ人間に戻った途端にわしのこと完全に忘れてやがる」
ついさっきまでずっと仲良く語らいあってたてんとう虫の姿はそこにはない。

せめてものお詫びに、と美姫がランビとその他一同のために
庭でみんなでのんびりしながら食べよう、と料理を作り始めた。
「っんだよ、読めねえよ。ちゃんと日本語で書いてないとわからないっつうの」
調味料に書いてあるドイツ語を見ながらため息が漏れる。
「味付けは適当でいいわよね、人間の方が少ないんだし。
食べられたらそれでよし」
と言いながら適当に目についた瓶を振って味付けをする。
どうやら胡椒だったようだ。

「今やっ」
アルバンが美姫の周囲を飛び回る。
「ちょっと、何よこの蜂」
蜂がアルバンということはすっかり忘れてるようだ。
追い払うも執拗に蜂が追ってくるので逃げ出した。
しつこく追いかける蜂。美姫が軽い悲鳴を出すと
抜け目なくランビエールがやってきた。
ランビが美姫を守ろうと両手を開いた瞬間。
「ぶぇっくしょん」
美姫の大きなくしゃみが辺りに響き渡った。
そしてランビの顔には容赦なく飛沫が襲いかかる。
一瞬にしてランビは新型ウイルスによって、再びてんとう虫に戻ってしまった。
てんとう虫が好きすぎる故の不幸である。

319 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/03(土) 00:44:42 ID:QQvQf9sT0
ジョニ子達の様子をみていた007。
事態が飲み込めないまま
とりあえず白ブリーフ一丁で駆けつけた。

320 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/03(土) 00:56:42 ID:HbbDkQ8p0
アホどもはほっといてとりあえず自分の抗体をチェックする事にしたバトル。

「・・・よかった、陰性だ」
急いで近くにあった金ぴか防護服を着込んだ。
「これでよし、と。さて、ジョニー。今度は君の抗体チェックだ」

「は〜い(はあと)」
なぜか尻を突き出すジョニ子であった。

321 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/03(土) 00:59:39 ID:o/qAcG180
ランビの誕生日と知った真央は静雄に無邪気に聞いた。
「えっとランビさん、今日で39歳ぐらいですか?」

一方、ジェーニャは「この黒猫、プーフリクのお嫁さんにどうかな?」と
言い出して、イーラに猫パンチを食らっていた。 連続で。

322 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/03(土) 02:16:20 ID:HbbDkQ8p0
「あれ?さっき泣いてたおじさんはどこ行ったの?」
庭に出てきた小塚9歳が無邪気に訊いた。
無言で首を横に振る安藤。

「ちぇ、せっかくセーターの毛玉全部取ってあげたのに・・・」
可哀想なランビ・・・。


その頃、軽トラックの荷台でようやく人間に戻れた筈のPチャン。
水族館に着いた頃には再び干涸らびたせいでまたもや半身がヒトデに戻っていた。
今度は下半身ではなく、右半身がヒトデだった。


323 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/03(土) 02:38:29 ID:Vc12Yhph0
「ねえ、タカヒコ〜!こっち来て遊ぼうよ〜」
「うん、いいよ〜」
未来に呼ばれて駆け出していく小塚9歳。
その後を真央プードルが追いかけていく。

「なんだか無邪気ね。」
3人?の姿をほほえましく見守るジョニ子たち一同。

「・・・そういえば未来の髪、オレンジ色だったわね〜」
「そうね〜。来ている服もローブだったし。」
「間違いなくハーマイオニーね。」
どうやら未来も感染していたらしい。

「ま、ヒトの姿だからいっか」
「そのうち魔法も使えるようになるからいいよね。」

・・・・・別の意味で前向きな大人たちである。

「そういえば、ジョニーの結果はでたの?」
「ええ、でたわ。自分でも驚きの結果よ。」

そう話すジョニ子は何故かうれしさを隠し切れなかった。
なぜでしょう・・・・・

324 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/03(土) 02:55:46 ID:la9AdoHr0
しばらく遊んで崇彦と真央にお八つを要求されたので未来はキッチンにお菓子を取りにいった。
昨日の残りを物色していると、昨日持っていた「変身」が置いてあるのに気がついた。
なんだか本が読みたくてたまらない。
お八つ食べながら本も読んであげようと未来は本を手に庭に戻った。
お話読んだげるね、と未来は明るく読みだした。

「ある朝起きると私は毒虫になっていた」

「お姉ちゃん、気持ち悪い。ゾクゾクする」小塚が訴えた。
そして未来にもたれかかって来た。崇彦は顔色が悪く目をつむっていた。
トイプー真央が崇彦の顔を舐めてみた。
小塚は気を失っていた。


325 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/03(土) 03:21:57 ID:o/qAcG180
「コレステロール値が下がってたの!

・・・というのは冗談でえ〜
陽性だったんだけど・・・でも何故か変身してないみたい!
さすがアタシね!」


解説しよう。
ジョニ子という人間は、同時にジョニ子という特殊生物でもあるのだ。
そしてジョニ子という生物になれるのは、ジョニ子しかいない。
つまりジョニ子は変身して再びジョニ子になるのだ。
そして元のジョニ子に戻る言葉はやはり・・・・『ジョニ子』。



自分大好きジョニ子に幸あれ!

326 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/03(土) 03:37:42 ID:Vc12Yhph0
崇彦はスケートリンクにいた。

「ここは・・・長野・・・・」
思い出されるのはN杯での自分の演技。
「あのときを『二の舞』をトリノで演じたわけだ。」
自嘲気味に笑ってため息をついた。
「・・・・・結局、俺は何一つ成長していなかった。
クワドが降りられただけで浮かれていた。
表彰台なんて、まだまだ遠くだったんだよ。」

それでも諦めるわけにはいかない。
過去を繰り返すわけにはいかない。
今を変えなければいけない。
前に進みたい。

顔を上げて正面を見据える。
その時
反対側のゲートに人がいることに気がついた。

「・・・・・父さんと、母さん。それにアレは・・・・佐藤先生?」
しかし、3人の姿は今よりも若い。それにそばにいた少年はまさしく・・・・

「あれは・・・・・俺?」
9歳の自分の姿を見て目を見開く崇彦。

まさか・・・・これは12年前の記憶・・・・・!!!



327 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/03(土) 04:20:01 ID:1R66xSPZ0
戦国武将と化した信成、侍のクリス、舞子のキャシーの三人は、
いつの間にか現れた巨大な黒い白鳥、いやサイバースワンに股がっていた。

これは先ほど栗須から浴びたウィルスによって変貌を遂げた高橋なのだが、勿論誰もそんな事全然きにしち〜ゃいない。

高橋「(・・・・ってちょっとなんで俺が馬の代わりになるんだよ!!これじゃクワッチの方がマシだよ!!!(涙))」

信成「いざゆかん、安藤姫の元へ!」
横っ腹に蹴りを入れられ、高橋は仕方なく華麗なステップワークでスイスを目指した。

高橋「(後で覚えてろよ・・・・(涙))」

328 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/03(土) 05:09:41 ID:Vc12Yhph0
記憶の中の自分に目を離せないでいる崇彦。

小塚夫妻と佐藤コーチはなおも談笑を続けている。
そのそばを一人の男性が通り過ぎる。
その手にはスケート靴と本を携えていた。

「あの本は・・・・・・」
確か未来ちゃんが持っていたものにすごく似ている。
・・・・タイトルは・・・・カフカの『変身』?!

男性は空いている席に座り本を開いた。
その隣には9歳の自分が座り本を覗き込んでいた。
しかし、すぐに飽きたのか椅子から飛び降り、
男性に何事か告げると反対側においてあったスケート靴を持ち出した。

「!!おいおい!!なにやってるんだよ。俺!」
9歳の自分の行動に戸惑いを隠せない崇彦。
そのまま9歳の自分はリンクに降りて行き、スケート靴を履いてしまった。
「うそ!マジかよ!!」
靴は明らかに大人用。しかし、9歳の自分の足にぴったりとはまってりる。
そのままリンクにはいって滑り始める。

ようやく、子供の行動に気がついて親達がリンクに来て子供を諌める。
しかし、彼はすべることに夢中で気がついていない。
「おい!やめろ!転倒するぞ!!」
記憶の中の自分に必死に叫び続けるがまったく届かない。

そのうち、何かのプログラムを滑り始める少年。
「この構成・・・・・どこかで見た気がする。」
ジャンプこそシングルだが、なんだかすごく馴染みのあるプログラム。
そのうち、少年はイーグルをしながら崇彦の前を通り過ぎる。
そしてそのままジャンプの体勢に入る。
そこで、彼は以前信夫先生からのメールを思い出した。
「(まさか・・・・4Tを・・・)やめろおおおお!!!」

そのまま左足のトウで踏み切って体が舞い上がる。
それはまさしく4回転トゥーループであった。しかし
着氷が乱れ、そのまま仰向けに倒れていく・・・・

大人たちの悲鳴が上がる中、少年はリンクに体を叩きつけられる。
リンクの氷はそこから蜘蛛の巣のようにひび割れ、会場全体に広がる。
そのひとつは崇彦の足元に来た。
「わあああああああ!!!」
そのまま、割れ目に吸い込まれ、叫び声だけが残された・・・・


329 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/03(土) 09:20:01 ID:Vc12Yhph0
小塚9歳が目を覚ました。
「ここは・・・・」
彼の周りを未来、ジョニ子、真央プードルが囲んでいた。
「ずいぶんうなされていたけど大丈夫?」
ジョニ子が心配そうに声を掛ける。
「・・・・・なんとか、大丈夫です。」
それだけ言うとまた黙り込んでしまった。
「じゃあ、私たちリヴィングに居るから、もう少しゆっくり寝てなさい。」
ジョニ子たちは小塚と真央プードルを残して寝室を後にした。

心配そうに小塚を見上げる真央プードル。
小塚は自分の両手を見つめた後、自分の姿を鏡で見た。
「・・・・姿は9歳のままか。」
「わう!」

実は夢から覚めた後、21歳の自分を取り戻した小塚。
しかし・・・・・

「もう少し、9歳児の振りしていようかな。いろいろ苦労させられそうだし。」

しかし、そうなると佐藤先生との連絡をどうにかしなければならない。
9歳児の自分が積極的になるとそれだけで疑われる。
別に夢の内容を話してもよい気がするのだが、自分の中で何かが引っかかる。
夢に出てきたあの男性、知っているはずなのだがどうしても名前が出てこない。
今とても重要ポストにいる人物に違いないのだ。

「さ〜て、どうするかな〜?」

330 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/03(土) 09:28:32 ID:6nsXKz4s0
小塚がバーロー状態に…
てか、まだ三分の一なのにキャラが色々濃すぎるw

331 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/03(土) 15:23:00 ID:HbbDkQ8p0
その頃、バトルはパンをかじりながら悩んでいた。
サンプルとして誰を大学に連れて行ったらいいものか。
ここは感染しているにもかかわらず、
一見発病していないように見えるジョニ子を連れて行きたいところだ。
しかしジョニ子はあの調子だし・・・。

「はぁい、ジェフ。 どう?アタシが盗ってきたパンよ、美味しい?」
ぬこを抱いたプルシェン子がバトルに声を掛けた。
「や・・・やぁ、君はジェーニャなのかい?」
「ええ、そしてこの猫ちゃんはどうやらイリーナ・スルツカヤみたいなの」
プルシェン子の可愛らしさにちょっとだけドギマギするバトル。
「お願いだ、僕と一緒にカナダに飛んでくれないかい?」
「え〜?イヤよ。虫とかヘビとか連れていけばいいじゃないのよぅ」

バトルはふと思い出した。
そうだ、東京でアイスショーに出演しないといけないんだった。
カナダと日本の研究所で連絡を取り合って研究を進めればいい。
「ジェニャ。じゃあ、東京行きってのはどう?」
「東京・・・」
「お寿司ごちそうするからさぁ」
「sushi・・・もちろん行くわ。」

プルシェン子は黒猫に話しかけた。
「猫ちゃん。アナタ、イーラなんでしょ?早く元に戻れるように、アタシも頑張ってくるわ」
黒猫は頷いて、プルシェン子の手にスリスリした。

「ジョーニカ、じゃアタシ行くわね」
「ええ、ジェーニャ、気をつけて行ってらっしゃい」

こうして、バトルとプルシェン子は東京に向かった。
もちろん、プルシェン子のクワドで。

332 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/03(土) 21:14:47 ID:ZEaSOTEZP
無事に日本に降り立ったその時、バトルの携帯が鳴った。
「はい、バト…」
「バトルさん、申し訳ありません!」水族館の飼育員だった。
「実は、お預かりしてたヒトデのPちゃんの件なんですが…」
飼育員からPちゃん脱走から今までの顛末を聞くバトル。
「なるほど、君達の方でもそこまで研究を進めてくれていたのか。感謝するよ」
「けど、試薬が全部なくなってしまって…」
Pちゃん回収の際に荷台に積まれていた謎の液体は、
水族館の研究チームが開発していたウイルスの効果を弱める薬品だったのだ。
「それは大した問題じゃないさ。それに今の話を聞く限りじゃ、まだ実用化には程遠い。
条件付じゃないと元に戻れない上に、見た目が大変なことになるんじゃねぇ」
「確かに仰るとおり。で、バトルさん。Pちゃんはこれから…」
「もうしばらく預かっててくれないか? ショーが終わったらすぐ引取りに行くから」
バトルが電話を切ると、プルシェン子が物言いたげな視線を送ってきた。
「どうかした?」
「sushi…」

カナダの水族館。
「…ってことだから、バトルさんが来るまではそこに入っててね。
何かあったらここのボタン押して。それじゃ、おとなしくしてるんだよ」
特製水槽に入れられたヒトPちゃんにそう言い残して、若手飼育員兼研究員は研究室に戻って行った。
ひとり残されるヒトP。どうやら体が十分に湿ってさえいれば人間の姿でいられるようなので、
ヒトデのままでいるよりは、と海パンとシュノーケルを与えられての水槽生活を選んだのであった。
「早く本当の人間に戻りたい…」

333 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/03(土) 23:32:26 ID:mNT6fkxn0
ジェーニャにせがまれてやむなく目についた「○っぱ寿司」(タイムサービス中)に飛びこんだバトル。
(ちなみに店内で「すごーい!日本ではsushiが自分から動いてくるのね!!」とジェーニャは
回転寿司に大はしゃぎで、周囲のお客さんの注目の的だった。)


ようやく研究所に辿り着くと、信夫先生にジェーニャを託してバトルは
ひとまずアイスショーの会場へ向かった。
「まずははるばる日本まで出向いて頂いてすみませんでしたねプルシェンコ君。
…いや、今はプルシェン子さんでしたか。
それはさておき、君も知っての通り現在スケーターの間で感染しているウィルスの原因究明と
治療法の開発の為、現在日本とカナダで総力を挙げて研究を続けています。
その過程で色々と協力していただくことになりますが、宜しく頼みますよ」

「あのぅ…まさか、アタシ解剖されたりとかしないですよね…?」
周囲を見回して、ちょっと不安げにジェーニャは尋ねた。
研究室内は何かの薬品類やら、難しそうなデータの書かれた書類の山やら
ホルマリン漬け標本やらがたくさんあってちょっと苦手な雰囲気だ。
寿司に釣られて来てしまったものの、ただでも新型の感染者だし、
それにアタシ宇宙人だし、もしかしてもしかしたら…?

「流石にそれはありませんよ。安心してください」
信夫先生にそう言われてようやくほっとするジェーニャ。
「それにしても、今回もまた君の助けを借りることになるとは…このウィルスはなかなか厄介な代物ですね。」
「え?」
今回も…?って、アタシ前にも何かやったっけ?
いろいろ思い返してみるが思い当たる節が無い。
「おや、覚えてませんか?…ああ、そういえばあの時君は熱で意識朦朧になっていたから詳しいことは
覚えていなくても仕方ありませんね。」

信夫先生はジェーニャに向き直って話し始めた。
「あれはソルトレイクでのことです。あの時も選手の間で発生したウィルスが蔓延してそれは大変な騒ぎに
なっていました。その時点では原因も対処法も解らず、私たちは打つ手がなく困り果てていました。
…丁度その時でした、男子シングルの後で高熱を出して倒れた君が運ばれて来たのは。」

334 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/04(日) 00:12:36 ID:0LEp0Bth0
プルシェン子を信夫に預けたバトルはトロ大の研究室に電話を入れてみた。

「今プルシェン子が日本で検査を受けてます」
「ふむ、君もアイスショーが終わったらこっちに戻って来てくれたまえ」
「それが・・・フィギュアスケーターたちが殆ど感染してしまって、
今回のショーも出演出来そうなのが僕だけなんです。
きっと中止になってしまうんじゃないかと・・・
検査が終わったらプルシェン子と一緒にそちらに向かいますね」

電話をしながら、一皿90円(タイムサービス中)の寿司に大はしゃぎしていたプルシェン子を思い出し
ひとりニヤニヤするバトル。
「検査が終わったらいちご狩りに連れて行ってあげようかな、きっと喜ぶぞ」
などとデートの計画まで立てていた。
『・・・ジェフリーよ、あれは男だぞ。しかもとびきり女好きの』
という理性の声は果たしてバトルに届いたのだろうか。

335 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/04(日) 06:37:04 ID:Iwo44KJr0
どーん。

ランビ家の庭に何かが乱暴に着地した物音だ。
クレオパトラ美姫、トイプー真央&ハーマイオニー未来が驚いて庭に恐る恐る出てみる。
見ると、大きな黒い白鳥?に乗った三人の人物がいた。

美姫「あれは信成君にリード兄弟だっちゃ!それにしてもまるでEXで着るような派手な和風衣装で一体どうしたっちゃ・・・」
自分もクレオパトラ化しているのだが。

真央「!?くぅ〜ん(あ!大ちゃん!クワッチから元にもどれたんじゃなかったの?真央もまた犬になっちゃって、たかちゃんも感染して子供になっちゃったみたいなの。ジョニーさんもプルシェンコさんも日本に行ってしまって)」
大輔「(なんだって?!みんなまた新型に感染してしまったのか・・・折角ストレートラインステップとクワド(三人の重さに耐えきれず両足着氷)で此処まで着たのに)」

ふと、未来のほうを見ると、両手には大事そうに本を抱えている。
大輔「(・・・そ、その本は・・・・・・!!!!)」

336 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/04(日) 11:51:16 ID:j8hCFc4k0
「ミキ姫。ご無事でいらっしゃったか。我等がまかりこしたからには心配ご無用。不届き者を成敗してくれようぞ」
甲冑に身を包んだ仰々しいノブナリが言う。
「ナル君、どうしたっちゃその格好。ホトトギスから人間に戻ったんじゃなかったっちゃ?…新型に感染したっちゃ?それにキャシーとクリスも」
「いやーん美姫かわいい〜」
舞妓姿のキャシーがクレオパトラ美姫に駆け寄る。
「キャシーもかわいいっちゃ!着物も似合うっちゃね〜。舞妓メイクもいいっちゃ!」
変身後の姿に湧くキャシーと美姫。
「あら、そのかわいいワンちゃんはもしかして真央?」
くぅ〜んと寄ってきたトイプー真央を抱きあげる美姫。
「そうだっちゃ。真央と美姫は新型に感染したっちゃ…。旧型のときは猫とトラだったっちゃ。
 それにしても、キャシーとクリスは新型だっちゃ?それとも旧型だっちゃ?」

337 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/04(日) 12:27:20 ID:PgNtHOJs0
>>334
ついにフラグ立てたか、ジェフw
女子化の時点で誰かがそういうフラグを立てるような
気はしたがw

338 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/04(日) 12:46:38 ID:hRDsucmX0
よりによってプルシェン子ちゃんとはw
プードル真央に慰められジョ兄に渇入れられる姿が目に浮かぶようだ

ところでサーシャは? ライサの幼馴染みでバトル曰く爆竹娘w
なによりジョニーのショッピング仲間 
高橋気に入ってたらしいから未来とのガチンコ話も面白そう 

339 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/04(日) 13:33:13 ID:0LEp0Bth0
「あらいらっしゃ〜い、とりあえず中でお茶でもどう?」

表の騒ぎを聞きつけてジョニ子が顔をだした。
もちろんパン一のままである。

真央「キューン(あれ、ジョニーさん日本に行ったんじゃなかったの?)」

「ランビエールさん、お邪魔しま〜す」
(しかしランビエールは庭の隅でアルバンにからかわれながらふてくされている)
一同が中に入るとそこにはまだパン一のミハルとジュベールがいた。

ミハルは左手を腰に当てて輪をつくり、
どん退きするジュニア女子に向かってその輪を指し示して言った。
「お嬢さんたち。ミハルのここ、空いてますよ」

340 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/04(日) 13:39:12 ID:0LEp0Bth0
あ、すんません。
来てるのはキャシーだけなのね。
てっきりカナコも来ているかと思って複数形にしちったw

341 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/04(日) 18:16:01 ID:PgNtHOJs0
そのころ、東京の研究室では。


「それでは今日はここまでにして、続きはまた明日にしましょう」
「明日もってことは、まだ検査があるんですか?!」

まだ終わらない検査の量に辟易するジェーニャ。
一日中いろんな検査を受け続けるとさすがに疲れてくる。
全身に様々な検査機器をつけられたその様子は傍から見れば
さながら捕われた宇宙人のように見えただろう。
…いや、実際宇宙人なわけなんだが。

「これも感染した皆を助けるためです…もちろん君自身の為でもあるんですから頑張って下さい」
「…は〜い」
信夫先生に諭されて仕方なく返事をするジェーニャだった。



それにしてもまさかソルトレイクでそんな事があったなんて。
先ほど信夫先生から聞いた話を思い出す。

熱を出したジェーニャの治療と同時に例のウィルス検査を行ったところ、
体内からかなり強力な抗体が見つかっていたのだった。
これをもとにワクチンを開発すればウィルス撲滅かと関係者は色めきたったが、
数日後ジェーニャの熱が下がると、体内からも採取したサンプルからも抗体は
消え失せていたため、結局この事は未確認の事例として扱われる事になった。
(その後この事例を基にして長野での感染者を対象に抗体探しが始まったのだ)
「あの時の抗体が残っていれば特効薬の開発も可能だったのですが…消滅の原因はいまだに不明です」
信夫先生は残念そうに呟いていた。



「さて今日はもう遅いので、この研究所にある選手達を保護しているシェルターで休んでください」
場所を案内されて、ひとまずジェーニャはシェルターに向かうことにした。



342 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/04(日) 22:06:25 ID:Xa9LI4NI0
そしてミハルが手で作った輪を
ジャンプで往復輪くぐりするカワウソテン君.

343 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/04(日) 22:52:00 ID:lWp89/TcO
。の代わりに.使うのイラッとする…

344 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/04(日) 23:38:40 ID:Xa9LI4NI0
そういう設定のパソなんだすまん

345 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/04(日) 23:48:24 ID:0LEp0Bth0
シェルターに向かうプルシェン子の目に、
やけに長いガラスの筒が映った。
中には薄緑の液体と何か黒長い物が入っている。
どうやらエヴァン・ライサチェックを使った治験中のようだ。

歩きながらプルシェン子はバトルに電話を掛けた。
「はぁい、ジェフ。アタシよ、ジェーニャよ」
「ああジェーニャ。検査どうだった?」
「それがよくわからないのよ、そんな事よりジェフ、お願いがあるんだけど」
「何? 僕に出来る事ならなんでもするよ」
「ありがとうジェフ、じゃあPSPとウイニングイレブン買って来てくれる?」
「・・・・・わかったよ、PSPとサッカーのゲームソフトだよね?」

バトルはPSP本体とソフトを買ってプレゼント包装を施してもらい
「親愛なる僕の白いエルフへ」とメッセージを添えて、いそいそと研究所に向かった。

346 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/04(日) 23:56:25 ID:fREBGP6Z0
バトとプルにフラグ立ってるじゃねえかwww

347 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/04(日) 23:59:21 ID:IQqikyRx0
バトルがプルのいる部屋に入ると・・・

「よお、ごくろーさん」

元に戻ったプルがいた。大好きなゲームの名前を口にしたからだ。

(やっぱりおっさんだった・・・)
すっと冷めて、我に返ったバトルであった。
さもありなん。

348 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/04(日) 23:59:56 ID:PgNtHOJs0
おねだり上手w
さすが子悪魔プルw

349 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 00:11:42 ID:8JFj6l8K0
好きなものの名前で解除されるのは旧型では?


とりあえず元に戻ってよかったのか悪かったのか(苦笑)

350 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 00:41:28 ID:clV/uKQG0
>>347参照)
…というのはプルシェン子の演技だった。
「やっだぁ、ジェフ、本気にしちゃった?うふふ、PSPとゲームありがと(ハァト)だいすき(ハァト)」

もともとがオッサンだということをわすれて、目の前の女子にどきどきしちゃうバトルであった。


========================================
「感染者以外の」人が言う、感染者の好きなものの名前で解除されるのが旧型だった・・・と思うので補正してみました

351 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 00:54:08 ID:X2Z3/p100
バトルがすっかり舞い上がっている頃、
スイスでは「銀盤の(ry」の第5話、
「おーきにミーシン師匠」の放送が始まっていた。

思った事を深く考えずにそのまま口にしては
先輩たちにこっぴどく虐められるジェーニャ。
更にミーシンが天衣無縫の甘え上手なジェーニャにメロメロになる様に
ジョニ子は「ジェーニャったら今とあんまり変わってないわね」とシミジミ思うのだった。
勿論、遠いニッポンでバトルが被害に遭っている事など知るよしもなかった。



352 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 01:00:03 ID:8JFj6l8K0
そんなこんなでシェルターまでやってきたプル子とバトル。
頑丈な扉をよいしょと開けると中は随分と騒がしい様子だ。


「グワッグワッ(ゆかりさん、誰か来たわよ)」
「あ、バトルさんだ!それともう一人いるよ」
「あれ?なんかあの女の人プルシェンコさんに似てる」

「ようジェフ、久しぶり。で、そのお連れの彼女は誰だい?」

「…みんな静かに。いらっしゃい、話は先生から聞いてるわ。さあ入って」



そこにいたのはゆかりとKVDP、ユヅル達だった

353 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 03:18:20 ID:VN+qgajf0
大輔「クエックエッ!(ミライ!その本をよく見せてくれ!!!)」
未来「えっ?!なにこの鳥…ちょ、ちょっと嘴でつつかないでよ!いや〜〜〜〜 あ〜ん、ジョニーさ〜ん;」

白鳥に追い回される未来。しかしパン一のジョニーは美姫とキャシーとのお喋りに夢中でまったく気がつかない。
信成はパン一のミハルに「何奴!曲者か!成敗してくれる!」と勝負を挑んでいる。

一方、侍クリスはキッチンから『ボールド・アズ・ラヴ』が流れてくるのに気がついた。

クリス「む?あれは小塚殿の携帯電話、であるか。」
着信音は切れてしまったが、クリスはとりあえず携帯をいじってみる。
メール欄を開く。『佐藤信夫』のメールを開いてみた。
そう、小塚は信夫先生からのメールを読んだ後、消去するのをすっかり忘れていたのだ!

クリス「… … … こ、これは!大変に厄介なものでござるな。」










クリスは、漢字が読めなかったのだ。

真央「わん!」
後を追いかけて走ってきた真央は、クリスの腕に飛び乗って、携帯を覗き込んだ………。

354 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 08:18:06 ID:0XouYPkUO
真央「!!!!!こ、これは!!!!!!!」




真央もまた、漢字が読めないのだった。

355 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 08:27:22 ID:X2Z3/p100
そもそも読めたところでどうやって意思の疎通をするのか、真央。

「どれどれ」
見かねた大輔がのぞき込んだ。


しかしやはり大輔もまた、漢字が読めなかった。

356 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 08:36:27 ID:nucmAqbN0
一方、小塚は静香に自分が見た過去の夢の話をしていた。
この家で冷静に状況判断できるのはどう考えても彼女しかいない。

「・・・・・・なんともいえないわねぇ。」
「はぁ、・・・・そうですね。」
ため息をつく二人。

「まずは、再度状況を整理して」
静香が言いかけたとき、未来と黒鳥高橋と犬真央が部屋になだれ込んで来た。

「ちょっと!!!その本返してよ〜大輔さんに渡さなきゃいけないの!!」
「くわくわ!!!くぇ〜〜〜〜(俺がその大輔なの!!!おっ!!崇彦発見!!!)」
「わんわわ〜ん(たかちゃ〜ん!このメールなんて書いてあるの〜?)」

高橋は小塚に肩にジャンプした。

「くぇくぇ!!くわ〜〜〜!!!(崇彦久しぶり〜!!!ほんとにくそ餓鬼になっちまったな〜はっはっはっ!!)」
「・・・・・・…((o(-゛-;)(なんか・・・いや、間違いなくムカつくこと言われている)」

いきなり部屋は大騒ぎに。
静香は立ち上がって手を叩きながら周囲を諌めた。

「はいはい、騒ぎはここまで。」
そして、小塚に向き直る。

「そろそろ、本格的に動き出さなきゃね。」
「そうですね。」

やっと動ける。
小塚は改めて気を引き締めた。







357 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 09:58:29 ID:X2Z3/p100
「やぁケヴィン、日本のみんな、元気だったかい?」
「バトルさん、何に変身したんですか?金のしゃちほこですか?」
「いや・・・僕はまだ感染してないんだ。これは防護服だよ」
「ねぇねぇバトルさん、今日はお菓子持ってないんですか?」
「アハハ、もちろん持ってるよ。ちょっと待ってね」

「そんな事よりジェフ、そっちの可愛いブロンドのお嬢さんを早く紹介してくれよ」
ニヤニヤしながらKVDPがバトルの脇腹を突っついた。
「ああ、彼女・・・というか彼だな。実はエフゲニー・プルシェンコなんだよ」

「ウフフ、ケヴィン、見たわよこないだの4-3-3。さすがね〜」
「わー、似てると思ったらやっぱりエフゲニーなのか。いろんな意味でビックリだよ」
KVDPが言い終わらないうちにプルシェン子はPSPのパッケージを開けてゲームを始めていた。
バトルとKVDPはやれやれ、とお互いの顔を見合わせた。


一方でゆかりはゆっくりと、静かな口調で日本人たちに説明を始めた。
「実はプルシェン子さんも感染者なんだけど、新型ウィルスが流行し始めたの」

358 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 11:11:14 ID:LyqTLuQ60
「…ご協力ありがとうございました、ではこちらへ、ゆっくりお休みください」
「ああ…ありがとう…」
治験の経過が思わしくなかったのか、やっと解放されたライサ。
案内されて、よろよろと保護シェルターへと向かう。
…緑の液体の中でブクブクやったあげく、結局俺は役に立たなかったのか?
研究所がいい加減だったのか?いやどっちでもいい…疲れた…
ああ…こんな時、麗しの金髪の君がいてくれれば…癒されるのに…
そんなライサの青ざめた表情は、黒過ぎて誰も知る由もなかった。

重々しくシェルターの扉が開く。
暗い面持ちでそれを眺めるライサ。
その内側は、なんという混沌と混乱と喧噪…
しかしそれらを通り越して、ライサの目がとらえたのは只ひとつ、

…金髪の、白いエルフ…!

なんと美しい…あれは、あれは僕だけのために来てくれたエルフにちがいない!
鼓動が高まり、足取りにも力がみなぎる。
疲れ切っていたはずのライサの目が見開かれ、輝き、頬が紅潮した。
だが真っ黒過ぎて誰も知る由もなかった。

359 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 12:08:37 ID:2ul4N8/Y0
意気揚々とウイニングイレブンをプレイしていたプルシェン子は
とんでもないことに気がついた。
メモリースティックが無い……!!!
バトルはメモリースティックを買い忘れていたのだ。
残念ながら本体も同梱版ではない。
これではセーブが出来ない!どうするプルシェン子!?

360 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 13:14:04 ID:8JFj6l8K0
プル「どうしよう…メモリースティックが無いわ」
バト「あ、ごめん、買うの忘れてた!…また明日買ってくるから」
プル「でもそれだとセーブができないわ」

プルシェン子は悲しげな表情をうかべる。
「せっかくここまで進めたのに…このままではすべて消えてしまう…」
その青い瞳から涙がこぼれおちた。
これはまずい!と思ったバトルが「あ…そうだ、どこか開いてる店をさが…」と言いかけたのをらさえぎる声が
「メモリースティック…だな…?」

白いエルフの涙にまたまた頬が紅潮(だが真っ黒過ぎてわからない)したライサ。
「待ってろ…俺が見つけて来てやる…」

「まあ…ありがとう!嬉しいわ」
花のような笑顔(に見える)に天に昇る様な気持ちでライサがすっ飛んで行ったのを見送ると、
プルシェン子は手の中に隠し持っていた目薬をこっそりしまいこんだ。



女子化の影響で普段の変態モードこそ封印されたようだが、
その代わりに小悪魔モードが覚醒したプルシェン子。

世の男性諸氏は大いに気をつけられたし。


361 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 13:39:55 ID:X2Z3/p100
せっかくゆかりが一生懸命説明しているのに、
河童はプルシェン子の背中越しにゲーム観戦に夢中で
女子たちもお菓子に夢中で全く聞いていなかった。
しかたなくゆかりは水槽の中の南里にだけ話すことにした。

しかし魚なので見た目ではよくわからないのだが、南里は熟睡中だった。


「あ、プルシェンコさん。僕のデジカメに入ってるやつ、使っていていいですよ」
ユヅルがプルシェン子にメモステを差し出した。

「きゃっ、ありがとユヂュル(※ルは巻き舌)」
そう言ってプルシェン子はユヅルを抱きしめ、頬にキスした。
美しい女性かつ尊敬するプルシェンコにそんなことされちゃって、
もうユヅルは失神寸前。
プルシェン子はゴキゲンでゲームを再開した。

そんなこととは知らず、夜の街を疾走するライサチェックであった。

362 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 13:46:54 ID:3Um36lDUO
プル子のデータセーブの為、音速の与一スピンで出ていったライサを見送り、呟く二人。

バトル「なんか黒くてわからなかったけど今の、ライサだったよね・・・?」
KVDP「あのスピンと黒さから言ってライサだな。」
バトル「あの様子だと、プルシェンコだって気付いてないなー」
KVDP「あぁ、あれは口説く気満々な感じだった。」
バトル「前スレみたいに、また面倒なことにならないといいけど・・・」

そう、前スレでライサは勘違いでプルを口説き、騒動を起こしていたのだった。


363 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 15:30:44 ID:WP/9b9jv0
…スレのDIVAの立場が完全にプルシェン子に奪われている。

『銀盤(ry』を見終えたジョニ子はスレをチェックして再び愕然とした。
(さっきのアニメでもそうだったけど、ジェーニャ…恐ろしい子!)
驚愕のあまり白目になっているジョニ子だったが、はっと後ろを振り返り、
パン1+靴下だけど背中には文字が浮かんでいる007が筋トレしていることに気づいた。

「そうだわ!ブライアン、あんたジェームズ・ボンドなんでしょう?
 アタシが女子の憧れのボンドガールになって、
 この事件を解決するわ!!(そしてこのスレのDIVAを取り戻すわ!!)」

お前はただボンドガールになりたいだけではないのか、ジョニ子よ。



364 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 16:13:55 ID:Tt4xezdS0
「銀盤のプリンシバル ジェーニャ」 が終わって、他の女子選手はキッチンに集まっていた。
お茶を淹れ、昨日買ってあったクグロフを切り分けてみんなで食べてたりしていた。
さらにランピ買い置きのチョコレートも見つけたのでつまんだりしていた。
試合の時のメイクアップやら、衣装談義でとても充実して楽しい時を過ごしていた。

ジョニ子は一人で何かに燃えていた。

が、あまりにも他の女子が楽しそうなので「初心に戻れ」って言うじゃない?と理由をつけ
乙女ッぽく優雅にお茶を楽しんだりガールズトークに混じりだした。

黒猫イーラはサラ猫に今までのいきさつを聞きながらリビングの片付をしていた。
ミハルの成敗にあきた信成は「馬がおるではないか」とアルパカカロリーヌにまたがろうとして
後ろ脚で蹴飛ばされたり、トマ虎に遊んで遊んでされて逃げたりしていた。

「勘忍してな〜。女性に弱いのも踊りだすのも本能みたいなもんなんやぁ〜」と
てんとう虫ステファンは蜂のアルバンにあやまり続けていた。


365 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 16:42:44 ID:BoNDxKDGO
「ランピって誰や…orz」
てんとう虫ランビは泣いた。
ただ涙は出ず、今は黄色い汁しか出なかった。

アルバン「まぁジュベをジュペとか言う人もいるらしいしキニスンナw」

366 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 16:53:01 ID:8Q1rquf/0
「でねぇ〜、そしたら彼が〜」
「えぇ〜、やだもぉ〜」
キャッキャウフフと盛り上がるガールズトーク。
ひとしきり盛り上がったところで、ジョニ子は気づいた。

「・・・こんなことしてる場合じゃないわ!
 DIVAの座を取り戻さなくっちゃいけないんだった!」

そうだぞ、ジョニ子!早く行動に移すんだ!

「まずは最近サボりがちなパックからね!DIVAはとにかく美しくなくっちゃ」

えー、そっちー?


367 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 17:04:32 ID:X2Z3/p100
夜の新宿を颯爽と駆け抜ける黒い長い何か。
そう、エヴァン・ライサチェックは本能的に歌舞伎町ドソ○ホーテを目指していた。

メモステ4GBを買うついでに、なかなかよさそうなフットマッサージ器を購入。
(もちろんテスコム社謹製)

メッセージカードに「親愛なる僕の白く美しきエルフへ」と書いて添え、
足早に研究所へと戻った。

シェルターに入ると、その白いエルフとやらは顔を紅潮させて
ロシア語でなにやら絶叫しつつPSPに興じていた。
女子選手たちはあまりのうるささにいささかうんざり気味のようだ。

「はい、メモステ買って来たよ」
「あら、ありがと。でももう要らないの。ュヂューリャが貸してくれたのよ、ねー」
勝手にロシア風の呼び名を付けられたユヅルが唱和した。
「ネー」
ユヅルは憧れのスケーターと一緒ですっかり舞い上がっているようだった。

その時、ライサは初めて白いエルフの顔をまじまじと見た。
「この鼻、あのロシア語の絶叫・・・・あなたはもしかして、女性化したエフゲニー・プルシェンコ?」
「そうでぇ〜す、ジェーニャちゃんでぇ〜す(はあと)」

全身の力が抜けて倒れたライサを、バトルとKVDPは苦笑いしながら介抱していた。

368 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 18:52:32 ID:8JFj6l8K0
「なんだか・・向こうは随分と楽しそうねぇ?」
ジェーニャから送られた携帯メールの画像を見たジョニ子。
(笑顔で写真に納まるジェーニャとジュニア選手達。これで良いのかなぁ?と言う顔で
写真に納まるバトル・KDVP・ゆかり。端っこに転がってる黒いのはライサらしい。)


ウィルス検査だって言うのに、なんか盛り上がってる感じじゃない?
それとも検査と称して内緒で楽しんでるのかしら?

もしかして・・・検査って凄く気持ち良いのかしら?!
そんな!だったらアタシだって黙っちゃ居ないわよ!!

こうなったらアタシも日本へ行ってみようかしら?

おかしな方向に妄想が広がりつつあるジョニ子だった。

369 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 19:41:03 ID:LyqTLuQ60
研究所の保護シェルターにて…
「…あら、なぁに?これ。あたしメモステしか頼んでなくってよ」
フットマッサージ機の包みに気が付き、いそいそと手に取る白いエルフ、もといプルシェン子。
と、稲妻のごとく飛び起きて、わめくライサ。
「触るなっ!!!返品するから!!!」、あれ、レシートどこやったっけ?
「あ…ごめんなさい…」
プル子の手から、包みがゴトッと落ちる。
ライサの剣幕におびえたのか、金髪の下の上目遣いの青い瞳が濡れていた。
口許にあてた手も、すぼめた肩も、その声も小さく震えている。
「あたしのためかと思ったの…ちがったのね」

「いいえ、あなたのものですっ!!」
すかさずバトルが包みを拾い上げ、ひざまずいて捧げた。しまった俺何やってんだ!?
キサマ何やっとんじゃ!!、とKVDPも突っ込もうとしたが、
「…あら…本当に?」
今まで震えていた金髪美少女が、ぱっと顔を輝かせた、
その飛び散る可憐さにカウンターを食らってよろめいた。
(いかんいかん、コイツは無精髭のオッサンだぞ!)懸命に自らに言い聞かせる2人。

370 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 19:41:51 ID:LyqTLuQ60
「嬉しいわ!何かしら…ああ、素敵!!」
一方レシートを探しまくっていたライサは、プルシェン子が包みを開けた事にやっと気付いた。
「やめろー!!返品出来なくなるじゃないかあーっ!!!」、必死である。
プル子はもはや聞く耳持たない、
「このマッサージ機、大好きなの!憶えててくれたのね、嬉しい…」
「いいから早く元通りにしまえよ、この、」、この野郎、とライサが言いかけた時、
包装紙から一枚のカードがハラリと落ちた。拾い上げ、無邪気に文面を読むプル子。

 「親愛なる僕の白く美しきエルフへ 君のエヴァンより」

…その場に一瞬静寂が訪れた…まずいぞまずいぞ、なんかすごくヤバイ。
「まあ、エヴァン…」、囁くような声、ほんのりと上気した頬、その前にはデカ鼻もソフトフォーカスだ。
見るか見ないかくらいの、恥じらいを含んだ、プル子の視線。
その視線が送られた次の瞬間、真っ黒な電信柱が地響きを立てて倒れた。
「やられちまった、しっかりしろ!」
「わかっててもダメなのか…」
バトルとKVDPが再び必死に介抱する。鼻血も出してるよね、たぶん。黒くてよくわかんないけど。
KVDPはライサの鼻の穴に、なんとなくティッシュを詰めてあげた。思いやりである。

371 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 20:43:16 ID:2ul4N8/Y0
皆の想像とは裏腹に、プルシェン子は怒りで身体を震わせていた。
メッセージカードの文面で前スレのあのメールを思い出したのだ。
恥らっている様に見えたのも、苛立ちのあまり言葉が出ず頭に一気に血が上ったためだ。
「あの黒電柱…前スレだけで飽き足らず、このスレでまで…!」
プル子の異変に気がついたユヅルは、その形相にひっ!と小さい悲鳴をあげた。

372 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 21:20:31 ID:BGqFxjS90
このスレのDIVAはアタシ!なんとしてもプルシェン子の使ってる
シャンプーと化粧水の秘密を解いてみせるわ!と
ランビ宅にあった高級パックを貼り付けたままボンドガールの衣装デザインを
スケッチするジョニ子、その時玄関のチャイムが鳴った。
「はぁーいどなた?って…ギャアアアア!!生首お化け!!」
「うわあああ白塗りオバケ!!」
「ちょっと誰がオバケよ!DIVAに向かって失礼ね!」
そう言いながらパックをペリペリと剥がすジョニ子。
生首お化けをよく見ると、なんとアダム・リッポンだった。
顔だけがフワフワと空中に浮かんでいる。
「アダム…あなたもウイルスに感染したの?」
「ウイルス?そうか、ウイルスの仕業だったのか…。
今日変な夢を見て、目が覚めたら顔だけになっていたんだ。
それでジョニーなら何か知ってるんじゃないかと思って…」
「そうなの…。今アタシ達もウイルスとアタシに似合うボンドガール衣装について
調べているところよ。それにしてもアダム、あなたは何故生首お化けになったのかしら?」
「…そういえば夢で『顔は可愛いけど持ちネタも無いしキャラも薄い』って声が聞こえたんだ…」
がっくりと肩を落とすアダム。しかしその肩は見えない。
「元気を出してアダム!あなたはまだ若いのよ!これから持ちネタも増えるわ!」
そんなアダムを励ますジョニ子。
「ありがとうジョニー。僕、君みたいなDIVA目指して頑張るよ!」
「そうよ!まず始めにスケーターは美肌からよ!」
感激するアダムの顔にせっせとパックを塗るジョニ子だった。

373 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 21:22:07 ID:8JFj6l8K0
皆にプル子の事を伝えた方が良いかと思ったが、
怖くて言い出せないユヅル。
そうだね、世のなかには黙っておいた方がいい事もあるぞ。


いろんな思惑が渦巻く中、研究所の夜は更けていったのだった.。

ていうか、明日も検査だ。早く寝ないとお肌のコンディションが
悪くなるぞプル子!

374 :まとめです〜:2010/04/05(月) 21:25:58 ID:nucmAqbN0
過去のまとめ
>>111
>>185
>>206
>>260
【登場人物(感染後の動物)】
ランビ(てんとう虫):確認された最初の感染者。現在彼の家にスケーター達が集結中。一度解除されたが新型に再度感染
ジョニ子(ジョニ子):本スレのディーバ。だったのだがその地位が揺らぎつつある。新型に感染しているがジョニ子ゆえにそのままである。
小塚(9歳児):旧型の抗体があったが、新型により姿が9歳児に。精神は21歳だがその事実を静香にのみ伝える。
ライサ(死に神):ナナフシから一度は戻ったが、新型ウイルスによって再び変身。ジョ兄ぃによって研究所へ。間違ってプル子にほれる。
ジェーニャ(プルシェン子):ヤナとの赤ちゃんプレイに飽きてランビ宅に遊びに来たが、新型に感染。らい差とバトルを虜にする。
Pちゃん(ヒトデ):感染者のサンプルとしてカナダに連れていかれ、水族館で治療中。
真央(トイプードル):カロリーナと共にランビ宅に救援を求める。一旦人に戻ったが新型感染。
カロリーナ(アルパカ):真央と共にランビ宅に救援を求めに来た。
アボット(豚):豚になってもツイッターを更新し続ける男。ユカさん^^が特訓中。
美姫(クレオパトラ):クレオパ虎→ラムちゃん→今の姿。 新型に感染。雷を自由自在に操る。
ジュベール(007):本人も知らぬうちにボンド化。気づいたら白鰤1枚。
アルバン(ハチ):ジュベ宅に救援を求めて登場。ランビとともに苦悩中。
ADSL(蛇):飼っている蛇×2と猫たちとともにべるるん宅に救援をもとめて登場。
べるるん(吸血鬼):うかつに太陽の光を浴びて火傷を負い、ランビ宅で介抱されている。
ミハル(春日):姿のみならず内面までも変わり果てた感染者。
テン(コツメカワウソ):若林がコツメカワウソに似ているため、やっぱりミハルの相方であるという説も。

375 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 21:32:45 ID:Z5/Tp69l0
プルシェン子が怒りに震え黒電柱への復讐をたくらんでいるころ。

信夫がそっとシェルターに入ってきてジェフを呼び寄せた。
ライサから抽出したサンプルデータを
日本の研究所とトロント大学で解析してる途中である。
しかしその過程で、とある事実がわかった。
その事実を聞き驚愕するジェフ。
「そんな…!だとするとこれからのフィギュアスケート界はどうなるんですか」
信夫は無言でただ首を横に振るだけだった。
とりあえずこのことを急いでスイスのジョニ子にメールするジェフ。

『大変だ、ジョニー。まだ解析途中の段階なんだけど
死に神の遺伝子検査からある事実がわかった。
新型ウイルスは、感染者の体内の遺伝子をどんどん
組み換えていっている。変身は一時的なもの、と
思われていたけどどうやらそうじゃないみたいなんだ。
体内の細胞に寄生したウイルスは
どんどん増殖していっている。
遺伝子が完全に組み換わってしまった時……
みんなは、その姿から戻れなくなってしまうんだ。
完全に組み換わる期間も、変身したみんなを戻す
方法も何も…何もまだわかっていない。
でも、絶対に僕達がなんとかするから。』

376 :まとめです〜2:2010/04/05(月) 21:46:56 ID:nucmAqbN0
高橋(クワッチ→サイバースワン):解除されたのに栗栖によって新型感染。ランビ宅に参上。
信成(ホトトギス→先祖):高橋宅で解除されたが栗栖により先祖がえり。ランビ宅に参上。
トマシュ(虎):案の定トラ化。影が薄い。
未来(ハーマイオニー):ランビ宅の大人たちはいつ魔法を使うか興味津々?
ロロ(未感染):EXの未来を案じる脱ぎ男。今回の件に一枚噛んでいるらしい。
村主(ピエロ):未来の本「変身」を狙っていたがロロに撃退される。
バトル(未感染):ウイルスの謎を突き止めるべく生化学研究所と調査に乗り出す。サンプルとしてヒトデをカナダに、プル子を日本に送る。
ロシェット(テリーマン):犬を助けてテリーマン化、ムキムキのジョ兄ぃに変身。研究所に死に神をもちかえる
ボロドゥリン(ギター):ひとりでに演奏する不思議なギターに変身。ギタリストに拾われる。
ヤグディン(仮面の男):ジェーニャとブリザード表彰台再現したりウィンターステップ踏んだり。
タラソワ(巨大ミンク):真央の危機に、ロロとバトルとともにランビ家にかけつけた。
サラ(猫):働き者のねこ。
アリッサ(アヒル):たぶんアリッサ。
レピスト(未亡人):ジェーニャとヤグの緩衝材にされる。美女。
コルピ(婦人警官):ジェーニャとヤグの緩衝材にされる。相変わらず美女。
ゲデ子(乳牛):のんびりまったり牛の歩みでランビ宅へ向かう途中
信夫(未感染):今回の騒動の背景を小塚に知らせる。
静香(未感染):旧型の抗体もち。信夫の指示でランビ家へ。
チャッキー(森の妖精):回転が速すぎて何回回っているのか目視できないとニュースで報じられる
ムロズ(人形):意思疎通ができなくてピンチ。


377 :まとめです〜3:2010/04/05(月) 22:01:53 ID:nucmAqbN0
【日本にいる人物】
ゆかり(未感染):旧型抗体もち。みんなのお世話をしている。
あっこ(カメレオン):やっぱりステップが好き!
ユヅル(河童):ゆかりのマメさとど根性を尊敬するジュニア世界王者。
ナナ(アヒル):いろいろ気を使っているアヒル。
KVDP(未感染?):ショッカーの姿で来日。子供たちに大人気 。シェルターにやってくる。
南里(スケトウダラ):リンクの上でびちびち跳ねているところをゆっこによってシェルターへ
ゆっこ(未感染):しっかり者の南里のリンクメイト
モロゾフ(スネイプ先生):織田と別離直後に変身。ヒトPちゃんに新型菌を浴びせる。

【その他】
キム(昆布):ゆらゆら中。
イーラ(黒猫):真っ黒でムチュムチ
クリス(栗須):新型で侍に変身。先祖信成を慕って共にランビ宅へ。
キャシー(舞子):新型で舞子に。ランビ宅へちなみに妹アリソンは無事だか相方が大変なことに・・・・


378 :まとめです〜4:2010/04/05(月) 22:11:41 ID:nucmAqbN0
【キーワード】
カフカの本「変身」:未来が持っている本。未来はこれを大輔の渡す目的ある。小塚の夢にも登場。
スケート靴:ロロいわく、98年のEXに何か関係があるらしい。小塚の夢にも登場。
夢の男(仮):小塚の夢に登場。本とスケート靴を携えていた。現在ISUの重要ポストにいるらしいが・・・


何とかまとめました。抜けがあったら補足お願いします。


379 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 22:26:23 ID:22G302P10
>>374-378
まとめ乙です!キャスト豪華すぎるwww
最新版の 

リッポン(生首お化け):顔以外はキャラが薄い為こんな姿に ジョニ子に励まされる

を次回まとめに追加お願いします

380 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 22:34:37 ID:BoNDxKDGO
何気に前スレ含む今までに本田テケシさんが出てきてないんだね(違ったらスマン)
職人さん、良かったら頼みます

381 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 22:52:38 ID:LyqTLuQ60
さて、研究所シェルターのKVDP。
とりあえず、倒れた黒電柱を壁際に引きずって行って放ると、パンパンッと手をはたいた。
そして考えてみた…
…このままだと、プルがフットマッサージ機使い出すかな?それはとってもマズそうだよな、
このウィルスをなんとかしなきゃならない時に…
大体俺、このカッコで何しに家を飛び出たんだっけ?
助けに来たんだよ!俺は正義の味方のヒーローだから!(←だがショッカーにしか見えない)
しかし、この場を収拾するには…

 !ーニョジ

KVDPの脳内に一条の光が射した。そうだアイツがいなければ話にならない!
さっそく迎えに行かなきゃ、だって俺ヒーローだから。
でも俺がいない間が心配だ、誰か…
と、KVDPの視界に、つくねんとうずくまる少年が飛び込んで来た。
…ん?彼は日本の未来のエースだな、プルに気に入られてるっぽいし、うまく抑えられるかも…
「ユヅル?」、声をかけたKVDPは、少年がプルシェン子の真の顔を知っておびえている事など気付かない。
「あ、あの…ケヴィンさん!」、ユヅルは意を決して、自分が見た事を打ち明けようとしたが…
「ユヅル聞いてくれ、俺が戻るまで、何としてもジェーニャに、あのマッサージ機を使わせてはならない、わかるね?」
「は、はい…」
「さらなる混乱を未然に防ぎ、ウィルスの研究を助けなきゃ…君なら出来る!頼んだよ!」
「わかりました、でも、あ、あの…」、あ、ケヴィンさん行っちゃった、結局打ち明けられなかった…
KVDPもそれを聞いてたら、さすがにもうちょっと考えたかも?

ランビ家に向かって、「華麗に4-3-3で!とぉっ!」と跳び立つKVDP、だいじょぶか?
不安げに見送るユヅルに、背後から猫なで声がかかった、
「ねぇヂューリャ?電源タップないかしら…ほら、他の子がPSPで遊んでるから、これ使えないの…」

…それは天使の、いや悪魔の微笑みを浮かべ、マッサージ機をなでるプルシェン子であった。
憎っくきライサが(不本意に)くれたものとはいえ、マッサージ機の誘惑には勝てなかったのか…
その声に縮み上がるユヅルだったが、満面の作り笑いを浮かべて振り向いた、
「そそそれはまたの楽しみにして…今夜はもう横になってはいかがですか?あ、あの、お肌のためにも…」
ケヴィンさん、早く戻って来て!

382 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 22:53:39 ID:AHEGyfsK0
仮面の男が行方不明の件

383 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 22:56:29 ID:X2Z3/p100
>382
ヨメが心配で泊まらずに帰ったものと思われる。

384 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 23:11:22 ID:X2Z3/p100
ユヅルは必死に知恵を絞った。
そして、意を決して言った。

「そそそうだ、プルシェンコさん! SexBombの振り付けを教えてくださいっ!」
「あら、ュヂューリャ。いい心がけね。いいわよ、教えるわ」

女の姿でくねくねと悩殺SexBombを踊るプルシェンコ。
ユヅルは必死に振り付けについていこうとするが、恥ずかしくて腰が振れない。
そのスキにマッサージ機を隠すゆかり。

「ほら、もっとちゃんと腰振って。で、次で上着を脱ぐのよ!」
「わーっ、プルシェン子ちゃんは脱いじゃダメー」
女性陣が必死に止めたので脱ぐのだけは思いとどまったようだ。

そこにバトルが作り笑顔で戻って来た。
「あれ?ユヅルがそのEXを受け継ぐのかい?」
明るく言ったつもりだったが、心なしか声が震えていたのをプルシェン子は聞き逃さなかった。

385 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 23:12:01 ID:8JFj6l8K0
見事にカオスってるな東京組w

386 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 23:13:12 ID:x6GCR9rc0
「あ、大事なことを忘れてたわ」
そう言って壁に寄っかかっている黒電柱のポケットを探る。
取り出したのは携帯電話。
黒電柱に肉体的にも、精神的にも打撃を与えられるのは
あの子しかいないわ。
****************************************
エヴァンが寝言でタニス、タニス言ってるわよ。
****************************************
ご丁寧に現在地の簡易地図画像も添付して
リューキンにメールを送る。
「これで明日の朝までに黒電柱への復讐は完了ね」

387 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/05(月) 23:33:24 ID:X2Z3/p100
黒い長いやつの携帯をいじり終えたプルシェン子。
「ュヂューリャ、そこの腰の振り方が甘いから1人で練習しときなさい。
恥ずかしいなんて感情は捨てなきゃダメよ。
あ、ジェフ、ちょっとこっちへ・・・」


プルシェン子とバトルは部屋の隅に移動してぼそぼそと話し始めた。

「隠そうとしても無駄よ。そんなに深刻な状況なの?」
「あー。さすが宇宙人だね、鋭いジェーニャ」
「茶化さないでちゃんと話して。アタシたち、一体どうなるの?」
「落ち着いて聞いて。他の人にはまだ話しちゃダメだよ。実は・・・」

信夫の話をかいつまんで説明したバトル。
話を聞き終えると、プルシェン子は大粒の涙をこぼした。
さっきの嘘泣きとは全く違う、本気の涙だった。

「もし・・・このまま戻れなかったら、アタシはどうしたらいいの?」
「大丈夫、ヤナさんだってわかってくれるよ」
「ヤナの事じゃない。コーチのミーシンよ。女の子になったら破門されるわ」
「戻れなくても女子として試合に出ればいいだけの事じゃないか、破門だなんて」
「破門にならなくても、アタシがいたらミーシンと奥様との間に波風が立つわ。
そうなったらアタシはもうミーシンコーチの近くには居られなくなるんだわ」

バトルの胸はちくちくと痛んだ。

「大丈夫だよ。今、日本でもカナダでも研究を進めているんだ、ちゃんと男に戻れるよ。
ところでケヴィンは?」
「あら?そういえばさっきから姿が見えないわね。どこ行ったのかしら」

388 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/06(火) 00:17:07 ID:qySydiY40
その頃、ジョニ子を連れに、ランビ家を目指したKVDPは…
華麗に4-3-3を降りたはずなのに、なぜかスイスの山に引っかかっていた。
どうやら、山の天候に吹かれたらしい。
「こんなとこに降りてしまうとは…あと一歩というところで…」
再びクワドで跳ぼうにも、この荒れた天候に勝ち目があるだろうか?
…これに打ち勝つには…マッターホルントルネード以外にない!
出来るか?いや、やるしかない…念を集中するKVDP。

一方ランビ家では、てんとう虫が何かの気配を感じていた。
「…行かなならん…誰か、助けを呼んどる…」
「え?どこへ?誰が?」
蜂がけげんそうに訊くのも上の空で、てんとう虫は飛び立った…

389 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/06(火) 00:23:58 ID:1mlSWgGvO
混沌としたランビ宅で、ジョニ子はボンドガール衣装をスケッチしながら一人考えていた。

この騒動、果たして収まるのかしら?
私はこのスレのDIVAに戻れるのかしら?
どうしたらいいのか・・・わからない、今までこんな事無かったもの。
私には、私には何が出来るかしら・・・?

ふと眠気に襲われ瞳を閉じる。

あれは、私?
真っ白なリンクを滑る私の後ろに、キラキラとしたピンクの光・・・
そうか、前スレのフィナーレね。
クスッと笑みが漏れる。
あの時は大変だったわよね・・・そう、でも、大丈夫だった。
私、頑張ったもの。いつでも乙女心を忘れずに、頑張ってたわ。
・・・乙女であること。
そう、いつだって私には、可愛らしくてちょっぴり強い、乙女であることしか出来ないんだわ・・・

目が覚めた瞬間、ジョニ子は力がみなぎるのを感じた。
「おおおぉぉぉ!」
乙女とは程遠い、野郎な声である。仕方がない。
異様な雰囲気を感じ、側を通り掛かった小塚9歳が声をかける。

こづ「あなただぁれ?」
ジョニ「とぉぉとぉぉろぉぉ!」
こづ「トトロ?あなたトトロって言うのね!」

・・・しばしの沈黙。

ジョニ「違うわよ!伝統のジブリネタじゃないってーのよ!」
こづ「で、ですよね・・・。ジョニーさん、様子がおかしいから・・・一体どうしたんですか?」

小塚の問いにウフフと不敵に笑うジョニ子。
そう、彼は新型の遺伝子組み替えが臨界点に達し、変身していたのだ。
その体はピンクのオーラに包まれ、頭にはいつの間にか薔薇の冠が。

ジョニ「とっくにご存知なんでしょう? 男の体を持ち、激しい乙女の力によって目覚めた伝説の戦士
スーパージョニ子よ!!!!」

ス、スーパージョニ子・・・!
よくわからないが、主役に踊り出たのは確かだ・・・!
小塚は新しい曲面の始まりを感じ取ったのだった。

390 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/06(火) 00:39:25 ID:Ii6kpvl30
ジョニ子 「今夢を見ていたのよ。でも夢だけど・・・」
小塚 「夢じゃない!」
ジョニ子・小塚 「夢だけど」 「夢じゃない!」

これをしばらく繰り返す二人であった。

391 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/06(火) 01:03:52 ID:lVcmmym40
ふと気付くと、ジョニ子のボンドガールのスケッチを見ながら
ジュベールが笑っている。

「ブライはん、いまなんで笑わはったん?」
(※ジョニ子は前スレで舞妓さん修行をしたので、フランス語の一方言を話せます)
「お前がボンドガール?はっ、無理や、無理」
「なんで無理ですのん?いけずな事言わんとくれやす」
「お前には足らんもんがあるやないかアホォ」
「うちの何が足らしまへんの?」

「乳や」

その一言に、ジョニ子はかつてない挫折感を味わった。
そして泣きながらゲデ子にメールを打った。
が、ゲデ子はその時、牛だったのでメールの返信は来なかった。

「そうね、ボンドガールはやめておきましょう」
切り替えの早いジョニ子であった。

392 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/06(火) 01:14:05 ID:XJLl5f+L0
一夜明けて東京の研究室。

カオスな一夜がようやく明け、シェルター内では朝ご飯の時間。
昨夜の騒ぎですっかり寝不足でまだ半分寝ぼけつつも、
それぞれに合わせてゆかりが作ったメニューを食べるスケーター達。
テーブルの上には通常の食事のほかに鳥用・爬虫類用・キュウリの盛り合わせ
等が並んでいる。
(南里の水槽には魚の餌が投入済み)

そういえば黒くて長いの用にリンゴも用意してあったのだが、
本人は明け方頃に突如シェルターに現れた怒り心頭のリューキンによって
フルボッコにされたようで、部屋の隅でズタボロになってひっくり返っていた。

それを見てプルシェン子は「まあ…可哀想に」と俯いて肩を震わせていた。
が実は(フン、アタシを怒らせた罰よ!)とほくそえんでいたのは、
ユヅルしか知らない事である。



393 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/06(火) 02:52:43 ID:lVcmmym40
「さてユヂュル、キュウリを食べ終わったら昨日のおさらいをしようか」
「はい、プルシェン子さんっ!」
プルシェンコさんって朝から変なテンションだなぁ、と思ったが
なにしろ尊敬するスケーターが自ら教えてくれるのである、
ユヅルは素直に振り付けの練習を始めた。

「ちがうっ、そこは両手で隠すようにして前後に、もっとなめらかに!」
「はい、プルシェン子さんっ!こうですか?」

「そこはちょっと恥じらいながらやるんだ!そうでないと一本調子になるからな」
「わかりました、プルシェン子さんっ!」

「そこは照れちゃダメだ、堂々とやれ!もっと見せびらかして!」
「こうですか?プルシェン子さんっ!」

「ュヂューリャ、もっと腰を入れろ!女の子をひぃひぃ言わせるつもりでぐいぐいやれ!」
「プルシェン子さん!僕、まだわかりませんっ!」
「じゃあアタシが教えてや・・・」
「てめえいい加減にしろ!!!」
ゆかりのキックがプルシェン子の後頭部に炸裂し、
ユヅルの貞潔はかろうじて守られたのだった。

そこに信夫が入って来た。
「おはようございます、皆さん。おやおや、羽生君。朝から熱心だね。
あっ、ライサチェック君とプルシェン子君が倒れてる!急変ですか?」
「いえ、ちょっといざこざがありまして・・・」
ライサは顔中アザだらけになっていたが、黒くて(ry

「さあプルシェン子君も来てください」
「あの・・・信夫先生」
「なんですか、プルシェン子君」
「あの・・・検査中退屈なんでPSPやってもいいですよね?」
「・・・仕方ないですねぇ。ほどほどに頼みますよ」

検査や治験の為にシェルターから去って行く感染者一同の背中を不安げに見送るバトル。
ゆかりが出勤したのを確認して、ジョニーに電話を入れた。
「ジェフです。ジョニー、メール読んでくれた?」

394 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/06(火) 03:12:56 ID:Ii6kpvl30
話の途中だが、ちなみにフルボッコはこんな様子であった。

「ふう・・・検査したり、ドンキ行ったり、疲れた・・・」
ソファで休むライサの後ろにゆらりと現れる人影。

「!!!リューキ・・・・ふぐうっ!?」
ブルース・リーばりの後ろ回し蹴りがライサの頭部にヒット。
そしてリューキンは体操の床よろしく部屋の隅に行くと、
対角線を利用して助走に入った。
前方伸身宙返り2回半ひねりからのフライング・クロスチョップが華麗に決まる。
「がはあっ!」
吹っ飛んだライサにすかさず卍固めをかけるリューキン。

リ「寝言でタニス、タニスって言ってたらしいな・・・あ?」
ラ「!!・・・ち、ちがう・・・・タニ、シ・・・ぐうう」
リ「はあ!?」
ラ「日本の・・・田んぼにいる・・・巻貝・・・タニシ・・・。
  初めて見たから・・・夢に出てきt・・・ギブ!ギブ!」

リューキンはライサを放り出した。
「ふん、まあいい・・・。今日はこんぐらいにしといたらあ!」
そう言うとリューキンは足音高く部屋を出て行った。
めだか師匠が言うとギャグだが、リューキンが言うとマジである。

遠のく意識の中でライサは思った。
「前スレの真央の天然ボケが役に立った・・・真央、サンキュー・・・」

以上。

395 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/06(火) 04:05:16 ID:os8IoUPV0
静香は冷静だった。携帯を取り出し、とある人物に電話する。


静香「もしもし…タケシ?こちらの状況はかなり解ってきたわ。」

本田「こっちも信夫先生の研究がまとまりそうですよ。
新型の進行が早いので、静香さんに防護服を渡したいのですが」

静香「それならこちらから皆を連れて東京に向かった方がよさそうね。…とりあえず手っ取り早く言うわ。
未来が『カフカの呪い』の本を見つけたの。
大輔が解読できそうだけど、彼も新型に感染してしまって動物状態で…。
それからロロと小塚君に興味深い話を聞いたわ。このウィルスの謎を解く鍵になりそうね。
詳しくはそっちに戻ってから説明するわ。」

そういえばピエロ化した村主もこの本を狙っていた…。彼女も何か気がついていたのかしら?

396 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/06(火) 08:00:51 ID:Th8STPY4P
やべーwww朝からマジでくそワロタわw
偶然このスレ見つけて良かった。職人さんたち頑張って!

397 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/06(火) 08:35:34 ID:Vh17w/f5O
一方その頃某水族館では
「水中でくるくる回るヒトデちゃん」
が大人気であった。
最初のうちは、人目につかない裏の小さな水槽で療養するばかりだったのだが、
縦に起き上がって底を滑るような動きをしたり、<<<<<<☆
水中で回る動きをしたり(本人なりにクワド練習中)((((☆))))
していたところが館長の目に留まり、水族館の客寄せとして使われることとなった。
ヒトPはたちまち水族館の人気者になり、グッズとしてぬいぐるみ、水に入れると膨らむゴムヒトデ、かけるだけでPちゃんに変身できるサングラス、などが作られた。
もちろん、飛ぶように売れた。

ヒトPは水族館のテレビCMにも出演するようになり、水族館は偶然にも「銀盤のプリ(ry)」のスポンサーだったため、アニメの途中でそのCMは嫌というほど、流された。

398 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/06(火) 09:45:31 ID:YAxyMTCY0
ロシアで「銀盤のプリ(ry)」を鑑賞する美少女―――クセニヤ・マカロワは、
残念ながら楽しいヒトデちゃんCMを知る機会がなかった。
(ロシアではカナダの水族館のCMが放映されてないから)

風邪をこじらせ、ずっと自宅で静養している彼女は、変身パンデミックウイルスの猛威に晒されずにいる。
ニュースで異変を知り、心を痛めるばかり。
「世界中のスケーターのみんなが、辛い思いをしていませんように。早く治りますように」
いい子だ。
キャラの薄さではリッポン以上だから感染しない、とかそんな話はツンドラの向こうにポイしてほしい。

「なんというか・・・こういうのに派手にひっかかって、そのくせ特に痛い目にも遭わないどころか周囲を振り回し、
あちこちで遊び散らかし、最後は一番目立って華麗に高笑いをする先輩がいたような気がする・・・誰かしら・・・」
ジョニ子の特性を完璧に捉えておきながら、高熱のせいで名前が思い出せない。
「「銀盤のプ(ry)」のED曲・黒ミサカリンカにうなされながら、浅い眠りに沈んでいく―――。

399 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/06(火) 15:42:04 ID:6WNPeHxQ0
バトルはジョニ子に電話をかけた、
「もしもしジョニー?ジェフだけど、メール読んで…」
『ハァ〜イ!ジョニ子よ!お電話ありがとう!でもジョニ子、今はダメなの…
 何してるのかしら、練習中?リラックス中?お色直し中?それとも…シャ(ry
 …メッセージを入れてね!それじゃあまた、バァ〜イ!』
留守電だった。
「てめえいい加減メール読めやっ!」
メッセージを吹き込む。今朝のゆかりのセリフに影響を受けてしまったようだ。
(いけない…焦ってついイライラしてしまった)
「今のごめんジョニー、メール読んだら連絡して」
バトルはがっくりしながら、携帯を切った。
(昨夜からケヴィンの姿も見えないし、携帯もつながらないし…心配だ)

ため息をつくバトル。…すると、バトルの携帯に着信が!
(ジョニー!?)
しかし液晶に表示されている名前は… “ K D V P ” ! 
バトルが微妙に間違えて登録している事を、KVDPは知らない。
「ケヴィン!?どこにいるんだ!?」
「やあジェフ、心配かけたようで悪かった!今ステファンの家だよ」
「ハァ、無事でよかったよォ…ジョニーは!?」
「いるんだけど、コーディネートはナントカとか言って…」
「………とりあえず何があったのか、話してくれない?」

400 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/06(火) 15:46:07 ID:6WNPeHxQ0
KVDPかく語りき。以下は彼の回想である。

…昨夜、バトルとプルシェン子が、「ケヴィンはどこへ?」と心配していた頃…
KVDPはまだ、荒れるスイスの山頂で迷っていた。
ジョニ子を迎えに行く途中、悪天候に見舞われて、山に降りてしまったのだ。
“マッターホルントルネード”、それはランビが極めた回転の奥義。
この技でなければ、スイスの吹雪に打ち勝つ事は難しい。
そして、心に迷いがあるようでは、この技で回る事は出来ない。
(このまま晴れるまで待つわけにもいかないし、クソっ、どうしよう?)

KVDPがヤケクソになりかけた時、山頂に向かって飛来する物体が!
強風にもまれながら、必死に飛ぶてんとう虫…ランビだ!
てんとう虫姿では、さすがに奥義を繰り出すのが難しいらしい。
「ステファーン!来てくれたのか!がんばれ、もうちょっとだ!」
てんとう虫はなんとかKVDPのもとにたどり着き、頭にぴたっととまった。
言葉は通じないが、今は言葉は要らない、二人で力を合わせれば、きっと出来る!
KVDPの心から迷いが消えた。
「奥義っ!マッターホル〜ン…トルネードッ!!!」
てんとう虫の補佐を受け、ショッカーが高速で回り出す。
高く伸ばした片腕は、一分のブレもない。完璧だ!
二人は吹雪を難なく切り裂き、無事ランビ宅の庭に着地した。

401 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/06(火) 16:11:40 ID:Ii6kpvl30
そして山頂には出遅れてKVDPを助けにきた
ポンちゃんがスキーをはいてポツンと立っていた。

(しかしそこはポンちゃん、スキーを楽しみ、麓につくとアロハシャツになって踊り狂ったそうな)

402 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/06(火) 18:08:21 ID:6WNPeHxQ0
ポンセロ乙!www

…ランビ宅庭に舞い降りたKVDPは、頭からてんとう虫をむしり取り、両手に乗せた。
「やったよ!大成功!君のおかげだ、ありがとうステファン!…ステファン?」
てんとう虫の身に吹雪はキツかったようだ、冷たく縮こまっている。暖めなければ!
KVDPはとっさに、てんとう虫をショッカースーツの胸元に入れてみた。
ちょうど胸の真ん中に、きれいな半球形が出来た。

 「…で、その形がウルトラマンみたいでカッコ良くてさ、『ステフ、光ってみてよ?』って、」
 「あのーケヴィン?それはまた今度聞くからさ!…その後どうなったの?」
 …脱線するKVDPに先をうながすバトル。

再び回想モード…こんな夜更けだ、一応気を遣って、KVDPはランビ宅にそっと入ったが…
でもどうせ誰か起きてんだろ?「ジョニー?ジョニーはいねがぁ〜?」
「誰?…あらケヴィン、何かあったの?…ヤダ何なのソレ!?胸がなんだか…」
「やあジョニー…これ?ああステファンをあっためてたんだ、そろそろ出しとこう」
てんとう虫を胸元からつかみ出し、そのへんに置いとくKVDP。
「そうだったの…(まさか、乳かと思ってギョッとしたわ…てか暖める関係って何!?)」
「ジョニー、俺が来たのは他でもない、君を迎えに来たんだ!一緒に来てくれ」
「…いよいよアタシの出番なのね…良いわ…覚悟は出来てる…でも待って…
 服 が な い の よ ! でなきゃこんな時間に寝ないで悩んだりしないわ…」
「はいぃ!?服って…あのー、ちゃんと服着てるように見えますが…?」
「そうじゃなくて!この格好じゃ…ダメなの!わかってよ、アタシDIVAなのよ!?」

403 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/06(火) 19:23:02 ID:RzBsFAMW0
「は? DIVA??」
「DIVAたる者出番の時には素敵なお洋服で華麗に登場しなきゃいけないのっ!」
「いやいや今はそれどころじゃ」
「…ねえケヴィン、アンタだってその骨タイツ着てなきゃヒーローって気分になんないでしょ?」

「…まったくその通りだって思ったね。まぁ、俺も今回こいつとEXITスーツとどっちにするか迷って」
「うん、あぁ、分かった分かった。で?」
少しイライラしてきたバトルの耳に、

「あぁん、もう!!
ちょっとステフー! どうしてアンタのクローゼットにはロクな服が入ってないのよ!?」
ジョニ子の怒りの叫びがうっすらと聞こえてきた。

「さて、どうしようか」
「どうしようかじゃねぇっつの! いいから、ちょっとジョニーに替われ!!」
まだ微妙に友加里の影響が抜けていないバトルであった。

404 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/06(火) 19:31:50 ID:ftIZtMHj0
ジョニ子「日本に着いたら好きなだけ洋服買ってくれる?」
それだったらこのまま行ってもいいわ

405 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/06(火) 19:41:02 ID:lVcmmym40
その頃、できあがったばかりのCTとMRIの画像に、
研究所のスタッフたちは首をかしげていた。
プルシェン子の画像になにかおかしなものが写っているのだ。
それは横20センチ縦10センチ程度、厚みが2センチ弱。いくつかの突起がある。

「信夫先生、これはいったいなんでしょうか」
「なんでしょう・・・何か機械が埋め込まれているんでしょうかねぇ、宇宙人ですから彼」
その時、若いスタッフの1人が必死に笑いをこらえていた。
その異物がどう見てもPSPだったからである。

「プルシェン子君、ダメですよ。撮像中はゲーム機は持ち込まないでください」
信夫先生に叱られ、口を尖らせて不満そうな顔のプルシェン子。
その様子を見て信夫先生は思った。
「か、可愛い・・・。ミーシンコーチが溺愛するのもわかる」

ああ魔性の女、プルシェン子。

406 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/06(火) 20:11:22 ID:zrZ1/Yu40
>378
まとめ、ありがとうございます。
壮大になってきましたね!

補完
キム(昆布):ママの「ちょっとATMにお金おろしに行ってくるわ〜」
の一言で、一瞬でヒトに戻っています。

407 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/06(火) 23:28:53 ID:XJLl5f+L0
展開的にはカオスなのに
なんだか癒されてしまうこのスレの不思議さw

408 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/06(火) 23:34:27 ID:X8Uo+jsp0
 ランビ家に朝がやってきた。

「おはようございま〜す。」
「あら、おはよう崇彦。」
静香に挨拶をした小塚9歳。
しかし、今朝はやけに静か過ぎる。

「あの・・・・みんながいない様な気が・・・・」
夕べ迄楽しく・・・というか賑々しく過ごしていたスケーター図の面々。
そのほとんどがいなくなっている。

「・・・その話なんだけど・・・」
静香が言いかけたとき、

「僕から説明するよ。」
「!?本田さん」
目の前に現れたのは本田武士。

「本田さん、いつこっちに?」
「夕べ遅くにね。今までずっと作業だったんだ。おかげで徹夜だよ。」
「作業?」
「武士はここにいるみんなを保護する作業をしていたの。」
「保護?どういうことですか?」

本田は一呼吸ついて、小塚に告げた。

「みんなは今、ジュネーブのWHOの保護下にある。国際赤十字も動いてくれた。
少なくともこれ以上被害と危害が加えられることはない。」
「え、え、・・・・被害と・・・・・危害?」

本田の言葉に戸惑う小塚。
被害を受けないというのは分るが・・・・危害とはいったい・・・・





409 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/06(火) 23:36:12 ID:X8Uo+jsp0
小塚は少し考えて、意を決して口を開いた。
それは、自分がもしかしてと考えていた事でもあった。

「・・・・・もしかして、これは『天災』ではなく『人災』ということですか?明らかに悪意のある。」
「残念だけど・・・・そうなんだ。だから信頼のおける第三者機関に保護を依頼した。
そして、やっと受け入れ体制が整った。僕はその作業のためにここにきた。」
「ただ・・・全員を保護したわけじゃないんだ・・・・何人か行方が分らない人物がいる。」
「えっ?誰ですか。」
「ケヴィンさんとランビエールさんとジョニー君。彼らは日本に行くといって見送ったけど未だに連絡がつかないんだ。」
「はああ?何やってるんですか、あの3人・・・・・」

ただ、あの人たちのことだ。絶対転んでもただでは起きない。

「まぁ、触れたら火傷しそうな人たちだから自由行動させておくことにしたけど。」

やっぱり本田さんもそう思っていたか・・・・・

「後、僕たちは一旦日本に戻って今後の対策を練る。僕、静香、高橋、浅田、未来、そして君だ。」
「えっ・・・・・あの美姫ちゃんやリード姉弟は?後ナル君は・・・」
「彼らは一足先に日本に戻っている。もうすぐ到着するはずだ。」
「私たちは少し寄り道をして日本に向かうわ。」
「寄り道、どこへ?」
「パリのパスツール研究所よ。そこで今回のウィルスの解析経過を聞くことになってるから。」
「分りました。よろしくお願いします。」
「じゃあ、すぐに準備をしてくれ。出来次第出発する。」

3人はそれぞれ出発準備をはじめる。

それは、悲しくてつらい、しかし一縷の希望を見出すための長い旅路の始まりであった。


410 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 00:18:14 ID:6WSxrIuj0
その頃バトルはカナダの研究室と電話で連絡を取り合っていた。
ジョニ子が日本で買い物するであろう衣類が経費で落とせるよう交渉しているのである。

プルシェン子は一皿1ドルの寿司数皿で懐柔できたし、
PSPとゲームソフトだって全部で250ドルくらいだった。
ちょっと痛い出費だがプルシェン子が無邪気に喜ぶ顔が見られたのだから自腹でも我慢出来る。
だがジョニ子の買い物まではとても自腹でまかなえるとは思えない。

必死の交渉にもかかわらず、研究室の答えは「No」だった。

困ったバトルがユカさんに電話で相談すると、
ユカさんはちょっと考えて答えた。
「ん〜。じゃあ小塚が衣装を揃えたお店に連れて行くといいわよ^^
あと、パパにも相談してみて。経費削減で大変みたいだけど少しは援助出来るんじゃないかしら」
お店の名前と所在地をメモするバトル。
メモ用紙には「UNIQLO」と書かれていた。

411 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 00:20:20 ID:9b+k1Txs0
なんか一気にスリリングな展開…!今後に期待!!
とりあえずここらで次回予告

次回、フィギュアスケーターズの華麗ないちにち
第○○回!

ユヅルです。
みんなの知らないうちに、ウィルスパニックの背後には巨大な思惑が巡っていたなんて!
ここでいよいよの本田さんの満を持しての登場と、
静香さんや大輔さん達の新たな旅の先には何が待っているのか?
そして僕達やプルシェン子さん、収容されたスケーター達の運命は?

…そういえばケヴィンさん、ちゃんとジョニーさん連れてこれるのかな?
それでは、次回も見てくださいね!




412 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 00:28:29 ID:H56VfEqA0
>>408-409の前夜の出来事)

「お、てんと虫!どこほっつき歩いとったん?」
ランビ家、蜂がてんとう虫に気付いて声をかけた。だが返事がない。
「わしら心配しとってんで。なんぞ言ぃや」
てんとう虫はぐっすり眠っている。KVDPを助けに山頂まで行って、よほど疲れたようだ。
「しかしえぇ顔しとる…よぉな気がする。ま〜虫の表情ちぅてわかれへんけど」
きっと心地よい疲れなのだろう。蜂は、そっとしておくことにした。
「えぇ仕事したんやろなぁ。虫かてでけることあるもンやなぁ」

413 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 00:36:35 ID:H56VfEqA0
(同じく>>408-409前夜、ランビ家)

KDVPがバトルと連絡を取ったり、ジョニ子に携帯押し付けようとしたり…
…唐突に水を流す音が聞こえ、続いてゆらりと人影が現れた。
なんだかとってもスッキリした表情の、マタドール姿の彼は…
ヒト型ADSLだった。手にはムレタ(赤い布)まで持っている。
「アドリアン!たしかヘビ型だったんじゃ…元に戻れたのか!?よかった!」
ADSLもにへら〜と笑いながら、くつろぎステップで駆け寄ろうとしたが、
 ギュルルルルル…
妙な音と共に、彼は腹を押さえて内股になり、キョドりだした。
「ちょ…ケヴィ…すんませ…またト…ト…」
「きゃあ!トイレはあっちよアドリアン!」
ジョニ子があわてて、ADSLの手から赤い布をむしり取って、誘導した。

「あいつどうしたんだ?元に戻ったのか?どうやって?」
「それが…目撃者がいなくて、よくわからないの」
「それともまた『変身』したのかな…」
「あの子、ヘビ姿を楽しんでたのが、いつの間にかヒト型マタドールになって。
 『これでアイスショーに出られるぜ!』って喜んでたんだけど…」

「アイスショーか…」KVDPはしばし考えた。
(アドリアンの経過が謎なら、特に精密検査を受けるべきだ。
 てか、ここにいる感染者全員、検査を受けなきゃダメだろ?
 …この件、EX絡みだという噂だが、アドリアンの例からすると…)
その時、本田テケシが現れた。

414 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 01:42:30 ID:H56VfEqA0
「…ここは、僕に任せてくれないか?」
「その声は…テケシ…ホンダサ〜ン!」
KDVPもジョニ子も、彼の真剣な面持ちに只ならぬものを感じた。
「ケヴィン、ジョニー…君たちが何を考えているのかわかるよ。
 だが今はまだ、僕の口からは詳しく説明は出来ない、すまない」
「そんな、テケシが謝ることなんてない…」
「ありがとうケヴィン…これから日本に跳ぶんだね?」
「ハイ、研究室に協力できればと思って…ダメかな?」
「君とジョニーなら大丈夫だろう」
「あと、ステフも一緒に!彼がいれば心強い」
おやすみ中のてんとう虫をわしっとつかむKDVP。
「3人とも、研究室に行く、と約束してくれるね?」
「いいともー!」

こうして、KDVP、ジョニ子、てんとう虫は、スイスから日本へ向かう事となったのだが…


415 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 02:04:08 ID:0rNwtOrI0
「―――ある朝、グレゴール・ザムザがなにか気掛かりな夢から眼をさますと、
自分が寝床の中で一匹の巨大な毒虫に変わっているのを発見した…かぁ。
……何か昔、この話の重大な秘密を知った事がある…気がするような…うーん…」

未来から奪い取った『変身』の本の前で大輔は懸命にトリ頭を悩ませていた。
ここはパスツール研究所。大輔・真央・未来の三人はウイルス検査のため、ひと足早く移動して来たのだ。
そんな大輔の脇からトイプー真央がひょこっと顔を出し、本を覗き込む。

「へええ、大ちゃんもこんなに難しそうな本読むんだね」
「しつれいな、おれだってぶんがくぶでだいがくいんせいなんだから、『へんしん』くらいよむよ」
「…台詞がひらがなになってるよ」


「…私達、これからどうなっちゃうのかな」

416 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 02:05:06 ID:0rNwtOrI0
ポツンと呟いた声に、二人は振り返った。未来が部屋の隅で膝を抱えて座っている。
夕べは静香や武士に言われるがまま訳が分からず研究所に移動をして、延々と検査をされた。
解析結果はもうすぐ出るとは聞いていたがそれが悪いものであることは何となく予想がつく。
今まで考えないようにしていたものの、とうとう不安が限界に達した未来の両眼から涙がぽろぽろと零れ落ちた。
すかさず真央が未来駆け寄り、頬をぺろぺろとなめて涙を拭う。その光景を見て、大輔は思わず声をかけた。

「だいじょうぶ、なんとかなるって」

勿論、一応人間である未来の耳に彼の言葉は「くわっくえっ」などとしか聞こえていない。
でも、言いたいことはちゃんと伝わったはず。
その証拠に未来はちん、と鼻をすすると大輔ににっこり笑って頷いた。

(そうだ、このなかではおれがいちばんとしうえなんだからしっかりしなきゃな。ふたりをこんなふうになかせちゃだめだ)

未来の笑顔に、決意を新たにする大輔。しかし、台詞は相変わらずひらがなのままである。

417 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 02:45:26 ID:6WSxrIuj0
その頃、ジョニ子とKVDPとてんと虫ランビは日本に居た。
というか、迷子になっていた。
バトルに電話をしてみるが、話し中で通じない。

とりあえず食事をしましょう、というジョニ子の提案で
3人?は「○っぱ寿司」(タイムサービス中)に入る事にした。
留学生のバイトらしき外国人の店員が小声の英語で会話している。

「見て見て、あの子可愛いね。そういえば一昨日来た金髪のロシア娘もうるさかったけど可愛かった〜」
「うんうん、そういや一緒にいた男の人も綺麗な顔してたよね、ちょっと口が大きいけど」
「ああ、あのリュック背負った人よね。優しそうでステキな雰囲気だったわ〜」

間違いない。プルシェン子とバトルだ。
穴子のにぎりを頬張りながら聞き耳を立てていたジョニ子は
「ステファン、あなたニオイであのふたりを追えないかしら」と
無茶苦茶な事を言い出した。
「無理。ってかその前に人に踏まれて死んでまうがな・・・」と思うが口には出せないランビエール。
「そうだな、頑張って貰うしかないな。腹ごしらえしとけよ」
KVDPはランビエールの為にメロンをオーダーしてあげた。
ランビエールはメロンを食べながら、ちょっとだけ泣いた。
だが涙は出ず、黄色い汁がテーブルをわずかに汚しただけだった。

418 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 03:28:18 ID:d6xMcTfa0
一方、一足先に日本に到着した。美姫様一行。
彼らは日本の研究本拠地である、早稲田の感染症研究所近くの医療センターに収容された。
「お疲れ様でした。」
一通りの検査を終え担当医師や看護師からねぎらいの言葉を掛けられる。
「はあ〜長かった。・・・・・」
美姫たちが長旅の疲れを癒している所に、信夫先生がやってきた。
「皆さん、お久しぶりですね。」
「佐藤先生、ご無沙汰しております。」
みな一応に挨拶をする。
「安藤さん、ちょっとこちらへ」
「あ、はい。」
信夫先生は美姫を別室に呼び、担当医師と共に簡易検査の結果を話し始めた。

――― 美姫が現在感染しているのは新型のウィルス。
一度感染すると遺伝子組み換えを行なってしまう危険なタイプである。
>>375参照)しかし・・・・・

「大変驚きました。あなたは一度組み替えられた遺伝子を自分の意思でコントロールしている。」
「えっ・・・・あの、どういう意味ですか?」
「つまり、コントロールできるだけの力が強いといいましょうか。その力の源が分れば完治は無理でも、
少なくとも再び自分の姿を取り戻すことは可能ということです。」
「じゃあ、私は普通の安藤美姫に戻れるということですね。」
「・・・・・約束は出来ませんが。可能性はあります。」




美姫が部屋を後にした後、信夫先生は一人考えていた。
(確かに、彼女に告げたことは間違ってはいない。)
しかし、その力の源というのが何か漠然としたもので、自分でもどう形容したらよいのか言葉が見つからなかったのだ。

スケート力(すけーとちから)

こういってしまえば楽なのかもしれない。
何にせよ、これが一縷の望みとして研究を続けること信夫先生は心に誓った。





419 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 04:16:54 ID:L9edpCi60
(おれがしっかりしなきゃだめだ。それにしてもこのほんをどこでしったのかもおもいだせない…)

相変わらず台詞はひらがなのままである。

「大ちゃん、わたしちょっとねつがあるみたい」
「…まおもか、じつはおれも」
「かんがえすぎて、ちえねつがでたんじゃない?(笑)」
「なんだよそれこどもあつかいかよ(笑)」

真央もそうだった。
二人とも頭の中が白くなっていた。
大輔は何か恐ろしい事態が自分達を支配しつつあることに気がついた。
人間としての記憶が少しづつ失われている。
複雑な思考が出来なくなっている。

これじゃまるで鳥頭、いや本当のただの鳥だ。
このまま俺は鳥になっちまうのか?!…それじゃ真央はこのまま子犬か?!駄目だ駄目だ!それだけは!!!
た、助けてくれ……!!






420 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 04:17:51 ID:L9edpCi60
(そうだそのためにもこのほんのなぞを、おれがとかなけりゃいけない)

しかし本の謎を解く為には大輔の鳥頭をどうにかしなければいけない。
まるで鍵のかかった宝箱の中に鍵がある状態なのだ。
大輔は己を呪った。

(ちくしょう、にんげんならこんなことすぐにおもいだせるのに)

10分、いや5分でいい、少しでも人間に戻れるならそのあいだに解けるのに……!


421 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 08:06:45 ID:dRoO5HpPO
本田の出番嬉しいんだけど名前がちょくちょく「武士」になってるのが気になる…
「武史」じゃなかったっけ?
しかし「テケシ」は気にならない不思議w

422 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 08:17:52 ID:AmxkzpuE0
細けぇこた(AA略

423 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 08:28:57 ID:d6xMcTfa0
>>421
すいません。普通に間違えてました。orz

424 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 09:19:28 ID:cVBVJPJr0
>>412の蜂に涙が止まらない…

425 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 09:21:06 ID:0rNwtOrI0
うちもテケの名前素で間違えてました…ごめんなさい。


「どうしたの?二人とも何だか様子が変だよ!」

ああみらい、だいじょうぶだよしんぱいいらないちょとあたまがぐらぐらするだけだよ
はやくおもいださないと…なにをおもいだすんだっけ?
…ほんのことじゃないかかんぜんにわすれたらにんげんにもどれ

「大ちゃん!真央!大丈夫?」

あれしーちゃんにたかひこきてくれたんだおもったよりはやいな

「もう大分進行してるみたいだ…手遅れだったか…ちくしょうっ!」
「そんな…」

たけしくんまでいるでもなんでそんなこわいかおしてるの
みんなおれはへいきまだへいきあたまがぐらぐらぐらぐらぐらぐr

…もう…むりだ…みらい…また…ないてる…なかせちゃって…ご…め…………





ここはどこ?とりかこんでるニンゲンたちはなに?なんだかこわい
あれ?つーかもうはるじゃないか、こんなところにいるばあいじゃない

きたにかえらないと


「大輔行くなぁっっっ!!!!」
師と仰ぎ、先輩と慕ってきた武史の絶叫ももはや大輔の耳に届かなかった。
心まで白鳥と化した彼は人間たちを振り切り、窓をぶち破って、飛び立つ。
帰らなければ、行かなければならない場所へ、本能がそう告げていた。
―――向かう先は、ロシアである。

426 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 09:30:55 ID:d6xMcTfa0
そのほんのわずか前

「スケート力か・・・・」
静香は信夫先生からのメールを確認しながら、イナバウアーで研究所を目指していた。
「なにか、漠然としていますね。」
小塚はイーグルをしながら静香に話しかける。
ちなみに本田は一足先に研究所へジャンプで向かっている。

「・・・・あの、静香さん。こうは考えられませんか?」
「なぁに?」
「今回のウィルス。フィギュアスケートの選手・関係者を中心に流行している。
しかも、ほぼターゲットを狙ったようなピンポイント的に感染者が発見されている。
・・・・つまり、このウィルスはフィギュアスケートの選手・関係者が持っている『力』
のような物に反応して発症するんじゃないかって・・・・・・考えすぎですか?」
「・・・・・・・・確かに、説明としては理にかなっているわね。
でも、仮定での話が多いから真実性にかける。」
「やっぱりそうか・・・・・」

しばらく黙っていたふたりだったが・・・

静香の携帯が鳴った。本田からだった。

「もしもし」
「静香、大変なことになった。!すぐに研究所へ!!」
「何があったの!?」
「大輔の真央が高熱で昏睡状態に陥っている。このままでは危ない!」
「なんですって!!」

本田の言葉に動揺する静香。すぐにジャンプで、といおうと瞬間、
「!?」
彼女は不意に抱き寄せられていた。

「今から10秒以内でいきます。しっかり掴っていてください!」
「崇彦?!・・・あなた」
「いきます!!」
「え、ちょ、ちょっと、きゃあああ!!」

イーグルからのジャンプ
それはまさしく4回転トゥーループ


ふたりは一瞬にして研究所にたどり着くと無我夢中で大輔の下へ駆け寄った。

静香は前を走る崇彦の後を追う。
その背中はまさしく今現在の21歳の小塚崇彦の姿。

(もしかしたら・・・・彼の言っていたことは・・・)

光を見出したふたりが次に見たのは・・・・・・


絶望だった





427 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 09:34:40 ID:d6xMcTfa0
だいすけ〜!!!(TT▽TT)ダァー

428 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 09:40:58 ID:gRfXszER0
研究所にはカン様はいないのか?

429 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 10:58:09 ID:6WSxrIuj0
どうやらクワドで漠然と「東京へ」と念じて飛ぶと
練馬谷原のガスタンクあたりに降り立つらしい。
「帰ってきたウルトラマン」でべムスターに襲われたこともある、由緒正しいガスタンクである。
なにか強力な磁場のようなものがあるのかもしれない。

バトルとプルシェン子が飛んだ時もそうだった。

てんと虫ランビエールは半ばやけくそで
とにかくこの大きな通りを東方面に道なりに行けばいい、とジェスチャーでKVDPに伝えた。
偶然なのか本能が導いたのか解らないが正解だ。

ジョニ子が飛んだが、やや中途半端な距離で降りた感じがした。
3人?は早稲田にあるチンチン電車の始発駅に降り立った。
ジョニ子は「東京にもトラムがあるのね」とひたすら感心している。
そこで「もういっぺん電話してみよう」とKVDPがバトルに電話をかけた。

バトルの電話のディスプレイに「KDVP」(ぉぃ)の文字が光り、着信音が響いた。
「今、WASEDAというトラム乗り場にいるんだ。ジョニーとステフも一緒だ。迎えに来てくれないか?」
「おー、ケヴィン。心配してたんだ。すぐ行くよ」
バトルはタクシーを拾い、早稲田停留所に向かった。

430 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 11:05:25 ID:BKMbER9pO
ウイルスは高橋や真央だけでなく、他選手をもどんどん蝕んでいた。

バトルがジェーニャのシェルターに食事を運んでいくと、
PSPを床に放り出したジェーニャが手鏡を見つめて一心不乱に髪をとかしている。
「ジェーニャ、これ食事…」
「まあ、ありがと(ハアト)」
またもやズッキュンしてしまうバトル。
(なんだかどんどんかわいくなってないか?心なしか鼻も小さくなったような…)

「…ウイイレはもうやらないの?」
「アタシ、サッカーなんて好きじゃないもの。それよりお買い物につきあって、ジェフ」
「なに買うの?」
「お化粧道具。ずっとすっぴんではいられないデショ?」

(やばい…!本気でプルシェン子化しつつある…!)
「ジェーニャ目を覚ませ!女子になったらミーシンに嫌われる、
そんなのいやだって泣いてたじゃないか!!」
焦ってジェーニャの肩をガクガクと揺するバトル。
「だってぇ…アタシ元々女の子よ?仕方ないじゃない。
大丈夫よ、それでもクワドは跳べるから(ハアト)」
にっこり微笑むジェーニャを見て、(このままでいい…かも)とバトルが思ったのは内緒である。

431 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 11:06:55 ID:BKMbER9pO
>>429
あ、ちょっとかぶったゴメン。
>>430>>429のちょい前の話ってことで

432 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 11:28:46 ID:AmxkzpuE0
このままではヤバい、ここはいちかばちかアイツに賭けよう。携帯を手に取る。
「はい、本d…」「ヤグと友達だったよな!鰤と穴子でヤグを呼び出せ!」ガチャ。
あれ?俺今名乗ったっけ。まあいいや。

433 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 11:29:53 ID:9b+k1Txs0
書いてる間に展開が(汗)
いちおう>>430の前ということでお願いします。

そこは一面に広がる白い平原。
空から降ってくる真っ白な雪と凍てつくような寒さ。
厳しい、けれど慣れ親しんだロシアの冬の光景。
気がついたら、凍った湖の表面にジェーニャはぽつんと一人立っていた。


…あれ?僕はたしか東京にいたはずなのに、
いつの間に帰って来たんだ?
周囲の光景に戸惑いつつも、凍った水面に映る自分の姿に気がつく。
しなやかでありつつも程良く筋肉のついた身体。
女のものではない力強い腕。
そして、以前よりは幾分男らしさが増した風貌。
見紛うことのない、自分自身の姿。


良かった!元の姿に戻れたんだ!
ようやく取り戻した自分の姿にジェーニャは喜びを隠せない。

そうだ、これが僕の本当の姿なんだ。
きっと今までのことは悪い夢に違いない。


『あら、そうかしら?』
背後から声が聞こえる。
振りかえるとそこにいるのは…女性化した自分の姿。
でもその姿はぼんやりと幽霊のように透けている。

「どういう…こと?」
目の前に現れたもうひとりの自分に問いかける。
『あなたが思ってる事は本当に正しいのかしら?…男の姿のあなたこそが夢で、ここにいるあたしが本物かもしれないわよ?』
にっこりと微笑みを浮かべるもう一人の「ジェーニャ」。
ゆっくりとジェーニャに向かって歩き始める。

「何言ってるのさ!僕が本物にきまってるじゃないか!だいいち君なんてそんな幽霊みたいな姿なのに、本物のわけないだろう?」
『幽霊…?あたしが?…よく見てごらんなさい』
近づいてくるその姿は徐々に実体化し始めている。逆に今度は自分の体がだんだん透け始めてきた。
「な…何だ…僕の体が…?」
『ほらね?やっぱりあなたのほうが夢なのよ。本物じゃないのなら…』
息がかかる程に近づき、その手が自分に伸ばされる。


『…消えちゃいなさいよ。』

手が触れた瞬間、周囲が暗転する。
全てが消えていく…白い氷原も…自分自身も。





434 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 11:51:25 ID:9b+k1Txs0
「…プルシェン子さん、大丈夫ですか?」
研究員に声をかけられてはたと目を覚ます。
どうやら検査の合間にうたたねしていたらしい。

「なんだかお疲れみたいですね。少し休みますか?」
「ええ、そうね…そうするわ」
ふらふらとした足取りでシェルターに戻っていく。

…ああ、そういえば今日は髪をとかしてなかったわ。
恥ずかしい、きちんとしておかなきゃ。

アタシ、女の子なのに…。

435 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 11:54:19 ID:0rNwtOrI0
停留所でバトルを待つ間、ジョニ子はふとあることを思い出した。

「そういえばこのWASEDAって、シズカの母校がある所って聞いたことがあるわ」
「へえ、じゃあまだジェフが来るまで間があるし、ちょっと見物してみるか」
(おいおいこんな緊急事態に何言ってんの)

もはやこの中では一番の常識人と化したランビ。まだ進行の心配はいらないようである。
しかしテントウ虫なので思っても口には(ry
そんな彼をほっといて、二人は早稲田大学へとずいずいと向かう。
大学は丁度入学式の日、新入生とサークル勧誘の在学生でロクに身動きもとれないほどごった返していた。

(ちょwww俺つぶされるwww勘弁してw)

ジョニ子の頭にしがみつき、冷や汗の代わりに黄色い汁を流し続けるランビ。
DIVAジョニ子、ショッカーKVDP、でかいテントウ虫ランビと明らかに異様な一行だが、周りもカオスなので全くもって溶け込んでいる。
溶け込み過ぎて新入生かと思われたのか、不意にジョニ子にビラが差し出された。

「すみません、うちのサークル見学に来ませんか?」

ビラには『早大乙女と薔薇の会』と書いてあった。

436 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 13:57:11 ID:kKeobC5p0
>イナバウアーで研究所を目指していた

何故かオカルトちっくな絵を想像したw

437 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 14:20:26 ID:6WSxrIuj0
タクシーを拾ったバトルは、停留所に向かっていた。
横には検査に飽き飽きしてちょっと不機嫌になったプルシェン子が乗っている。

ああそうだ、ジョニーたちと合流したら
ユカさんオススメのユニクロという所に買い物に行こう。
そしてジェーニャに素敵な服を買ってあげるんだ・・・

もうすっかり恋の病に取り憑かれているバトル。


研究所も同じ早稲田にあるので到着までそう時間はかからない。
タクシーはまもなく停留所に到着した。
しかしジョニ子たちの姿はない。
電話をかけてみるが、むなしく呼び出し音が続くだけ。

するとその時、タクシーの運転手が言った。英語が話せるようだ。
「あんた有名なスケートの選手だよな?前のオリンピックの時、テレビで見たよ」
「Oh、ありがとう。僕、トリノでは銅メダルでした」
「隣のおねえちゃん、こないだ銀取った選手に似てるな。金髪で青い目で」
「え?あ。ああ、彼女はプルシェンコ選手のいとこでね」
「ところで誰かと待ち合わせかい?来てないみたいだったけど。」
「そうなんだよ。困った奴らだ。そうだ、待ってる間に買い物をしたいんだけど」
「この辺にはショッピング出来るところなんてないよ。新宿にでも行くかい?
それともいっその事スケートリンクなんてどうだ?
もっともあんたみたいな有名人が来たら客がみんなパニックになるだろうな、わはは」

「スケートリンク・・・あたし行きたい」
プルシェン子が口を開いた。
「OK、じゃあスケートリンクへ。近いのかい?」
「混んでなければ10分もかからないよ」
「わかった。よろしく頼むよ」

ジョニーには「TAKADANOBABAのスケートリンクに来るように」とメールを送信し、
ふたりは貸し靴を履いてリンクに立った。

438 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 14:40:51 ID:9b+k1Txs0
バンクーバーと世界選手権の影響か、リンクは大勢の人でごった返している。
「うわぁ、こりゃまたずいぶんと混んでるなぁ」
「タカヒコが言ってたけど、本当にニホンのリンクでは大勢の人がいるところで滑らないといけないのね」


出来るだけ人の少ないところを見つけてリンク中央までやってきた二人。
そこで今まで場内に流れていた曲が終わり、次の曲が始まる。
クラシックのようだ。

「あれ?最近この曲どこかで聞いたなぁ?」
どこだったっけ?とバトルが考えている横でプルシェン子がつぶやいた。
「バンクーバーの閉会式の時よ…ソチのPRでナフカ達が踊っていた曲だわ」


439 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 19:37:33 ID:91mMoZt60
早稲田大学の一行。
ジョニ子がビラを眺めている間、KVDPはてんとう虫をまた胸元に入れてみた。
ちょうど胸の真ん中に、きれいな半球形ができた。
「ちょ、ケヴィン!またステファンで何してんのよ?」
「ウルトラマンみたいでカッコいいだろ?なあステフ、光れない?」
(ムリや、ムリムリ。てんと虫光れへんて) ランビは寝た振りをした。
「アンタって人は…それをやりたくてステフを同行させたんでしょ!?」
「いや〜、別にそういうわけでも」
「アタシもマッターホルン(ryで日本に来たかったのに…」
「ステフは疲れてたからね…俺の4回転コンビネーションで楽勝だっただろ?」
(今絶好調じゃない?俺!)…KVDPの脳裏に、『競技生活』の字がちらりとよぎった。

「たしかにそうだったけど…アンタ、この前は山に引っかかったっていうじゃない?」
「いや〜、あれはなあ…悪天候もあったけど、ちょっと…携帯取りに自宅に寄ろうとして…」

440 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 19:38:32 ID:91mMoZt60
KVDPの話は、つまりこうだ。
日本から、スイスのランビ宅を目指して4-3-3に挑んだ瞬間、
(あちゃぁ!ケータイ忘れてたー!) 今ごろ気付いたか!
(しまった…だが、じっちゃんの名にかけて、このジャンプ成功させなければ!)
そのまま強引に、ベルギーの自宅上空を経由して、スイスに向かう事にした。
ベルギー上空に到達すると叫んだ、「ジェナ〜〜〜〜〜〜!!!!!」
むろん妻ジェナは心得ていた。(そろそろうちの人が携帯取りに来る頃ね?)
彼方にキランと現れたKVDP、ジェナはそれ目がけて携帯を、全力で真っ向に蹴る!
真っ向蹴る!まっこうける!マッコーケル………。

「…というわけで、つまりジェナ最強。ってコトだな〜ウン(はぁと」
(何のろけてんのよ…オヤジギャグ寒…) あきれるジョニ子。
(てか、それで壊れないケータイが最強でしょ。
 いえ…それをキャッチして無事で済んだアンタが怖いわよ…)
「…でも、そういう事がなければ、完璧に降りてたってことよね…」
「いや、ジェナのせいじゃないよ!俺がコースをムリに変えたせいだ」
「ケヴィン!…」 ジョニ子は思わず居住まいを正していた。
「…あなた、きっとすごい『力』を持ってるんだわ!よくわからないけど、そんな気が…」

「…ステフ、ステ〜フ?寝てんのか?ちょっと光ってみてくんないかなあ…ジョニーなんか言った?」
ジョニ子は脱力しそうになった。

441 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 19:55:37 ID:6N58JrDo0
美姫は信夫と話していた。
「君は今のところ強い力で感染状態となった自分をコントロールできています。
 しかし、コントロールできていない他の感染者の中には、もう変身後の姿に自我が飲み込まれかけてしまう者もでてきています」
「そんな…!」
「もっと研究が進めばいいのですが…なんとかそれまで他の感染者達には頑張ってほしい。でも、解決策が整うまでスケーター達を危険な状況にほうっておくわけにはいきません」
「先生、私になにかできることはないんですか!?」
「それなんです。君は、いわば”スケート力”といったような不思議な力で自らをコントロールしているのです。今我々は、なんとか薬でその力を増幅できないかと研究しています。
 スケート力さえしっかりしていれば、変身後もきちんと自我を保つことができるし、元の姿に戻ることができる…」
「…ごくり(息をのむ)」
「そこで美姫さん、君に頼みたい。我々が研究を急ぐ間、病気の進行の早いスケーターのところにいってスケート力を引き出してもらえませんか。少しでも力が増幅して体内のウィルスに打ち勝てば、感染の進行を食い止められます」
「先生、みんなの力を引き出すって…」
「皆がそれぞれ持っているスケートへの強い思い、それがカギになると思います。今はそれだけしかわかっていない。こんな状態で頼むのは君にとっても危険だが、やってくれますか」
「はい!どこへいけばいいですか?」
「パスツール研究所へ。君なら四回転サルコウで一発でいけるでしょう。今、真央さんと大輔くんが非常に危ないことになっています。大輔くんは特に進行が速いからギリギリかもしれません。急いでください」
「分かりました!」

クレオパトラ美姫は一路、パリへ。


442 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 19:58:10 ID:6N58JrDo0
こうして信夫は美姫を送り出したが、日本にいるプルシェン子の感染がひどく進んでいることにまだ気づいていなかった。
プル、ピンチ!

443 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 20:13:10 ID:Y+RGAvDt0
「てんとう虫じゃなくて…えーっとなんて言ったかしら。
あのお尻が光るやつ。ホタルよ、ホタル」
いいことを思いついた、とばかりにジョニ子が叫ぶ。
「ステファンがホタルに変身してくれないかしら。
そうしたらアタシが、しゃちほこポーズで決めてるところに
ステファンがピカピカ光って最高の演技の締めになるのに」
頬に両手を当ててうっとりしながら自分の演技に思いをはせるジョニ子。
(勝手なこと言うてる場合やないぞ、こら)
黄色い汁をとばしながら文句を言うが、てんとう虫なので(ry

「ずっとそのままの姿ならてんとう虫よりも
ピカピカ光るホタルの方が効率もいいわよね」
「え!?」(え!?)
ジョニ子の言葉にKVDPとてんとう虫が同時に反応する。

「え?ちょっとジョニー。今、なんて言った?ずっとそのまま?」
「あらそうよ。ジェフからもらったメールに書いてたけど
アタシ、言ってなかったかしら?アンタが昨夜タケシに
大見得切ってたから、てっきり知ってるものとばかり…」
「そんな大事なこと…聞いてないよー」
(そういう情報を黙ってるとはどういうことやねん!
われ、いてこますぞ、ごるぁ)
怒りのあまり、黄色い汁を四方八方に飛び散らせる。

アタシ悪くないもーんと2人の怒りも意に介さず
鏡を見て化粧崩れを気にするジョニ子だった。

444 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 20:39:37 ID:Qjr+vn8i0
「怒っても状況は変わらないわ、落ち着きなさいよ。
だいたいねー、聞いてないよぉってのは
予め知ってることなのに初めて聞いたふりをする時に使う
日本の伝統的ギャグなのよ。使い方を間違えてるわよ」
わがままなDIVAはどんな時もマイウェイを突き進む。

「とりあえず、ここにいる場合じゃない。ジェフとの待ち合わせ場所に戻ろう」
「えーっまだ中に入ってないし、じっくり見たいのにぃ」
口を尖らせてるジョニ子を引っ張り急ぐKVDP。
「あ…待って!ジェフからメールが来てるわ」
『TAKADANOBABAのスケートリンクに来るように』
「TAKADANOBABA…どこ?」
「さあ…」
「あのお…私、わかりますよ」
首をかしげる2人+てんとう虫におそるおそる声をかける女性がいた。
通りすがりの早稲田大学生である。
DIVAとショッカーの目立つやりとりに気づけばひとだかりができていた。

無事にスケートリンクの場所も教えてもらいバトルの元へ向かう一同。
「さすが、シズカの後輩ね。よくできた子だったわ。
ジェフに言って、あとでお菓子でも持って行ってあげなきゃね」
くるくる軽やかにステップを踏みながら進むジョニ子だが
KVDPの心は沈んでいた。
(もしかしてもう戻れないかもしれないだなんて…
ずっとこのままだなんて、ジェナに合わす顔がないよ。
あのとき、やっぱりタケシについて行けばよかったのかもしれない)
昨夜の選択を悔やむが時間は戻ることはない。

(てんとう虫のまま…もうリンクで滑られないのか。
こんな姿で一生を終えるなんてどうすればいいんだろう。
あ、でもKVDPの胸にしがみついてたようにエレーネの胸に
ずっとしがみついてるのもいいなあ。
色んな所にしがみつけて、意外と便利かも…アハン)
KVDPとは裏腹に楽しい妄想に現実逃避して
一人、笑うランビだったがてんとう虫なので(ry

445 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 20:59:27 ID:6WSxrIuj0
ジョニ子たちが高田馬場に向かっている間、
プルシェン子はスケートを楽しんでいた。
混雑している客の間をすり抜け、ステップを踏み、軽いスピン。
ちょっと隙間が空いている所で軽く2Aを跳んだり、
いつしか客たちも「あの子すげー」と注目し始め、
プルシェン子の為に大きな隙間が出来た。
2A-3Tの変態コンボを跳んで大拍手を浴びるプルシェン子。

「ああ、やっぱりリンクの上は気持ちいいわ。ちょっと休もう、ジェフ」
そういってロビーの椅子に腰を下ろすと、
プルシェン子はうたた寝を始めた。


ここはどこだろう。花畑だ。花を摘んで花の冠を編もう。
そして、一番大切な人に捧げるんだ。
アタシの一番大切な人・・・誰だっけ。
今なにかと世話をやいてくれてるカナダ人?違うわ。
お父さん?近いけど違う・・・

すると霧の向こうから、なんとなくアタシに似た金髪の、
無精ひげ生やして子犬腹の男の人が歩いてくる。

「君は僕だ」

イヤよ、アタシはあなたみたいなおっさんじゃないわ。

「君は僕だよ」

違う。たぶん違う。

「その花輪は誰にあげるの?」

誰にあげるんだろう。

「ミーシン先生に、だよね?」

ミーシン先生。懐かしい響きだわ。

「さあ、その花輪は僕がミーシン先生に渡してあげるよ」

・・・いや、怖い。そもそもアタシはあなたみたいなおっさんじゃないわ。

「さあ、怖がらないで。大丈夫。僕の目を見て。だって僕は君なんだから」

おそるおそる花輪を渡そうとしたその瞬間だった。


「いえーい!来たわよ、ジェーニャ!」
夢の中にジョニーが出てきてその花冠を奪い取り、頭にかぶってしまった。

プルシェン子は目を覚ました。
ロビーはジョニ子たちが到着して騒然としていた。



446 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 21:25:55 ID:9b+k1Txs0
「やっと来たのか、まったく今までどこ行ってたんだ?」
すっかり呆れ顔のバトル。

「ちょっといろいろあってね。乙女に野暮な事を聞くもんじゃないわよ♪」
「…本当にいろいろありすぎたけどな」
上機嫌のジョニ子と疲れた顔のKVDP(とランビ)
有名人の登場にロビーは大騒ぎになっている。
「それより、日本についたんだからこの間の話、解ってるわよね?」
「えっと…なんだったっけ?」
「洋服よ!DIVAには素敵な衣装が必要でしょ?」

とぼけてみたけどやっぱ無理か。
がっくりと肩を落とすバトルだった。

「じゃあ、ユカさんから店を聞いてるから早速行ってみようか」
「うふふ、そうこなくっちゃね♪」

バトルは長いすで休んでいたプルシェン子に声をかけた。
「ジェーニャ、ジョニー達が来たよ。さあ行こう」
「ええ・・わかったわ」

立ち上がって歩きながらふと、さっきの夢の出来事が浮かぶ。
あの人…誰だったんだのかしら?
なんだか知ってるような気がするけど…思い出せない。





447 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 21:28:13 ID:9b+k1Txs0
あ、せりふ一部消し忘れてる(汗)スミマセン。

448 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 22:08:55 ID:91mMoZt60
(てんと虫、おらんよぉになってしもた)
パスツール研究所、蜂は一匹、物思いにふける。
(みんな、動物やら何やらになってもぉて、この始末や)
テケシらによって保護された選手たちは、
しかるべく検査を受け、しかるべき施設に収容されている。
(どないやちぅねん…てんと虫、今度は、どこほっつき歩いとるんかいな。
 わしがぼやきあえるんは、お前だけやったのに)

「 わ は は は は は は !」
拘束衣姿のヒト型ADSLが哄笑する。なんやしらんけどオモロそうだ。
(また笑ろとる…このじょ〜きょ〜で。あんなんアイツだけやで、ケッタイな。
 …ん?アドリやん、ヘビやったのとちゃうか?いつの間にヒトに…
 ちぅことは、わしもいつかはなれるんやろか…はよぉヒトになりたい…
 いや、虫かてでけることはある!てんと虫が、教えてくれたやないか!?)

449 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 22:35:59 ID:6WSxrIuj0
ユニクロは彼らが滞在している研究所の近くにあった。
ファミレスとマクドナルド、コンビニが併設されている。

「どうしたの、ジェーニャ。なんか苦しそうだけど」
バトルが声をかけるとプルシェン子は切れ切れに答えた。

「夢を見たの。金髪で、青い目で、無精ひげが生えててやけに白っぽい人。
そして鼻が大きい・・・ ねぇジェフ、知ってる?」
「勿論知ってるよ。とてもよく知ってる。そして僕らはみんなその人が大好きだ。
思い出して、エフゲーニヤ。彼の名前はエフゲニー。つまり君自身なんだよ」
「あなたも夢の中の人と同じ事を言うのね。
おっさんのくせに、僕は君だとか君は僕だとか言うのよ」
プルシェン子は続けた。
「夢の中であたしは大切な人の為に花の冠を編んだのに、ジョニカが奪ったの」

ジョニ子が口を挟んだ。
「あら、花の冠といえばアタシのものに決まってるじゃないのよ」
店に入った瞬間、ロコツに不満そうな顔をしたくせに、
コラボTシャツを4〜5枚脇に抱えている。

プルシェン子は無視して続けた。
「夢の中の人は『ミーシン先生に』って言ったわ。でもわからない。
ミーシン先生、って思うと胸が苦しくなる。でも誰だか思い出せないの」

ウィルスの進行が思いの外早い事に気付き、バトルは焦った。
何か一時的にでも進行を食い止める方法はないのか。
そうだ。あるじゃないか。あの液体だ。
そう、Pチャンが一時的に人間に戻ったというスペシャル培養液を思い出したのだ。

450 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 22:44:57 ID:FENvEXzd0
黒い布に閉ざされた、光のない小さな個室。
―そこにべるるんはいた。

ウイルスの進行が思った以上に早く、
今や彼の体は蛍光灯の下でも活動を続けられないほどになっていた。
布団の中に全身を潜りこませ、苦しげに呼吸を繰り返す彼を支配するものは、
吸血鬼としての本能。
―光の届かない闇の中で眠りたい。ずっと眠りたい。

それは「眩しいリンクの上で、常に新しく面白いスケートを観客に提供したい」という
べるるんのかつての想いとは真逆のものだった。

451 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 22:51:47 ID:bL/dabvwO
きたへ、きたへ。

 白鳥はロシアを目指していた。地図ではなく本能が
目指す方向を教えてくれる。そして空の旅の果てに、
白鳥はゆるやかに大地に降り立った。

 だが、白鳥に翼を休める暇は与えられなかった。
どこからともなく飛んできた網が、白鳥を捕まえた
のである。逃げ出そうともがく白鳥に、男が近づい
てきた。
「ここに来たってことは、お前はまだ間に合うかもしれねぇな」
 白鳥を捕まえた男は、昨晩ランビエール宅に泊まらずに
ロシアに帰宅していたヤグディンだった。彼は腰ミノを着け、
ボディペインティングを施して物陰に身を隠し、白鳥に変わり
果てた大輔を待ち構えていたのである。
「テケシの野郎、電話一本で人をこき使いやがって。おい、
今から東京に行くぞ。鰤と穴子が俺を待ってんだ」


 テケシ。たけし。とうきょう。
 らいねんの、せかいせんしゅけん。

 大人しくなった白鳥を網ごと肩にかつぎあげ、
ヤグディンはソチの地から東京へとジャンプした。


452 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 23:54:08 ID:bCJPZEZR0
「信夫コーチ、僕も何か・・・何かしたいです!」
小塚が信夫に訴える。
「そう、君には一つしてもらいたいことがあります。」
「な、なんですか!?」
「実はバトル君からウィアー君の買い物の資金について相談されてましてね・・・。
 まあなんですか・・・話の流れでうちのホープが面倒見るって言っちゃいました!
 なるべく安く済ませてね。お金ないから」
「ええ〜〜〜!!?」
「頑張って下さい!」
小塚は信夫にポン!と背中を押された。地獄の釜の中へ。

買い物組に合流すべく、重い足取りでUNIQLOに向かう小塚。
「UNIQLOだけでジョニーが満足するとは思えない・・・」
途方にくれる日本のホープ。そのとき目に入ったものがあった。

“その場で当選がわかるスピードクジ!一等最高200万円!”

(・・・オレ賭けに弱いんだよな。大ちゃんは強いけど。)

財布をのぞく。ひぃ、ふぅ、みぃ。3,480円。かなりしけている。
(この間真央ちゃんと焼肉行ったからなあ。)
真央の方が食うのにいつも割り勘なのが理不尽だ。

(ノブ君とカラオケも行きたいし・・・1枚だけ買ってみよう)
小塚は売り場に向かい一枚購入した。

453 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/07(水) 23:58:14 ID:P85mpuZD0
信夫ww

454 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 00:21:51 ID:/VqRw1D8O
某水族館へ電話をかけるバトル。スペシャル培養液を手に入れるためだ。
「もしもし、ウイルスの件で…」
電話をかけるバトルのすぐ隣で、プルシェン子は苦しそうに息をしている。
バトルは焦っていた。
「培養液を至急送って欲しい。とにかく急いでくれ。」
「分かりました。ただいまスペシャル培養液には、ヒトデを漬けています。が、出すのに時間がかかりますので、このままお送りしてもよろしいでしょうか。」
「なんでもいいから、一刻も早く送ってくれ。頼む。」
虫の息のプルシェン子を心配するあまり、ろくに水族館員の話も聞かぬまま電話を切ったバトル。

水族館員は、ヒトデがつかったままのスペシャル培養液を梱包した。


455 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 00:35:55 ID:Xj+4SqKtO
ハチとてんと虫が可愛くて可愛くてしかたない

456 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 00:42:22 ID:6ZrMeMO+O
プルシェン子の息はだんだん浅くなり顔色が紙のように白くなってゆく。
こんなことなら元気なうちに苺狩りに連れて行くべきだったと変な後悔するバトルであった。

457 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 00:57:59 ID:iD2ANcIzO
順調に東京へ向かっていたヤグディンと白鳥
しかし途中で白鳥が暴れた為、僅かに目的地とは離れた場所に着地してしまった。

「少し歩くか。」
しかし、気になるのは白鳥である。あれだけおとなしかった白鳥がさっきから暴れるのを止めない。


ふと横を見ると、そこにあったのはスケートリンク。
「…お前、あそこに行きたいのか?」


458 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 01:01:25 ID:9n4uEwBo0
「ご…五十万円…?!」

小塚は信じられない思いでくじの当選番号を見ていた。手の震えが抑えられない。
そう、なんと見事に三等五十万円をこの手に引き当てたのである。
これならジョニ子の買い物代も賄える。小塚は意気揚々と賞品の引き換えカウンターに向かった。
しかし、カウンターのおばちゃんは当たりくじを差し出す見た目九歳児にこう言った。

「あれ〜ぼうや、お父さんかお母さんと一緒じゃないの?」
「えっ?」
「ごめんね〜お金の賞品は子供にはあげられないのよ〜。
 こっちで記録しといてあげるから、今度誰か大人の人と一緒に引き換えにいらっしゃい」
「そんなぁ、今度じゃダメなのに」

糠喜びに小塚はがっくりと肩を落とした。

459 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 01:01:55 ID:1U9VAPz/0
「バトル君!ここにいたのね!プルシェン子さんの具合は?!」
スピンでユ○クロ店内に込んできたのは救命用具をもったゆかりだった。

「ゆかりさん、どうしてここが?」
「てんとう虫…ランビエールさんが研究所まで飛んできて教えてくれたの!」
ひとまず酸素マスクをかぶせる。…ちょっと鼻に引っかかってつけるのに手間取ったが。

「研究所で受け入れ態勢が出来てるわ。バトル君はプルシェン子さんをつれて早く!」
「わかった。後は頼むよ!」
意識の無いプルシェン子を抱き抱えてバトルは研究所まで3Aで飛んだ。


460 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 01:14:25 ID:1U9VAPz/0
ゆかりも相当慌てたので詳しい話が抜けていたが、
当然てんとう虫の言葉は人間に通じない。

プル子が倒れたのを見て慌てたランビ。
「えらいこっちゃ!プルシェン子が倒れよった!はよ知らせんと!」
一目散に飛んでいくてんとう虫。
「おい、待て!お前だけじゃ話にならん!俺も行く!!」
とてんとう虫のあとを追いかけたKVDP。

二人(?)は研究所に飛び込むや否や、近くにゆかりに非常事態を知らせたのである。

461 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 01:24:48 ID:dHX/chfPO
>>458横だが、こづは元に戻らなかったっけ?

462 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 01:35:21 ID:ckGeabtY0
「誰か保護者に見える人に来てもらわないと・・・」
脳裏に浮かんだのは08年のスケアメ。早速二人の人間に電話をかける。
けっこうイイやつなライサはズタボロの体で駆けつけ、
ジョニ子も買い物資金の話と聞いて飛んできた。

小塚は売り場のおばちゃんに胸をはって言い放った。

「パパ、ママ、ぼく、です!」

ジョニ子の平手打ちが後頭部に入ったが、無事換金できた小塚。なかなか使えるホープです。

463 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 01:38:07 ID:ckGeabtY0
>>461
あ、そうだったっけ?まあこまけぇ(ry

では、つじつまつじつま。

一時9歳化していたが、換金した小塚はまた大人サイズにもどったのであった!!

464 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 01:59:45 ID:a6ZcnHJc0
>>462
表彰式のだw

465 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 02:29:16 ID:nJ+qRh6t0
薄れて行く意識の中でプルシェン子はまた夢を見ていた。


金髪で、青い目。アタシと同じだ。こないだ夢で会った時より若い?
変な髪型だけど王子様みたいな衣装が素敵だわ。

「思い出したかい?君は僕なんだよ」
でもアタシは女の子なの。

「おっさん呼ばわりされたから君と同じ18歳の姿で出てきたんだよ」
きゃっ、昔は綺麗なお兄さんだったのね。

「君の名前を言ってごらん?」
「・・・エフゲーニヤ・ヴィクトロヴナ・プルシェンコ」

「僕の名前は エフゲニー・ヴィクトロヴィッチ・プルシェンコだよ」
「同じ名前・・・・」

「忘れないで。君は僕なんだよ。僕が消えたら君も消える。だから僕を忘れないで」
「教えて、どうしたら忘れないの?」


夢の中の人は何も答えず姿を消した。
アタシは死ぬのかしら。
ああ、なんだか体が生暖かくなってきたわ。気持ちいい。
変わったにおいがする。海のにおいかしら・・・




カナダからファックス送信されたレシピで作られた簡易培養液に浸されているプルシェン子。
深層海洋水にカナダの岩塩、りんごとはちみつが溶けてるやつだ。
本物(ヒトP入り)は明日以降にならないと届かないだろうから、と飼育員が教えてくれたのだ。
バトルとゆかりがそばについて見守っている。
とりあえず危険な状態は脱したらしく、顔に血の気が戻り呼吸が落ち着いてきた。

466 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 02:41:31 ID:Q8+KdnJN0
数日前。

>397の通り大変な人気者になったヒトPチャンは、水族館での生活を意外にも楽しんでいた。
たちまちカナダ一番の人気になった水族館には、沢山の大人や子供達が訪れてくれた。
グッズも売れ、資金も潤った。それは資金のかかるヒトP用の培養液の開発に一役買っている。
余った金はバトルの口座に振り込んでおいた。

「これで研究がもっと早く進んでくれるといいんだけどな。
…そろそろちゃんと氷の上で練習したいなぁ。」

今日もお客の前でヒトデの姿で踊り、一日が終わると特製の培養液入り水槽に入る。
そして、其所でようやく人の姿を取り戻すのだった。

「…早くリンクに戻りたい。みんなに会いたいな……。でもこのまま出ても
ヒトデに戻っちゃうし」

一部屋分もありそうな巨大水槽(Pチャン部屋仕様)の中で、今は叶わぬ夢を空想する。
リンクの上で踊る自分への、あの鳴り止まぬ拍手喝采。

彼の瞳はキラキラと輝いていた。


467 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 03:41:45 ID:Q8+KdnJN0
未来は絶望の中に、一筋の光を見た気がした。

さっき現れた小塚は確かに21歳の姿だった…驚いて静香に理由を聞くと、
『スケート力』という特殊な力が目覚めたらしい。
そして驚く事に、その力は自分達スケーターすべてに秘めている、とのこと。
力のコントロールがまだうまくいかないのか、小塚は時々9歳の姿になったり21歳に戻ったり
していたのだったが。

真央「くぅ〜ん……」

目の前でしっぽを振り、未来にじゃれつく子犬。
それは身も心も可愛らしいトイプードルになってしまった真央の今の姿。
もしかして、『力』を解放させれば真央は再び人間に戻れるのかもしれない…

でも、どうやって?!

未来は目の前にある『変身』の本をじっと見つめた。



468 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 03:45:27 ID:OAmPFVfZO
亡きコーチがくれた、このスケーティング。
母さんがくれた、あのまなざし。

会心の演技を終え、スタンディングオベーションする観客に手を振る自分の姿を思い描くPちゃんが浸かる水槽を乗せた飛行機は、順調に日本へ向かっていた。

469 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 06:18:12 ID:9n4uEwBo0
希望を見出し始めた未来とは対照的に、小塚の気分はどうにも晴れなかった。
「スケート力」のお陰で自分はまは不安定とはいえ子供から大人に戻ることが出来た。
けれど、目の前では今でも苦しんでいるスケーターたちがいる。

(おれだけのうのうと元にもどってよかったのかな…これならいっそ…)

「――― いっそ、子供のままの方が良かった」

小塚の思考を先取るように、背後から子供の声がした。
驚いて振り返るとそこにはここ数日ですっかり見慣れた姿、九歳の小塚崇彦が立っていた。

「嘘だろ…なんで…?」
「そんなに驚かなくたっていいだろ。まぁ夢でも幻でも、好きな風にとらえてくれればいいさ。
 だけど姿は違うけどおれはお前でお前はおれ、考えてることだってよーく分かる。
 こんなに周りが辛い思いしてるんなら、自分も一緒に元に戻らなかった方がよっぽど楽、だよなぁ?」

周囲の人間は全く気が付いていないようだ。
九歳の小塚が一歩進むごとに、二十一歳の小塚は一歩後ずさった。
子供の姿の自分に完全に気圧されている。

「な…何が言いたいんだ、お前」
「別に何もないよ、ただ、勿体無いなぁって思っただけださ」
「…勿体無い?」
「だって子供の姿のままだったら、アレに怯えることもなかった訳じゃん?」
「どういうことだよ…何なんだよ、アレって」

絞り出すような小塚二十一歳の言葉に、小塚九歳は口の端を釣り上げ、とても子供とは思えない笑みを浮かべた。
もし小塚二十一歳が演技中にこんな表情を浮かべることが出来るようになれば、男子シングル界に激震が走るはずである。
余りの相手の凄みに戸惑いの表情を隠せない小塚二十一歳に対して、小塚九歳はこう言い放った。

「ハゲの恐怖」

470 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 07:10:46 ID:gRybaCXYO
もうやめてあげてwww

471 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 08:05:38 ID:90u1ThuW0
そのころ、美姫は真央や未来のいる研究所に到着した。
「真央!未来!」
クレオパトラ美姫が部屋に飛び込んでくる。
「ミキさん・・・!」
美姫をみて涙ぐむ未来。すわりこんだ未来の足元には、ぐったりとしているトイプー真央がいる。
「真央!」
(…だれかがよんでる、だれだっけ)
「真央、しっかりして!」
(みきちゃんのこえだ)
真央の意識は暗転した。

くるくる回るくるみわり人形。大好きなピンクの衣装。トリプルアクセル。楽しそうに滑る女の子が見える。にこにこ笑っている。本当に楽しそう。
いまのまおはつかれちゃった。トリプルアクセル、かんぺきだとおもってもかいてんぶそく。
ひょうげんもがんばってる。すてっぷもがんばってる。「のりこえる」きもちでがんばってる。
でもなかなかけっかがでない。
るっつ。こんびねーしょんのるーぷ。さるこう。とびたいじゃんぷがたくさんあるよ。
がんばってきたよ。でもなんだかつかれちゃったよ。

「真央、門奈先生のところで一緒に練習してた頃のこと、覚えてる?」
もんなせんせい?
「真央と私は一緒に組んで、どっちかがジャンプ飛べるようになるまで次のジャンプの練習ができなかったよね。二人とも競うように練習したね」
ああ、とりぷるのれんしゅう、たのしかったね。
「私たちはタラ派で、だからセカンドにループをつける練習をしたね」
まおはふりっぷからのるーぷ。みきはるっつからのるーぷ。たのしかったね。
「今は二人とも大人で、いろいろ厳しいこともたくさんある。なかなか結果が出ない、思うような演技ができない。いろいろなことを考えすぎて」
うん。
「でも忘れないで。私たちはスケートが大好き。スケートが好きだから滑ってるのよね。自分らしいスケート、大好きなスケート。思い出して、真央らしさ」
まおらしさ?
「真央の挑戦、見ている人がたくさんいるよ。つらい状況はずっと続くものじゃない。ね、真央、スケートへの気持ち、思い出して」
真央はぱっちり目を開けた。姿はトイプーのままだが、ぐったりとした状態からしゃきっと立ち上がる。

472 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 09:17:59 ID:1U9VAPz/0
>>465
脳内ではやけくそカルメンを連想したけど18歳のころなら
きのこプル?

473 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 10:00:10 ID:l+y2PTAJO
立ち上がった真央はぺろぺろと美姫と未来の手を舐めた。
「真央!」「真央ちゃん!」美姫と未来のほっとした声。
「真央、未来、東京にいこう。大ちゃんはヤグディンさんが捕獲して東京にむかってるから」
「じゃあ、この本も持っていかなきゃ。解決の鍵になるような気がするんです」
未来は「変身」を手に取った。
「わかった。さぁ、急いで!」
真央を抱え未来と手をつないだ美姫は東京へと跳んだ。

474 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 10:00:18 ID:85aPBB71O
―少し、一人にしてほしい。
心配する仲間の声を振り切り、信成は一人個室に籠っていた。
武士の自分には恐れるものなどないはずなのに、どうも頭がざわざわとして落ち着かない。
それも検査の問診で出た「フィギュアスケート」という言葉を聞いてからだ。
その言葉を聞いた途端、一瞬、彼の体に言い様のない恐怖心と緊張感が走り、すぐに返答することができなかった。
それからずっと頭の中に、しこりのようなものが残っている。
決して思い出してはいけないような、しかし、思い出さなければならないような…

と、不意に信成の頭に、いくつかの映像が強烈にフラッシュバックした。
リンクの上で固まる自分。動かない足。ざわめく観客席。飛びたくても飛べないジャンプ。
非難の声。自責の念。仲間への嫉妬ー

そして、まるで靴の紐が切れるように、信成の意識はぷつりと途絶えた。

475 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 10:13:26 ID:IO7ax9OlO
とりあえず今の大まかな現在地
・東京
ジョニー(ジョニ子)、ランビ(虫)、KVDP(骨ヒーロー)、小塚(たまに9歳)、バトル、信夫、ゆかり
感染した選手達大勢
(特に重体と思われる者…プルシェン子(女の子)、べるるん(吸血鬼)信成(先祖信長))
・パリのパスツール研究所
荒川、本田
・パリ→東京
未来(本「変身」を持つ)、真央(トイプードル、一時危ない状況だったが美姫のおかげで立て直す)、美姫(クレオパトラ)、
・ロシア→東京間のとあるスケートリンク
高橋(白鳥、ウイルス進行が早くて自我を失いかけている)、ヤグディン(腰簑ボディペイントのアレ)
・カナダ→東京
P(ヒトデ)
・アメリカ?
アボット(豚)、ゆか
・ロシア
マカロワ(風邪により未感染)
・ベルギー
KVDP嫁
・韓国
ユナ(昆布)


色々はしょってる&間違ってたらスマン

476 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 10:17:46 ID:kcLSIlhb0
乳牛ゲデ子はまだランビん家に向かっているんかな〜??


477 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 10:48:22 ID:1ikAcGRI0
>471

ちょっと目頭が熱くなりました・・・

478 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 10:55:51 ID:f4N0rlB9O
「クェェェン!」
白鳥は高田馬場リンクへ着くなり、ジョニ達に殺到する客で混雑するロビーをすり抜け、水掻きでリンクに降り立った。
おそるおそる滑ってみる。
リンクは懐かしい匂いがした。目をつぶって匂いを嗅いでみる。

と、驚いた事に水掻きに変化が起こり、エッジが現れた。そのエッジの変化につまずいた白鳥は、思わず振り返って羽根で頭を掻いた。

それを見ていたジョニ子は、リンクのスタッフに「道」をBGMでかけてくれるように頼んだ。

白鳥は何かを思い出すように滑り始め、いきなり4Fを跳んだ。両足着氷。

この4F両足着氷がスワン大輔のスケート力を呼び覚ますスイッチとなり、着氷した瞬間に高橋大輔へと戻った。

「ダイスケ!あんた!」

最後のスピンが終わる頃には高橋大輔はすっかり元に戻っていた。

そしてリンクサイドのプルシェン子も、何かを思い出し始めていた。

479 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 11:01:04 ID:U0MQ/s1Y0
>>475
ヤグディンがある意味一番重症www

480 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 11:03:31 ID:Xj+4SqKtO
大爆笑と大号泣の嵐

481 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 11:41:57 ID:FFRwtFMx0
>>478
その少し前。

ゆかりはつぶやく。簡易レシピじゃダメなのかしら。
バスタブの培養液に漬かったプルシェン子はオッサン化と女性化をいったり来たり。
オッサンに戻ったときは眠っているようであるが、女性の時は薄目を開けて口元がほころんでいる。
さながらミレイのオフィーリア。しかし、美しい姿とは裏腹に歌を歌う。黒ミサカリンカ。

誰かあの歌をやめさせろ、作業が止まる。

ゆかり「しょうがないわね、夢を見たって言ったリンクに鍵があるのかしら。
あなたたち、もう一度リンクに戻ってくれない?あ、ジョニー、ちょっと待って少し血を採るからね」
ゆかりはジョニ子から400ccの血液を抜き取った。

482 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 14:03:18 ID:1U9VAPz/0
まだスレ半分行ってないけど、凄い濃い展開(汗)

483 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 14:04:10 ID:nJ+qRh6t0
ちなみに高田馬場のスケートリンクは1時間あたり400ドルくらいで貸切可能である(バトル調べ)

殿堂入り信夫先生が必死に頼み込み、
一日滑走券のお客さんの分の返金も負担するという条件でなんとか貸切にしてもらった。


夢の中で18歳の自分に出会ったプルシェン子。
18歳のときに何が彼に起こったか、賢明な読者の方はもはやお気づきであろう。
そう、あれである。

乙女プルシェン子は18歳。
彼が18歳の時に封印したはずの自分の中の一部分が、
病状の悪化で前面に押し出された結果、内面まで乙女になっていたのだ。


バトルはプルシェン子の口がかすかに動いたのを見た。
その口はたしかに「いやですミーシン先生」とつぶやいていた。

「そうだ、ジェーニャのために何か音楽をかけてよ」
とバトルが言った。
「タンゴアモーレでいいかな」
「いやニジンスキーの方が」

ユヅルが言い放った。
「SEX BOMBを流してください! 僕の練習の成果を、プルシェン子さんに伝えたいんです!」

一同は「えー?」と思ったが、ユヅルは強いまなざしで一同を見据えている。
ユヅルの決意を尊重することにした。

484 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 14:18:54 ID:1U9VAPz/0
>>483
ニジンスキーネタで展開ひねってましたが、そっちにいきましたかw

485 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 14:33:12 ID:f4N0rlB9O
研究所へ向かって飛んでいる途中、トイプー真央が突然吠えながら暴れだした。

わうわうわうっ

「真央、どうしたの?」

3人はあと僅かで研究所というところで臨時着地した。美姫が辺りを見回すと、高田馬場スケートリンクの看板を見つけた。

わうわうっ

ちぎれるほどにしっぽをふったトイプー真央がリンクの匂いのする方へと走り出した。

美姫と未来は顔を見合せるとうなずき、トイプー真央の後を追いかけた。

486 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 14:40:05 ID:UD6QuPPc0
パリで検査を受け、他の選手らと共に東京のシェルターに移された蜂は、
やはりここでも物思いにふけっていた。
(虫と爬虫類なら、なんとか話でけるかと思たんやけどなあ)
カメレオンに近づくと、びゅるるっと舌を伸ばされ、キモを潰して逃げたのだ。
(あれはアッコや、目ぇくるくるっとして、『堪忍なァ…』ゆぅとるよぉやった。
 反射的にあぁなってまうんや。しゃぁない、わしかて八の字ダンスしかできひんし)

…シェルターの廊下を、青ジャージ姿のADSLが、変形イーグルで通り過ぎて行った。
(またアイツやで。みょ〜に楽しそぉやな、アイツ順応しとるんちゃうか?
 このシリアスな展開に、周り気にしとらん、KYちぅか、ある意味大物やな)
…マタドール姿のADSLが、トイレを探しながら戻って来た。
(そうそう、この最中に、アイスショーにフツーに出勤したんやてなぁ、えらいなぁ)
…ヘビ姿のADSLが、のたくりながらまた通り過ぎて行った。
(わし思うねん。選手プロフィールちぅてあるやろ、あれ、趣味の欄があんねん。
 五輪公式のな。年齢身長はわかるけど、なんで趣味書かなならんねん。
 アドリやん、『爬虫類』ゆぅて書きよったで。んなケッタイなこと書くんはアイツだけや)
…拘束衣姿のADSLが、両手をにょろにょろさせながら、また戻って来た。
(ケッタイなプログラムやで。さっき『静かにせぇ!』ゆぅてしかられよった)

 あれ?

(アドリやん?…今さっき、ヒトからヘビになって、またヒトになって…んなアホな!?
 …い〜や、わしゃ見たで!わしの目ぇはおかしない!)


487 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 14:57:24 ID:wg5TkuMA0
それぞれに起こってる変化を見つめながら
リンクを滑るジョニ子。
ふと見ると、リンクの端に真っ黒な物体が落ちてることに気づいた。
「ゴミ袋?培養液を作る際に出たゴミを入れてるのかしら。
出たゴミはその日のうちにきちんと捨てないとね」
近寄ってみるとそれは死に神姿のライサだった。
小塚の父親役として呼ばれたものの、その後誰にも
気にしてもらえないあまりに、リンクの隅で体育座りをしていじけていた。

488 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 15:08:27 ID:nJ+qRh6t0
バスタブの中のプルシェン子の傍らに、ヤグディンがやってきた。
「これでもうちょっと胸がでかかったらいいのに」
さすがリョーシャ先輩、目の付け所が違う。
「それにしても音痴だよなこいつ。オレ様はCDデビューも果たしたがこいつは一生無理だな」

「リョーシャ、ミーシンコーチに来てもらった方がいいだろうか」
「どうだろう。ジェーニャなら女の姿じゃ会いたくないって言うんじゃねぇか?」
「うん、確かに女になったらミーシンのそばにいられなくなるって言って泣いてた」
「お、曲が始まったぜ。河童小僧の腰振り、見てくるよ」

河童がリンク中央に立ち、イントロが流れ出した。
プルシェン子はまた夢を見ていた。

「覚えてる?この曲」
たくましい肢体の青年が話しかけてくるが、よく見るとそれは筋肉ではなく肉襦袢だった。

「・・・・君はあの時、いやだ、って泣いたよね」
そうだった。恥ずかしい衣装で、恥ずかしい振り付けで、いやだって言ったのに。

「君は僕の中の泣き虫。僕の中のかわいい女の子」
あれからずっとアタシは・・・どうしていたんだろう。眠ってたのかな。

「僕はあの頃、少年から大人になった。だけど君が要らなくなったわけじゃなかったのに」

「君は泣き出して、勝手に僕の胸の奥深くに閉じこもってそれっきり出てこなくなったよね、覚えてる?」
忘れちゃったわ。

「さあ、そろそろ目を覚まして。ユヅルの演技を見てあげてくれないか?」
イヤよ、あんな下品で恥ずかしいプログラム。

「ユヅルは君にどうしても見てほしくて、一生懸命練習したみたいだよ。さあ、目を覚まして」


プルシェン子はゆっくりと目を覚ました。
リンクの上では河童がくねくねしていた。

489 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 15:13:25 ID:/VqRw1D8O
ADSLとライサに吹いたww

490 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 15:29:18 ID:Q8ux8VqgO
>>481
ゆかりんそれ採血ちゃう、献血やw

491 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 15:34:11 ID:UD6QuPPc0
高田馬場のスケートリンクが、静かに熱くなろうとしている頃…

早稲田の研究室シェルターでも、それに共鳴するかのように、何かが起きようとしていた。

…ゥゥゥン…ブゥゥゥゥ…ン…
暗室で横たわる吸血鬼べるるんは、その音でふと目を覚ました。
(虫が入って来たようだ…ドアはきっちり閉めてくれ、と頼んだのに…)
赤外線アイで見回すと、サイドテーブルの上に蜂が這っている。
「…アルバンか?」

492 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 15:41:02 ID:1U9VAPz/0
まさかせっぼんで泣ける日が来るとは…(ノД`)・゜・。

493 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 16:22:01 ID:UD6QuPPc0
早稲田のシェルター。
つい今しがた、蜂はADSLにまとわりついていた。
さっき見た『変身』について問いただそうとしていたのだが…

「…え?『ケッタイなプログラム』?(ニヤニヤ)」
「ブンブン、ブンブンブン!(いやワシも実は、アレおもろい思てんねんで!)」
「ケッタイな、って褒め言葉だぜ…(ニヤニヤ)」
「ブゥ〜ン…(ま〜わしも人のこと言われへんがな…)」
「おっきありがとさん!(ニヤニヤ)…じゃまた後で」
…噛み合ってるんだか、合ってないんだか。ADSLは行ってしまった。

(…アイツ、実は虫の言葉わかるのとちゃうのん?ちょ〜マイペースやけど)
蜂は考えた、
(誰かに、アドリやんの『変身』の件を伝えたい…伝えなならん。
 わしゃ今は虫の身やけど、なんとかせな。
 でも誰に伝えよ…アイツの先輩はどぉや!?
 …てんと虫、見ててや、わしもえぇ仕事したる!)

494 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 16:57:26 ID:E4jGQ7bi0
べるるん活躍フラグktkr

495 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 17:14:52 ID:1U9VAPz/0
ユヅルは一心不乱に踊っていた。

最初に振り付けを教えてくれと言ったのは成り行きだったし、
いざ実際に踊り始めた時は恥ずかしくて堪らなかった。
けれどもプルシェン子とに教えられながら、ひとつひとつの動きを
やってみると、一見コミカルにみえて実は非常に計算しつくされた
高度な技術のいるプログラムだと気がついた。

それからユヅルは検査の合間に暇を見つけては必死に練習に取り組んだ。
尊敬するあの人に、このプログラムをマスターした自分を見て欲しい。
その為には全身全霊でこのプログラムに取り組まねばならない。
そしてそれこそが一流のスケーターへと続く道なのだと。

曲が終わり最後のポーズを決める。
奇妙な高揚感とやり遂げたという達成感を感じていると、
背後から不意に拍手が起こる。


振り返ったその先には
バスタブから身を起こしたジェーニャの姿があった。

496 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 17:32:49 ID:BQf+Mb46O
話の展開は佳境に入ってきた感じ?
次回予告やってみたかったw


ミライです!
マオちゃんを追い掛けた先には・・・、ダイスケさんがいました!
この『変身』読んでミライがウイルスの謎を解いたら、「ミライ、ありがとう(チュッ)」ナンチャッテナンチャッテ!
でもダイスケさん、今までどこにいたんだろー?

きゃー!ユヅルの踊り、ミライにはシゲキが強すぎますー!
でも、そのシゲキでプルシェン子さんがあんなことになるなんて!
ミライにはまだまだ知らない世界がたくさんです!メモメモ・・・。
そうそう、蜂さんやドラキュラさん、そろそろみーんな活躍し始めるみたいです!

そういえば、日本では『銀盤の〜(ry』やってないのかな?
おうちで録画しとけばよかったです。

次回、フィギュアスケーターズの華麗ないちにち
『腰を振るのは誰だ!?』
お楽しみに!


497 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 17:37:18 ID:nJ+qRh6t0
バトルの手を借りてゆっくりとバスタブから立ち上がり、
ユヅルの方に向かって歩み寄ろうとするプルシェンコ。
まだ女性のようだが、心なしか鼻が大きくなり、男性っぽさが増した感じがする。

ユヅルもプルシェンコの方に駆け寄り、握手をし、ハグをする。
河童なので濡れても問題ない。

「あれ?水かきがない。肌の色も・・・」

ユヅルはいつの間にか人間の姿に戻っていた。

ハグをし、ロシア人同士がよくやるように頬にキスをしてプルシェン子が言った。
「素晴らしかったわ、ユヂュル。今夜ベッドでもっと手取り足取り教えてあげ・・・」
「てめえいい加減にしろこの変態ロシア人!」
ゆかりの華麗な後ろ回し蹴りが後頭部に炸裂した。
こうしてユヅルの純潔はまたもやゆかりの手(足?)によって守られた。

バトルは苦笑いしながら確信していた。
プルシェン子は確実に回復しているのだと。
これでいいんだ。バトルは自分に言い聞かせるように呟いた。

498 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 18:01:29 ID:nJ+qRh6t0
ノックアウトされたプルシェンコはまた夢を見ていた。


ああ、僕だ。僕の体。やっと男に戻れたのかな。

「思い出したわ」
君は?ああ、君は僕だ。我ながら可愛いね。ふふふ。

「そうよ。そういえばあなたは私が18歳の時から出てこなくなったって言ったけど」
うん、初めてSexBombをやった時から会ってないよね。
最初は恥ずかしかったけどやってるうちに楽しくなって、
僕の方こそ君のことを忘れたのかもしれない。

「あら?覚えてないの?あのあと、1回だけ会ったのよ」
あれ?そうだっけ?いつだろう・・・

「じゃあこれで思い出すかしら?」

冷たい風が吹いて来た。吹雪だ。ブリザード。
そうだ、あの時僕の左側にはあいつがいた。悔しかった、とても。

「思い出した?」
そうだ、あのあと・・・僕は熱を出して倒れて・・・信夫先生のところに担ぎ込まれたんだった。
だけど僕の体に何が起こったのか、誰も説明してくれなかったんだよ。

「残念ながら私にもわからないの。後で信夫先生にきいてみて」
ああ、わかったよ。ところで君はこれからどうするの?

「これまで通り・・・あなたの胸の奥でまた眠ろうと思うの」
そうか。じゃあまたいつか会えるね。僕の可愛いエフゲーニヤ。



「おいジェーニャ、起きろよ」
頬を軽く叩かれたプルシェンコが目を覚ますとそこにはヤグディンの顔があった。
「はうあっ!」
「体はまだ女みたいだけど中身はちゃんと変態ジェーニャに戻ったな。
ダメじゃねぇか、いくら可愛くても若手にセクハラしちゃw」

499 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 18:29:07 ID:H4RrWAtp0
ユヅルの演技が終わり感動のシーンがリンクで繰り広げられている頃
同じリンクの端で、ゆっくり立ち上がる人物がいた。
そう、ゴミ袋と間違われた死に神である。
リンクの真ん中に立ちはだかりそっとポーズをとる。
「エヴァン…もしかして…あのポーズはSex Bomb!」
しばらく待ってもBGMがかからないので、ライサは一人で歌いながら
Sex Bombを踊りはじめた。

(いつも何をしても真っ黒い、長いばかり言われてたエヴァン。
実は派手で変態なこともやってみたかったのね。
わかるわ、アンタの気持ちが手に取るようにわかるわ。
自分を解き放つってこの上なく気持ちがいいもの!
前スレで金パンツにあんなにこだわってたのも
実はこれがやりたかったからなのね。
もしかして、これを踊り終わったアンタは変わるのかもしれない。
人間に戻れると共に、一回り成長したアンタに!
アタシはそれをここで見届けるわ)
胸に手を当てながら優しく見守るジョニ子と、何が起こったかわからずに
一人歌い踊る死に神を見つめる一同。

そして死に神のSex Bombが終わった。

500 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 18:31:07 ID:dHX/chfPO
それで?と彼は言った。
「それで?若手の坊やにいいところを取られたままでいいのか?結局、それまでの男ってことなのか?まぁ、俺様にはやっぱり敵わn…ぐはっっ」
最後までいわせず、思わずキャメルスピンでヤグ先輩を吹っ飛ばした。

「……大丈夫。わたし、やれるわ…。」

ヤグ先輩を蹴り飛ばしたせいでひざ小僧から血が出ていたが、彼(まだ彼女?)は気にすることなく、リンクに降り立った。

「大丈夫。わたしならできる…」
だって、わたしは……

501 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 18:31:20 ID:H4RrWAtp0
「ブラボー!」
半分目に涙を浮かべながら拍手をするジョニ子。
(これでライサチェックさんも人間に戻るのか?)
半信半疑のまま、動くに動けないその他の面々。

ジョニ子は待った。
ライサの変化をじっと待ち続けた。
踊り終わった本人も何か起こるのを期待しているのか
最後の決めポーズのまま、ずっと止まっている。
1分…3分…5分…10分…15分…

待ちすぎて涙もすっかり乾いてしまった。
ジョニ子とライサ以外は疲れたので、バトルが出してきたお菓子を食べながら
それぞれくつろいでいた。
結局30分待っても何も起こることはなかった。

「えーっと…エヴァン」
この場をどうすればいいのか。
「ま…まあ人には向き、不向きがあるからね。
アンタにはこれはやっぱり向いてなかったのよ。
よかったじゃない、それが分かって!
ほら、ジェフからお菓子の差し入れよ。
これ食べて元気出しなさいよ。」
「……」
無言でジョニ子が差し出したお菓子を受け取ると
踵を返し、再びリンクの隅に戻っていった。
ちょっと恥ずかしくて、顔が赤くなっていたのだが
黒いので誰も気づかなかったのは言うまでもない。

502 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 18:34:07 ID:dHX/chfPO
ごめん被った!
>>>500>>501の後って事で…!

503 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 18:43:55 ID:BlRJ4KPK0
このスレのライサ・Pちゃんの可愛さは異常

504 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 18:53:19 ID:u/bZ38Xj0
その頃、あくまでマイペースな旅を続けていた牝牛ゲデ子は少々困ったことになっていた。

「エレーネ、おめのことがすぐだ!しあわせにすっから嫁コさこい、な?」

一夜の宿を借りた牧場の雄牛に一目ぼれされてしまい、熱烈プロポーズを受けているのだ。
目をキラキラさせてゲデ子を見る雄牛はいかにも好青年、いや、好若牛と言っていい立派な牛だ。
もしも人間だったら戦火で荒れたグルジアの大地をも丸ごと耕すような大きな男になっていただろう、そんな風格すら漂わせている。
しかし、いくら立派でも牛は牛、百歩譲って可愛がることはあっても嫁に行く気など万に一つだって無い。
ゲデ子は困惑しながら心の中で呟く。

(それにあなた、幸せにするっていったって、来週出荷されちゃうじゃない)

ただし、プロポーズの断り文句はともかく、そんなことは口が裂けたって言えない。

505 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 18:59:36 ID:gRybaCXYO
すっとリンクの中央に立つプルシェン子。
なにか曲をかけようとしたユヅルを手で制す。曲はいらない、ということらしい。
プルシェン子は静かに滑り出すと助走の体制に入った。
そして跳んだのは、非常に美しい四回転トーループ…さらに…
ユヅル「せっ…セカンドも…四回…転…!?」
華麗な着氷を決めたプルシェン子…いや、その姿はすでに本来のプルシェンコそのものであった。
いまやその姿もおっさんに戻ったジェーニャは、両手をばっと上にあげると、官能的な腰振りをはじめる。
ジョニ「聞こえる…曲はかかってないのに、タンゴのメロディーが…」
ユヅル「なんてすごい腰振りなんだ!僕なんか…まだ足元にも及ばない…」

思う存分腰を振ったジェーニャは静かにリンクサイドに戻ってきた。
バトルはその姿を見て涙を流したが、それが嬉し涙なのか悲しみの涙なのかは本人にもわかっていない。

キャメルスピンで吹っ飛ばされたヤグディンも戻ってきた。
「ようジェーニャ!やっと戻りやがったな!
こんなことのためにわざわざ東京くんだりまで来てやった俺様に感謝しろよ〜?」
プル「お前に感謝することなどナッシング」

506 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 19:25:06 ID:nJ+qRh6t0
「それにしてもすっかり男に戻っちまったな。
こんな事ならあの時、乳でも揉んでおけばよかった」

ヤグディンの軽口に、なぜかひとり赤面するバトルだった。

507 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 19:31:15 ID:oXe/6T6BO
なんかプル子ネタからは腐女子臭がする…

508 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 19:35:21 ID:/VqRw1D8O
ヒトPは、培養液に浸かって梱包されたまま、空港へ降り立ち、さらに研究所へと向かっていた。
赤猫ヤマトのトラックに積まれて。


509 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 19:37:48 ID:IO7ax9OlO
プルシェンコが元に戻った頃、小塚は早稲田の研究所の個室の前にいた。
信成がこの個室の中に入ったきり出てもこない、返事もしないらしい。
更に詳しく話を聞いたところ「フィギュアスケート」に反応して様子がおかしくなった、との事。

「ナリ君〜?具合が悪いの?大丈夫?……やっぱり返事はないか…。」
前日にウイルスの進行により白鳥になり飛び去っていった大輔を目の前で見た小塚はとても不安になった。
しかも織田は五輪や世選で色々あった。
余計に心配だ。
内側から鍵が掛かっていたので研究員に借りた鍵を使い、
「ごめん、入るよ…」
謝りつつ扉を開ける。

そこには意識を失った織田が倒れていた。

510 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 19:49:13 ID:DWWw7HWNO
「うおおお!蜂かてやれば出来るんやあああ!」
アルバンは渾身の力を込めて飛んだ。
八の字ダンスの常識を覆したそれは、空中に「ADSL」の文字を描いた。
今のアルバンに出来る、クリスへの精一杯のメッセージだった。
「クリスはん、気付いとくれ…!」
無理な動きに体力を消耗したアルバンは、
ふらふらとクリスの足元へ落ちて行った。

511 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 19:54:44 ID:U0MQ/s1Y0
プルの話はおもしろく読めたよ
腐女子とか関係なくね

512 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 20:00:59 ID:u/bZ38Xj0
「成君!?」

小塚は慌てて駆け寄って、信成のほほをペチペチ叩いた。
それに反応したのか、信成はばちっと目を開ける。それを見て小塚は安堵した。

「良かった、成君倒れてるから何かあったのかと思ったよ」
「誰に向かって口を向かって聞いていると思っているのだ」

耳に飛び込んできたのは、今までに聞いたことのない冷たい声音。

「…へ?成君、まさか、先祖、」
「だからワシに向かってそんな口をきいていいと思っておるのか無礼者ォォォォォ!!!!」
「うわあぁぁぁぁぁ!!!!!????」

何処から取り出したのか真剣を振り下ろす信成。小塚はそれをとっさにターンでかわす。

(やばいやばいやばい成君完全に先祖返り起こしてる、っていうか完全に目ぇイっちゃってんだけどあの信長!!!!
 いやいっちゃったって言えば今ので俺の何個か逝った気がする確実に。さよなら髪の毛こんにちわリアッp)
「逃がすか小童ァァァァァ!!!!!」

完全にパニック状態になった小塚に、信成がニ撃目を繰り出した。

513 :512:2010/04/08(木) 20:02:57 ID:u/bZ38Xj0
訂正
×俺の何個か
○俺の毛根何個か

514 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 20:18:22 ID:Zz1Sz9zj0
>471
号泣なんですけどw

515 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 20:23:53 ID:3FenFl300
ネタスレだと思って読んでいたら目から汁が…

516 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 20:35:37 ID:f4N0rlB9O
そこへ、寄り道をしていた美姫、トイプー真央、未来がようやくリンクに着いた。

トイプー真央は尻尾をふりふりしながらリンクへと駆けて行った。

と、未来は大好きな大輔がいるのを目ざとく見つけた。

517 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 20:38:23 ID:IirkwwAG0
「A…DSL…。アドリアンのことか!」
力尽きふらふらと足元へ落ちていった蜂アルバンをべるるんは慌ててで拾い上げた。
「アルバン、アドリアンに何かあったのかい!?」
手の平のアルバンに問いかけると彼は弱々しく羽音を立てた。
「どうしよう。心配だけど今の僕じゃ外に出ることは…」
あの時の火傷の痛みを思い出して身体が震えた。太陽の光があんなに恐ろしいだなんて…!
「ブゥゥゥゥ…ン…」
羽音に気がついて俯いていた顔をあげると、目の前でアルバンがよろよろと飛んでいた。
それは、まるで自分を励ましているかのようにべるるんは思えた。
「……今、アドリアンを助けることが出来るのは僕だけってことか」
べるるんは蛇になってしまったADSLが彼のネコと共に自分を頼ってやってきたことを思い出した。
あの時、自分は既に吸血鬼と化していたが、それでも後輩を助けてやりたい一心で
火傷の痛みにも耐えてスイスまで3Aを跳んだのだ。
べるるんは傍の椅子の背もたれにかけてあったマントを羽織り、フードを深くかぶった。
そのまま真っ直ぐな足取りで外へ通じるドアへと向かう。アルバンも彼に寄り添うように飛んできた。
ドアノブを掴んだベルルンは深く深呼吸すると、意を決してそのドアを開け放った。

518 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 21:02:06 ID:Yze5WWluO
ADSLは楽しそうだし助けなくても良い気がしてきた
ゲデ子の目的地はまだランビ宅か
フィナーレまでに誰か気づいてあげて欲しい

519 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 21:17:05 ID:A8fu/klx0
「何なんだよも〜!!!」

信成から怒涛の攻撃を受ける小塚。
防戦一方であるが何とかかわせている。

しかし、先祖ってこんな強かったのか・・・だったら信君も・・・・
そう思ったとき

ぴしっ!

小塚の頬をナイフが掠めた。
うっすらと血がにじんでくる。
思わず動きを止めた小塚は周囲を見た。
信成の後ろにはリード姉弟が控えていた。
キャシーの手にはナイフが複数握られ、栗栖も短刀を構えていた。

「・・・いったい・・何のまねだよ・・・・・これは!!!」
声を荒げる小塚。それに答えたのは・・・・

「それは私が説明してア・ゲ・ル!」
「!?!」

目の前に現れたのは・・・・村主だった。

520 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 21:21:21 ID:IO7ax9OlO
>>516
ずっとageになってるよ
出来ればメール欄に「sage」って入れてね


そろそろヤグディンの格好に誰か突っ込んでやってくれw
ロシアで白鳥大輔捕獲するために待機してる時からずっとあの格好なのにw
どうせならジュベを腰簑ヤグディンに会わせてみたい

521 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 21:21:56 ID:wDzA0MmbP
それからしばらくして・・・
「べるるんさ〜ん、問診の時k・・・!!」
開けっぱになっている暗室のドアの前で思わず固まる医者と研究員。
慌てて(光を入れないように注意しながら)暗室内を捜索するものの中はもぬけの殻である。
マントやフードが無いところを見るとどうやらお散歩にでたらしい・・・なんて悠長なことは言ってられない。
「あの状態で屋外にでるのはあまりに危険すぎる・・・」
「早く捜索を始めなければ手遅れになるぞ!!」
手の空いている者は捜索活動に加わるよう全所に放送を流したものの
ヒトPの移送に人数を割かれていて人は集まらない。
頼りになる未感染スケーターたちも大半は(TAKADANOBABAのスケートリンクに)外出中、
唯一残っている小塚も所内で行方不明・・・
思わず「あーもう!!」と誰かさんの口癖を口走ってしまう研究員Aさん(25)であった。



522 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 21:49:47 ID:wDzA0MmbP
とりあえず集まったスタッフで研究所及びその近辺を捜索開始。
「べるるんさ〜ん」「隠れてないで出てきてくださいよ〜」
ただその声が研究所から程遠くないスケートリンクに届くことはなかった・・・ただ一人(?)を除いては。

死神ライサは先程の出来事に相当ショックを受けたのか、
ジョニ子にもらったお菓子にも手をつけずリンクの隅で再びゴミ袋と化していた。

「ベル…ンさ〜ん、どこにいるんですか〜」
「今の状態で外に出るのは危険すぎます。早く研究所に戻ってきてくださいベル…ンさ〜ん」

・・・?! なんでタニスが日本にいるんだ?
研究所って・・・タニスも感染してしまったのか?
お別れしてもベルビンたんを愛する気持ちに変わりのない死神の耳には
彼女の名前ならどんなに小さい声でも遠くにいても聴き取れる能力が備わっていた・・・はずなのだが、
日本に来てあまりにいろいろありすぎた死神、力が鈍っていたようで3文字目がいまいち聴き取れなかったようだ。

523 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 21:53:16 ID:hDMSQw+J0
対峙する村主と崇彦。

「お久しぶりね・・・・」
「・・・・・・そうですね。」
「さっそくだけど、選択して頂戴。私たちと協力するか、ほかの感染者と一緒に動物に成り果てるか!」
「!な、・・・なに言ってるんですか!そんなわけわかんない」
「・・・・あら、あなた結構とぼけた顔して、勘は鋭いことはわかってるのよ。わかっちゃったんでしょ?黒幕が」
「?!・・・・・・やっぱり・・・そうなんですか・・・」
「あら?あたしとしたことがヒントを与えちゃったのかしら?・・・・でも、いいわ、はっきり言ってあげる。
・・・・ISUの一部がやったことよ!」
「!!!!!!!」
悔しさをにじませる崇彦。
やはり、12年前のあの男は!

「だから〜これ以上治癒する薬とか開発されちゃうと困るの。幸い織田君やリード姉弟は私に協力してくれるようだし、
あなたも」
「断る!!」
「ふ〜ん、そういうの〜・・・まあいいわ今日のとこは引き上げてあげる。
でも、おぼえておいてね。このままじゃすまない事。」

そういい残し村主と織田、リード姉弟は立ち去った。

(本当に・・・これでよかったんだろうか・・・)

崇彦は消えていく4人の姿を、ただ呆然と眺めるしかできなかった。



524 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 21:56:00 ID:zKQM8D+6O
さげてください…

525 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 22:10:56 ID:wDzA0MmbP
(お別れしても)オレの事を一番理解してくれているタニス、
その彼女がいまウイルスに感染し、危険に晒されている!
いまオレが立ち上がって彼女を救わなければ誰が救うというのだ!
(そうしたら彼女ももう一度オレに惚れ直してくれるかもしれないし・・・)

大いなる誤解に基づく大いなる決意を胸に、
死神ライサは与一スピンで飛び立った。
いざ、研究所へ!!ベルビンたんを見つけ出すんだ!!

526 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 22:32:26 ID:dHX/chfPO
お仕事終わってきてみたら、物語も進んでますね〜。





腰ミノヤグと007ジュベを、エンシェント・ランドで共演させてあげたい……。

527 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 22:36:37 ID:wDzA0MmbP
一方研究所では捜索部隊が途方にくれていた。
「一体どこへ行ってしまったんだろう・・・べるるんさんも小塚くんも。」
「とりあえず外出中のスケーターたちに連絡を取ってみるか・・・」
ちなみに蜂さんはあまりに小さいので行方不明になっていることにまだ気づいてもらえない。

そこに轟音を立てて着地した黒くて長い物体・・・
「げっ、リュークっ!!」
「・・・じゃなくてライサチェックさん、どうしたんですか?」
「タ、タニス・・・タニスは・・・だ、大丈夫なのか?手がかりは・・・あるのか?」
息を切らせながら意味不明なことを口走る死神。
建物を壊したついでに身体のあちこちに傷を作ったが黒いので(ry

「何を言ってるんですか?タニス・ベルビンさんはここにはいませんし、
彼女がウイルスに感染したという情報も入ってきてません。」
死神の意味不明発言を汲みとって冷静に答える研究員。
「は・・・? じゃあ誰を探しているんだ?」
「べるるんさんことクリストファー・ベルントソンさんですが、何か?
というより、一緒に探し・・・」
「まあベルビンたんじゃなければ別に誰でもいいんだけどね」

そんな死神の後ろにすっくと立った黒い影・・・

528 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 22:39:51 ID:i27vluI50
規制にはまっている間に
愉快なランビエール家編が終わっちゃったよ!
とりあえず状況を頑張ってつかむようにするよ!

529 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 22:42:10 ID:ftGeVLqg0
ライサが色んな意味でオワタな予感www<黒い影

530 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 22:48:18 ID:wDzA0MmbP
「てめえまだタニスタニス言ってるのかよ!いい加減にしろ!!!!」
「・・・リ、リューキン・・・なんで日本に・・・」
「問答無用!とっとと失せろこの浮気者が!!!!」
リューキンにぶん投げられてスケートリンクに舞い戻った死神ライサ。
さらに生傷が増えたわけだが黒いので(ry
そして、リンクの隅でぐしゃぐしゃになったお菓子を見つめつつ
「ベルビンたんは無事でよかった・・・」と安堵の表情(でも黒いので(ry )。

ってお前!他のスケーターにべるるん行方不明情報伝えろよ!!!
(ちなみに他の面々は死神が与一スピンで出ていったのも戻ってきたのも気づいていない模様。)


531 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 22:50:18 ID:nuwWxumr0
>>527
それはなぜかリューキンだった・・・
「リ、リューキン、なんでここにいるんだ。」

532 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 22:52:09 ID:nJ+qRh6t0
>530
>531
仲人は任せろ。

533 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 22:54:31 ID:f4N0rlB9O
規制されてる間に前スレフィナーレ参加出来ず、新しいスレも450越えしてたorz

534 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 23:01:44 ID:UD6QuPPc0
死神黒電柱のセッボに声出して笑っちまったw がんばれゴミ袋w

高田馬場のスケートリンク。
KVDPは、ダイスケやユヅルやジェーニャの演技に、猛烈に感動していた。
「ブラボー!ブラボー!ハラショー!」
(黒いのもほめてやったら?…まあいっか!) とジョニ子は思った。
その時だった、KVDPの携帯に着信が… 
ディスプレイには、『 J V D P 』 妻ジェナである。

「もしもしきれいな奥さん、相変わらずきれいかい?俺今すごいもん見ちゃったYO!」
「ケヴィン無事なの?…やめてよこの人ったら…すごいもんの話は後で聞いたげるわ」
「携帯キック、さすがだったぜ。世の中にはリューキンとかリューキンとかリュー
 (ryいるけど、俺にとっては君が最強。だなァ〜えへへ(はぁと」
「もう、人聞きのわるい…ねえケヴィン?聞いて。私今パリにいるの」
「え、じゃあベルギーの愛の巣は今からっぽなのかい!?」
「テケシさんが来たのよ。例のウィルスの検査をすすめられて…」
「ねえ、君のことだから、きっと大丈夫なんだよね?…大丈夫だと、言ってくれ…」
「それが…もちろん結果は陰性でした〜!」
「…うっ…俺、今ちょっと泣いちゃったよ!…よかった…うっ」
「やだ、もう(ポッ …ケヴィン、あなたは?検査は受けてないのよね?」

535 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 23:13:46 ID:iwHjwVC40
未来が大輔に馬乗りして号泣していたころ、浅田真央復活のアイスショーは架橋を迎えていた。
その最中、ゆかりの携帯に着信が入った。

「研究所からか・・・・もしもし?」
「ゆかりさんですか?大変です!患者の一部が拉致されたようです!」
「え、え、拉致ですか?いったい・・・・」
「詳しいことは研究所にてお話します。大至急戻ってきてください。」
「わかりました。すぐに戻ります。」
携帯を切り、周囲のものに声をかける。
しかし、みな真央に夢中で耳を傾けない・・・・







「貴様ら言う事聞け!!!!!!」
絶叫とともにリンクをチョップ!
リンクの氷は見事に真っ二つ。



恐怖に凍りついたスケーターたちはゆかりの言葉に従ったのは言うまでもない・・・・





536 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 23:20:20 ID:i27vluI50
KVDPのケータイが鳴った。ジェナだ
なにかあったのだろうか
「はいもしもし」
すすり泣くような声がとぎれとぎれに伝わってきた。「ケヴィン…ケヴィン…」
どうしたんだろう、うれしいのか悲しいのか、それすら分からない。
「落ち着いて。どうした?」
「……」
「もしかして子供が出来た?」
「…ちがう」
「じゃあ何?」
「……」長い沈黙のあと、ジェナはこう言った

「私も感染したのかもしれないの、さっきからだんだん皮膚が青くなってきたのよ!」

537 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 23:46:34 ID:IO7ax9OlO
実はADSLの「変身」に気付いたのはアルバンだけではなかった。
ト…、トマシュ・ベルネルもその一人(今は虎になっているが)である。
仲の良いべるるんがいない今、彼の後輩であるADSLもミハルと一緒に見守ってやろう。
そんな気持ちでいたからだ。
さすがトラ、ナイスガイ。

「がうーがう(アドリアンは…あ、あそこか)」
「…がぅっ!?(な、何だ!?)」

そこには数秒ごとに蛇、闘牛士、拘束服、青ジャージに次々「変身」しているADSLがひなたぼっこをしていた。
(こ、これはヤバい…!どうにかしないと!
研究員を呼ぼうか?でも今俺虎だしなぁ…通訳出来るユヅルはいないし…?)

その時、遠くからべるるんを捜す声が聞こえてきた。
(!?…あいつ、あの状態で部屋から出たのか?
…そういえばアルバンもいないじゃないか!)
なんだかんだ皆を気にかけているトラ、ナイスガイ。
(もしかしてこれもアドリアンが関係しているのかも…)
(とりあえずべるるんと合流しよう!)
トラは五感をフルに使い、べるるんと蜂のいるであろう方角へ駆けていった。

そんな中ミハルは
「皆さん、本物の春日ですよ。トゥース!」
偶然あったオードリーのDVDを鑑賞していた。

538 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/08(木) 23:50:47 ID:UD6QuPPc0
「ジェナ、ジェナ!?」

KVDPは携帯に必死に叫んだが、しかし通話は途切れてしまった。
ジェナは無事なんだろうか?
…先ほどの妻の言葉が耳に残る、

「『マッターホルントルネード』の『逆流』」

「…テケシさんが、そうつぶやいてたの」
「『逆流』?ちょっとよくわかんない…」
「感染したスケーター達を、その流れに巻き込んで、一気に集められるかもしれない…
 って、あくまで可能性の話みたいだけど」
「うーん…今、TOKYOでは、カオスが渦巻いている…何か起こるかもしれない…」

「ねえ、それから…あなたも、目立った症状がなくても、ちゃんと検査受けて欲しいの。
 テケシさんと約束したでしょ?WASEDAの研究室に行くって。
 …私のためにも、じっちゃんのためにも、みんなのためにも。お願い!…心配なのよ」
「わかったよジェナ!愛してるよ…ジェナ、ジェナ!?」…

…KVDPはつぶやいた、
「ステファン…もう寝たふりはやめろ…出番だぞ」

539 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 00:00:29 ID:ckGeabtY0
>>504
ドナドナ・・・orz

540 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 00:13:31 ID:j44vaFZn0
ゆかり様ご一行が高田馬場のリンクに別れを告げたころ

信夫先生は崇彦から村主と織田との顛末を話していた。

「恐れていたことが現実になってしまいましたね。」
「・・・・・・・・」
崇彦は黙って俯いていた。
「何か私に聞きたいことが有るのではないですか?」
「・・・・・・」
それでも口を開かない崇彦。
「崇彦君!」
「・・・・・・・先生は・・・・・どこまで知っていたんですか?・・・・こうなることは・・・もしかしてわかっていたんですか?」
「ISUの関与が疑われた段階で、橋本会長から緘口令が敷かれました。初期の患者が確認された段階です。
私たちは最悪の事態を想定しつつも、最良であると考えたワクチン製造を優先させました。
過去の事例ではこれで患者を救えたからです。
しかし、今回は・・・・・私たちが想定した最悪とは異なった最悪の事態が起きてしまった・・・・・
申し訳ないと思っている。・・・君にも・・・・他のスケーターたちにも・・・・」
「先生・・・・」

崇彦は分っていた・・・・・信夫先生も苦しんでいたことを。だから・・・・・・

「先生、お願いがあります。」
「何でしょうか。」
「先生の荷物を、自分にも背負わせてください!」
「・・・・・・・すべては・・お任せできません。・・」
「でも!」
「君にはまだ『絶望』をしてほしくないのです。『希望』であってほしいのです。
今回の織田君たちのことも、絶望と思ってほしくないからです。・・・・わかりますか?」
「・・・・今はまだ・・・・すべてを話すことはできない。と・・・・・」
「君には、『希望』の担い手になってもらいたいということです。」
「先生・・・・・」
崇彦は漸く顔を上げた。
信夫先生の顔を見る。
とても複雑な表情。今までに見たこともない・・・・
でも、目の力だけは強かった・・・・・・

「分りました・・・・・俺・・・期待に応えられるか分らないけど・・・いや、絶対に応えて見せます!」
「・・・・・・ありがとう・・・」

先生が差し出した手を強く握る崇彦。

少しだけ、絆が深まったかもしれない。

先生の手の温もりと力強さに彼はそう感じていた。

541 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 01:01:43 ID:SpSbPPSs0
コルピさん、レピストなど感染後も恒常的に人間の姿をしている者は、
リビングのような場所でのんびりとテレビを見ていた
(別のテレビでミハルが本家本元を一生懸命宣伝していたが、ガン無視)
ニュースによると、カナダの森での妖精捕獲が中継カメラが押し寄せるほど大騒ぎになっているという

そこへ、経営者(CM出演したときの老人姿)がマネキン人形を抱えて入ってきた
「あらライアンも来たのね、なに、その人形」
「ブランドンだよ」
「……生きてるの?」
「たぶんね。身動き一つとれないだけなんだよ、きっと」
たまらなく不安そうに、老人は視線を落とした

542 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 01:04:33 ID:N6cda0Jr0
日本にいるジョニ子は感じていた。

(周囲の動きが、急速に活発化したようね…
 わかるわ、肌で感じるもの、ビシバシと…
 トーキョーってミラクルでアメーズィングなシティだわ、
 これから、きっと何かが起こるわね…
 でも、アタシがそれを只眺めてるとでも思う?
 ただ見て、驚いて、ツッコんで、なんて…
 …アタシ、 D I V A なのよっ!?)

バトルはまだ遠い目をしてうずくまっていた。
その視線の先に、ありし日のプル子がいたかどうかはわからない。
「ちょっと、ジェフ!」
ジョニ子にド突かれて、我に返った。
「え?え?…あーびっくりした」
「びっくりしたじゃないわよ、お買い物に連れてってくれるんじゃなかったの!?」
「そうだったっけ?…ゴメン!でも今それどころじゃないと思うんだ」
「それどころじゃない、って…じゃあどーすんのよ!?」
「…それは君がわかってるんじゃないかな、なんで日本に来たのか…」

543 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 01:11:11 ID:mpMpNj/h0
ヤグディンとプルシェンコはのんびり会話していた。
プルシェンコが病み上がりなので大きなケンカになる心配はなさそうだ。

「このビョーキってさ、信夫さんが最初は長野で確認されたって言ってたけど
みんなに感染させたのってリョーシャでしょw」
「おひょっ、なんでバレてんだw なんちて」

もちろんふたりは冗談を言って遊んでいるだけである。

「そういや僕ら、クリプトン星から来たって所々にバレてんだよね」
「なんでバレたんだろな。不思議だよな」
「僕らと一緒にもうひとり来てたよね。今カナダにいるんだっけ?」
「ああ、途中で船から落っこちたあいつな。水族館に就職したってよ」

「40年くらい前にMIDORIさんが単身で調査に来て、僕ら3人が選ばれて送り込まれたんだよな」
「いや、選ばれたのはオレらふたりであいつは世話係だったんだよ。はぐれたから結局役に立たなかったけど」
「・・・僕のことシベリアに捨てたくらいだからあの人もリョーシャが放り出したんじゃないの?」
「人聞きの悪い事言うなって、どっちも事故だったんだよ」
「あ。なんか思い出した。僕が漬け込まれてたあの液体なんだけどさ、似てるよね?」
「ああ、あれな。似てる似てる、クリプトン星の海水と」


「!!!!!」
バトルとジョニ子は偶然ふたりの会話を聞いてしまった。
一瞬驚いた顔をしたジョニ子に気付いたバトルは
ロシア人たちにばれないようにとっさにフランス語で話すことにした。
「あいつら、何を話しとんねんジョニ」
「へぇ、クリプトン星の話どすえ」

ジョニ子は思い出していた。>162でロロから聞いたあの話を。

544 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 01:38:44 ID:mpMpNj/h0
ふたりは別室に移動して念のためフランス語で会話を続けた。

「ジェフも知っとるやろけど、あん人らは異星人どす。
最初に来たのはMIDORIはん言うてますから、ジャポンに降りたお人やと思います。
MIDORIはんが調査をした結果を受けて、あん人らがクリプトン星から送り込まれたと。」

「!ほな、あいつらが宇宙人ってのはホンマやったんか」

「へぇ、そないどす。ロシアの国家機密やさかいに、くれぐれも秘密にしておくれやす。
あと、うちも知らんかってんけど、もうひとり一緒に送り込まれた人がおって、
そん人は今カナダの水族館におるてリョーシャはんが言うたはります」

「もしかしてトロ大と提携している水族館の・・・」

「さあ、そこまではわからへんけど可能性は高そうどすな。
あの液体がクリプトン星の海水と似とるて言うたはりますし。
そうそう、前にロロ師匠が言うたはったんどす。あのウィルスは地球のもんやない、
クリプトン星のもんやて」

「ホンマかいな・・・ほな、そのウィルスが何らかの理由で漏れて広まってんねんな?」

「そういう事どすなぁ」

D I V A 大活躍の予感に胸が震えるジョニ子だった。

545 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 01:44:20 ID:P7GJ1q1YO
スイスの森にあるキャンプ場。
そこで目を覚ましたリンデマン、彼はリスに変身していた。

一緒に来た友人に話しかけようとしたが、全く気付いてもらえない。
仕方がないので、落ちているドングリを食べて空腹を満たす。

テントに戻り唐草模様のハンカチを持ち出しドングリを数個つめて背中に背負う。
先程食べてカラになったドングリは、木の蔓を結びつけ川で水を汲み水筒代わりにした。

「とりあえず言葉が通じる人を見つけないと…。」

リンデマンは歩きだした。

546 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 01:59:14 ID:SpSbPPSs0
熱烈なプロポーズを断って一人旅を続ける雌牛。
なにも知らない彼女はいまだにのんびりゆったりとランビの家を目指している。
前方からアロハの男が踊りながらやってきた
「おっ牛がおるやないか!どこの牧場から来たん?かわええな〜
なあ、ランビエールいう家知らんか?友達の家やねんけど、迷ってもうて」

こうしてぽんちゃんとゲデ子は合流した。近々リンデマンも加わることだろう。


547 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 02:05:27 ID:MyUeRt8F0
リンデたんはぁはぁ

548 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 02:48:22 ID:qyWe4Xg8O
「アドリアン…どこにいるんだ?」
必死にADSLを探すべるるん。廊下の灯は黒い布ごしにもチリチリと彼の肌を焦がしていく。
「こんな時『ああああああ!』が使えれば…でも今叫んだら周りに気付かれてしまう」
シェルター内に、べるるんを呼ぶアナウンスが流れていた。捕まったらまたあの個室に強制送還、そして出てこられないのは間違いない。
(せめて八の字ダンスでアイツの場所が教えられたらなぁ…でもアイツ絶対じっとしてへんし)
蜂も蜂なりに周囲を探すが、ADSLはいない。

と、何かがすごい勢いでこちらへ向かって来る足音。ヒトのものではない。
突き当たりの角から現れたのは、一匹の虎だった。美姫はもう人型だ、ということは…
「ト…トマシュ!」
虎は返事代りに一声鳴くとべるるんに背を向け、数歩走るとしきりに彼を呼ぶように吠えかけた。
「何か…伝えたいことがあるんだね、トマシュ」
べるるんと蜂はトマシュについていくことにした。トマシュはしきりに後ろを振り返りながら早足でシェルター内を進んで行く。

549 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 03:37:49 ID:+PAl489D0
>>519 キャシーとクリスの武器は 戦扇(バトルファン)がいいなぁ。





「研究所に戻るわよ!」
ユカリは何かと混み入ってる(ジョニー等)面々はほっといて、未来、大輔、真央、美姫を連れて帰ってきた。
ます先に、一足早くジャンプで東京に帰ってきた本田と静香が出迎えてくれた。

本田「……遂に皆さんの『スケート力』が覚醒しましたか。でも安心してはいけません。
まだ完全に力は安定していない筈ですから。」

「!そ、そうだ!俺、この本のことを思い出しました!!」
身を乗り出して説明を始める大輔。
「この本…の『内容』じゃなくて、鍵は『この本自体』なんです!
未来、この本をどこで手に入れたのかよく思い出して欲しい。それから絶対に手放さないように。
これを狙っている人物が何処かに潜んでいるかもしれない。だけど僕達が君を守ってみせるから。今度こそ」

未来の両腕をがっしりと掴んで熱弁する大輔は、五輪ヴァージョンの『道』の衣装も凛々しく勇ましい。
「(か、格好良い…)はい!…もちろんです!」
未来は赤面ながら即答した。

「ね、ところで成君達は?」
美姫なら知っているだろうと、真央は問いかけた。


550 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 03:39:04 ID:+PAl489D0
その少し前。

「静香、このデータを見てくれ。かなり興味深い」
本田がポン、と投げて寄越した資料の束を静香はじっと…そして驚いた表情で読み続ける。

「そうなんだ、これは僕がパスツール研究所で独自で調べたデータなのだが」
「…つまり、各国のエースクラスのスケーター達が特に重症化しやすいというのね?」
「そう、つまり彼らは『スケート力』だけではなく、根本から治療をする必要がある。
原因そのものを消し去る必要がね。」


丁度その頃、ヒトPを梱包した小包が研究所に到着した。

551 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 05:06:49 ID:2QkvstgHO
>>541
このスレ久々で前のレスまだ読んでないんだが
カナダの森の妖精はチャッキーでおkなんだろうか
出てきて欲しいなあと思いつつ、出てきたら出てきたで
妖精になるのかチャッキー人形になるのかずっと気になってたw

552 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 07:44:48 ID:swKfga5f0
森の妖精はチャッキーでおk
人形は今んとこムロズさんだね

553 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 09:20:36 ID:TWFJSvFrO
華麗なサーキュラーステップで豚を抱えながらカナダに向かう女性。
コーチの有香さんである。

彼女はアボットが豚になった後も厳しく練習させていた。
それに応えてホラー顔になりながらも豚はリンクで跳んでいた。
しかしウイルスの進行が思っていたより早かったらしい。

ここ数日間であんなにつぶやいていたツイッターの更新速度が目に見えて落ちた。
豚になってもつぶやいていたあのアボットが。
メリルたんに心配されちゃったウヘヘwなんて書き込んでいたのに。

それに比例して跳べなくなったジャンプ。
「跳べない豚はただの豚よ^^」
と言っても跳べない。
というより跳ぼうとしない豚。
八の字マユゲでぶーぶー鳴いている。
まさか、本当にただの豚になってしまったの?
「…流石に出荷する訳にもいかないし^^」

そんな事もあってとりあえず一番近い研究施設のあるカナダへ向かったのだ。
早く何かしらの治療を受けないとジェレミーがただの豚になっちゃう。

彼女は夫と相談し、まずパパに電話しようとした。
けれど忙しいのか何なのか、連絡がつかない。
「パパ達は大丈夫なのかしら…。」
父信夫や崇彦の顔が浮かんで不安になる有香。
「それとバトルは本当にUNIQLOに行ったのかしら^^」

ともかくカナダへ!
しかし培養液がヒトデのPチャン入りのまま日本に送られた事など、彼女はまだ知るよしもなかった。

554 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 13:21:18 ID:mpMpNj/h0
カナダの水族館では飼育員たちが会議を開いていた。
何しろ、集客の目玉だったヒトPちゃんが日本に移送されてしまったので
新たな目玉展示が必要だったからである。

休憩時間。
Pチャンの担当だった若手飼育員(といっても30歳くらいだが)はため息をついた。
「ああ、Pチャン元気かなぁ。酸欠で死んで腐ったりしてないかなぁ」
そこにわりと年かさの飼育員が声をかける。
「お前の作る人工海水はいつも完璧だな。ミズクラゲのポリプも順調だよ」
「ありがとう。早くエフィラ(ミズクラゲの赤ちゃん)が生まれないかなぁ。
拡大鏡と一緒に展示したらきっと可愛いって喜んで貰えると思うんだ。
それにしてもPチャンがいなくなって寂しいよ」
「そうだ、お客さんが来てるぞ。豚を連れた東洋の美女だ」

客とはユカさんと豚さんだった。
「はじめまして。佐藤と言います^^」
「サトウ・・・ああ、日本の研究所にも同じ名前の方がいますよね」
「それ父なんです。私の事はユカと呼んでください^^」
「で、なぜその豚をここに?」
「実は・・・」

ユカは事情を説明した。飼育員の顔色が変わった。
「まさかそこまで酷い事になっていたとは・・・とりあえず、簡易レシピで至急培養液を作りますね。
本格的なやつは・・・今ある分は日本に送ってしまったんです。材料も切らしていて」
「材料って何ですか? 手に入るものなら私も協力しますよ^^」
「それが・・・実は地球外物質なんです」

555 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 14:11:29 ID:P7GJ1q1YO
テン君昼寝中。

寝言

「小塚さん…むにゃ…頭皮が透けて…見え…zzz……。」

…これはマズイ。

しかしコツメカワウソ語なので、なにを言っているのか誰にもわからないのが救いだった。

556 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 15:12:33 ID:W5RNO0yaO
テン君やめたげてw

ゲデ牛ちゃんとどんぐり背負ったリスが合流したら、更にカワウソテンくんとか、小動物系が集まって
ゲデ牛の背中に乗ってのんびりスイスを行くなんてなったら童話みたいでカワイイなぁ。
今の展開的に厳しいがw

557 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 15:26:02 ID:jVnqFHrP0
シリアス展開のなかでところどころ小ネタで挟んでいく感じでいけるのでは?

そういや「銀盤(r)」は何話まで行ったんだろ?
世界中で放送されてるからどうにでもなるけどw

558 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 15:39:41 ID:pj1keonD0
どうでもいいがプルの一人称は僕でも俺でもなく「僕様」なんだぜ

559 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 15:52:22 ID:Gz0RB95U0
スケーターたちの多くはランビ家→早稲田研究所へ保護されていたが、
ジュベールは一見すると自覚症状がなかったため、
(パン一姿のせいで、007になっていることがわからなかったらしい)
ポワティエの自宅待機となった。
今はママの作ったピューレを食べながら「銀盤(ry」を見ている。

昨日の第9話「恥ずかしいプログラム」は見るつもりがなかったが、
今日の第10話「初めてのオリンピック」は
なんといっても憧れのリョーシャ先輩が金メダルをとる回である。

(やっぱりリョーシャ先輩はかっこええわ〜。
 それにしても表彰台でのヤキソバンの顔、めっちゃおもろかったな)

リョーシャ先輩の現状(腰みの+バナナ)を知らないジュベール(白鰤)は、
今日の放送を録画し、何回も繰り返し見ていた。

560 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 15:57:43 ID:SpSbPPSs0
あ、ちなみに本物の蛇や猫は
専門の業者さんが預かってくれてます
ランビ名義で。

561 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 16:09:14 ID:P7GJ1q1YO
早稲田の研究室
歩いて買い物に出掛けていた研究員が軽トラで帰ってきた。

「商店街で福引きやってて当てたんですよ!二等賞!最新型の洗濯機ですよ!」
次の瞬間、研究員の背後に黒長いシルエットが

「リュー……ライサさん…。」

ライサの熱い目線は洗濯機に注がれていた。

(洗濯機とライサの関係については前スレ『ジョニ子の乙女ないちにち』参照)

562 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 16:41:58 ID:W5RNO0yaO
しかし最新型=ドラム式だった為、死に神ライサ涙目w
それでもへこたれないライサは、ドラム式洗濯機でも高速スピンを試してみるのであった。
ゴウンゴウン。

真顔で体育座りで縦に回転するライサ。
そのシュールな姿を見た研究員達は後々まで「口では表現しがたい、精神を破壊する類の光景だった」と語り継ぐのであった。

563 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 16:52:11 ID:jSZqRMoSO
同じ頃、カナダの森では。


地元TV局、妖精で町興しを狙う住民、さらには「妖精研究会」を名乗る緑装束団体による森の妖精捕獲作戦が行われていた。
このため森の至る所に罠が仕掛けられ、さすがのクワドエルフ・チャッキーも疲れを感じていた。

「一口だけでも水が飲みたい…」
慎重にステップを踏みながら川岸に向かう妖精。
背中の羽に何かが当たった、と感じた瞬間、頭上に網が落ちてきた。

「しまった!」
落ちてくる網から逃れようと、妖精は渾身のジャンプを繰り出した。

奇跡の5回転サルコウ。
海を越えた妖精は、牝牛ゲデ子の背中に着地した。

564 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 16:57:55 ID:ZxNeuKxc0
ゲデ子一行にクワドエルフが加わっただと……?!
ほのぼの展開wktk

565 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 17:07:32 ID:P7GJ1q1YO
ゆっくり歩くゲデ子とポンちゃん&チャッキー。

ふと足元に違和感を覚えたポンちゃんが立ち止まる。
足首にリスがしがみついていた。
困り顔で真っ直ぐポンちゃんを見上げるリンデ。

「なんや、かわええリスやなぁ。目は青いしムチムチしとるし…これが人間のおにゃのこだったらさぞかしグヘヘ…ん?」
あ、あれ?もしかしたら…

「リ、リンデマン?」

涙目で頷くリスデマン29歳。

自分より年上の(しかも男だし)リンデにあらぬ妄想を抱いてしまったことにちょっぴり落ち込むポンちゃん。

とりあえずゲデ子の背中にリンデを乗せてランビ家へ向かう。

566 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 17:07:54 ID:2jf77vcNO
ブレーメンの音楽隊みたいね

567 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 17:11:06 ID:mpMpNj/h0
>559
ちょww
表彰式は12話「ブリザード」ですよw >223

568 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 17:28:17 ID:jVnqFHrP0
「ジェフリー・バトルさん宛で荷物ですよ」
と赤ネコ宅急便の配達員さんが大きな梱包物を置いていった。
どうやら例の培養液がようやく到着したようである。
しかし当のバトル本人はジョニ子と密談中なのでその場に居ない。
「どうする?ひとまず受け取りはしておいたけど開けるか?」
「本人のいないところで開けるのはやっぱりマズイんじゃないか?」
と相談する研究員たち。
「そうだな…プルシェンコさんも回復したし、慌てて開ける必要はないか。」


結局バトルが帰ってくるまで倉庫に置いて置くことになった。
もちろん中にヒトPが入ってることなど知る由はない。


569 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 17:36:12 ID:jVnqFHrP0
きっとブリザードの回は3人掛けソファの真ん中に陣取ったリョーシャ先輩が
隣に無理やりプル座らせて「いや〜面白いなぁこのアニメw」とか
言いながら、TVの内と外でブリザードが吹き荒れる悪寒w

570 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 17:42:06 ID:mpMpNj/h0
ジョニ子とバトルが隣室で聞き耳を立てているとも知らず、
ヤグディンとプルシェンコの会話は続いた。

「僕あんまり星の記憶がないんだけどリョーシャは覚えてる?」
「ああ、お前は人間の姿になってすぐ高熱を出してバカになったんだっけな。
オレ様も子どもだったけど、お前と違ってバカじゃないから結構いろいろ覚えてるよ。
地面の殆どが氷で覆われてて、みんな普段からエッジか滑り止めのついた靴を履いてるんだ。
火山があるところには温泉が出てるところがあって、
そこにはバーニャ(ロシア式共同浴場)みたいなのがあって・・・」
「失礼だなあ、僕はバカにはなってないよ、記憶が曖昧になったってだけで」
「まぁその前からお前はダメだったけどな。そもそも人間の姿を借りる時だって」
「リョーシャ・・・もう僕疲れたよ。なんだかとっても眠いんだ」
「ああ、まだ本調子じゃないだろうからな、寝とけ」
「・・・言っとくけどリョーシャ」
「なんだ?」
「もし僕が眠ってる間にまた女性化しても乳揉んだりするなよ」
「・・・(聞こえてたのかコノヤロー)じゃ、おやすみ」
「おやすみ」

療養室を出て行くヤグディンの足音が遠ざかるのを確認して
バトルが尋ねた。
「で、何て言うたん?」
「・・・乳揉むなー、て」
「(赤面)・・・それだけ?」
「あとはクリプトン星の思い出話どしたえ」
「さよか。せやなー、またもいっぺんカナダの水族館に連絡してみよか。」

内緒話が終わり、ジョニ子は英語で言った。
「ああ、そういえばゴハン食べてなかったわ。何か食べに行かない?」
「うん、いいね。行こうか」
こうしてふたりは食事を取りに出かけて行った。

571 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 17:50:41 ID:cKm0BfGp0
ヤグディン口悪いけど優しいな

572 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 18:02:30 ID:6/yM1Kl/0


少年は、道ばたに咲き乱れる花を、しゃがんだままじっと見ていた。
その視線をとらえたのは、一輪の、うつむきがちに咲いた花。
手を伸ばし、その花を摘み取って立ち上がった。
空を見上げ、太陽のまぶしさに、青い目を細める。
少年の金髪が白く光って見えるような、春の日であった。
日光に長く照らされたうなじが、赤くなってヒリヒリする。
しかし少年は、花を片手に、上機嫌そうに遊歩道に戻り、
デタラメに唄いながら歩き出した。
ズビズバ〜パパパヤ〜ゲバゲバ…

向こうのベンチに、小柄な老人が座っている。
少年は大きく腕を振り、スキップして近づいた。
「見て」
老人の隣にちょこんと腰掛け、花の茎を両手にはさんだ。
そして手の平をすり合わせると、ややうつむいた花がくるくると回る。
「俺みたい」
老人は微笑みながら、それを眺めていた。

573 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 18:12:54 ID:6/yM1Kl/0
少年は、老人の笑顔が好きだ。
この人はいつもいい笑顔だ、
さすがに俺が5個目のピアスを開けた時は、
むしり取られてゲンコツでぐりぐりされたけど、
そんな時でもいい笑顔だった、
めっちゃ痛かったけど。
でも、ミトンを忘れたら片っぽ貸してくれるし、
俺がケッタイなことやらかすと、飛び上がって喜んでくれる。
もっともっとスゴイことやって見せたら、どうだろう、
踊り出すかな?

「いいって言うまであっち向いてて」
少年は、老人を驚かせたかった。
…そしてヘビに姿を変えた。
「いいよ!」
得意げに声をかけたが、老人は振り向こうとしなかった。
顔は見えないが、とても怖い顔をしているような気がする。
少年は再び人間の姿になり、自分も怖い顔をしてみた。
こんなに面白いのに、どうして笑ってくれないんだろう?

574 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 18:22:58 ID:swKfga5f0
>>573
涙目になった
ネタスレだと思ったらマジ泣きとかこのスレ破壊力すげえ

575 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 18:26:42 ID:6/yM1Kl/0
「…アドリアン。先生に言われなくても、わかっているはずだ」
背中を向けたまま、やっと老人が口をきいた。
「このままでいいわけがない、その『変身』能力は、
 本来あってはならないものだ…そうだね?」
少年はシュンとした。なんだか悲しくなってきた。
「お前は、フィギュアスケート戦士なのだよ」
…なんだか方向があやしくなってきた。
今度は暗黒面がどーたらとか言いだすかな?

いつの間にか少年は消え、一人の青年が、ベンチに座っているのだった。
少年と同じ金髪、青い目。そして少年にはなかったピアス。

…夢か。
日向ぼっこしているうちに、ついウトウトしちまったんだな。
いや、まだ夢の続きかもしれない、隣に誰かいる、先生?
ちがう、黒いマントを頭からすっぽり被ったその人は…

「 あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」

ADSLは飛び起きた。

576 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 18:33:21 ID:jVnqFHrP0
>>574
お笑いとほのぼのと謎解きサスペンスとファンタジー(?)
のごった煮ぶりが素敵過ぎて離れられませんw

577 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 18:40:35 ID:SpSbPPSs0
びっくりした。先輩…!
せんぱいってなに?あれ、お腹が痛い…シャーッ…助けに…うげっ…
複数の人格がめちゃくちゃになって思考も出来ない状態になりつつある。
さっきの夢の老人…コーチ…花…ピアス…先輩…あれ?俺がコーチについたの15のときだよな…
じゃあ弟…呪文…うわ、また…シャーッ…
はっとした。吸血鬼が俺の首根っこを掴もうとしている!

578 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 18:56:10 ID:6/yM1Kl/0
>>577
彼が見る夢の中で、彼自身はたいてい少年の姿をしている。
そして彼の、わりと良心的な部分は、年長者の姿で現れることが多い。

という設定を入れ忘れてました。夢なんで過去と現在がデタラメ。
コーチについた歳とか整合性ないんですんまそん。
むろん『ピアスむしり取った』とかウソなんでw


579 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 18:59:26 ID:mpMpNj/h0
>572
>ズビズバ〜パパパヤ〜ゲバゲバ…
ある程度年取ってないとわからんぞこれはw

580 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 19:11:16 ID:68yk/WD/P
>>577
ちょwww IDがPPwwwwww


581 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 19:14:14 ID:SpSbPPSs0
>>581
わ、本当だw

582 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 19:18:12 ID:P7GJ1q1YO
>>581
落ち着けw

>>572>>579
バックコーラスに
元ル・クプルの藤田恵美が参加していた曲ですね♪

583 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 19:25:17 ID:jCeDmCjU0
吸血鬼が俺の首根っこを掴もうとしている!
彼は少し怖かった。おなかがいたい。しゃがんだ。

「トイレの後は手を洗うのよ」
混乱しているのか、頭をグラグラゆらすADSLに優しく声をかける声がした。
「ほら、ハンカチを貸してあげるから」
黒いベール姿のお姉さんだ。
ゆっくりとADSLはハンカチを受け取った。
やさしくお姉さんが手を握ってくれた。

べるるんは力を振り絞ってADSLに手を伸ばした。
が、少しの所で掴みそこねた。
「べるるん、彼は私達が責任持って捕まえるわ。
あなたには輸血が必要なの。抵抗できないでしょ?」
コルピはうなじをチラリと見せてみた。
ふらふらと首筋に牙をたてようとする、が簡単にコルピに優しく拒まれた。

「キーラ、ADSL捕獲完了」レピストが声をかけた。
「ね、静かでいい感じの暗さの所でゆっくりしましょうね。
私もいっしょにいてあげるから」
べるるんはレピストといっしょに近づいてくるADSLに気付くとゆっくりとうなずいた。
「彼の話を聞いてやってく・・・」
コルピは崩れ落ちる彼の体を受け止めた。

「協力感謝します。」研究所所員が二人に声をかけた。
「トマシュとアルバン出てらっしゃい。」心配そうに伺い見るトラと蜂にフィンランド美女二人が
「出てこないと、逮捕しちゃうぞ!」と笑いながら言った。

584 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 20:09:44 ID:ZxNeuKxc0
フィンランド美女ふたりのおいろけにくらくらだ……
美女に敵わない男たちw

585 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 20:38:11 ID:TWFJSvFrO
今は蛍光灯の光でさえ苦痛だ。
辛い、苦しい、痛い。
血が足りない。
別にいいんだ、ずっと暗闇でも。
だってもう十分、十分一人で頑張ってきたじゃないか。
今は後輩達も頑張ってる。
いいんだよ、もう。
…何で僕はこんなに頑張ってたんだろう…?


ふと気付いた時、彼は眩しいほど輝くスケートリンクの中央にいた。
自分の望む世界とは真逆の世界。

2007年東京 世界選手権。
その時、サタデーナイトフィーバーを演じきった彼はスケーターとしての幸せを心から感じていた。
大勢の観客からの拍手や笑顔とともに。

ここに苦痛はなかった、幸せな時間だった。
そうだ、僕は観客の、みんなの笑顔が好きだったんだ。
だからスケートを頑張った、頑張ってこれた。
あぁ…もう一度…スケートリンクでみんなの笑顔が見たいなぁ…。


再び彼の意識は暗闇に戻った。
たださっきよりちょっと楽になったような気がした。

586 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 20:53:15 ID:mpMpNj/h0
その頃、ジョニ子とバトルは研究所から徒歩数分の
サイ○リアで小ぶりのエビフライとトマトサラダ、ピザをつまみながら
ハウスワインを飲んでいた。

「今までの話をまとめると、あのウィルスはクリプトン星のものだな」
「そうね。あいつらが持ち込んだんだろうけど、
ちょっと変異の速度が速すぎないかしら」

そこにバトルの携帯に着信があった。
カナダの大学の助手からだった。

「ジェフ、大変だ。例のウィルスを乖離するのに成功したんだ。
え?型? 新型の方だよ、ノーベル賞もんだぜ。
ヒトデの組織が若干残っていたんで回してもらったんだよ。
ところが日本の研究所の回線が切れていて、連絡が取れないんだよ」
「なんだって?おかしいな、みんないる筈なのに」
「電話もFAXも通じないんだ。機密事項だからいきなりメールってわけにもいかないし」
「解った、ちょっと研究所を確認してまた連絡するよ」

「ジョニー、研究所に戻ろう。」
「えー?まだ食べ終わってないのに・・・」
「なんだかイヤな予感がするんだ」

587 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 21:03:10 ID:PGTgeUum0
はやくヒトPちゃんを開封してあげて!www

588 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 21:14:59 ID:Wxj4liEO0
佐藤先生がいる研究室に大輔たちが集まった。

崇「・・他のみんなはどうしたんですか?」
ゆかり「・・・・呼んでもこないから放置よ!!」
崇「(うわ!マジ切れしてる^^;)ん〜じゃあ・・・今までの経過から話しましょうか?」
本「じゃあ、僕から説明するよ。」

本田が中心になりこれまでの経過を大輔、真央、美姫、未来、ゆかりたちに説明する。

「成君たちが敵・・・・・嘘だよね・・・・」

おそらく、この場にいるもの誰もがそう思っている。

「・・・信じなくてもいいよ。・・・・俺も信じてないから・・・・」

なんで、彼らを止められなかったのだろう・・・・・

崇彦の頭の中には今もその思いでいっぱいだった。

「崇彦!」
「!・・・えっ・・・」

いつの間にか目の前には大輔がいた。

「大丈夫か、お前。疲れてるんじゃないのか?」
「あっ・・・・うん・・・ごめん・・・・」
「信成達のことは、気にするなとは言えない。でも、もう後悔するのは止せ。
そうじゃないと、先に進めない。」
「・・・・・・わかった。・・・ありがとう。」

大輔の言葉に笑顔を作って答えた崇彦。
まだ少し、引っかかることがあったが今は会議に集中することにした。



589 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 21:15:41 ID:Wxj4liEO0
「それで、これからの事なんだけど・・・」

静香が説明しようとしたとき、会議室のドアがノックされた。

「丁度きてくれたようね。・・・・お入りください。」

部屋に入ってきたの二人の人物。

「みなさん、久しぶりですね。遅くなって申し訳ない。」
「あの・・・どうも。お久しぶりと・・・初めまして。」

長久保裕コーチと無良崇人である。

「じゃあ、今後の対策を」

静香が言い始めたとき

建物が大きく揺れ始めた。

「こ、これは!!!」

崇彦は窓辺に駆け寄って外の様子を伺った。

数名の男達が建物に向かって何かを発射している!!

「・・・・・・・尾行されていたのか・・・・すまない。」
「そんなことはいいです。今はここから逃げることを」
「あれ?逃げるの?崇彦君?」
「は?大ちゃんなに言って・・・」
「逃げるばかりじゃ悔しくない?」
「・・・・・・あの・・・それは・・・戦うってことで・・・」
「当然でしょ!」
「そうね、このままじゃ黙ってらんない」
「あたし達にだってやれることはある!」
「うわ〜いきなり戦闘モード・・・緊張するわ。」
「・・・皆さんこういってますが?」

コーチ二人はかなり複雑な表情をしている。
しかし

「仕方ありませんね。」「くれぐれも怪我しないようにね。」

諦め気味に呟いていた。

崇彦はみんなの前向きさに少しほっと息をついていた。

「じゃあ、俺も行くか!」

みんなを救うための戦いへ!

590 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 21:19:44 ID:OOZyjcX6O
>>582

やめてけれ やめてけれ
やめてけ〜れ ズビズバ

ゲバゲバ ピーッ

P…ちゃん?

591 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 21:34:44 ID:PfHPMBBY0
ここは早稲田から程近い都内某所、村主たちのアジトである。
刀の手入れをする信成の隣で村主はひとりほくそ笑んでいた。

「…女、何を笑っている」
「え?ああ、さっきの小塚くんを思い出してたのよ。あの面食らった顔ったら無かったわ」
「小塚…?あの生意気な小僧か」

いまいましげに言う信成は、もはや顔付きも中身も村主が知る彼ではない。

(すっかり変わってしまったのね…何もかも忘れて。私はこうならないように気をつけないと)

「村主殿」

ウイルスの驚異に内心舌を巻く村主に、栗須が声をかけた。傍らにはキャシーも控えている。
ちなみに今の彼は侍姿ではなく忍者の扮装をしているが、これは「忍び気分を出すため」浅草で急遽3860円で購入したものである。

「作戦を開始したようでござる。我らもすぐ加わるようにとあのお方が」
「言われなくてもそうするわ。みんな、今日は思う存分暴れるのよ」

村主の言葉に、三人は色めきたった。

「承知!」
「アイツらのこと、ギッタギタにしてやるワ!」
「わしの天下を邪魔する奴など潰してくれる!」

(完全に勘違いしてるのが一人いるけど…まぁ大丈夫ね。
………こっちにはこっちで色々事情があるのよ、悪く思わないで頂戴)

592 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 21:46:10 ID:mpMpNj/h0
研究所に戻って来たジョニ子とバトルは驚いた。

「あら、研究所が襲撃されてるわ!!!」
「ホントだ。やばい!」
「ここは襲撃してる人たちに気付かれないように裏口に回りましょう」
「ジョニー、素直に逃げた方が良くないか?」

「何言ってんのよっ!病室にはまだジェーニャがいるのよ?
リョーシャだって他のみんなだってリンクから帰って来てそのまま中にいる筈よ。見殺しにする気?」
「わかった、行ってみよう。目立たないようにそーっと」

ジョニ子とバトルは攻撃中の男たちに見つからないようにそっと塀を乗り越え、
中庭に降り立った。
するとそこにはなんかどこかで見たような黒い電柱が。

「バトル、木登りは得意?確か2階のあの窓がジェーニャの病室よ、内側から開けてもらいましょう」
「よしきた」
バトルは黒電柱を登ろうとした。
すると黒電柱が喋った。
「よし、あの窓だな? あれ?開いたぞ。物騒だな、カギくらい閉めろよプルシェンコのヤツ」
今更だが黒電柱はもちろん、ライサチェックである。

593 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 21:56:01 ID:jVnqFHrP0
「おかしいな…もうとっくに日本についてるはずなんだが?」
研究所の倉庫の一角で。
今起こっている事態を全く知らずにいるPちゃん。

「いい加減出してくれないと、そろそろ酸素がやばいかも…」
カナダからの長旅で随分長い間新鮮な空気に触れていない。
早く出してくれないと本当に酸欠でやられてしまう。
「くそう!早く出してくれ〜!!」と叫ぶがヒトデなのでとうぜ(ry
やけくそになって容器の中で暴れていると。

ズシン!!
突然何かの振動が起こった。
そのはずみで包みが倒れて横倒しになると、
容器から染み出た培養液が梱包材をふやかしていく。
「今だ!」
横倒しの容器のふたに向かって飛び掛ると
勢いでふたが外れ、梱包を破って外に這い出す事に成功した。
「ふう・・・やっと出られた」

ようやくの新鮮な空気吸い込んでひと安心のPちゃんだったが、
よくみると建物の中が随分騒がしいし、先ほどの振動が何度も起こっている。

いったい何が起きてるんだろう?
半開きになったドアの隙間から巨大ヒトデPチャンは外へ這い出てみる事にした。

594 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 21:56:32 ID:Wxj4liEO0
 そのころ
「俺さあサイバースワンとロミジュリで迷ってるんだけど」「ヤバイっすね〜俺どっちも好きっすよ〜」
「うわ〜俺告られちゃっったよ〜どうしよう?」「よかったね〜大ちゃん。」
「ちょっとは突っ込みいれろよ〜」

「あ〜ん、海賊にするかカルメンにするか迷う〜!!!!」
「いっそのことカルメン合わせする?」
「あ、いいねいいね!!」


衣装選びに花を咲かせる面々

「あの子達は本当に戦う気はあるのでしょうか」「私達は見守るだけです」

・・・・・・・・


595 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 21:57:40 ID:0uWBUC6x0
>>592
ライサでかくなったなあww

596 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 21:57:56 ID:TWFJSvFrO
>>590
メール欄whageってやめれw

ADSLは個室にフィンランド美女二人と向かいあって座っていた。
しかも婦警と未亡人の姿の二人だ。
普通ならば「な、なんてうらやましいシチュエーションなんだ…!」
と世の男性達が羨む状況。
しかし、拘束服のADSLは沈んだ表情で俯きながら手をワラワラしていた。
すぐ隣の暗室には輸血中(血はゆかりが以前ジョニ子より採血したもの)のべるるんと、
その側を心配そうにうろうろするトラと蜂がいる。

「…先輩は、大丈夫なのでしょうか?」
手を止め、ADSLは顔を上げた。

「えぇ、とりあえず危険な状態からは抜け出して今は安定しているわ。」
「あなたの姿も今は安定したようね、フフフ。
それじゃあ私たちも質問していいかしら?」
「大丈夫、ここには私たちしかいないわ。
あ、あなたの先輩と付き添いの人には聞こえるかも知れないけれどw」

597 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 22:03:01 ID:UvxRJent0
出撃前の村主組。
「栗須は忍者装束か〜。私も戦闘服に着替えよっと」

しばらくして、織田、栗須、キャシーの前に、
カッとヒールを鳴らして現れた村主は…

「フミエ、THE女教師モード、変・身・完・了!」

マイクロミニのタイトスカート、ぴっちりとしたジャケット、黒ブチメガネ…
ビシッと教鞭を取り出すと、その先を栗須のアゴの下に突きつけ、クイっと上げた。
思わず気をつけ!の姿勢を取ってしまう栗須。
「クール…」とキャシーも思わずつぶやく。
「ほう、この時代ではそれを戦闘服と申すか…」
(たぶん、戦闘服の意味がちょっとちがう気がする…)とキャシーは思った。
「う〜ん、コレで何人か落として、味方に引き入れられないかな〜?」
顔を見合わせる栗須ら3人であった。

598 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 22:14:34 ID:jVnqFHrP0
「ジェーニャ!大丈夫?!」

黒電柱によじ登って窓からジェーニャの病室へ入り込んだバトルとジョニー。
幸いここにはまだ襲撃の手は及んでいない。
慌ててベッドの駆け寄ってみると…

外の騒ぎなどまるで聞こえていないかのように
爆睡まっただ中のジェーニャだった。

ライサ「なんだこいつ…この状況でよく寝てられるな」
ジョニ子「宇宙人って神経図太いのかしら?」
バトル「とりあえず無事で良かったよ…」
ほっと一息つくものの、まだ安心はできない。


「ジェフ!!あんたはここでジェーニャについてて!黒電柱!行くわよ」
「おい待て!なんで俺が…」
と口ごたえする間もなく、ジョニ子に引っ張られていくライサだった。

599 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 22:33:10 ID:vVOLWJrcO
>>596
べるるん&トラ&蜂に萌えた
うろうろかわゆす

600 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 22:34:28 ID:UvxRJent0
「大変だ、ショッカーだ!」
「ショッカーに攻撃されている!」
研究所職員たちは、一部パニックになっていた。
「なぜショッカーが我々を?」
「本当にショッカーがいるわけ…いたーっ!!!」
「きゃー!うわー!ぎゃー!」

「ちがうよ、俺はショッカーじゃない、味方だよ!…イテッ」
遅れて来たKVDPとてんとう虫ランビであった。

「信じられません、あれは、ショ、ショッカー…」
一人の職員が会議室に駆け込んだ。
「…ケヴィンか!やっと来たんだね!」
テケシがうなずいた。

601 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 22:44:12 ID:SpSbPPSs0
「ジェナなら保護したよ、会うかい?」
「はい」
ランビはアルバンを探してその場を離れていった

ムロズさんはぴくりとも動かなかったが、見えているし聞こえてもいる
経営者もそれが分かっていたから、いろいろな話を聞かせたり、
みんなを呼んできて話しかけさせたりした
ムロズさんはそれなりに幸せだ
ただ、誰も相手にしてくれなくていじけたミハルが延々としゃべるのを追い払えないのが辛かった

602 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 22:56:50 ID:fCrzXD/W0
リョーシャ先輩がプル子の乳を揉むといい
そしたらほんとにブリザードがおきるしなv

603 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 22:59:05 ID:OOZyjcX6O
>>596

ぬう…hage進行に気づかれたか…

604 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 23:01:36 ID:NeHnfmVn0
トラ、見守るって言ってたんだからミハルのとこ行ってやれよw

605 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 00:19:52 ID:k9MjKdJ2O
虎のトマシュはふと、後輩ミハルが誰かにかなり迷惑をかけているような気がした。
スウェーデンの先輩後輩のように自分でなければ止められない事もあるかもしれない。
そういえばピンクベストの呪い(詳しくは前スレ!)の時も俺が止めなきゃヤバかったなー。
後輩を守るのは先輩の努め。
後輩を止めるのも先輩の努め。
べるるんの後輩ADSLを助けようとフラフラになりながらも走るを見ていたトラは改めてそう思った。

「がうがうがー!(アルバン、べるるんを頼んだぞ!)」
「(おぅ!まかしとき!)」
アルバンは大きく返事をしたが蜂の声はトラには届かない。
というか虫以外は虫の声が分からないのだ。
(分かってくれないと分かっていても返事するのが男や!)

コルピとレピスト、ADSLにも一声鳴いて(挨拶して)扉を開けてもらった後、ミハルの元に駆けていった。
急げトラ!ムロズさんがお前を待ってるぞ!


そこに美女、ではなくアルバンを捜しにランビがやってきた。
(な、なんやこの状況…羨ましいやないか!ADSLもやるのぅ)
(あほ!こっちも色々大変やったんやぞ!あんなぁ…)
アルバンとランビは話し始めた。
アルバンも自分の頑張りを誰かに聞いて欲しかったのだ。

606 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 00:28:10 ID:k9MjKdJ2O
>>605
×フラフラになりながらも走るを見ていたトラは
○フラフラになりながらも走る姿を見ていたトラは

607 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 00:31:30 ID:mJA938LC0
婦警さんと未亡人に取り調べを受けるADSL。
彼女らのムフフ攻撃が、効いているのかいないのか、
それともあんまりシャイなのか、口をつぐんでいる。
彼は変身について、何か知っているのだろうか?それとも?

「…何も言わないなんて、悪い子ね!」
「…いい子、本当の事を言ってごらん?」
「…お仕置きしちゃうぞ?」
「…楽にしてあげる」

交互にせめられて、ADSLは口を開いた。
「黙っていて、悪かったです」
2人は息をのんで彼を見つめた。一体何を語るのか?
「俺、ヘビの気持ちになってみたかった、すごく。
 それに、アイスショーで、新プログラムを披露したかった、すごく」
「…そうなの…続けて」
婦警が先をうながす。
「そのうち、色んな姿に、行ったり来たりできる事に気付いた」
「…自分の意思で変身していた、ということ?」
未亡人がつぶやく。
「そう」
「いつそれが出来ると気付いた?」
婦警が訊く。
「ここに来てから。面白くて、一人でずっと遊んでたんです。
 本当は、すぐみんなに知らせるべきだったけど…すみませんでした」
「どうやってヘビになるの?」
「ヘビになる。そんだけ」
「拘束衣姿は?」
「拘束衣姿になる。そんだけ」
「闘牛士は?」
「闘牛士になる。そんだけ」
「青ジャージは…になる、そんだけ?」
「そう。さっきは、先輩があんな風で、混乱しちゃったけど」
「………」
婦警と未亡人は顔を見合わせた。

と、部屋に衝撃が走り、大きく揺れた…

608 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 00:38:28 ID:WCosixVj0
>>585
泣けてきたっ
今年の東京ワールドも来てね
待ってるお


609 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 00:47:46 ID:oUHTp5sc0
バトルはプルシェンコを起こすべきか悩んでいた。
プルシェン子モードならお姫様抱っことかもありだろうが、
今は普通におっさんである。

とりあえずこの部屋にはまだ襲撃が来ないようなので、
大学の研究室に電話をしてみる事にした。

「あ、ジェフです。さっきは失礼。研究所が建物ごと襲撃されてるんだ。
電話線もたぶん切られてるだろうから、今後連絡は僕の携帯電話に頼むよ。
で、ウィルスの詳細を教えてくれないか?」
「ああ、うちじゃ手に負えないから分子生物学の連中が頑張ってるよ」
「そうだよなー、ごめんごめん。で、どうなった?」
「うん、画像は今電子顕微鏡で撮影中。ついでにゲノム解析も進めてるってさ。
どうやらレトロウィルスの一種だけど既存の亜科のどれにも相当しないらしい。」
「ありがと、また何か解ったら教えてよ。じゃ、また」

プルシェンコは相変わらず眠っている。
「あーあ、あんなに可愛かったのに・・・すっかりおっさんになっちゃって。
女の子のうちにいちご狩り行っておけばよかったな。
パステルカラーのワンピース着せて・・・絶対大喜びではしゃぎ回っただろうに」
意外と未練がましいバトルであった。

バトルがぼーっとプルシェンコの顔を見ていると、いきなり部屋が大きく揺れた。
やばい、襲撃か?と慌ててプルシェンコの頬をぺちぺち叩いて起こそうとするバトル。
しかしプルシェンコは目覚めない。

610 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 00:58:10 ID:95r2j18c0
「クリスやフミエなんかに負けないわよ!」

セクシーくノ一コスに着替えたキャシー。
信成はちょっとだけ動揺した。

611 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 01:12:59 ID:nd6JLcSs0
ヒトデの活躍を期待ww

612 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 01:20:56 ID:Xtew0fJL0
まずい、このままここにいたら間違いなく襲撃される。
仕方ない、ここは一つ腹を決めるか。

バトルは意を決してプルシェンコを担ぎ上げると
入ってきた窓から飛び降りた。
バランスが崩れないか心配だったがなんとか下の中庭に無事に着地した。
その直後、もといた部屋から爆音とともに煙が上がった。
まさに間一髪だった。

ホッと一息ついたとき、背後から不意に人の気配がした。
まずい見つかったか?!心臓が跳ね上がった。

「おい、気を抜くにはまだ早いぞ…そんなんでよく上から飛び降りたもんだ」
声の主はヤグディンだった。


613 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 01:26:42 ID:6m86S9QhO
巨大ヒトデのPちゃんは、軟体動物らしく部屋から部屋へと隙間を見つけてはぬるり、つるりと移動しながらなんとか状況を把握しようとしていた。

ひっそりと壁に張り付き各部屋の話を聴きながら、ヒトデ脳で一生懸命考えてみたものの、カオスすぎてなにがなんだかさっぱり分からない。

最後にたどり着いた「安土桃山ならびに江戸の間」では、キャスィーのセクスィーなくの一コスプレに、Pちゃんの瞳孔はいつも以上に開きっぱなし。

と、「うぬ、曲者ッ」
ヒトデPちゃんの視線に気づいたキャスィーの手裏剣が、壁に張りついていたヒトデPちゃんに次々と命中し、あっという間に標本のように足が固定されてしまった。

614 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 01:41:31 ID:XEeS86Pk0
>>545が可愛いすぐる ぐりとぐらみたい

ゲデ子のパーティーは牧歌的で逆に
シュールなサイドストーリーみたい
頑張れブレーメン隊!

615 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 01:47:46 ID:Xtew0fJL0
「全く、こいつも相変わらず良く寝てやがるよな…まあ、そう踏んだから来てみたんだが予想通りだ」
ヤグディンはそう言いながら寝ているプルシェンコの頬をつついた。

「予想通りって…?」
「ああ、こいつは体が弱ってる時は、ひたすら眠る代わりに体内の回復力が上がるんだよ」
そのかわり寝てる間はぶん殴ってもなかなか起きないけどな。
と付け加えた。

それもクリプトン星人の特徴なのかな?とバトルは思ったが、ロシアの秘密事項らしいので
この場は黙っておく。
「とにかくここ離れようぜ、例の保護シェルターにでも篭っておくか」
「ああ、解った」

改めてプルシェンコを背中に担ごうとして…あれ?背中の感触がなんか妙に柔らかいな?
振り向いてみたら…さっきまでおっさんだったのにプルシェン子化してる!!
飛び降りたショックかスケート力かなにか解らないし、またすぐ戻っちゃうかもしれないけど
バトルはちょっとだけ神様に感謝してみた。

「何やってんだ!早く行くぞ」
まだ変化に気づいてないヤグディンに促されて、バトルはプル子を担いでシェルターに向かった。



616 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 01:47:52 ID:cBBeOqBaO
ほのぼの童話ktkr!
ドングリ背負ったリスが足にヒシッとかもう可愛すぐる!
けしからんもっとやれ!

617 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 01:53:31 ID:j9lhwkTi0
喉が渇いていたチャッキーが牛乳を貰うのを、
ぽんちゃんがものすごくうらやましそうに見ていた
(牛乳が飲みたいとかそういう意味ではありません)

ゲデ子がリンデちゃんに目で合図して、
リンデちゃんは見事ドングリ鉄砲をぽんちゃんの割れたあごに命中させた

618 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 01:55:05 ID:iKcvBk+ZO
牛乳をどうやってもらったんですか

619 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 02:07:46 ID:95r2j18c0
KVDPとてんとう虫も加わり、衣装選びで話に花を咲かせる小塚達。(戦う気は本当にあるのか?)


本田「先生、信成君達はスケート力を覚醒させてあのようになったのでしょうか……?」
信夫「………。」
本田「先生!私には解っています。彼等の病状は確実に悪化しつつある!!」
信夫「本田君…」
本田「彼等はウィルスを克服しつつあります。ですが、間違った方向、つまり
『ダークサイド(暗黒面)』をも覚醒してしまった。……そうですね?」
信夫「本当に、すまない…」
本田「これは私達若手の戦いです。未来を切り開くのは此処にいる彼等なのですから。」


…というところで大輔君!

ビシぃ!と本田が大輔に喝を入れた。
大輔「(衣装話で盛り上がっていた所を)…うぉおぉっ!?は、はい!本田先輩!」
本田「君の『スケパシー』で信成達の位置を探ってくれたまえ。…これは命令だ」
大輔「(キりっ! &敬礼)了解!」

未来「大輔君かっこいい〜…(目がは〜と)」
真央「未来ちゃん、鼻血出てるよ?」

----------------------------------------------------------------------------------------------------------
説明しよう! 『スケパシー』 とは、前スレの>>817 の通り、トップスケーター達は
テレパシーに似た特殊な能力を駆使し互いの意思を疎通することができるのだ。
そして感染者は特に、自分と同じく感染した者を強く感じ互いに引きつけ合っていた。
(スケーター達がランビエール家に集結する理由がこの一例である)
つまり、この能力を上手く使えば、他の感染スケーターの位置を感知できるのである!
----------------------------------------------------------------------------------------------------------


620 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 02:28:08 ID:k9MjKdJ2O
>>619
>>601にてんとう虫がアルバンを探しに、とあったので
>>605でてんとう虫とアルバン合流させたんだけど…まずかった?

621 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 02:44:32 ID:o2pT8pVm0
(―――感じるぞ、あいつらの気配…こっちだな)

大輔は『スケパシー』の力で順調に信成たちの居場所に近づいていた。
白鳥の本能の名残だろうか、何だか前よりも精度が上がった気がする。
こんなところでも、無駄な経験なんて何一つ無いことを実感する大輔であった。

(あっ…今凄く近くなった…これは…信成?)

小塚の話によると、今の彼は酷く凶暴化しているという。
もし鉢合わせになれば戦うことになるかも知れない。

(それは嫌だな…)

思わず足が鈍る大輔を、突然今までの『スケパシー』とは違う感覚が襲った。
重苦しく、肌がひりひりするような、悪意と、憎悪の塊―――言ってみれば、殺意。
その源を目にした途端、大輔は一番避けたかった事態になっていることを悟った。

「貴様、何奴じゃ」

そこにいたのは変わり果てた後輩、信成であった。

622 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 02:45:26 ID:oUHTp5sc0
水族館では、簡易レシピの培養液に豚さんが浸されていた。

「地球外物質ってどういう事?詳しく教えてもらえるかしら^^」

ユカさんが有無を言わさぬ笑顔で飼育員に迫った。

「信じようが信じまいが、あなたの自由ですが
僕が言った事は絶対に口外しないと約束していただけますか?」

そう前置きして、飼育員は自分の身の上話を始めた。

「僕の故郷はとても寒く、鉄以外の鉱物資源の乏しいところです。
一年中大地の殆どが氷に覆われていて、急いで移動するときはスケート靴を、
急いでいない時やスケートが苦手な者はスパイクを履いています。

そんな僕の故郷では、鉄の錆はいつも悩みの種でした。
錆を防止する為には金でメッキを施すのが一番いいのですが、
僕の故郷では金はわずかしか採れないのです。

そこで、長老たちは話し合って、他の惑星から金を調達する事にしました。
僕たちの民族は精神力が強いタイプと、身体能力が高いタイプがいます。
特に能力の高い者たちを他の惑星に派遣して、金を探させました。

その中のひとりから報告があり、我々が普段している事に
ほんの一工夫するだけで金が貰える可能性がある事が判明したのです」

623 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 02:49:33 ID:o2pT8pVm0
長い沈黙の後、大輔は意を決して口を開いた。

「戻ってこい、クリスと、キャシーと、それから章枝さんと一緒に。みんな心配してる」
「…誰だか知らぬが、貴様に指図される筋合いなど無い。」
「信成思い出せ!おれはお前と戦いたく―――」

戦いたくないんだ。そう訴えようとした大輔に、信成は無言で刀を振り下ろす。
しかし刀は空を切りそのまま地面にのめり込んだ。

「こっちだ」
(…早い!)

一瞬で信成の背後に回った大輔はそのまま3Aを繰り出した。まともに食らった信成の体が吹っ飛ぶ。
もう戦いたくないなどと悠長なことは言っていられなかった。
だが彼も負けてはいない。猫の様な身のこなしで着地するとそのまま三連続ジャンプを相手に浴びせた。
記憶を失ってもスケートの技術はしっかり体に染みついていたのだ。
大輔はジャンプをガードしつつ何とかかわしたが、どれもギリギリのところである。

624 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 02:50:45 ID:o2pT8pVm0
「フン…中々良くやるではないか。だが先ほどのお主の攻撃、ワシには全く効いてはおらぬぞ」
「なん…だと…?」
「この甲冑は南蛮渡来の特別製じゃ、並大抵の攻撃ではビクともせぬ。」

顔色を変えた大輔とは対照的に、信成は悠然と笑う。
まるでその姿は彼の先祖、第六天魔王織田信長そのものである。
しかし、大輔は怯まなかった。

「そんな事関係無い…今の俺には『スケート力』がある!」
「『スケート力』…?」

電光石火、大輔は信成の懐に飛び込んだ。次の瞬間甲冑が砕け散る。
とっさのことで状況が把握できない信成に、大輔は息もつかせぬ勢いで下段から攻撃を喰らわせた。
華麗なステップワークによる怒涛の連続必殺技。これぞ高橋大輔が高橋大輔たる所以である。
詳しくは某嘘百科事典サイトのスケート格ゲーの項を見て欲しい。
しかも一連の事件で「スケート力」が引き出された彼の技は格段にパワーアップしていた。
蝶のように舞い、蜂のように刺す、とはこういうことを言うのだろう。
圧倒的な攻撃の前に信成はなすすべもなかった。
それでもなお彼は日本刀を構え、攻撃の体勢を崩そうとはしない。

625 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 02:51:42 ID:o2pT8pVm0
「よせ!…これ以上やったら大怪我するぞ」
「ほざけ!!!!」

激高して突進してくる信成に大輔は悲しげな顔をした。
だがそれも一瞬のこと、決着をつけるべくすぐに4Fの助走に入る。
しかし踏み切った瞬間、大輔の体は再び白鳥に変化していた。
ウイルスの治療が根本的に行われなければ感染者の姿は不安定なまま、いつ変化するか分からない。
それが最悪のタイミングで起きてしまったのだ。

(…え?嘘?)

動揺した白鳥は空中でバランスを崩しそのまま転倒した。
何とか起き上がろうとする彼の羽を、具足を着けた足が思いっきり踏みつける。
言葉にならない悲鳴を上げる白鳥を見下ろし、信成は薄笑いを浮かべた。

「形勢逆転だな」

626 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 02:58:42 ID:6m86S9QhO
と、ヒトデPちゃんが全身に力を入れると、体を固定していた手裏剣がバラバラッと落ちた。

そして自由になるやいなや信成目がけて飛び、信成の顔に張りついた。

「うぬ、むぐむぐ」
ひるむ信成。真剣がぽろりと落ちた。
「ノブ君、ごめん!」
大輔は謝りながら、華麗なストレートラインステップを踏みながらロープで信成をぐるぐる巻きにした。

627 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 02:59:12 ID:k9MjKdJ2O
蜂のアルバン一匹。
フィンランド美女スケーター二人。
そしてスウェーデン先輩後輩二人。
この四人と一匹はべるるんが眠る暗室に集まっていた。
何かが部屋を囲んでいる気配を感じた美女たちとADSL。
輸血は済んだもののまだ動けないべるるんを守ろうと暗室に固まったのだ。

「どうやら私たちに敵意を持った方々のようね…」
「女だからって戦わないわけじゃないのよ!」
すでに戦闘モードのコルピとレピスト。

(あ、そういえば敵襲があったみたいなの忘れてたわ〜アハハン)
(なんでそれを先に言わへんねん!くそー蜂の意地舐めんなよ!)
うっかりてんとう虫のランビを恨みつつ蜂ながらやる気満々なアルバン。
ちなみにランビは(スマン…何とかして応援呼んできたる!待っててな!)
と少し前に窓から小塚たちの元に移動した。
まさかまたうっかりてんとう虫は衣装話に夢中になっていたなんて蜂は知らない。

そして青ジャージ姿に変身、不敵な笑みを浮かべながらジャッジ皆殺しイーグルの構えをするADSL。
緊張感漂う空間で一人眠り続けるべるるん。


しばらく緊迫した状態が続き…ついに敵が襲ってきた!

628 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 03:06:43 ID:oUHTp5sc0
水族館では飼育員さんの告白が続いている。
ユカさんは固唾を飲んだ。

「フィギュアスケートは普段氷の上で生きている我々には最適な競技でした。
しかも、僕の故郷は重力が地球の3〜4倍はあります。
男女別々に1位には金製品が与えられるとの事だったので、
長老たちは特に身体能力に優れたふたりの子どもを選びました。

1人はちょっと生意気な感じで、将来いかにも男の子になりそうな子。
もう1人は、天真爛漫という言葉がぴったりで甘えん坊、線の細い子で
将来いかにも女の子になりそうな子でした。
そして、僕はその2人のお世話係として同行する事になったのです。

みんなウィルスの入ったカプセルを持ってました。
そこで地球人の子どもの情報をウィルスにコピーして、
その子どもになりすます為です」

「ちょ、ちょっと待って! 子どもをコピーってどういう事?」
あまりにも荒唐無稽な話にユカはたまらず口を挟んだ。

「ご心配には及びません。亡くなってすぐの子にすり替わり、
周囲の人の記憶をちょっとだけ操作するのです。
身体能力はそのままに、姿形はその地球人になり、その子として成長します。

地球に着いたところで宇宙船の一部が壊れました。
地球が思いの外暖かかったせいかもしれません。
3人は地球の上にバラバラに落ちてしまいました。
2人はソビエト連邦と呼ばれた国へ。僕はここ、カナダに。」

629 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 03:25:24 ID:oUHTp5sc0
飼育員の告白はまだ続く。長い。

「僕たちはバラバラになりましたが、
星の長老のテレパシーを通して、お互いの消息は知ってました。

2人は例のウィルスを使って、地球の子どもに姿を変えました。
1人は3歳になるかならないかの子どもに、
もう1人は0歳の赤ちゃんに。

ところが、誤算が生じたのです。
女の子になるだろうと思われていた子は0歳の子になったのですが
実は男の子だったのです。
しかも困った事に、その子はその後肺炎で高熱が続き、
故郷での記憶を殆どなくしてしまい、連絡が途絶えたのです」

「でも今となっては全ては無駄になってしまいました。
僕が水族館の仕事についた頃、金を持ち帰るはずだった星が
小惑星の衝突の為に崩壊してしまったんです。
長老がいなければ僕とリョーシャはもう連絡が取れません。」

「僕の故郷は殆どが凍り付いた星ですが
火山帯にある温泉の周辺は水が溶け、海水と温泉水が混ざり合います。
温泉と海水の成分にはウィルスの効力を弱める作用があるのです。
間違えて変身してしまった時には温泉と海水が混ざった所に浸かります。
僕も万一に備えて濃縮温泉水を持っていたのですが、
Pチャンに使ってしまったのであと5ccほどしか残っていません。
海水ならあの簡易レシピで事足りるのですが・・・

そして、今回のウィルスの出所ですが・・・。
あのふたりは予備のウィルスの入ったカプセルを体内に埋め込んでいました。
もしかするとそれが盗まれたのかもしれません。


あのウィルスが何者かに悪用されたのなら・・・
しかも命を脅かすものに変異したのなら・・・
お願いです、これと同じ物を探すか合成するかしてください。
同じものが手に入れば当面はしのげる筈です。
僕はヒトデやクラゲたちの世話をしないといけないのでここを離れるわけにはいかない・・・。
どうか、どうかよろしくお願いします」

くらくらする頭を抱え、ユカは言った。
「わかったわ。でも他のスケーターたちに協力してもらう為には
この話をしなければいけないかも知れない。それでもいい?」
「・・・仕方ありません。スケーターの方以外には決して知られないようにお願いします」

ユカは濃縮温泉水を受け取り、アボットを飼育員に託して
日本に向かう決意をしていた。

630 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 03:37:04 ID:95r2j18c0
>>620さん
その通りですね(汗
小塚達と合流したのはKVDPだけ、ということにしてください(土下座

631 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 04:22:35 ID:fSfHUDHIO
そう言えば最初の方でギターに変身してインギーに持って行かれた人いませんでしたか?

632 :まとめ1:2010/04/10(土) 04:33:12 ID:W+zyfcYP0
とりあえずまとめてみたがカオスwww職人のみなさん頑張ってください。
>>111 ,>>185 ,>>206 ,>>260 ,>>475

【主役はアタシ!?DIVA組】
ジョニ子(DIVA):プルとヤグの会話を盗み聞きしたのちバトルと共にシェルターへ
バトル(未感染):プルシェン子をおんぶしながらシェルターへ移動中
ライサ(ゴミ袋→洗濯機→黒電柱):ジョニ子に引っ張られている
プル(プルシェン子←→解除):姿が安定しない。ヤグと会話後眠ったままである(眠っている間は回復力上昇)
ヤグ(腰蓑):襲撃された研究所の窓から庭へ飛び降りたバトルと遭遇。ともにシェルターへ

【早稲田研究所シェルター】
ランビ家に集合していた多くの観戦済みスケーターが収容されている。
人型を保っているスケーターはリビングのような場所でくつろぎ中

あっこ(カメレオン):本能が勝ってアルバンに舌を伸ばしてしまい、罪悪感を覚えている
ジェナ(?):肌が青くなってきた
テン君(コツメカワウソ):昼寝中
ミハル(春日):DVDを見ながら本家を宣伝してる。うるさい。抵抗できないムロズさんに被害が集中
トラ(虎):友人べるるんを救出後、自分の後輩のもとへ移動中
経営者(経営者):ムロズさんをかかえてシェルターへやってきた
ムロズさん(マネキン人形):しゃべれないけど意識はあるぞ
ユヅル(河童→解除):せっぼの後スケートリンクから帰還した。戦闘には不参加?

633 :まとめ2:2010/04/10(土) 04:34:31 ID:W+zyfcYP0
【早稲田研究所 べるるんの暗室】
ADSL(自由に変身できる):自分の意思で自由に変身できることを黙っていたのを反省。現在戦闘モード
べるるん(吸血鬼):輸血はすんだが未だ動けず
キーラ(婦警)&レピスト(未亡人):色仕掛けを駆使してADSLを取り調べ中に敵襲が!戦闘モードへ
アルバン(蜂):べるるんに付き添い中

【早稲田研究所 会議室】現在研究所の建物が襲撃されている。戦闘衣装選びの真っ最中
信夫 長久保コーチ ゆかり テケシ 静香:未感染の方達
真央(トイプー→解除) ミライ(ハーマイオニー) 美姫(クレオパトラ) 無良 こづ(9歳←→21歳)
 :ゆかりの招集に応え会議室へ。襲撃に対処するため衣装選び中
KVDP(骨):ジェナと面会できたのだろうか?会議室へ来て衣装選び中

ランビ(てんと虫):応援を依頼しにべるるんの暗室から小塚たちのもとへ移動中

【早稲田付近 村主アジト】
村主(女教師モード):色仕掛けで味方を増やしたい。意識はある
栗須(忍者):忍者装束を浅草で購入
キャシー(セクシーくノ一):おいろけ抜群

織田(第六天魔王):先祖返りしている。高橋と交戦したが敗北しぐるぐる巻きに
Pちゃん(巨大ヒトデ):キャシーの手裏剣が手足に命中。標本のように縫いとめられてしまったが自力ではずす
高橋(解除←→スワン):スケパシーで見つけ出した織田と交戦。Pちゃんの助けもありなんとか勝利

634 :まとめ3:2010/04/10(土) 04:36:33 ID:W+zyfcYP0
【カナダ水族館】
アボ(豚):重症化してただの豚になってしまった。簡易培養液に浸漬中
飼育員(クリプトン星人?):ウイルスとクリプトン星の秘密を語りアボを引き取る
ゆかさん:濃縮温泉水を受け取り日本へ

【ゲデ子組】ランビ宅へマイペースに移動中
ゲデ子(牝牛) リンデ(リス) ポンちゃん(アロハ)
チャッキー(妖精):森の妖精捕獲作戦から5回転サルコウで逃げてきた。

【その他】
ジュベ(007):ポワティエで自宅待機。未だパン一なのだろうか?
蛇と猫:専門業者が預かり中
モロゾフ(スネイプ先生):たぶんまだ自宅
その他大勢:>>260以前にランビ宅にいたスケーターはシェルターへ

キーワード
カフカの本「変身」:未だ高橋に渡せずじまいのミライ。鼻血出してる場合じゃないぞ!
『マッターホルントルネード』の『逆流』:テケシがジェナにつぶやいた謎の言葉。伝言ゲームはKVDPでストップ
スケート力:力を覚醒させることでウイルスに打ち勝つことができる模様。
ダークサイド:悪いスケート力
夢:重症化したスケーターが見る夢
ウイルス:レトロウィルスの一種。新型と旧型がある。各国のエースクラスのスケーター達が特に重症化しやすい
旧型は98年の長野で初めて確認されたが実は82年にクリプトン星から体内に埋め込んだ形でもたらされたものらしい
クリプトン星:なんとMIDORIもこの星の出身?
ISU:なんか黒幕っぽい。12年前の長野で何が!?

635 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 04:46:41 ID:W+zyfcYP0
以上です。間違ってたら訂正たのんます。
早速早稲田会議室の引退組は未感染じゃなくて
旧型抗体持っぽいことに気付いたがこまけぇことはいいんだよ!

>>630
>>605でアルバンと合流後>>627で会議室へ向かい>>619で到着
って感じでまとめてみました

636 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 05:08:56 ID:95r2j18c0
>>632まとめ様乙です(感涙)色々有り難うです(土下座




緊張が走る室内。アドリアンは物音一つ聞き逃さない、臨戦態勢だ。 その時。


  { …暖かい春の風と桜の花びらが舞い散る… }
     { …日本の古謡「さくら」の音楽が流れる… }

レピスト「?!あっ…」
コルピ「何! あ、ああっ……   」
色っぽい姿勢で気絶する二人。驚きのあまり硬直しそのまま眠ってしまうADSL。

忍者クリス「…春眠暁を覚えず。の術。皆眠ってしまうがいいでござる」

(な、なんやなんや!これってもしかして!自分一人でどないせ〜っちゅ〜ねん!)
眠っているべるるんと蜂には睡眠の術が効かなかったのだ。


637 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 06:34:00 ID:Jcusbk+A0
「ねむたい時にはねむるのだ〜♪
ネコとアヒルが力を合わせてみんなの幸せを〜♪」
部屋の中にいきなりほのぼのした音楽が流れてきた。

サラぬことアヒルのアリッサ二匹が歌っている

「ニャーゴ!ニャーゴ!ニャーゴ!」二人は声をそろて繰り返した。
声が次第に大きくなる。

どうした、何が起こったんだ、てんと虫が助けを呼んでくれたのか?

ドン!と音がした。

二匹は合体していた。巨大なあの姿に。

638 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 07:58:04 ID:+k8kZ1drO
朝起きたらとんでもない事になっていて驚いた
ハチのアルバンはお日様に戦いを挑むのかい?
(ごめん、俺アラフォーなんだ)

639 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 08:22:52 ID:cBBeOqBaO
>>631
ロシアのボロデュリ〜ン
ですねw

まとめ様、超乙です!

640 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 08:41:37 ID:lZGa5LpAO
>>638
それをやるとアルバンが死んでしまうw

641 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 08:46:54 ID:Xtew0fJL0
ボロデュリンも何とかしてあげたいなぁ〜
最初カルガモの子供にしたかったけど、規制で書き込めなかった(汗)

642 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 09:01:48 ID:k9MjKdJ2O
つ、捕まるのか…?
いや、それならいいがもしかしたら頃されるのかも…?
(…いやや!まだ死にたくないわい!)
応援に行ったランビも帰ってこない。
(あートラに残ってて貰えば良かったんかも…。
多分この術は、人間(人型)しかかからへんやつや。
…いや、頼まれたからにはべるるんを守らんと!
もちろん女性二人もADSLもな!)

だから蜂がどうするってんだ。
リード姉妹は蜂を無視してべるるんに近づこうとしていた。

べるるんはジョニ子の血のおかげで人工灯への耐性は戻ったようだ。
しかし服がどこかの貴族か王子様風になり、何故か頭には薔薇の冠が。


ジョニ子はライサを引っ張りながらシェルターへは行かず、暗室へ向かっていた。
スケパシーか何なのか?
「美女とイケメンのピンチよ!
美の危機にアタシが行かずに誰が行くっていうのよ!!
待ってて!今スーパージョニ子が行くわ!」
べるるんがジョニ子の血を輸血されたこともあって、ジョニ子は敏感に危険を察知していた。
スーパージョニ子は薔薇の冠を着け、可憐に優雅に美しく走った。
「…美女」
「もしかしてタニス?!」
与一スピンのライサもさらに速くなった。

643 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 09:05:52 ID:cBBeOqBaO
>>641
うーん、不思議な音色を奏でて暗黒面から目を覚まさせるとか?
誰かが連れてくるか送ってもらうかしないと移動できないけど(汗)

644 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 09:12:39 ID:Xtew0fJL0
>>643
自力で動けないのが辛い。誰かアメリカのスケーターにでも
見つけてもらうしかないか(苦笑)

645 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 09:28:49 ID:6m86S9QhO
なぜか研究所に布袋寅泰が小塚を訪ねて現れた。

「いや、佐藤信夫さんの娘さんのご主人が珍しいギターを手に入れてこちらへ送ったというので、ちょうどスタジオに近かったので寄ってみたんだよ。」

646 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 09:29:11 ID:hXsZiv7Q0
>>642
>リード姉妹は蜂を無視してべるるんに近づこうとしていた。
忍者の方のクリスが女の子になってる・・・

647 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 09:32:02 ID:2e8r2Kd1O
>>642
ライサがベルビンたんにひたむきすぎて和むwww

職人さん乙ーすげぇ面白いっす
キャシーの彼氏だしフェルナンデスもでると嬉しいなあと思うんだけど、これ以上増えたらますますカオス?無理かな

648 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 09:49:18 ID:yKFb6GdOO
フェルナンデスが変身するとしたらもうアレしか思いつかないw

649 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 09:53:32 ID:k9MjKdJ2O
>>646
間違えたwゴメンよ
×リード姉妹
○リード姉弟

650 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 09:59:02 ID:Mcoq1gQPO
こちら、信号待ちのヤグディンとバトル。
いきなりヤグディンがバトルの肩に手をまわす。
ヤグ「そう言えばさぁー俺まだ鰤と穴子を喰ってねぇんだけど」
バトル「な、なんのこと?(ヤバイ、ヤバイヤバイぞ!」
ヤグ「ほっほっーう♪これなーんだ♪」
ヤグディンは携帯を腰みのから出しバトルの耳にあてた。
ヤグ「 お ま え の 声 だー↑よー↓なぁー↑!」 
本田はとっさの判断で電話を録音し、鰤と穴子の代金をバトルに押しつけた。
長年の付き合いから、ヤグが回ってない寿司を要求する事は明白だったからである。
ヤグ「俺、銀座の美○利寿司行きてえんだけど!」

バトルはこの非常時と背中の重みとヤグの言葉で貧血をおこしかけた。

651 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 10:15:07 ID:fSfHUDHIO
>>639 ありがとうございます!
>>645 よかった…インギーの所にいたらお約束のギター叩き壊しに遭うんじゃないかと心配しとりました(汗

652 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 10:24:45 ID:6m86S9QhO
布袋は早速チューニングメーターを取出し、長旅で狂ったギターのチューニングを合わせ始めた。

その周波数が闇の力に影響を与えるなどとは露知らず、まんまと信夫に琵琶法師よろしくノーギャラで使われているなどとは、布袋は知る由も無かった。

そして、布袋により正確無比なチューニングがなされた瞬間、その音波は村主達のアジトに影響を与え始めた…


653 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 11:21:32 ID:Xtew0fJL0
>>645
まさかの布袋さん登場w

654 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 11:27:03 ID:Xtew0fJL0
アジト内にどこからともなくギターの音色が響いてくる。
その音色は黒ミサ・・・じゃなくて、布袋氏演奏によるロックアレンジの「カリンカ」。

(ああ・・・このあいだはブレードさえ壊れなければなぁ・・・)
美しい音色を奏でながらボロデュリンは思った。


655 :650:2010/04/10(土) 12:11:21 ID:Mcoq1gQPO
お、いけねえ、ヤグとバトルはシェルターに戻ってたんだった、>650は忘れてくれい。

656 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 12:25:17 ID:oUHTp5sc0
よっこらせ、とプルシェン子をソファに降ろすバトル。

「あん?何かこいつまた女性化してねぇか?よし、脱がせてみようぜ」
いじめっ子の血がたぎるのか単なるスケベなのかその両方か、
ヤグがプルシェンコのジャージを脱がそうとする。
バトルは必死に止めた。
「やめなよアレクセイ、頼むからやめて。かわいそうじゃないか」
「なんだよジェフ、顔真っ赤だぞ?安心しろ、冗談だよ。
ただ、ちょっとわき腹だけ確認させてくれ」
ヤグディンはプルシェン子のわき腹をまさぐった。
「・・・くそ、やっぱりないか」

「アレクセイ、話せる範囲でいいから話してくれないか?
ジェーニャがウィルスで女性化するのはなんでだ?
なにか理由があるんじゃないのか?」

ヤグディンはバトルを見据えて言った。
「その前にお前はどこまで知ってるんだ?オレとジェーニャが人間じゃない事は知ってるんだろ?」
「・・・ああ、知ってる」
「ロシア語がわかるジョニー・ウィアーと一緒だったから通訳してもらったんだろ?
隣の部屋のお前らに聞こえるように話したんだからな」
「知ってたのか。僕らが聞いてることを」
「当たり前だ、オレ様を誰だと思ってる」
ヤグは水族館の飼育員と大筋で同じ話を始めた。

「オレたちクリプトン星人は性別がない状態で生まれるんだ。
ただ、明らかに男っぽいタイプや女っぽいタイプが存在する。
オレは間違いなく男だった。ジェーニャは・・・女の子っぽかったが、
なんとなくどっちつかずな感じはあったな。
星を送り出されるとき長老から、女の子になれ、と言われてたはずだから
こいつの潜在意識には女の子としての自分があるんだろう。
それにしても男でも女でもこいつは変わらないみたいだな。
ドドドドドーって走ってきて、わーわー騒いで、全部自分のペースに巻き込んで・・・
めんどくさいし鬱陶しいから星にいた頃からあまり仲は良くなかった。
ジェフも散々振り回されたんじゃないか?」

「ん・・・まあね。でもイヤじゃなかったよ」

「で、ここからが肝心な話だ。
さっきジェーニャのわき腹を確認したんだが、予備のウィルスがなくなってるんだ。
オレのも長野オリンピック前に股関節の痛みでレントゲンを撮ったんだが
その時に盗まれたらしくてなくなってる。
ああ、オレの股関節は先天性だからガキの頃から痛かったんだ。
違う子どもを選べばよかったんだろうがその時は解らなかったしな。
問題は、誰が何のために盗んだか、だ」

657 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 13:07:27 ID:Xtew0fJL0
黒幕の正体も目的も不明だが、
ジェーニャがカプセルを盗まれたタイミングはだいたい予想がつく。
2002年のソルトレイク。

熱を出して寝込んでいたジェーニャはおそらく今みたいに
眠りについて回復モードに入っていたはずだ。
その間に何者かが抜きとっていった・・・ってとこだろう
誰だか知らないがセコい真似しやがる。 

ヤグディンは忌々しそうに言った。



658 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 13:27:47 ID:3xw9p89T0


暗く、深い青。
光すら、その手を差し伸べるのをためらうような場所。
ADSLはその深みで漂っていた。
さらに暗い方へ、沈もうとしているようにも見えた。
ここは水の中?わからない。
何も聞こえない。いや、低いうなりが聞こえるような。
やっぱりわからない。

脳裏にひとつのイメージが浮かぶ。
こちらに背を向けた小柄な老人。
その小さな背中は、近寄りがたいほど、厳しく、大きかった。

先生。
俺、調子こいてたね。いい気になってた。
あの「変身」…誰もこんなこと出来やしないって、
俺だけだって、俺は誰ともちがうんだ、って。
でも俺はフィギュアスケーター。
あんな能力にたよってちゃダメなんだ。
そのうち蝕まれて、本当にダメになる。
先生、ごめん。
俺、バカだった。

…でも、また能力を使うことを、許して。
遊びのためでも、自分だけのためでもない、
今、先輩達が絶体絶命なんだ…
毒もって制す、とも言うじゃない?
あとは、俺がどこまで耐えられるかだ。

…老人はゆっくりと振り向いた。
その微笑みは、弟子を信頼してやまないルトコフのもの。
「スケート力と共にあらんことを」

ADSLは、カッ!と目を見開いた。

『 A D S L 復 活 』
『 モード : スキッツォイドマン 』

659 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 13:30:55 ID:bDadt9rI0
プルがおっさんおっさん言われてるがまだ27歳だって事忘れてた

660 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 13:31:52 ID:oUHTp5sc0
「まぁ辛気くせえ話はやめて、テレビでも見るか」

ヤグディンがテレビをつけると、CS放送で「銀盤(ry」再放送をやっていた。
フランスでジュベールが見ていたのと同じ「初めてのオリンピック」である。
股関節の痛みに耐えて参加するリョーシャ先輩の姿に涙し、
SPで転倒してしまったジェーニャを見て大喜びのリアルリョーシャ先輩。

アイキャッチの後CMに入ると、ヤグディンは急に真顔になってバトルに尋ねた。

「ところでジェフ。オレってこんなに憎たらしい顔してるのか?」
「・・・・」
Yesと答えたら殺されそうな気がして、何も言えないバトルだった。


横のソファではプルシェン子が可憐な寝顔で眠り続けている。
いつ目覚めるのか、ジェーニャ。次回「やけくそカルメン」放送には間に合うのか?



661 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 13:41:54 ID:WKfQQlgr0
「ところで長久保先生」
「何ですか佐藤先生」
「無良君はウイルスに感染しなかったんですか?」
「ばっちり新型に感染しましたよ。ウリ坊の姿になってしまって」
「ウリ坊」
「ええ、何とか3Aを跳ばせて元に戻しましたけど、あの性格でイノシシでしょ、捕まえるのに苦労しましたよ」

はっはっは、と笑う長久保コーチの横でウリ坊姿の無良を想像し、思わず娘の教え子と並べてみたい衝動に駆られる信夫であった。

662 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 13:42:13 ID:3xw9p89T0
蜂アルバンは、リード姉弟にまったくもって無視されていた。
(虫だけに無視かいな…)蜂はちょっと傷ついた。
吸血鬼べるるんに近づこうとしていたクリスは、ふと足を止めた。
艶かしく横たわる美女2人。
「うむ…そのような姿勢で寝ていると、体を冷やす。
 拙者がちと、裾を直して進ぜよう。何、決して妙な考えではござらぬ…」
(うわ〜何すんねん!?何考えとんねんこのアンダラァ!!
 こらあかん、アドリやん、アドリやん!起きんかい!男やろ!?
 寝とる…かくなるうえは…)

…ブゥゥゥン…ゥゥゥン…
クリスに蜂がまとわりつく。
(わしかて捨て身の覚悟や!やったるで、ちくっとな、ちくっと…)
「な、小癪な」
クリスは手ぬぐいを取り出すと、振り回した。
 パシッ
「…無駄な殺生は好まぬ。しばらく寝ておれ」
(あぁぁ〜〜〜…)
手ぬぐいに打たれ、蜂はクラクラと下降した。
その時、

「ククククククク…」

「何奴!?」
クリスは手裏剣を手に、さっと振り向いて身構えた。
誰もいない。
いない……さっきまでそこに白目むいて転がってたADSLがいない!

663 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 13:58:16 ID:Xtew0fJL0
ジェーニャの寝顔を見ながらため息をつくバトル。
「はあ・・・こうやって今は可愛い顔して寝てるけど、
 目が覚めたらきっとまた元のおっさんに戻っちゃうんだろうなぁ」

あ、そうだ。

ヤグディンが「銀盤(ry)」の後編を見ている隙に携帯カメラで
こっそりジェーニャの寝顔を撮影しておいた。


664 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 13:58:47 ID:3xw9p89T0
「クリス?何事!?」
キャシーも異変に感づいた。
さすがは忍者モード、2人は得物を構え、直感的に天井を見上ると…

…拘束衣姿のADSLが、天井に張り付いていた。
邪悪なスマイルを浮かべ、頭をぶるぶると震わし、その輪郭が定まらない…

リンチ映画のような、シュールでホラーな光景であった。
思考停止したリード姉弟の手から、得物がぽとりと落ちた。
(今だ、チャンス!)
「 あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
ADSL渾身のあ゛あ゛あ゛が、的を絞って放たれた。
がら空きの2人の身体を、衝撃が貫く。
「ぐっ…」
「ぐはぁ…」
カウンター攻撃に、リード姉弟はがくっとひざをついた。
「何、これしきのこと…」
クリスは姉を助け、あえぎながらも体勢を整えようとした。
その視界の端に、ゆっくりと身を起こそうとする美女2人の姿が入った。
そして…吸血鬼まで、目を覚まそうとしているのか?
さきほどのあ゛あ゛あ゛の振動のせいかも知れない…

形勢不利と見たリード姉弟は、「ここまで!」と叫ぶと、ドロン!
煙幕を張った。

665 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 14:51:48 ID:0YTeVOb+0
 >>650 病室からシェルターに移動する途中の会話だと思えば無問題。

 煙幕の張られた暗室。リード姉弟は煙に目をやられながらも、
ドアから部屋の外に出ていた。
「お待ちなさい!」
「待てと言われて、待つ者などおらぬ!」
 美女の声を背に廊下を駆け出す二人。しかし次の瞬間、
彼らの体は白い巨大な物体に弾き飛ばされていた。
「ぬう! 伏兵とはこしゃくな!」

「ねことあひるが力をあわせてみんなの幸せを〜♪」
「まねき○こダック♪ まねき○こダック♪」 」

 合体を果たしたサラぬことアヒルのアリッサは、緊迫した
戦闘が繰り転げられていた暗室の前で歌い、踊っていた
のである。ジョニ子とライサが部屋に暗室にたどりついたのは、
ちょうどその時であった。

「うぬぅ。もはやこれまで……」
 暗室で武器を失い、逃走を阻まれたリード姉弟は、再び
がっくりと膝をついた。

666 :665:2010/04/10(土) 14:53:51 ID:0YTeVOb+0
 「繰り転げられていた」って何なんだ。orz
 「繰り広げられていた」の間違いです。

667 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 14:59:46 ID:k9MjKdJ2O
「お待たせー!スケート界のDIVA、スーパージョニ子参上☆
ってアレ?敵は?
…もう終わっちゃったの〜!?」
ガックリするジョニ子。
頭につけた薔薇の冠が少し萎れた。

「タニス!タニス!ターニースー!」
「あらあら、ここに彼女はいないわ」
「私たちじゃ不満かしらウフフ」
ライサは美女二人にデレデレした。
セクハライサ発動寸前。
そしてライサが黒い影(リューキン)に襲われる悲劇のカウントダウンの始まりでもある。


ADSLは目の覚めた先輩と話していた。
「先輩、俺のせいで迷惑をかけてしまって…すいません。」
「そんなアドリアン、謝らないで。
君のおかげでアルバンもキーラもラウラも、僕も助かったんだよ。
どこに謝る必要があるのさ!」
べるるんは優しく後輩に微笑んだ。
先輩の暖かい言葉に、ADSLもニヤッと微笑み返した。

アルバン(ひとまずここは助かったけど、他のスケーター達は大丈夫なんやろうか?
ていうかランビ!お前今何しとるん?)

668 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 15:25:42 ID:k9MjKdJ2O
>>667を書いてる間に>>665が書き込まれてた…
何となくつじつまあってないから続き

リード姉弟はコルピの持っていた手錠で繋がれ、逃げれないようレピストの黒いベールできつく柱に縛った。
元はスケーター。
ウイルスのせいでこうなっただけの彼らには同情するが、今はしょうがない。

「ちょっとアンタ達!
まだ仲間がいるでしょう、場所と名前を言いなさい!!!」
サラぬことアリッサあひるの合体生物にイイトコを奪われたジョニ子はここぞとばかりに張り切っていた。

669 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 15:29:06 ID:hXsZiv7Q0
北欧美女コンビがリードさんたちを縛ってる間のできごと。

ちょっとガックリしたものの立ち直りの早さはさすがスケート界のDIVAことジョニ子、
ここまで必死に走ってきたことに気づき、
早速ヘアスタイルやメイクの崩れはないかミラーチェック!
ご自慢の薔薇の冠の乱れに気づいた。
「イヤだわ・・・アタシちょっと落ち込んじゃう」
伏し目がちに部屋を見回すとSWEの先輩後輩の微笑ましいやりとりが・・・

「あら? アナタの薔薇の冠の方が綺麗じゃない!?
DIVAにはDIVAらしい冠が必要なの☆
アタシのと取り替えてちょうだい」
「あ゛」
有無を言わさずべるるんの薔薇冠を自分のと取り替えるジョニ子。
これで完璧だわ!!ジョニ子は暗室の鏡に向かってうっふんあっはんポーズを取るのであった。


670 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 15:35:33 ID:iKcvBk+ZO
そういえばジョニ子は感染してジョニ子になってたな
べるるんはジョニ子の血を輸血ってことはそこで新型に感染?
薔薇冠はそのせいか

671 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 15:57:08 ID:Xtew0fJL0
「もう!結局役に立たなかったのねっ!」
生憎誰も落とせなかったらしい女教師コスプレの村主。
いやいや、そのコスプレが一番役に立ってないと思うが。

信成もリード兄弟も捕まってしまったが、とはいえそれも作戦のうち。
もともと彼らや派手な攻撃を囮にして研究所内で暴れてるうちに混乱に生じて
「例のもの」を取ってくる計画だったんだから。

しかし予想以上にスケーター達の反撃にあってしまったために
またもや計画が頓挫してしまった。
おそらくこのアジトにも程なく乗り込んでくるだろう。

「退却・・・しかないわね・・・」
2度の失敗は正直かなりまずいが、このまま捕まるのはさらにまずい。
ましてや今回の一連の事件についての裏事情が知られでもしたら
それこそ「あの方」の逆鱗に触れることは間違いない。

「覚えていなさい・・・!今度こそは必ず!!」
スケーター達が乗り込んで来たのか
騒がしくなってきたアジトから村主は逃走した。


672 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 15:58:11 ID:Xtew0fJL0
あ、兄弟になってる。「姉弟」ですね(汗)

673 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 16:09:13 ID:74eQD9AY0
>>662
本当、昆虫たちには泣かされっぱなしです。
この活躍、スレ序盤で誰が予想しえたであろうか。

674 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 16:31:18 ID:XEeS86Pk0
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675 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 16:42:46 ID:lZGa5LpAO
自分はネタ枠だと思っていたADSLの活躍に涙が止まりません
そしてまね○ねこダックのあまりのシュールさに笑いも止まりません

676 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 16:57:50 ID:3xw9p89T0
(やった…アドリやん、よぉやった!男や!おっきありが…)
蜂アルバンはフラフラしながらも、ベルルンたちの無事を喜んだ。
「おっきありがとさん!へへ」
蜂に向かって、ADSLがウィンクする。
(え?)
「知ってる、さっきみんなが倒れてた時…」
蜂のアルバンが、死に物狂いでクリスに向かって行った。
彼が時間稼ぎしてくれたおかげで、ADSLは復活出来たのだ。
(ふふ、こそばいな〜…ま〜わしかてえぇ男やねんで!
 てんと虫が見てたら…せや、てんと虫は!?他のみんなも…
 なぁアドリやん?)
「うん。探さないと」

ADSLは、ズバッと青ジャージに変身した。ヒットマンモードだ。
「不思議に思ってたんだけど、お前、それどうやってやるんだい?」先輩べるるんが訊く。
「ヒットマンに、なる。そんだけです」
「なりたい!と強く念じるとなれるのか?」
「それじゃダメです。なった!ならいい。…正直自分でもわかりません」
「…俺もますますわからない。お前だけに特有の症状なんだね」

一方、ジョニ子は、リード姉弟相手に張り切っていた。
「さあ、アタシもムフフな取り調べをしちゃうぞ!
 あ〜ら、セクスィーくのいち、ダンディ忍者のおふたりさん…
 オラ!吐け!コラ!どりゃ!」
リード姉弟涙目。“春眠暁を…”の術の呪文も吹っ飛んでしまった。
「さ、そこまでにして、あとはプロにまかせてもらおっか?」
婦警コルピがやんわりとさえぎる。
「あ〜ん、いいとこだったのにぃ…」
リード姉弟の涙目には、婦警さんが女神に見えた。

「先輩、横になってなくていいんですか?」
「平気だよ、早く他のみんなの無事を確認しに行こう。お前は疲れてないか?」
「へへっ、さっきは倒れたけど、これは地獄のヒットマン。一味ちがいますよ」
(よくわからないけど、こいつ、すごく無理してるんじゃないかな…)
後輩の青白い横顔、邪悪なスマイルを見ながら、先輩は心配した。
(アイツ、ほんまに虫の言葉わかるみたいや…みょ〜やで…)
蜂もちょっと心配だった。
「待って、アタシも行くわよ!」リード姉弟の尋問に飽きた、ジョニ子が加わった。

677 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 17:37:35 ID:Xtew0fJL0
そのころのシェルター内。

プルシェンコは目を覚ました。
大方の予想通り、その姿は元の男性の姿になっている。
「眠り」のおかげで弱っていた体の状態も今はすっかり回復してる。

起き上がって、軽く伸びをしてふと周囲を見回すと
病室にいたはずの自分が何故かシェルターのソファに寝ていて、
傍にはなにやら上機嫌でTVを見ているヤグディンがいた。

「よお、やっと起きたかこの寝ぼすけ野郎」
「・・・寝ぼすけは余計だよ(ぼそっ)」

もう。せっかく気持ちよく目が覚めたのに、いきなりこれだ。
もうちょっとモノの言い方もあるだろうにと思っていると、
その横でなんだかうなだれてる様子のジェフに気がつく。

「ジェフ、どうかした?」
「あ・・・いや、なんでもないよ」
(やっぱり元に戻った・・・)というがっかり感と、
このあとのリョーシャの銀座での寿司代のことを考えると、
正直かなり気が重いジェフだった。


678 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 17:41:56 ID:Cs8tQTuqO
「ありがとう、助かったよ。…えと、あの、君はPちゃん?」

信成をぐるぐる巻きにして、一息つく白鳥大輔。彼の問い掛けにPちゃんは目で頷いた。
白鳥になってもトイプー真央とは普通に会話できたが、果たしてヒトデとはどうだろう。
大輔は若干不安になったが、それはさておいてこれからどうしようか考える。
信成を拘束できたとはいえ、彼の意識は相変わらず先祖返りしたままだ。
敵意に満ちた目でこちらを睨み付けている。
白鳥とヒトデでそんな状態の彼を運ぶのはとても難しい。

(とりあえず…休むか)

疲れ果ててしんなりしてきたPちゃんを見て大輔は思った。
ヒトデの足からは血が滲んでいる。自分も先ほど踏まれた羽根がまだ痛む。
幸い、周囲には襲撃者の気配はない。
少し体力を回復してから動こう。その間に人間に戻るかもしれないし。
Pちゃんに声をかけて大輔は座り込むと、乱れた羽根をクチバシでせっせと繕い始めた。

ボロデュリーンカカリンカカリンカカ♪

その時、静まり返った研究所のどこかからギターの旋律が微かに聞こえてきた。
顔を上げて、じっと耳を澄ます大輔とPちゃん。実に美しい音色である。
聞き惚れる二人の後ろで、信成の様子に何か変化が訪れようとしていた。

679 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 18:48:57 ID:k9MjKdJ2O
先程までべるるんが寝ていた暗室のベッドに、今はいつの間にかボロボロになっていたライサが眠っていた。
リューキンの電光石火の強襲にこうなってしまったのだ。
そして…頭には少し萎れた薔薇の冠。

少し前の暗室

「えーアタシ程ではないけど似合ってるじゃない!
何?もしかしてあなたヒトデP派なの?」
「うーん違うよ、今の僕は吸血鬼だからあまり赤いものを着けたり見たりすると…血を思い出してね。」
元ジョニ子の薔薇の冠を外しながらべるるんは言う。
「え!じゃあアタシの薔薇の冠や紅く艶やかな唇も…いやぁ〜ん☆」
美しいって大変だわ〜とうふんあはんしだしたジョニ子を見て慌てて付け加える。
「いや!君は大丈夫!
あ…いや君の血を輸血したから多分大丈夫だと思う、しばらくは。
でもいちおう気をつけておきたいんだ。」
あらそう…とジョニ子のテンションがちょっぴり下がった。

「…じゃあこの冠、ライサにでもつけときましょうか☆ププ」
「くっ…イカしてますね、ジョニ子さん」
ジョニ子とADSLがノリノリでライサに冠せた。
蜂(う…似合わへん…)
べるるん(止められなくてごめんよライサ…)

回想終了

薔薇の冠をライサにのせ、他のスケーターと合流すべくジョニ子達は去っていった。
そんな暗室の隣では婦警と未亡人の尋問が始まっていた。
リード姉キャシーは無言を貫くようだ。
弟クリスは「武士の情け、切腹させて頂きたく候」
としか言わない。
ため息をつく北欧美女二人。

ボロデュリーンカカリンカカリンカカ♪

そんな中響いてきた旋律にリード姉弟も反応した。

680 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 18:53:20 ID:pc0mvu5p0
やっと規制解けたー。
ギター良い感じに活躍してきた・・・w

681 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 19:09:06 ID:9aXNFQOw0
始めに信成が感じたものは微かな違和感だった。

瞬きすると一瞬、酷い泣き顔の自分が見えた。
周囲にはたくさんの人がいる様子だったのに、隣には母もいるのに、涙と鼻水を流しながら泣く自分。
―なぜ、そんなに泣くのだ。情けない。

もう一度ゆっくり瞬きすると、今度は目を細め、大口を開けて笑う自分がいた。
今度もたくさんの人に囲まれている。色々な国籍の人がいる。自分と同世代だ。
誰かが何か言った。瞑想の中の自分は更に笑った。
そこはどこで、周りの人間は誰であるか。何がそんなに楽しい?

次は目を閉じてみた。白い舞台の上で踊る少女を、自分は一生懸命に応援していた。
顔に日の丸まで描いて、まるでその少女が自分であるかのような顔をして。
その少女は誰だ。そこはどこだ。隣の人間は誰だ。

やがてその舞台の色のように、信成の意識も白くなっていく。

682 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 19:42:31 ID:qpv9ugNz0
あいかわらずまったりのんびりと、ランビ宅へ向かうゲデ牛一行。ゆっくり道程ではあるものの、やはり休憩は必要。
森の木陰に入り、横たわるゲデ牛にしなだれかかるように、クワドエルフとリスデマンが体を預ける。
ぱたぱたと不規則に揺れるゲデ牛のしっぽは、近づこうとするポンちゃんを拒否っているようだった。
(ポンちゃん以外に)牛乳がふるまわれ、さあ出発しようとしたその時、遠く森の奥から、遠吠えが聞こえてきた。
ヴォローン ヴォロノーン…… ヴォロノフーン………
狼のような遠吠えに、びくりとする草食動物たち。
このままでは食べられてしまうかもしれない!
早く逃げなければとあわてる面々であったが、その鳴き声に物悲しさを感じ、足が動かない。
まるで、親か兄を失ってしまったような、そんな、哀れな遠吠え。
その鳴き声には、聞き覚えがあった。

683 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 20:11:06 ID:oUHTp5sc0
「まーそういうわけで、明日か明後日かわかんねぇけど頼むよ、ジェフ」
ヤグディンがにやにやしながら言うとプルシェンコが
「え、何?何かあるの?リョーシャ」と突っ込んで来た。

「いや悪いねー、ジェフがオレ様に銀座で寿司をごちそうしてくれるって」

「えーちょっとそれどういう事?なんでリョーシャだけ?僕には?僕の分は?」
プルシェンコがバトルに食ってかかった。
「え、あ・・・は・・・その・・・」
しどろもどろになるバトル。結局押し切られてしまった。

泣くな、ジェフ。
銀座でも美○利寿司ならまだマシだ、
すきや○し次郎や久○衛に比べればw

684 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 21:14:51 ID:2e8r2Kd1O
>>682
ヴォロ登場に俺歓喜www
しかし遠吠えにヴォロノフーンはちょっと無理あるだろ、好きだけどさwwwww

685 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 21:16:30 ID:2e8r2Kd1O
ageてしまった、すみません

686 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 21:34:09 ID:QmOUYRhY0
「そーいえばヤナ元気かなー? 電話したい〜」
「お前の携帯は?」
とヤグ。
「どっか落としたみたい」
落としていなくても培養液に放り込まれた時点でダメになっているだろう。
「ねージェフリー、携帯持ってないー?」
「え、あ、いや」
ポケットを押さえるバトル。目ざとくそれを見て取ったプルはバトルの携帯をそこから取り出した。
「ちょっと貸してね、ヤナに電話するだけだから」
(プルシェン子の写真、待ち受けに設定していなくてよかった・・・・・・!)
バトルの待ち受け画面は浅田シスターズが微笑むほのぼの写真だった。
「あ、ヤナー? 今仕事中か。僕元気だから心配しないでね〜。スケ連はメドベージェフが粛清してくれるそうだから。なんか文句言ってきたら全部政府用の回線で転送しといて。じゃあ愛してるよ、チュッ」
留守電にラブコールを吹き込むプルを見て、そういえばこいつ再婚したんだったな・・・・・・とヤグディンは思った。そのとき、ふっと思いついた。
「おいジェーニャ。お前ソルトレイクで俺様に負けたとき熱出したよな?」
ロシアのブリザードが吹き荒れた。バトルは慌てて二人から離れた。
「俺たちの変身用ウィルスの予備が両方とも盗まれている。お前から盗まれたとするならソルトレイクのときしかありえない。あの時、ずっとお前のそばにはコーチが・・・・・・ミーシンコーチ、ついていたよな。ちょっと電話して聞いてくれ。何か妙なことが起こらなかったどうか」
「自分でやればいいじゃないか」
「・・・・・・できるかよ」
ぷいっと、ヤグディンはそっぽを向いた。
「まだミーシンのこと好きなくせに」
「うっせ、さっさとしろよ」
(誰か助けて、ゲーブル助けて!)
ロシアのトップ選手たちとコーチの泥沼劇を目撃したバトルは凍結一歩手前だった。
「とりあえず聞いてみるよ」
プルはもう一度電話をかけた。

687 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 22:17:30 ID:Xtew0fJL0
そろそろ次回予告?

688 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 22:40:31 ID:nd6JLcSs0
何か蜂が主役に見えてきたw

689 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 22:44:15 ID:qpv9ugNz0
蜂かっこよすぎだよ……MVPは間違いなく蜂だと思う。
フランス語、Pちゃんも喋れるんだっけ……

690 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 22:56:33 ID:6m86S9QhO
信夫「このハードロックバージョンのカリンカを、是非小塚の来期のFPに使わせていただきたいのですが」
小塚「是非お願いします!」

布袋は「いいですねえ。それなら、是非このギターでレコーディングしたいな。このギターの音色とスケートは、すごく合う感じがする。うまく説明できないんだけど、弾いているといろんなシーンが頭の中に浮かんでくるのです。こんなギターは始めてだ。」

…その頃、暗室のライサは夢をみていた。

東京を歩いていて、突然見知らぬ男たちに囲まれ、スタジオに連れて行かれた。どうやらサングラスをかけてギターを弾くふりをすればいいだけの簡単なアルバイトらしい。

ライサは好奇心も手伝って引き受け、出番が終わるとべらぼうにいいギャラと紅白饅頭を貰って解放された。(前スレ参照)

そのアルバイトの間、自分は「ホテイ」と呼ばれた。
…どこかであの時のカラオケに似たギターの音がしている…あれはカリンカ…


691 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 22:58:38 ID:6m86S9QhO
×始めて
○初めて

692 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 23:00:54 ID:1GgftzDv0
もはやどこが優雅な一日なのかとw

693 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 23:04:14 ID:95r2j18c0
未来「…!!!だ、大輔さん?!(涙目)」

激しい戦いをスケパシーで察知し駆けつけた未来&真央&小塚組。(信夫先生がチームに分けたらしい。)

真央「あれ?大ちゃんなんでまた鳥になってるの?」
小塚「あ〜っ、もう!(真央の天然○○!!)大丈夫、スケート力を使い過ぎただけだよ。
そんな時の為に、ジャジャーン!これがあるのだ」

小塚が取り出したのは ipod だった。

小塚「これを大ちゃんに聞かせて………ほら!やった!」
ipodで「道」を聞いた途端、大輔は元の姿に戻った。

未来「うわ〜ん(涙)(涙)」
どさくさに紛れて大輔に抱きつく未来。小塚は自分の手柄を真央に自慢げにしてみせるが、あっさり無視された。


大輔「みんな!ありがとう、……でもそれは踏んじゃ駄目だよ(汗)」

三人はヒトPチャンをおもいっきり踏んづけていた。

大輔「信成はなんとか捕まえたが……なんか様子がおかしいんだ、聞こえないか?この謎のギターの
音が聞こえてからなんだが」

様子がおかしいのはもともとなのだが。

694 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 23:24:19 ID:6m86S9QhO
真央の反応がいまひとつだったのは、大輔が最後のスピン中に何かが飛んだように見えたからだ。

床にカラカラと転がったそれを真央が拾って大輔に渡すと、なんとそれは大輔の右膝に入っていたボルトだった。

グレードアップしたスピンの遠心力によりボルトが外れたのだった。靭帯の周囲筋力も格段にアップし、もはや手術をしてボルトを抜く必要も無くなった。

695 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 23:27:47 ID:oUHTp5sc0
ユカさんは日本に向かう飛行機に乗っていた。
温泉水は研究所近くにあるW田大学理工学部に分析を依頼する事になっている。

「うまく同じ成分の液体が作れるといいんだけど・・・」

水族館に置いてきた豚の事をふと考える。
今頃人間の形に戻ってるだろうか・・・

ユカはうとうとしながら夢を見た。
豚の背中に翼が生えて、空を飛び回る夢だ。
「ふふ、これでもうただの豚とは言わせないわよ^^」
なんだか嬉しくなって豚の飛ぶ空を見上げるユカ。
豚は上昇気流をつかまえたのか、クルクル回りながらどんどん上昇していく。
「ジェレミー、すごいわ!さあ、もうそろそろ降りてきて!」
しかし豚は上昇し続けている。とうとう豆粒くらいの大きさにしか見えなくなった。
急に不安な気持ちになったところで目が醒めた。

その頃豚は培養液の中で眠りながら半分程度人間に戻っていた。
大方の予想に反して、特に夢は見ていなかった。

696 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 23:45:18 ID:Xtew0fJL0
最終決戦(?)になったらヤグのお断りしまステップ炸裂!とか、
プルのビールマンスピン復活!とかあったらいいなぁw

697 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 23:55:27 ID:6m86S9QhO
>>692

優雅ないちにちじゃなくて華麗ないちにちだからOK(一部加齢ないちにちだけどねw)


698 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/10(土) 23:55:49 ID:k9MjKdJ2O
スケーター達の奮闘によりどうやら敵は退却したようだ。
研究員たちはとりあえずホッとした。
だがあくまでも「一時的な」退却。
安心してる場合ではない。
被害状況の確認報告に破壊された部分の補修、感染者の体調や位置確認。
肝心のウイルスの研究などまだまだやるべきことはたくさんある。
信夫は研究員たちに次々と仕事を命じていった。

「あ、そういえばカナダからの培養液はどうしたっけ?」
「バトルさんがいないからしまったんだっけ?」
「バトルさんに連絡したっけ?え、してないだと!今すぐ連絡しろ!」
しかしずっと話し中で全く繋がらない。

実はヒトPが脱出するために必死になった結果、培養液の容器が倒れてしまいほとんどが床にこぼれてしまったのだ。
そして、その培養液まみれの床に近づくひとつの影…。

699 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 00:28:22 ID:l3FUXKJ70
プルシェンコはミーシンに電話をかけてヨタ話をしていた。
なかなか本題に入らないので隣で聞いているヤグディンはイライラしている。
そのいらだちが伝わったのか、プルシェンコはちらりとヤグディンを見ると
大げさに「おーこわ」という表情をバトルにしてみせてようやく本題を切り出した。

「そうだ、僕がソルトレイクで倒れた時、なにかおかしなことは起こらなかった?」
「ん?そうだな、なにかおかしいって言われてノブオサトウに検査してもらったんだよな」
「そう、その時なんだけど、たとえば誰かが僕の病室に勝手に入ってきたとか、そういうのはなかった?」
「ああ、売店やトイレに行く以外は基本的にずっと一緒にいたからな。
そういう事はなかったんじゃないかと思うよ。
そういえばあの時のお前の発熱は酷かったよな。まぁ精神的なショックはわかるが
(この後延々と思い出話が続いたので中略)
検査の結果、長野で発見されたウィルスに感染してるとノブオサトウが言ってたよ。
他にも何人か同じウィルスで倒れたらしいが(自分がいかにジェーニャを心配したかという話が延々と続いたので略)」
「んーとそうだな、なんていうか・・・たとえばISUとかに不穏な動きはなかった?」
「すまん。そういう事はまったく覚えがないんだ。
お前が心配で心配で他の事まで気が回ってなかったんだよあの時は」
「・・・そうなんだ。ありがとう、ミーシン先生。また電話するよ」

およそ30分後、ようやく電話は終わった。ケータイの電池はもう切れる寸前だ。
さすがにバトルも「てめぇ他人のケータイでしかも国際電話で長話してんじゃねえよ」と思ったという。

700 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 00:34:15 ID:euu/bKcc0
「ふふ、これは好都合」

その影は鞄からタオルを取り出すと培養液の上においた。
このタオルは通常のタオルの数倍の吸収力を持つ代物。
たちまちすべての液体を吸い込んでしまった。

そのタオルをビニールで二重に保護した後、再び鞄にしまおうとしたが。

「あら!やだ、・・・入らない・・・・」

液体を吸った分、体積が膨張して元の鞄には収まらなくなってしまったのである。

お粗末といえばお粗末なお話。


701 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 00:34:55 ID:GzkMgyGhO
思っただけw

702 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 00:43:57 ID:sB2F0EdY0
>>701
実際に怒ろうとしたら瞬時にプル子化してうるうる目で見つめられて
何も言えなくなる悪寒w

703 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 00:47:15 ID:l3FUXKJ70
バトルの電話が鳴った。
しかし呼び出し音が2〜3回鳴っただけで電池切れ。

「あー。充電しなくちゃ・・・」

充電しながら着歴を見ると、ここの研究員の番号からだった。
「ちょっと研究所の人と話してくるよ」
ヤグプルだけを置いていくのはある意味不安だが、内心はどちらかというとホッとしていた。

「ああ、ジェフ、ついでにコンビニで食い物買ってきてよ。あとビールね」
「あー僕もなんだかおなかすいちゃったなー。お願いジェフ」

バトルはもはやキレる寸前だったが、プルシェンコの「お願いジェフ」と言った時の顔が
上目遣いでなんだか可愛かったのでぐっとこらえた。

シェルターを出たバトルは携帯を充電器に置きっぱなしである事に気付いたが
電池切れでは使いようがないので「まあいいか」と思ってそのまま出かけた。

704 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 01:11:22 ID:l3FUXKJ70
「そういやアニメ見てる時になんかパシャって音がしたよな・・・」
意外と鋭いヤグディンは、バトルの携帯を手に取った。
「フォトフォルダ・・・どれどれ」

そこには花のように可憐なプルシェン子の寝顔があった。

見てはいけないものを見てしまった気がしたヤグディンは
プルシェンコが「他人の携帯見ちゃダメだよ」と口では言ってるくせにちゃっかり覗こうとした瞬間、
気を利かせて画像を削除してあげたのだった。
ああなんというリョーシャ先輩のやさしさ。


シェルターを出て廊下を歩くと研究所に繋がっている。
「僕に電話くれたのは誰?どうしたの?」
バトルの声に2人の研究員が駆け寄った。
「襲撃前にカナダから培養液が届いたんですが、知らせるのを忘れちゃって」
「えっ、中にはヒトデPチャンが入ってるんだ、まずい、早く開けなくちゃ」
急いで倉庫に走っていく研究員とバトル。


705 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 01:17:13 ID:IImiRjI+0
てんと虫と白鰤空気w

706 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 01:22:20 ID:euu/bKcc0
早稲田の研究室に戻ってきた大輔たち。

「信成はどうしますか?」

今は病室にて安静にしている彼を気遣って、部屋の外で信夫先生と会話している。

「ここの施設が復旧するまで、重傷者は除いて埼玉の研究施設に一時転院させることに決まりました。
信成君とリード姉弟も一緒です。」
「そうですか・・・・回復の見込みは?」
「私のほうから何も言えません。彼の力次第としか。」
「・・・・・・・・」

黙り込むふたり。

そこへアメリカからやってきたユカさんが現れた。

「お父さん、大輔君、お久しぶり!」
「おう、お帰りなさい。」
「有香さん、ご無沙汰してます。」
「早速だけど、ヒトデのPちゃん知らない?培養液付で移送されたって聞いたんだけど」
「いや、到着はしているのだがどこにあるのだか。」
「ヒトデのPちゃん?」
驚く大輔。

「彼なら今水槽で治療中でしたけど・・・・・培養液てナンですか?」
「そ、それは本当かね!あのヒトデはPちゃんなのか!」
今度は佐藤先生が驚いた。有香さんも心なしか焦っている。

「何かあるんですか?」 
「と、とにかくそのPちゃんのところに行く。ついてきなさい。」

慌ててPちゃんの病室に向かう佐藤親子。その後を大輔は不思議顔で追いかけていった。




707 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 01:32:25 ID:0uBZU1fu0
>>705
ちょうどてんと虫の話を書いてたw
虫たちの会話はすごい好きだけど、フラ語(関西弁)ネイティブじゃないんで、むずかしい…

「てんと虫ぃ〜!」
「蜂ぃ〜!生きとったかァ」
蜂アルバンは、スケパシーと虫センサーを駆使して、てんとう虫ランビを探し当てた。
再会を喜び合う二人、っていうか二匹。
「すまんなぁ、わし、応援呼びに行ったのに…」
「えぇて、わしらは無事や、わしの援護射撃でな、アドリやんがな…」
蜂の武勇伝を聞きながら、てんとう虫は、自嘲気味な気持ちになった。

「…蜂、よぉやったなぁ、えらいもんやで…わしはなんもできひんかってん。
 このところ、ま〜役立たずやな、はは…」
ほとんど、誰かにしがみついて、右往左往していただけのような気がする。
少なくともこのスレで、一番最初に「変身」が確認されたのは、俺だ。
なのに、あんまり活躍していないよな、俺…

「何ゆぅとんのや!?わしがこぉして頑張れる、それもこれも、
 虫かてでけることがある、と教えてくれた、てんと虫のおかげやないかい!」
「わしが…?虫かてでける…わしゆぅたかいな…」
「ちゃう、身ぃをもって教えてくれたんや」
そういえば、吹雪の中を必死に飛んで行った事があったっけ…
一匹の力は弱くても、きっと誰かを、何かを動かせる。

「蜂、ありがとぉ。わし、力沸いてきたで!」
てんと虫の活躍に期待!

708 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 01:53:42 ID:iFdrKmMZ0
大輔「(やっぱりあのヒトデはパトリックだったのか…)」


Pチャンを病室の水槽に運んだ例の三人組は、そのまま暢気にお喋りをしていた。

未来「さっきから気になってるんだけど…この素敵な音楽は何かしら?」
小塚「このギターの音かい?これは布袋さんが新曲を披露してくれているんだよ。布袋さんのギター
凄いカッコいいんだよ〜!金の房飾りとかついててさ、それでね、俺、布袋さ…」
真央「なんだか大ちゃんパワーアップしてたみたいだね!」
小塚「(あ〜っもう、人の話を聞けよ!(汗))」

小塚「(そういえば、Pチャンなんで日本に送られてきたんだろう…?カナダの研究所の実験が完成したのかなぁ…?
ということは、遂に薬が完成したのか……?でもヒトデのままだったし…)」


709 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 02:06:21 ID:sB2F0EdY0
プル「…あれ?なんか曲が聞こえるねぇ?」
ヤグ「ああ?こりゃ「カリンカ」じゃないか。えらくロック風味になってるな?」
プル「ああ、よく聴いたらそうだね。…なかなかいい感じじゃない? 歌っちゃおうかな〜


ヤグ「止めとけ、お前が歌ったら妨害電波だ。前スレラストでお前のど下手なカリンカで
   コンピュータールーム破壊したそうじゃねぇか?」
プル「…つまらないことだけ知ってるんだね(怒)」

710 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 02:10:17 ID:BTunGFA7O
バトル可哀想www
こづからトイプーもらうのは諦めたのか?www

711 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 02:22:12 ID:sB2F0EdY0
中盤でプル子(エフゲーニヤ)に惚れたのが運のつきだなw<バトル

712 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 02:39:16 ID:sB2F0EdY0
プル「それにしてもずいぶん変わった音色のギターだね」
よくよく耳を澄ますと…ボロデュリーンカカリンカカリンカカ♪

…ん?ボロデュリーン?

・・・・・・・

…まさか!!

思わず顔を見合せた二人だった。

713 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 02:46:13 ID:ZnVVGd560
「まさかね」
「ああ、まさかな」
「でも気になるな。ちょっと様子見てくるか」
「外には変な襲撃者いるぞ、まだここにいたほうがいいだろ。襲われたらどうするんだ。お前、4回転飛べるほど回復してないだろ」
「3Aならいけると思う」
「また寝ちまうぞ」
そしてジェフに写真を撮られることになるのだろう。プルシェン子の。
「何そわそわしてるんだ?」
「ん・・・・・・」
このカッパ、まだ動いてないと落ち着かないのかよ、いつまでたってもガキみたいだな、ぷぷっ。とヤグディンは思った。
最後のぷぷっだけは口に出して言ってしまっているのだが気がつかない。
一方プルはあせっていた。ヤグディンの指摘通り(めちゃくちゃむかつくけど)4回転を飛べるほど体力は戻っていない。何か食べれば動けるとは思うのだけれども。
「ミーシンと世間話をしていて、すこし思い出したことがある」
とプルはヤグディンに言った。
「僕、夜中に金パンツを呼び出したんだ。熱かったからパンツだけになれば少しは涼しいかと思って」
「あほだろお前」
「腰みののお前に言われたくない。そしたら急に楽になって、次の日には熱は下がってたんだ」
「それがなんだよ」
「僕はパンツで変身していた。このウイルスも変身の力を持つ。僕はあの後も何度も変身しまくったから、変身にはお前よりずっと詳しい」
「むかつくこと言うなお前」
「ウイルスを克服する方法は、自分の力で変身することだと思うんだ」
「へ?」
「ウイルスの力を自分の支配下におくというのがそれなんだろう。僕はきっと、金パンツの力を借りてそれを成し遂げたんだと思う。
リョーシャ、力を貸してくれ。阿蘇山に行って、もう一度金パンツを呼び出してみたいんだ」

714 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 02:49:30 ID:iFdrKmMZ0
(よぉ。気がついたかいベイビー。)

誰?私を呼ぶのは私は任務をまっとうしなけれ…任務?てなに?私はニッポン代表よ?次は上手く滑ってみせ…え?何?

キャシーは驚いてベッドから飛び起きた。彼女の顔を覗き込んでいたらしい若い男が、大げさに飛び退き、
ふらふらとしてにやけてみせる。

キャシー「(ちょ、なんで貴方がここにいるのよ!というか此処は何処?私は誰?
隣のベッドには弟のクリス。あら、私達同室なのね。ていうかやっと頭がはっきりしてきたわ…)」

(ニヤニヤ)

キャシー「ちょっと貴方!ジャック・スパローのコスプレでわざわざ会いに来てくれたわけ?バッカじゃないの?」

キャシーも舞子姿なので、人の事は言えない。
その時クリスが目を覚ました。

クリス「拙者…… 一体何をしていたでござった?」
どうやら一時的な記憶を失っているらしい。
そしてクリスもまた、侍に戻っていた。

病室に美しいギターの旋律が流れる。 …ボロデュリーンカカリンカカリンカカ……

715 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 03:11:29 ID:l3FUXKJ70
倉庫には培養液とPチャンが入っていたと思われる容器が倒れて破損し、
中の液体は殆ど流れ出てしまっていた。
Pチャンの姿も見えない。

「なんてこった」

バトルは焦っていた。
その上、ロシア人ふたりの相手でかなり疲弊していた。

コンビニに買い出しにも行かなくちゃいけないってのに
あのヒトデ野郎、一体どこで何やってんだ。
探すのは後回しでいいやもう。
それにしてもこの液体の独特のにおいは覚えがある。

だがどこで嗅いだのかは思い出せなかった。


研究所の近くのセブン○レブンで食べ物とビールを買い、
戻ると研究所のロビーに信夫先生とユカさんがいた。

「あら買い出し?^^」
「ええ、ヤグディンに頼まれまして」
「日本語ではそういうのを『パシリ』って言うのよ^^」
「へぇ、今度使ってみますよ。ところでPチャン見ませんでした?」
「チャンなら高橋君たちが回収して今水槽に入ってますよ」
一安心するバトルだった。

「ところであの培養液なんだけど、今W大学で分析中なの^^」
「そうなんですか。早く結果が出るといいな。それにしてもあれって独特のにおいがしますよね」
「そうなの?どんなにおい?^^」
「倉庫にぶちまけられてましたから時間があったら行って嗅いでみてください、
じゃあ僕、早く行かないとリョーシャ先輩に怒られちゃうので」

バトルはレジ袋をぶら下げてシェルターに戻った。

716 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 03:11:33 ID:iFdrKmMZ0
(補足:リード姉弟は、結局北欧美女二人にぶん殴られて病室まで運ばれてきました。)

717 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 03:37:15 ID:l3FUXKJ70
バトルがシェルターに戻ると、ヤグディンが言った。

「おい、ジェーニャが阿蘇に行きたいって言ってるんだがどう思う?」
「阿蘇?なんでまた」

プルシェンコは自分の考えをバトルに伝えた。

「無茶だよ。ってかもう無理無理無理無理!
だってアレクセイは今はもう最大でトリプルしか跳べないでしょ。
しかも人工股関節使いすぎて壊れちゃって、こないだ再手術したそうじゃないか。
医者がものすごい呆れてたらしいね。
ジェーニャもジェーニャだ、まだ寝てなきゃダメだ。
あ、言っておくけど僕は跳ぶ気ないからね。
買い出し行って来たからこれ食って寝ろ!!!!」

バトルの剣幕にちょっと気圧されるふたりだった。

「あいつ、なんで怒ってんだ?」
「さあ・・・リョーシャが買い物行かせたからじゃないの?」
サンドイッチを食べながらプルシェンコが言った。
「とにかく今の僕ら2人じゃどこにも跳べないって事だけは確かだから、
だれかクワド跳べるやつと合流してからにしよう」
「あ、そうか。ジェフも跳べなかったっけな」
「まー頑張れば跳べるかもしれないけど、あの調子じゃ無理でしょ」
(※ロシア語なのでバトルには何を話しているのかバレていません)

バトルは携帯を充電器から外してポケットに入れ、
「トイレ行ってくるからおとなしくしててよ」
と吐き捨てるように言って部屋を出た。

「あーイライラする。そうだ、さっき撮ったジェーニャの写真を見よう」
トイレの個室でこっそり携帯のフォトフォルダを開くが
そこには見たかった画像はなかった。
宇宙人だから画像が残らなかったんだろう、と本気で思うバトルだった。

718 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 04:50:41 ID:cizZywzlO
―信成は長い夢を見ていた。
夢の中の彼の視界は、どこまでも白い舞台の上を縦横無尽に駆け巡っていた。
時折、視界は急激に上昇し、また落ち、つむじ風に遊ぶ葉のようにクルクル回るのだった。
そんな激しい動きのはずなのに、気分が悪くはならなかった。
耳に聞こえるギターの旋律のせいだろうか、あるいは遠くで聞こえる拍手や歓声のせいだろうか。
それとも、ずっと足下で聞こえる何だかなつかしい音のせいだろうか。シュルシュルと何かを削るような、心地よい音…

白い舞台の上で舞う少女を思い出した。彼女もこんな気持ちだったのだろうか。
自分と共に少女の舞を見守っていた青年たちも?

719 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 04:53:02 ID:cizZywzlO
視界が止まった。万雷の拍手だ。おじぎをした。
あの時の少女が駆け寄って来る。隣りにはもう少し年上の女性。自分はいつも彼女に頭が上がらなかった気がする。でも決してそれが嫌ではなかった。
青年達も笑みを浮かべてやってきた。
「―成君」
そう呼ばれた。彼は自分より年下なのに自分よりしっかりしている。追い越されないようにしないと。
「凄かったよ」
大きな瞳の青年が、やはり大きな口を開けて笑った。彼は―先輩だ。色々あったけど、とても大事な―

「やっぱ楽しいなあ、フィギュアスケート!」

彼が言った。自分は満面の笑みで頷いていた。フィギュアスケート―
―そうだ、次のショーの練習をせな。寝てる場合やない、ソチに向けてやることが沢山あるんや―

信成は目を覚ました。見慣れない白っぽい部屋だ。
「信成君が―目を覚ましました!」
誰かが部屋を駆け出して行く。記憶がハッキリしないが、自分は怪我でもしてしまったのだろうか?
厚い布団を上げ、足を動かしてみる。何事もない。自分に何がおこったかはわからないが、きっとまた、滑れる。
信成はそれだけで、自然と笑顔になった。

720 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 06:02:10 ID:iFdrKmMZ0
美姫、静香は『スケパシー』で村主の行方を懸命に探していた。
しかし何か妨害電波のような邪魔が入り、なかなか位置を特定できず苦心していた。

と、そこへ研究員が入って来た。
「織田君とリード姉弟が目を覚ましました!」
「本当に?!」
美姫はこの一連の騒動で力になれなかったことを悔やんでいたが、これから私が出来る事がある。
そう感じて急いで信成の病室に駆け込んだ。

信成「…ミキちゃん?」
彼の瞳は元の優しい、そして少し頼りげない青年の表情を取り戻していた。
美姫「成君…よかった。急いで検査を受けて頂戴。『悪いスケート力』が無い今のうちに。」
信成「悪い…力? ボク、病気が悪くなっていたの?」
美姫「詳しい事は静香さんからゆっくりと聞いてね。…本当に、よかった」

親友を失いたくない。だって、信成は私を慕って追いかけて来てくれたじゃない。
それにモロゾフコーチ ……あっ!彼とはここ暫く全然連絡がとれていないわ。
リード姉弟もきっと何かを察知して…?


……あ!隣の病室から出て来た、あの格好の人は!キャシーの…


721 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 08:10:02 ID:J4f8uqeiO
白鰤一丁で「銀盤の(ry」のリョーシャ先輩出演回を何度も見直していると一本の電話が。
「はい、こちらジュベールだが」
「あーもしもし俺だ俺!オレオレ!」
…オレオレ詐欺か?

(プーッwオレオレ詐欺にしか聞こえないってのw)(うっせ黙れ!)
そんな会話が小さく聞こえた後、「俺だ…コホン、こちらヤグディンだ」
「リョ、リョーシャ先輩!!!」

憧れのスケーターからの電話にびっくりしたジュベ。ちょっと混乱気味に
「わ、分からなくてすんません!まさかリョーシャ先輩だとは…」
「いいんだよ、そんなことはwでさ、俺今東京にいるんだよ」
「ト、トウキョウに!!」
「そいで、ちょっとお前のクワドが見たくなったんだよ…。
東京の早稲田の研究所側のシェルターだ。今すぐ来れるか?」
「喜んで参ります!リョーシャ先輩の頼みなら!」

プチッ…電話が切れた後すぐママに出かける旨と銀盤DVD2・3巻の予約を頼み
ジュベールは日本へ跳んだ、もちろん四回転ジャンプだ。
格好ももちろん白鰤一丁のままである。


プル「でも、四回転出来る選手が近く(研究所)に結構いるのに。
わざわざフランスからジュベ呼ばなくてもさぁ…。」
ヤグ「お前さっきバトルが言ったの、もう忘れたのかよ?
今シェルターから出てうろうろしてみろ。
さらに怒ってシェルターからでさえ出られなくなるぞ。」
プル「だからってシェルター備え付けの電話一本でそんなすぐに…。」

シュバババ!!!

シェルターの前から
「リョーシャ先輩!どこですかー!」
と叫ぶ白鰤一丁の男の声が聞こえてきた。

722 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 08:43:13 ID:vyBPAe03O
次回予告


まいど!蜂のアルバンや!
わしもな、ADSLの変身にウイルス克服の鍵があるんちゃうかーて思てたんやぁ。
プルシェンコも変身のために金パンツ?を呼び出しに?行くらしいで。
どうゆうこっちゃ?だいたい、パンツて呼び出すもんちゃうやろ!
(注:彼は前スレに参加していません)
ノブナリやリード姉弟も、謎のギターのおかげでいろいろ思い出したみたいや。
この事件の裏もようやく見えてきそうやな。
そろそろ黒幕も動きだし…って、まさか…あんたが関わってたんか!

てんと虫!わしらもバチコーンやったらなあかんな!

次回!フィギュアスケーターズの華麗ないちにち
『黒幕?変身!金パンツ?!』
楽しみにしといてや!

723 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 09:01:02 ID:euu/bKcc0
一方、ヒトPを捕獲した3人(崇彦、真央、未来)は情報分析担当の静香・本田たちの手伝いをしていた。

「細菌事態の出所の大元はクリプトン星か・・・・・これはまた厄介な・・・」
本田は頭を抱えていた。
ユカさんがPちゃんの病室で語ってくれた、カナダの飼育員の話。
しかし、これで細菌事態の謎はかなり解明されてきた。
問題はほとんど在庫がついた培養液の問題だけ・・・・・

「・・・・・そういえば未来ちゃん。その本は誰からもらったの?」

崇彦はふと思いだして、未来に声を掛けた。

「この本?これはこの間のトリノのSPの後にもらったの。SP1位のお祝いだってその人が言ってくれたの。」
「その人って?」
「えっとね・・・・・・・あれ?・・・・やだ・・・・どうしよう・・・・思い出せない・・・」
「思い出せない?」
「え〜と・・・ものすごい偉いヒトからだったのは分るんだけど・・・なんだろう・・・・急に霧が掛かったように・・・」
(もしかして・・・・俺があの男を思い出せないようなことが起こっているのか?)
「じゃあ、もうひとつ聞くけど、何で大ちゃんに渡そうと思ったわけ?」
「この本をくれたヒトがね、『これからのフィギュア界は混沌していくだろう。そんなときはこの本を手にしなさい。
もうひとつのアイテムを持った少年と共に未来を担いなさい』って・・・・・・
 わたし、その人が何を言ってるのか分らなかったから、とりあえず大輔さんに相談メールしたの。
そしたら返信がきて直接会って渡すことになったの・・・・・・私がわかるのは、こんなことぐらい・・・・」
「・・・・・わかった、ありがとう。」

崇彦は大きなため息をついたあと頭の中で話を整理した。

「(大方・・・・俺の予想が当たったかな・・・・・・)」

それまで、黙ってふたりの会話を聞いていた静香と本田。
顔を合わせて互いにうなずくと、本田が立ち上がって崇彦に声を掛けた。

「崇彦、ちょっと・・・」
「はい。」

崇彦と本田は黙って部屋を後にした。

「たかちゃん、どうしたんですか?」
「う〜ん?ちょっと内緒話かしら〜」
「え〜・・・英語の翻訳はたかちゃん頼りだったのに〜」
「あんだけ海外行ってて英語は苦手、のほうがヤバイッショ?」
「無良くんうるさい!」


724 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 09:52:09 ID:l3FUXKJ70
「あれぇ?ブライやん、なにしとんねん」
トイレからバトルが出てきた。(※バトルは普段は英語ですがフランス語も堪能です)
「おお、ジェフやんけ。なんや知らんけど、リョーシャ先輩から呼び出されてん」
「・・・・(こう来たかあのアホ共)ほんまかー、ほな一緒に行こか」
「おおきに、どこから入るんかようわからかってん」

もしプルシェン子の寝顔がデータフォルダに残っていたら
バトルがこんなに早くトイレから出てくることはなかったであろうことは言うまでもない。

「リョーシャ先輩!来ました!」
「お、ブライアン!・・・ってなんか後ろに吹き荒れてますが(汗)」
ジュベールの背後には鬼の形相のバトルが立っていた。

「やばいよリョーシャ、ジェフすげー怒ってる」
「(アレを消したのは失敗だったな)お前のせいだぞ」
「ちょ、なんで僕のせいなんだよ」
「いやまぁいろいろと」

リ「まぁブライアン、おでん冷めないうちに食え」
ブ「おでんのために僕を呼んだんですか?」
プ「ブライアン、こないだのアイスショー楽しかったよねぇ」
ブ「・・・あんなに簡単な振り付けを人に散々練習させといて、本番で間違った人がいたよね」
プ「そ、それは言わない約束でしょ」

バ「で、ヤグディンさん。プルシェンコさん。一体何のためにブライアンを召喚したんですか?(怒)」
プ「そんなに怒らないで、ジェフ。ごめんよ」
リ「ごめん。阿蘇行きは明日以降にするからさ、そんなに怒るなよ」

プルシェンコが一瞬キッとヤグディンを睨んだ。
「睨むなよジェーニャ、あいつが怒って寿司屋行きがキャンセルになったらどうすんだよ」
「なるほど。それもそうかも・・・わかったよ、そうしよう」

725 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 09:57:05 ID:asqP57YXP
>もしプルシェン子の寝顔がデータフォルダに残っていたら
>バトルがこんなに早くトイレから出てくることはなかったであろうことは言うまでもない。
バwwwwwwwトwwwwwwwwルwwwwwwww

726 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 10:18:15 ID:J4f8uqeiO
その頃ジョニ子とSWE先輩後輩の三人は感染者たちの集まる大広間に着いた。
蜂とはちょっと前にてんとう虫を探すため別れた(>>707にて再開したようだ)

ちょうど食事の時間だった。
ゆかりやゆづるが忙しそうに動物達の世話をしている。
と、食後のコーヒーを静かに飲んでいた老人がジョニ子たちに気付いたらしく話しかけてきた。
「やぁジョニー。ライサは一緒じゃないのかい?」
「黒電柱は暗室で寝てるわ…あの、どちらさま?」
このような老人をジョニ子は知らない、しかしここにいるからにはスケート関連の人物であるはず。
「あぁ、俺はライアンだよ。ハハ、こんなしわしわになっちゃったのさ。
ちなみにこの人形はブランドンだよ。」
「まぁ…!そんなことになっていたの…。」驚くジョニ子。

そこにトラとミハルも寄って来た。
トラは肉、ミハルはパンの耳を食べていた。
「皆さん、そんなにミハルのことが気になりますか?ヘッ!」
ミハルをガン無視して話を進める。

727 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 10:30:42 ID:J4f8uqeiO
「そういえばプルが浸かっていた簡易培養液、あれにミハルを入れてみたらどうからしら?
アタシ、あのミハルがこうなってしまったのがまだショックなのよ…。」
そうトラに話しかけるジョニ子。
「確かに外見はともかく、中身もここまで変わってしまった彼はもしかしたら重症なのかもね。」
経営者もうなづく。
ミハルの春日っぷりにに困っていたトラもうなづいた。

「…その培養液にアドリアンも入れてくれないかい。」
べるるんが話に入る。
「え、…俺は別に、重症なんかじゃ」
「ジョニー、鏡を貸してくれないか?
…アドリアン、自分の顔をよく見てご覧。」

ジョニ子の手鏡を覗いたADSLは自らの顔を見て慌てた。
蝋人形のような肌、目の下には濃いクマ。
まるで死人のような顔をしている。
「うわっ!なんだ、どうして…?やっぱりコーチの言うとおり…」

ジョニ子達も驚く。
今まで俯いて黙って居たため誰もADSLの異変に気付いていなかったのだ。
べるるん(とここにはいないが蜂)を除いて。

「アドリアン、あなた一刻も早く簡易培養液に浸からないと!
でないと…本当に危険だわ!」

728 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 10:54:24 ID:vPfXGAKXO
各国のトップ選手が重症化しやすい、ってことはやはり
ミハル>トラなんか…orz

729 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 11:01:39 ID:sB2F0EdY0
まったくこの二人ときたら、ちょっと目を離したからこの有様だ。
もっとしっかり見はっとかないと…と呆れながらバトルがソファに座ると、
ソファのシートの隙間に何か挟まっているのに気づいた。

何だろう?と思って取り出すと、携帯電話だった。
そういえばさっきジェーニャが自分の携帯がないとか言ってたけど、
こんなとこに落としてたのか。

よく見るとメール欄が表示されたままで、最新の日付は数日前。
ジョニ子宛てて「東京に来たよ〜♪」とかいうお気楽なタイトルと画像が添付されていた。
そういや着いてすぐにシェルターでみんなで写真撮ったっけ。(>>368参照)
プルシェン子が「せっかくだから写真つけてジョニカに見てもらうの♪」とか言って…

…ということは!!
フォルダを開くとその画像が残っていた。 

画像ktkr!!*:.。.:*゜( n´∀`)n゜*:.。.:*



730 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 11:15:48 ID:l3FUXKJ70
「あら、そうだわ。そういえばジェフとジェーニャは大丈夫だったのかしら」
ジョニーはジェフに電話をしてみた。

ジェフはジェーニャの携帯に残されていた画像にかなりの衝撃をうけていた。
つまりは誰かが意図的に削除したか、自分が保存し忘れたって事か。

すると自分のケータイが鳴った。

「はぁい、ジェフ。襲撃は大丈夫だった?
ジェーニャも無事なのね、よかったわ。あら、リョーシャも一緒?
あなたも大変ねぇ。
え?ブライアンまで?

そうそう、ADSLの様子がおかしいの。すぐに汁に漬けないと。
みんなでこっちにいらっしゃいよ」

「よし、みんな、リビングに集合だって今ジョニーから・・・っておい!」

ヤグプルジュベの3人は、ゆかりが隠したマッサージ機を発見して盛り上がっていた。

731 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 11:34:54 ID:cloq06fd0
ゲデ牛は牝牛となっても、その体から溢れる包容力は並大抵のものではなかった。
某所ではグルジアの豊穣の女神と云われているのである。背中にリスデマンを、傍らにチャッキーを連れ、聞こえてくる遠吠えの方へ歩みを進める。

「ちょ、やめとき、喰われたら元も子もないやん、あ、そや4Tでステファンとこはよ行こうや、な、そーしよ」

背後ではポンちゃんが必死に騒ぎ立てるが、ゲデ牛のしっぽは激しく振り立てられるだけだ。「あーもう知らんぞ!」しかたなくポンちゃんも続く。

暫く森を進んだところで、遠吠えの主が姿を現した。

(ヴォロノフ!)(どうしたの、ヴォロノフ、なぜそんなに悲しそうなの?)

リスデマンとゲデ牛が話しかけるも、狼ヴォロは答えない。身を丸め、時折ひどく哀しそうに、くんくんと鳴くのみ。
人であったころの記憶も感覚も忘れ、赤子のように鳴くヴォロ狼。

(コーチ、ごめんなさい、ウルマノフコーチ……)

それは明らかに重症化した症状だったが、この場にいる誰も、それをどうにかできるはずがない。

732 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 11:39:32 ID:GzkMgyGhO
こんなに可愛いゲデ子他もいつか人間に戻るのかと思うとほんのり寂しい

733 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 11:43:15 ID:sB2F0EdY0
今回は東京メインだけに「○っぱ寿司」でプルがはしゃいでたり、
ジョニ子達が早稲田界隈うろついてたり、ライサが歌舞伎町ドンキ目指して疾走してたりとか
情景を思い浮かべると笑える。

734 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 11:51:19 ID:CoomPrAEO
>>719
泣いた…頑張れ織田


ゲデ牛さん達ご一行はほんと癒されるねwリスデマン可愛いよ可愛いよ

735 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 12:04:08 ID:uPmFrhLb0
>>730
「汁に漬けないと」てwwwww

736 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 12:22:37 ID:IImiRjI+0
ヴォロ(´;ω;`)ブワッ

737 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 12:27:50 ID:cloq06fd0
スケパシーってどのくらいの距離飛ぶもんなんだろう
このままじゃゲデ牛一行はランビ宅につくどころか道中で物語が終了してしまいそうだw
誰かそろそろ迎えにいってあげてー

738 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 12:58:44 ID:euu/bKcc0
本田と崇彦は別室に移っていた。

「さっきの、未来ちゃんの話なんだけど、静香から聞いた話と合わせるとだいぶ見えてきたね。」
「そうですね。」
「・・・おそらく、もうひとつのアイテムはスケート靴。そして、それを持っているのは・・・・・君だね。」
「ん〜〜〜ん、そういうことになるんですけど・・・・・」
 そういえば、あの後俺はどうなったのだろう。そしてスケート靴は・・・・
「そのスケート靴の所在は分らないのかい?」
「まったく心当たりはないですね。」

ただ、未来ちゃんの言葉によると、あのスケート靴は託したといっていた。と、いうことはもしかしたら・・・・・

「俺、実家に行ってきていいですか?」
「名古屋にかい?」
「はい、スケート靴を託したといってるなら、まず最初に探すには実家でしょ?」
「そうだな・・・・・でも、捨てられてる可能性もあるかもしれない。」
「その時はそのときで考えます。」
「そうだな。まずは手をつけられることからはじめよう。」

部屋を出て、元いた会議室に帰ってきたふたり。

「ごめん、俺ちょっと実家行ってくるから!」
「たかちゃん、名古屋かえるの?じゃあ帰りに味噌かつ買ってきて!」
「じゃ〜あたしてんむす〜。えびおっきいいやつね!」
「おれは小倉トーストで!」
「・・・・・・・あそびに帰るんじゃないんだけど・・・(`´メ)」

「あの〜たか?」
未来がおずおずと手を上げる。

「?未来ちゃんも何か欲しいの?ういろう?」

大きく首を横に振る未来

「私も、付いて行っていい?」
「え、なんで?探し物をしに行くだけだから。大丈夫だよ。」
「ううん、そうじゃなくてね。なんか呼ばれてるの。そんな気がするの・・・・・」
「う〜ん・・・・・・」

少し悩む崇彦であったが・・・
「それなら、俺も一緒に行こうか?」

本田が手を上げた。

「一人より、二人より三人だ。幸い、ここの人数も長久保先生たちのおかげで何とかなっている。それでいいか?」
「分りました。じゃあ、3人でいって来ます。未来ちゃん、よろしく。」
「よろしくお願いします。((o(б_б;)o))ドキドキ」

こうして、3人は一路名古屋へ・・・・


739 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 12:59:21 ID:l3FUXKJ70
さてゲデ子一行。

ゲデ子が胸からぶら下げた携帯電話のランプが点滅している事に
妖精が気付いた。

「メールみたいだけど」
「あら、読んでもらってもいいかしら」

「ゲデ子様
はぁい☆ジョニーです。 
実はアタシ、ボンドガールを目指そうと思ってたのに
白鰤筋肉男が『お前には足らんもんがある。乳や』って言うの(泣)
どーしたらアナタみたいなダイナマイト乳になれるのか、
大至急秘訣を教えてちょーだいっ!
じゃお返事待ってるわ〜(はあと)

・・・大至急って、もう数日経ってますよ。どうしたらいいかな」

「そうねぇ、じゃあ私の代わりにジョニーに電話してみてくれる?」
ってなわけで、妖精チャッキーはジョニ子に電話をかけてみた。

740 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 13:00:23 ID:l3FUXKJ70
↑げ、「首からぶら下げた携帯電話」と書こうとして間違えたw

741 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 13:05:50 ID:sB2F0EdY0
ジョニ子達がいる大広間でつけっぱなしのTVからCMが流れた


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大人気アニメーション【銀盤のプリンシバル ジェーニャ】DVD第4巻発売決定!

第4巻収録タイトル
「第13話 負傷との戦い」
「第14話 新EXは一人二役?!」
「第15話 運命のニジンスキー」
「最終話 伝説のオール6.0」

第4巻発売に合わせてDVD-BOX発売決定!
初回限定特典はジェーニャの1/8サイズフィギュア薔薇の精バージョン(関節可動)!

予約はお早めに!

742 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 13:15:01 ID:M2G5dm09O
テン君昼寝中。

寝言(コツメカワウソ語)

「ジョニ子さん……意外とオデコが広っ…zzz………」

743 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 13:25:10 ID:cloq06fd0
クワドエルフチャッキーとゲデ子がジョニ子に連絡を取っている中……リスデマンとポンちゃんは傷心の狼ヴォロの傍にいた。
動く力も失いつつあるのか、狼ヴォロはときたま身を震わせるくらいで、ぴくりともしない。

(ヴォロ、これ食べて元気を出して)

リスデマンはしょっていた風呂敷から、ドングリを取り出して、狼ヴォロの口元に近づける。
スイスの森で探したドングリの中でも、いっとうおいしそうなものだ。できることなら自分で食べたい。
けれど、しょんぼりする狼ヴォロを放っておくことはできない、優しげリスデマン。
ドングリだけでは口が乾燥するかもしれない。空のドングリに入れた水も差し出す。しかし狼ヴォロは反応さえもしなかった。

(どうすればいいんだ……ポンちゃ……)

協力を求めようとポンちゃんを見上げるリスデマン。しかしポンちゃんは、牝牛であっても色気あふれるゲデ子をガン見している。
リスデマン渾身の3Aがポンちゃんのふくらはぎに決まったのは言うまでもない。

744 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 14:01:33 ID:qb80KEk4O
リスデマン可愛いよリスデマン

745 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 14:12:30 ID:J4f8uqeiO
汁…もとい簡易培養液の入った移動式バスタブにミハルとADSLを漬け…入れる。
さすがに二人とも成人男性なので窮屈そうだ。

「あーやだやだ。熟女ならともかく何で男と…ぶつぶつ」
ミハルには彼女がいる、五歳下の若い彼女だ。
そのミハルがこんな発言をするとは考えにくい。
感染時からかなり春日なミハルだったが、ここまで酷くなかった。
解りづらかっただけで確かに重症化していたのだ。

トラがぶつくさ文句を言うミハルを吠えて叱ろうとするのだが、
ミハルは止めようとしない。
チェコの先輩である自分も分からなくなってきたのか?
トラは落ち込んだ。

ADSLは腕を組み、じっと目を閉じていた。
大分疲れていたようだ。
べるるんはゆかりにレシピを教わり、北欧美女二人と簡易培養液を増やしている。

「ん?ジョニー、誰か待っているのか?」
KVDPも大広間にやってきた。
「バトル達にこっちに来いって連絡したのに、ぜーんぜん!こないのよ!
もうっ何やってんのかしら!」
バトルはヤグプルジュベとマッサージ器の取り合いで格闘中だ。

ジョニ子の携帯が鳴り出した。
「あらゲデ子だわ!
ずいぶん前にメールしたけど返事がなかったのよね〜。大丈夫なのかしら?」

746 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 14:30:23 ID:l3FUXKJ70
>741
4巻で終わりにしないでトリノまで引っ張ってジョニ子とランビを出して欲しかった気がw

続編作るか・・・

747 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 14:38:04 ID:sB2F0EdY0
>>746
スレの進行がよくわからないので「第1シリーズ」ということで。
もちろん好評に付き第2シリーズ放映開始という手もw

748 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 14:52:11 ID:sB2F0EdY0
>>747
「ええ?16話で終わっちゃうの?」
動物たちの世話を終えて一息ついたところでTVを見ていたユヅルは驚いた。

たしかにニジンスキーは凄い。伝説だ。
とはいえ、プルシェンコさんにはこのあともトリノとかいろんな
エピソードがあるのにここで終了なんて、なんて勿体ない!!

ユヅルはTV局に「銀盤(ryの新シリーズ放映希望」メールを書いてみた。
さて、彼の願いは届くだろうか?

749 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 15:01:44 ID:AVBo63EUO
好評につき第2期放送決定でタイトルにRとかZとか付きそうw
最終的には劇場版が作られて序とか破とか(ry

750 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 15:09:06 ID:LaEspqpyO
あんまり人気が高すぎると、一球投げるだけで一話とか、うなってるだけの回のアニメになっちゃうからなー
かといって、外伝含めて150話?ってな買う方が躊躇するのもイヤン。

751 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 15:34:37 ID:J4f8uqeiO
>>728
個人的にトラ、ジュベやコストナーも重症化しそうだと思ってるよ
でも重症化しやすいってだけでトップ選手が絶対重症化とは限られてないから大丈夫かと

ところでこれ、1000までにちゃんと終わるのかな?
アニメの事もあるし何より出演者が多過ぎて次スレに続きそう…w

752 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 15:40:23 ID:cloq06fd0
トラとカロリーナが重症化して暗黒舞踏をはじめるのを想像してしまった
そうなるとべるるんも踊り出すのか……

753 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 16:08:47 ID:+912bqC/0
【銀盤のプリンシバル ジェーニャ】第一弾完結記念豪華DVD BOX 発売

初回特典として、ジェーニャが歌う
「プルは美しく舞う」
「カリンカ(黒ミサヴァージョン)」
を新たに再レコーディングしたCDをセット
さらにリョーシャ先輩が歌う
「俺は金(ブリザード付き)」
も収録
特典はこれだけではありません!!
ジェーニャが使うスケート靴を20分の1サイズに縮小したミニュチュアスケート靴と、
ジョニーデザインの衣装を着たジェーニャフィギィアをおつけします!!



【銀盤のプリンシバル ジェーニャ】最新情報
皆さまの熱いご希望に答えて第2段放送決定!!
【銀盤のプリンシバル ジェーニャ A New Translation〜クワドを継ぐ者】
現在制作中、ご期待ください!!

754 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 16:20:24 ID:0uBZU1fu0
後輩ADSLの容態を見に来た先輩べるるん。
後輩の顔色がだいぶよくなったので、ホッとした。
「バスタブに2人も漬かっていたら、窮屈そうだ、
 アドリアンは落ち着いたみたいだし、僕が日光に当ててみるよ」
半吸血鬼?の先輩も、ジョニ子の輸血のおかげで、日光がNGでなくなったようだ。
先輩後輩が並んで日なたぼっこする、微笑ましい春の午後であった。

…暗室では、黒長いものが目を覚ました。
しなびた花冠を頭から外すと、よろめきながら部屋の外に出た。
ふらふらと徘徊する。なんとなくスケパシーに頼りながら。
ようやくたどり着いたその部屋では…
…ヤグプルジュベバトルがマッサージ機を奪い合っていた。
黒長いものは、電光石火で、自分の全身をくまなく探り、
やっと見つけた。くちゃくちゃに丸まった紙くず。
広げると、
 ド○キホーテ 歌舞伎町店
…レシートである。今からでも返品はきくのだろうか?

その間、春日はもちろん、我が物顔でバスタブを占領していた。

755 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 16:32:09 ID:AmjKrKR60
>>750
なんという銀盤英雄伝説・・・

756 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 16:39:46 ID:l3FUXKJ70
W大学理工学部は研究所から徒歩数分のところにある。
ユカさんから受け取ったサンプルを分析していた研究生はふとある事に気づいた。

「これは・・・どう考えても温泉なんだよな・・・しかも硫黄泉だ。
濃縮してあるとはいえ、かなり強い酸性だな・・・。
たとえば10倍に希釈して使うとして・・・それでもpH1.5くらいあるな。
色は緑っぽくて鉄とアルミの成分が強い、と。どこのお湯が一番近いかな・・・」

彼は温泉マニアの知人を研究室に呼び出して、意見を聞いてみた。
「うーん、このpH値か・・・相当きっついな。骨とか1円玉が溶けるレベルだよ。
そうだな、秋田の玉○温泉か湯布院の某温泉じゃないか?」
分析データを照合してみると湯布院の某温泉にかなり似ていることが判明した。
かなり似ているというか、希釈度によってはほぼ一致する。
その結果は早速ユカさんに伝えられた。

757 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 16:46:30 ID:Z3rwocXq0
(このまま返品しなかったら、あの変態宇宙人にマッサージ機を
送ってしまったというとんでもない黒歴史が俺の中にできてしまう…)
プレゼントは美女にだけ、黒いのは自分自身だけで充分。

そして奪い合いをしている集団にライサも加わった。
「ライサチェックさん、いつのまに?」
音もなく現れたライサの姿にバトルが驚き一瞬力が抜けた。
その瞬間、ヤグとプルの力がさらに強くなりマッサージ機は
パキッという音と共に割れてしまった。

「あああああ!!これで返品できねええええええ」
ライサの雄叫びが研究所中に響き渡った。

758 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 17:00:15 ID:sB2F0EdY0
壊れたマッサージ機を手にしたまま魂が抜けたライサ。
「僕のだったのに…」と恨めしげなプル。
「お前がめちゃくちゃ力入れるからだよ!」とヤグ。
「あああ〜!一度やってみたかったのに〜!」ジュベも悔しそうだ。
まだ騒いでいる4人についにバトルの怒り爆発。

「いい加減にしろ〜!!お前らここに閉じ込めて鍵かけて二度と出られなくするぞ!!」
怒りのオーラが凄くで流石に大人しくなった4人。
「…とにかく!さっきも言ったようにジョニーがすぐにリビングに来てくれって
言ってるんだから急いで!」

ようやく大広間に向かった5人だった。

759 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 17:02:30 ID:l3FUXKJ70
大広間に集まったはいいが、どうもプルシェンコの様子がおかしい。
「ジェーニャ?どうしたの?」
「・・・ジョーニカ。なんかおかしい・・・ってか、眠い。すごく。
もう寝ましょう、あした沢山・・・飛ぶわ・・・」

そういうとプルシェンコはそのまま眠ってしまった。

「ねぇジェフ、リョーシャ、あした沢山飛ぶってどゆ事?ナウシカ?」
ジョニ子に問い詰められてリョーシャが答えた。

「このバカ、ASOに行くんだ、って言い出したんだよ」
「えっ、ASS HOLE?」
「こんなときにシモネタはやめろよ、金パンツを封じただろ、阿蘇に、あ」
プルシェンコをソファに移動させながらバトルが言った。

「ちょっと、最後の『あ』って何よ」
「思い出したんだ。あのにおいは、温泉のにおいだ」

760 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 17:07:23 ID:kNgHbCbW0
小塚の役割を半分バトルが担ってるんだな〜
でもライサのことはエヴァン呼びだったはず

761 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 17:12:48 ID:M2G5dm09O
リンデマンはヴォロの前足に触れた。

『思い通りにならずに苦しい時もあるかもしれない
でもその状況を打破できるのは自分自身でしかないんだよ。
可能性に溢れている君のことを僕はうらやましく思うよ、いろんな意味でね。
でも此処から動かなければ何も変わらない。
どうする?僕達と一緒に歩く?それともずっとここでうずくまってるの?。』

リスデマンは言葉にしたわけではない、心でそう思っただけ。
気持ちが伝わればいいな、そう思いながら。
するとリンデの頭の中に声が響いた。

『一緒に歩きたい…。』

『とりあえず、ご飯食べて少し休もう。』

ヴォロに食事を与え一眠りしてから前に進むことにした一行。

ポンちゃん「はよ前に進まな…。」

次の瞬間、ゲデ子の頭突きがポンちゃんのみぞおちにヒットした。

762 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 17:41:27 ID:J4f8uqeiO
バトル達が大広間に来る前の話。


「ハァイ☆DIVAジョニ子よー!
んも〜ゲデ子大丈夫?ちょっと心配してんだから!」
「あ、ジョニーさんですか?
ゲデ子さんは今牝牛なので代わりに出ましたカナダのケヴィンです。」
「あらチャッキー!珍しい組み合わせじゃない!
どういう状況なのそっちは?」

ゲデ子一行の事や日本の研究所の事を伝え合う。

「そう…ヴォロノフはあまりいい状態でないのね…」
「どうしましょう?僕やポンセロさんの四回転で僕らも日本へ行った方が…」
「いや、俺達が迎えに行こう。」

ジョニ子の話しを聞いていたKVDP。
彼の肩にはてんとう虫と蜂が留まっていた。
虫たちとKVDPはやる気がみなぎっている。
「そこならランビ宅はもうすぐだ。
ゲデ子達はランビ宅へ向かいそこでゆっくり休んで待っていてくれ」
「…という事らしいわチャッキー、それとゲデ子。
他のみんなにもよろしく頼むわね!」

という訳でゲデ子一行は今までと同じくランビ宅へ。
KVDPとランビ、アルバンも同じくランビ宅へ向かったのだ。

763 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 17:45:28 ID:cloq06fd0
さすがリンデマン……だてに長老じゃない……
蜂とてんとうむしと骨が合流するのが楽しみだ……!
そしてさっきからポンちゃんがあわれでならんw額にふくらはぎにみぞおちに

764 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 18:12:49 ID:cloq06fd0
リスデマンが集めてきた木の実とゲデ子のミルク、チャッキーが伝統の1Aで揺らし落とした果物などで腹を満たした一行。
連絡を取ったジョニ子の指示通り、ふたたびランビ宅へ向かうことに。
リンデマンの言葉もあって気力を回復した狼ヴォロだったものの、足取りはおぼつかない。

『ヴォロノフ、歩けるようになるまで、わたしの背中に乗るといいわ』

足を止め、ゲデ子はうつぶせになる。狼ヴォロが自分の背中に乗りやすいようにするためだ。
しかし狼ヴォロにはゲデ子の背中に跳び上がる力はまだ戻りきっていない。
クワドエルフチャッキーやリスデマンが手伝おうと手を貸すも、クワドエルフとリスである。狼ヴォロを持ち上げることさえ難しい。

「しゃーない。俺がやったるわ……ほれ!」

さすが一行の中で唯一人型を保っているポンちゃんである。軽々と狼ヴォロを抱き上げ、ゲデ子の背中に乗せた。

「はや元気になり。お前を待っとる人間は、ぎょうさんおるさかい」

狼ヴォロの頭を撫で、へへんと笑うポンちゃん。ここにきてようやくの活躍だ!
そして一行は再び、ランビ宅へ歩みを進めるのであった。

765 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 18:13:05 ID:sB2F0EdY0
ジョニ子「それにしても今回のジェーニャったら、お寿司食べて、PSPで遊んで、ひたすら寝てて
     おいしいとこだけしっかり持って行っちゃうなんて、ずるいわ〜。
     アタシも眠り姫みたいに眠ってると知らないうちにDIVAになってるかしら?」


766 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 18:46:50 ID:sB2F0EdY0
バトル「ジョニー、ジェーニャもこれで結構大変だったんだよよ。」
ジョニ子「…冗談よ。解ってるわ。今回はアタシ達もこんな事件に巻き込まれちゃって、
    何をしたらいいんだかさっぱりなんですもの。」
ヤグ「まあ、確かにいろいろと面倒な奴だが、こいつなりに何か考えてるみたいだからな。」
ジョニ子「とりあえず、今それぞれが出来ることをやるしかないわね…
    ところで、ジェフ。さっきの話だけど、温泉のにおいがどうとかって何の事?」



767 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 19:58:27 ID:l3FUXKJ70
「ヒトPチャンごと培養液を送ってもらったんだが、
そのにおいが温泉そっくりなんだ。
ほら、みんなで阿蘇に行っただろ?
その時に嗅いだ覚えがある。あれは硫黄化合物のにおいだ」

ヤグディンが呟いた。
「ああ、そりゃオレたちの星の海水と温泉のブレンドだ。
詳しい事はカナダのあいつに聞かないとわかんねえけどな。
星から持って来たのがまだ残ってたんだな」

「水族館の彼の話だと、簡易培養液だけでもそれなりの効果はあるらしいんだけど
効果を持続させるためには本式でないとダメらしいんだ。
ただ、材料が残り少なくて、ヒトPの培養液はやや薄めらしい。
だからPチャンは完全に人間に戻れないんだろう」


するとそこにユカさん^^が入って来た。
「ジェフ、分析結果が出たわよ。明日は九州に飛ぶわ」

768 :駅東と神奈川県警はマジでやばい:2010/04/11(日) 21:19:19 ID:0DZRz5ae0
「あっそう」
「洒落を言ってる場合じゃないのよ^^」

769 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 22:20:13 ID:J4f8uqeiO
おかしい、全く変わらない…。
相変わらず春日なままバスタブに浸かっているミハルにため息が出るトラのトマシュ。
そういえばミハルはかなりのバトルファンだったはずだ。
憧れの存在が同じ部屋にいるというのにガン無視じゃないか。
バトルと話してみたら何か変わらないだろうか?

ユカリ「うーん、簡易じゃ駄目なのかしら?」
ユヅル「あっ何ですかトマシュさん?」
ユヅルは河童から人間に戻ったため、通訳が出来るのだ。
「がうがう(ジェフにミハルと話してくれるよう頼んでくれないか?)」
「バトルさん?はい、いいですよ。」

バトルさん達は何やら話こんでいた。
「あの〜、お話し中にすみません。」
「…あれ、どうかしたのかいユヅル?」
「トマシュさんがバトルさんにミハルさんと話して欲しいようなんです。
今、大丈夫ですか?」
「ん〜ちょっと話すぐらいなら大丈夫かな、今行くよ。
ごめん、ちょっと外します。」
ユカさん達に一言詫びてバトルはミハルの前に向かった。

770 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 22:40:21 ID:iFdrKmMZ0
ユカが阿蘇に、小塚達が名古屋に行っている間、
静香は一度変身を解除出来た者を連れて高田馬場スケート場に来ていた。
勿論信夫先生の名義で貸し切りである。

スケート力を安定させ自身でコントロールする訓練をする為だ。
もう殆ど完成している(>>418参照)美姫が手本となって練習を始める。
(因みに自分でも知らないうちにコントロール出来ているADSLの事は、
此処の誰も知る由が無かった)

突然動物になったり、また元に戻ったり。リンクの上はもう大騒ぎである。



静香「はい、もう一度」

どうしても元に戻らない時には各自の持ち曲を流し、変身を解除する。
そのうち、静香はある事に気がついた。

「変身」している間は決して無力な状態ではない。
美姫はクレオパトラ化すると電撃を操り、大輔など空を飛べるようになるのだ。
トイプードルの真央はその小ささから物陰に隠れると殆ど何処にいるのかわからなくなる。
信長化した信成は凄まじいオーラを発し、リード姉弟には「侍魂」が宿った。
海賊フェルナンデスはふらふらしている。


そして数時間後、天才アスリート達は完全にその力を自分のものにしていた。



771 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 22:52:33 ID:l3FUXKJ70
「あらあら、ちなみに温泉は阿蘇じゃなくて湯布院よ^^
賑やかな温泉街じゃなくて、山の中に忽然と湧いてるらしいの^^
共同浴場みたいなところだそうよ^^」

「あらっ、じゃあ今回はサウナは無し?」

「ええ、サウナどころか泊まれる所もないそうよ^^
だけど秘湯マニアの間では有名なんだって^^」

772 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 23:09:02 ID:yp+fXd920
ある朝、サンデュ先輩が何か気がかりな夢から目覚めると
ベッドの中の自分が相変わらず裸足のエマニュエルでいるのに気がついた。


773 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 23:25:44 ID:bCI1l9XVO
テラカオスにつき、神まとめキボンヌ

774 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 23:26:01 ID:euu/bKcc0
 名古屋の小塚宅に到着3人は母・幸子から話しを聞き、
倉庫での捜索を開始した。

「しかし、恐い話だな〜」

母から聞いた長野五輪の話(.>>326  >>328参照)のつづき・・・

結局崇彦はあのまま病院に運ばれ1週間ほど入院したのだという。
その間、高熱が続き3日ほど意識が戻らなかった。
なお、背中から落ちたにもかかわらず、外傷はほとんどなく動物等に変身した事もなかったそうだ。
 そして、例のスケート靴は搬送先の病院で処分してはずだったのだが、
退院後自宅に戻ると玄関先においてあったという・・・・・
その後何度も捨てに行ったのだが、数日後には自宅に戻ってくる。小塚夫妻は気味が悪くなり、
近くの神社でお払いをした後、倉庫の奥にしまい込んだという・・・

「そいえば、未来ちゃん。いつもとに戻ったの?」

ハーマイオニーだったはずの未来はいつの間にかもとの姿に戻っていた。

「う〜ん、よく分らないけど〜・・・・たしか向うでハリポタ読んでたときはハーマイオニーだったと思う。
今は読み終わっちゃったから元に戻ったのかな〜」
「あまり意識してなかったみたいだね・・・(^^;)」

でも、この様子だと彼女のスケート力も相当なもの。
いや、無意識だとしたら現役メンバーの中では最強ではないのか?
本田は二人の会話を聞きながら作業を続けていた。



775 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 23:31:02 ID:sB2F0EdY0
 ヤグ「それじゃあ俺達は一度湯布院に行ってから阿蘇に行くってわけか」
 ユカ「そうね。なんでもその温泉は美肌にも効能があるらしいわよ^^」
 ジョニ子「ホント!じゃ私も行くわ!!やっぱり乙女はスキンケアが必要だもの」
 ライサ「温泉に入ったら元に戻れるのか…?」
 
…というわけで阿蘇&湯布院行きメンバーは
プル・ヤグ・ジュベ・バトル・ユカさん・ジョニ子・ライサに決まった。

776 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 23:39:36 ID:vyBPAe03O
SOI見ながらつい思い出してニヤついてしまったわw
そして織田を見て、チャップリンに変身して無声映画みたいになるってのもよかったなぁ等と考えてしまったw
このスレの見すぎだなw

777 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 23:49:41 ID:iFdrKmMZ0
770です
ユカさんは温泉でしたね(滝汗)
訂正ありがとう

778 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/11(日) 23:59:58 ID:l3FUXKJ70
「ちなみにその温泉って、pHはなんと1.4よ^^
酢のpHでさえ3くらいなんだから、皮膚に傷があるとシミシミよ〜^^
(※pHは数値が小さいほど酸性が強くなります)
しかも所々で毒ガスが発生してるそうだから気をつけなくちゃね^^」

(・・・この女、確実にドSだな)ヤグディンは呆然としていた。

「で、この温泉のお湯に簡易培養液を3:1で混ぜるんですって^^
もちろん原液でも効果はあるのよ、3:1より薄くするとイマイチですって^^
だから温泉水を赤ぬこ宅配便でどばっとここに送りましょう^^
じゃ、私は明日に備えてもう寝るわね、おやすみ〜^^」

あっという間に立ち去るユカさんであった。

779 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 00:04:28 ID:bCI1l9XVO
>>776

こづと布袋の交流に
ボロデュリ〜ン
カ〜リンカカリンカ…
が頭に浮かんだ。

780 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 00:05:19 ID:ZxfBAzLNO
話せと言われたが何を話せばよいのやら。
トラが期待の視線を向けており、余計緊張する。
「あー、ミハル君?初めまして…だよね?」
偉そうに踏ん反り返っていたミハルはゆっくりバトルの顔を眺めた。

………

ジーッと眺めているばかりで反応がない。
「(気まずいなぁ…)あ、自分の名前はジェフリー・バトルって言うんだけど…」
「ジェフリー…バトル…?」
何かを思い出しそうなミハル。

「バトル…さん…?」

なんと!一瞬元のミハルに戻った!
しかし即春日に戻り、ミハルは白目を剥いてぶっ倒れた。

「ミ、ミハル君!?」バトルは慌てたが
「なるほど、とりあえず成果が出たわね!
うん、後は私達が見ておくわ。」
「バトルさんはお話にお戻り下さい!
何だかおおかた話も終わったようですけど。」
「(ジェフありがとう!)」

「(えー…いいのかこれで?!)う、うん分かった…じゃあ。」
バトルはジョニ子達の元へ戻った。

ミハルはバトル本人から名前を聞いて憧れのバトルに会えた事に気付いたのだ。
そして急過ぎて気絶してしまった。
次にミハルの目が醒める時、彼の病状はきっとよくなっているはずである。

781 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 00:37:54 ID:j9Fo5EQF0
ランビ宅に跳ぶ前のKVDP。

…早稲田の研究所が襲撃された時、嫁ジェナがシェルターに保護されていると知った彼は、
真っ先に嫁のいる部屋にすっ飛んで行った。だが彼女は、扉の向こうに閉じこもったままだった。
「なぜだいジェナ、開けてくれ。敵襲があったんだ、早く!」
「ダメ」
「いい子だから出ておいで。でないとぶち破るぞ?」
「…見られたくないの」
扉の向こうで、嫁がどんな姿になっているのか知る由もない。
「俺がそんなこと気にするとでも思ってるのかい?それに、ここも危険かもしれない」
「自分の身は自分で守れるわ、あなたも知ってるでしょ?さあ行って、ケヴィン!」
「ああ、君は強い奥さんだ…ねぇ、全てが終わったら、2人でゆっくり過ごす時間を持つのもいいね」
無言。
「俺がきっと治してあげる。大丈夫だよ」
「…ケヴィン、あなたヒーローなのよね?だったら、みんなと力を合わせて、…」
「もちろんさ!がんばるよ、行って来る!」

その後、衣装選びに加わって、自身も衣装選びに余念がなかったKVDP。
嫁が見てなくても、いいとこ見せたかったらしい。
「ショッカーに間違われちゃったから、骨スーツはやめといた方がよかったかな?
 オダくんと被ってたし…あ、うちの奥さんのSPも『死の舞踏』だったよ、何かの縁かなw」
だが結局、骨スーツのウケがよかったので、そのまんまの格好にしたKVDP。
活躍する間もなく戦闘は終わってしまったが、熱い魂は変わらない。
何か貢献したい一心で、ゲデ子一行と接触するために、名乗りを上げた。
やはり熱い魂の蜂アルバン、てんと虫ランビも一緒だ。心強い。

…ランビ宅に向かう直前、KVDPは再びジェナの部屋の前にいた。
扉に身をもたせかけ、コン、コン、コン、コン、コン。5回ノックした。
「ア・イ・シ・テ・ル」のサインのつもりらしい、どこで覚えた?
扉の向こうからも、5回ノックが返って来た。KVDPは扉に口づけると、踵を返した。
(まだ新婚さん気分かいな…)(わしゃよう見んわ…)
意外にキザなKVDPの肩の上で、虫たちがもぞもぞした。
「…さあ、行こう!準備はいいね?」

782 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 00:46:16 ID:j9Fo5EQF0
アンサイクロのKVDPの項目に、嫁が加わったのをさっき知って、
記念に>781書いてみた。がんばれKVDP。

783 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 00:47:22 ID:uOQJYpN/0
とりあえずあの髪型と赤い服については何も言及しない事にしたいw
そして>779よhageは禁止だとあれほど


「あら、ジェフおかえりなさい。ミハルどうだった?」
「うん、一瞬だけ戻ったけど気絶しちゃって・・・」
「明日は由布院の山の中の温泉に行くんですって。
その後でジェーニャが行きたがってる阿蘇に行きましょう」

「了解、ジョニー。あ、そうそうアレクセイ」
「なんだ?」
「その温泉なんだが、体内のウィルスを死滅させるわけじゃないんだろ?」
「ああ、一旦活動を止めるだけだと聞いている」
「そしたらその後、どうなるんだ?」
「活動を停止したウィルスが本人の遺伝子をコピーして繁殖するのを待つしかない」

「するとウィルスは体内にずっと残ってる事になるんだな。
だけどそれだと、ソルトレイクの後でジェーニャから抗体が消えた理由がわからないな」
「ああ、オレにもさっぱりだ。まぁオレ達の場合はもうすっかり遺伝子が書き換えられてるから、
ウィルスが消えても別に問題はないんだがな」
「ふむ・・・」
「それにオレ様の場合は、新型に感染しててもオレ様にしかならないからな。
ジョニーと一緒だ、わははは」

あんたらはどれだけ自分が好きなんだよ、とひたすら呆れるバトルとジュベールだった。

「ところで、問題はこのなまっちろいバカだ」
「・・・せめて色白くらいにしといてやってよ」
「明日までに目が覚めればいいんだが・・・それとまさかまた女になったりしねえだろうな」
ヤグディンが妙にニヤニヤしながらバトルの顔を見た。
バトルは全てを悟った。
「あの画像を消したのはこいつか・・・」
バトルの背後がなんとなく赤く燃え上がったように見えたのは気のせいだ、きっと。

784 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 00:47:36 ID:Oq24uatXO
ミハルに変化が起こった時、相方のコツメカワウソも一瞬デニス・テンに戻った。

テンはとりあえずジョニからもらったリップクリーム(前スレ参照)をポケットから取り出すと割れた唇に塗ってみたが、またたく間にミハルに連動してコツメカワウソに戻った。

コツメカワウソの手からリップクリームがポロリと落ちた。

785 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 00:48:19 ID:sF+qTqLHO
小塚家の倉庫で3人が靴を探していると、突然本田の携帯が鳴った。

「もしもし?―――そっちは首尾よく行ったんだ…それは良かった。こっちも靴を見つけ次第すぐ戻るよ、それじゃあ。」

本田の言葉と表情から見るに、そう悪い知らせではないらしい。
携帯をパタン、と閉じた彼に小塚が何かあったのかと問いかける。

「静香からの連絡でね、東京の何人かはトレーニングがうまく行ったらしい」
「トレーニング??」
「ああ、『スケート力』とウイルスの力を自力でコントロールするトレーニングをね。
 これで自由に変身が出来るようになるし、変身したものにまつわる特殊能力も使えるようになる…どうしたんだ?崇彦、そんな顔して」

彼の言葉を聞きながらつい苦笑いしていた小塚に、本田は怪訝な顔をした。

「あ、いえ、おれが折角自由に変身出来るようになっても、ただの九歳児だからあんまり戦力にならないんだろうなぁって。
 …けどおれ、何で子供だったんでしょう?」
「それはどういうことだい?」
「だって、他のみんなは何かしら元々の特徴と関係あるものに変身してますよね…プログラムとか、衣装とか、姿形とか。
 でも、おれは何故か全然関係ない『子供』に変身した。いやあの、多分長野でのウイルス感染が関係してるとは思うんです。
 ―――ただ、どうしても腑に落ちなくて。」
「確かに…それをはっきりさせるためにも早く靴を見つけないとな。それから二人にも色々思い出してもらわないと」

その時、古ぼけたボール紙の箱を開けた未来があっと小さく声を上げた。

「もしかして…これじゃないですか?」

彼女が二人に差し出した箱の中には、少しだけ古びた大人物のスケート靴が入っていた。


786 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 01:22:48 ID:B9V39GXB0
くノ一キャシーに両手両足(?)を刺され、小塚達三人に踏んづけられていたヒトPチャン。
研究所の水槽に入れられたものの、すぐ皆それぞれ何処かにいってしまった。

(う〜傷がズキズキする…)

梱包を解かれず酸欠寸前になったり、出られた途端にこんな傷だらけになる可哀想なPチャン。
だれかなんとかしてやれよ。

(人に完全に戻れるって言うから日本に来たのに…皆全然僕のこと気にしていないみたい…
あ?でもそういえば真央ちゃん人間に戻っていたような?戻る方法、見つかってるんだ!!!)

Pチャンの瞳はウルウルからキラキラに変わった。

787 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 01:43:38 ID:j9Fo5EQF0
日なたぼっこ中のSWE先輩後輩。
「…ひさしぶりだなあ、こうして並んで、日光浴するのは…」
べるるんは、久々に日の光に当たって、爽やかそうだ。
「こんな風にくつろげるのも、今のうちかもしれないな」
「…嵐の前の静けさ、ってやつですかね」
ADSLは深刻な口調だが、この時間を惜しむように、目を細めた。
「ああ、また戦闘があるかもしれない。気力体力を養っておかないと」
後輩はそのまま目を閉じ、仮眠を取っているようだった。
(後で起こしてやるよ、今は眠ったらいい)
その寝顔を眺めながら、先輩は、なんとなく後輩のピアスの数を数えてみた。
1、2、3、4…両耳のピアス、唇のピアス、眉のピアス。
そして、鼻のピアス。あれ、5個目…?

788 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 01:59:25 ID:C/XAHSyv0
SWEの先輩後輩と、KVDPと嫁にほほえみが止まらない。

789 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 02:16:24 ID:B9V39GXB0
真央「ねぇねぇ、折角自由に変身できるようになったんだし、その時なにか
決め台詞を言わない?」
美姫「うん!それいいね!うん〜と私は{ 安藤美姫、メイクアーップ! }がいいな」
真央「あ〜!それ真央が言いたかったなぁ。(ぶ〜〜)」
大輔「え?変身したあと台詞言うんじゃないの?」
信成「後だったら、大ちゃん鳥だし台詞言えないじゃん(爆笑)」



本田と連絡を取り合いながら真央達の会話を聞いていた静香の手は、
携帯を握りつぶさんばかりにブルブルふるえていた。
勿論怒りで。

790 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 02:49:20 ID:czdvdmdzO
―――カナダの研究所に誰かがバタバタと走って来た。そして豚のいる部屋に勢い良く転がりこんだ。
それはディズニーのお姫様の様なドレスを着たメリルだった。その隣には、カートの如く、ツルツル頭のチャーリー。どうやら二人も感染しているらしい。
二人は培養液の中で眼を閉じている豚を、ガラス越しに見つめた。
一時は順調にアボに戻りつつあったが、ここ数時間は、また豚に逆戻りしている。

メリルとチャーリーは懸命に話しかけた。家族や友達が心配している事。良くなったらチポレに行こうだとか、いやスシを食べようだとか…
二人は涙ぐんでいるせいか、豚がアボに戻りつつある事に気付かない。
メ「チャーリーったら今、ツルっぱげなのよ!早く眼を開けて見てよ!」
チ「眼を覚まして!早くtwitterにメリルの事を書きまくるんだ!」
アボは瞬きしたかと思うと、綺麗な瞳を二人に向けた。
しかしまだ、くるりんとした豚の尻尾が付いていた…
メリチャリは息もぴったりに、こう叫んだ
『その身体ならフィギュアスケートできるよ!』



ケータイからなので、読みにくかったらすみません。

791 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 05:30:54 ID:yis1xsG80
本田と連絡後、あらかーさんに大説教をくらうスケーター図の面々
そこへ本田が現れた。

「本田君!!!」

傷だらけの彼の姿に驚きを隠せない。

「いったい何があったの!!崇彦は!未来ちゃんは!!」
「すまない・・・二人がさらわれた・・・」

!!!!!!
あまりの言葉に声を失う面々

「いったい誰に・・・」
「維持費だよ・・」
「?!」

「この事件の黒幕は・・ISUの・・・・・審判部の連中だったんだよ!!!!!」

792 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 09:48:48 ID:03rPBchWO
あー、やっぱりそっち行っちゃったか
できれば回避したかった

793 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 09:58:00 ID:l8vHCPXF0
ねらーだったらラスボスは小林幸子だろう。jk

794 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 10:04:38 ID:ZxfBAzLNO
>>792同意
ちょっと前からそっちに持っていきたいような感じのレスが…
書かれたからには繋げないといけないから書きづらくなった人も増えたのでは?
正直黒幕は影薄の亡霊とか、今のフィギュア界を案じ一計を投じた過去有名選手達&コーチ陣とかでいいと思ってた
ISUのジャッジが黒幕じゃ悪い意味でリアル過ぎて大団円にしにくい

795 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 10:09:47 ID:eQbwIb/XO
>>792
自分も。日記スレのヨナみたいに完璧にネタとして割り切って
、面白いネタ要因になるならまあいいと思うけど、
嫌韓ノリで持ち込まれてるなら正直勘弁

796 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 10:11:08 ID:G53Ma92QO
前スレみたくシステムのせい、とかにしてうまくかわせるならISUが黒幕でもいいんだけど…
イジヒとか特定個人出されると萎えるよ、続けにくい
気持ちはわかるけどここにアンチ視点は持ち込まないでほしいね

797 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 10:14:43 ID:+1QnPZeyO
>>791は夢ってことにしてしまおうぜ

798 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 10:14:47 ID:Bi6fAtm5O
つーわけで書いてくれた791には悪いけど、無かったことでいい?

799 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 10:33:41 ID:G53Ma92QO
おk

800 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 10:37:14 ID:Oq24uatXO
しかし実は本田は慌てていて読み間違いをしていた。

ISUの維持費が黒幕なのではなく、
「ISUの維持費が足りない。ついては崇彦と未来を預かる。もちろん指定の口座に身代金を振り込めば二人に危害は加えない。」
という内容の置き手紙を、混乱した本田が取り違えたのだった。

801 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 10:46:26 ID:Oq24uatXO
もちろん、いくらISUがアレでも選手を人質にするはずはない。

一連の採点疑惑を利用して暗躍する闇の組織が、ISUの名をかたって選手やコーチ陣の新型ウィルス解明から目をそらさせようという作戦であった。

もちろんこのスレに住む職人達のモチベーションを下げようとしているのは言うまでもない。

802 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 11:23:41 ID:l8vHCPXF0
朝になったのに起きる気配のないプルシェンコ、
そろそろ出立しないと、何が起きるかわからない、バトルはソファーに近づいた。
…やっぱり女性化してる…!携帯確認、ふっふっふ、バッテリーは満タンだぜ…

『わっ!!!!』
ソファーの後ろからヤグディンが大声を出した。
『はうあ!』飛び起きたプルシェンコはもう元のオッサンだった。

満面の笑みをたたえてヤグディンは言った『よう!ジェフ!そろそろ仕度しねえとな!』

(悪魔だ…この人悪魔だ…)泣きそうになるバトルだった。

803 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 11:32:57 ID:Oq24uatXO
小塚「僕らをどこに連れて行くんです?」
小塚と未来は自家用ジェット機らしき乗り物に乗せられていた。
上品な紳士が2人と向かい合わせに座ると、おだやかに答えた。この紳士と昔会った事があるような気がする…。
紳士「これから行くのは熊本。そう、阿蘇山のあるところだ。しかし今日は阿蘇山には行かない。市内にスケートリンクがあり、貸切ってある。着いて一休みしたらそこに行く予定だ。」

804 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 11:43:13 ID:Oq24uatXO
紳士「着いて一休みしている間に阿蘇から衣装も届く予定だ。小塚君には、そこであるプログラムをやってもらいたい。出来ればクワドを入れてね。」

クワド…阿蘇…金パンツ…小塚は頭に浮かぶプログラムを打ち消そうとした。

と、未来が無邪気に紳士に聞いた。

未来「それってもしかして、Sex Bombですかあ?」
未来はキャー≧∇≦と言いながら鼻血を出していた。

805 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 12:05:05 ID:zCIy1fs90
このスレだけは韓国も選手のアンチもナシの方向でいってほしいや
スケ板の癒しだもん

806 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 12:08:34 ID:Oq24uatXO
小塚「うるさいっ!」
未来に向かって怒る小塚の顔は真っ赤だった。
小塚「靴も衣装もサイズが合わないかもしれないし…第一Sex Bombの振り付けなんて覚えてないし!」

狼狽する小塚に、紳士は全く動じずあくまで穏やかに、かつ意味ありげに微笑みながら言った。

紳士「大丈夫。阿蘇には靴職人もいるし、衣装は伸縮自在の特殊な素材だ。振り付けにはDVDも用意してあるし、私も多少の振り移しなら出来る。」
そこに、紳士のアシスタントがメモを差し出した。紳士はそれを読むと、満足したようにうなずき、小塚に向き直ると続けた。

「そう待たずに役者は揃う予定だ。私の出る幕はないかもしれない。」



807 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 12:14:06 ID:5D7yDxagO
その頃、ヒトPちゃんは……

朝になっても誰も来ない。
(まさか、忘れられてるの?………………いや、そんなまさか)

目がランランとして、ちっとも眠れなかったけれど、さすがに少し眠くなってきた。
うつらうつらしながらひとPちゃんは思った。
(人間に……完全な人間に戻ったら、クワドの練習するんだ…)

夢を見た。
(ちなみにひとPにはまぶたがないので起きてるのか眠ってるのかは一見判別しがたい)
ここは真っ白な氷の上。満員の観客。
誰もが僕を見てる!僕のオペラ座の怪P…じゃない、怪人を!!
あぁ、やっぱり僕はすごいんだ……


そんなところで目が覚めた。
(ん…?)
今までとは違う感覚があった。
(手だ!人間の手が、腕がある!)

しかし、やっぱり。
他の部分はヒトデのままだった。


ひとPはしくしく泣いた。

808 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 12:14:11 ID:qmS0Vl9bO
小塚のせっぼん期待w
相変わらず凄い展開www

809 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 12:48:38 ID:hlXBvqWy0
「なんだよでかい声出すなよリョーシャ」
プルシェンコが不満そうな顔をしていたが
その横でバトルはもっと不満そうだったのは言うまでもない。

「ああそうだ、ちょっと変な夢を見たんだ」
プルシェンコがぼそぼそと話し始めた。
「女性化してた時の僕の人格・・・エフゲーニヤっていう女の子なんだけど、
彼女がどこかで泣き叫んでいるんだ。
なんだろう、春の花畑かなんかみたいなところなんだけど、靄がかかっててよくわからない。
『イヤっ、アタシそっちに行きたくない!』『やめて、来ないで。何にも悪いことしてないわ』って。
で、最後に『お願い、殺さないで!』って叫んだのが聞こえたところで
『わっ』ってリョーシャが」

「お前、もしかして日本のアニメかなんかの見すぎなんじゃねえの?」と
ヤグディンは一笑に付したが、内心はおだやかではなかった。
そう、彼はその情景に覚えがあったからである。

バトルは気分転換も兼ねて出立の準備にいそしんでいた。
研究所近くのセブソ○レブソで買い込んだお菓子をいつもどおりがっつりリュックに詰め込んでいる。
ジュベールは理想的なクワドに備えてイメトレ中だった。
プルシェンコはジュベールの背後に忍び寄り、頭の上でピースピースして遊んでいる。
そしてライサチェックはみんなからすっかり忘れ去られていた為、まだ寝ていた。

「さあみんな^^ 準備は出来てる?^^」
ユカさんがやってきた。

810 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 12:50:35 ID:j9Fo5EQF0
…べるるんは、後輩ADSLに、いつの間にか「鼻ピー」が増えたのが気になっていた。
(あれは、この変身騒ぎのずっと前、コーチにむしり取られたはずだけど…)
ご存知のように、ADSLにとって、ピアスや衣装は重要アイテムである。
コーチ夫妻も、それを容認、むしろ奨励して来たはずではなかったか?
ADSLの第一のファン、ADSLの良心と言ってもいいルトコフコーチ、
その彼が激怒してグーでぐりぐりしたという、いわくつきの5個目のピアス。

…ADSLのピアスは、ファッションや威嚇のためだけではない。
彼はピアスで秘孔を刺激し、スケート能力を解き放っていたのである。
またこれには、突出し過ぎたり、特殊過ぎる部分を、絶妙なバランスで整える働きもあった。
ピアスによるツボ押しがなければ、ADSLはどういう方面に走っていたかわからない。
(いつかはそれ抜きで、能力を解き放てる日が来るかもしれない)
しかし、4個目のピアスまでは使いこなせたADSLだが、5個目ともなると、
彼の身に何が起こるかわからなかった。鼻ピーは諸刃の剣だったのである。
ルトコフが鼻ピーをむしり取ったのは、かわいい教え子を案じてのことだった。

…その鼻ピーを、今、復活させた。
(よほどの覚悟だろうな…複数の姿に自由に「変身」出来る状態、変身モードに伴う強力な能力…
 自分を保つのに精一杯なんだろう、今は落ち着いているけど、ちょっと前までは死人のようだった)
先輩は携帯を取り出し、後輩に内緒で、ルトコフコーチの携帯にかけた。

「今、主人は昏睡状態で…さいわい危険ではないけれど…」妻のルトコワが出た。
聞けば、何かずっと夢を見続けているように、微笑んだりしているそうだ。
べるるんはルトコフを案じながらも、ルトコワに、ADSLの現状を説明した。
「…鼻ピーによる制御、不可能ではないわ…非常事態なら仕方ありません、主人も許すでしょう。
 クリストファー、あなたも大変なのはわかっています。でもどうか、あの子に…」
「ええ、あなた方の代わりに僕がついています!…コーチも、どうかお大事に」

(諸刃の剣、か)
先輩も覚悟を決めた。
(今はこれが、君を救ってくれる。君の力が、また僕たちを救ってくれるかもしれない。
 すべてが解決するまで、耐えてくれアドリアン。自分を失わないように。僕がついているよ。
 …万が一の場合は…僕がこの手で、むしり取ってやる)

811 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 12:53:39 ID:ZxfBAzLNO
前スレ赤ぬこに続いてせっぼん…小塚www

そんな悲しむヒトPちゃんの前にユヅルが来た。
べるるん&北欧美女二人が作った簡易培養液を足しに来たのだ。

「うわ〜いつの間にか手が生えてる!」
「(何だよ失礼だろ!てか誰だよ!)」
「あ、起きてたんですかごめんなさい!僕はユヅルって言います。」
「(ユヅル…ってかお前僕の言ってることが分かるのか!?)」
「はい、僕もウイルスのせいで河童になったんですけど元に戻りまして…」
「(どうやって戻ったんだ?
僕も早く人間に戻ってスケートがしたいんだ!)」

必死なヒトP、ただでさえ怖い目が余計に怖くなる。
「(ひっ怖いよぉ…!)あ、あの、ぼ、僕はせっぼんを踊ったら治ったんですけど…」
「(何っ、Sex Bomb!?)」

「あ、でも人によって違うみたいだし後はわかりません!
ぼ、僕も忙しいので失礼します!」
逃げるように部屋を出るユヅル。

まさか残されたヒトPが勘違いしているかもしれないなんて…誰も気づかない。

812 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 13:04:46 ID:wmHmvVfoO
がっかりするのはまだ早いぞバトル。
なんせ行き先は温泉だ。という事は・・・

幸運を祈る!


813 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 13:05:22 ID:hlXBvqWy0
「ちょっと待って、ジョーニヵがいないよ」
「ああ、ジョニーは洗面所に朝のお化粧に行ってるからもうすぐ戻ってくるよ」

そこにジョニ子が内股でパタパタと駆け戻ってきた。
「準備完了〜。あら、ジェーニャも起きたのね。
今日もメイクののりはばっちりよ! あらユカおはよう」
「おはよう、ジョニー^^
みんな支度は出来たみたいね。今日は爆弾低気圧が発生していて外は荒れ模様よ^^
でも強風や大雨に負けないで頑張って行きましょうね^^」

一同はぞろぞろと部屋を出た。するとバトルがふと立ち止まった。
「どうしたの?ジェフ」
「なんか忘れ物をした気がする」
「あら、何を忘れたのかしら。みんな揃ってるし・・・」
「そうだよね、きっと気のせいだ」

「・・・・お前ら、ライサチェックがあまりにもかわいそうだろ」
意外とやさしいヤグ先輩だった。

814 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 13:08:50 ID:L75/e2wW0
ライサの扱いに声出してワロタw

815 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 13:50:59 ID:Oq24uatXO
ヒトPちゃんは、はやく人間に戻りたい一心でSex Bombをこの水槽の中でマスターする、と心に決めた。

今度ユヅルが来たら、この部屋で実際に音楽をかけてもらおう。振り付けだってフォローしてもらえるだろう。

それにしても、いったいユヅルはどんなSex Bombを踊ったのだろう…

とりあえず頭部の両脇を手として、腰振りの練習を始めた。

体を動かしている間はいらんことを考えずに済むし、Sex Bombを踊る事で人間に一歩一歩近づいている。

Pちゃんの瞳はキラキラ輝き出した。
「人間に戻ったら、このせっぼんで真央ちゃんを魅了するぜ!」

816 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 13:56:23 ID:/UMZr/SlO
なんか、フィナーレでは全員せっぼん踊ってそうな勢いなんだがw

817 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 14:01:57 ID:oQNEUBx80
>>816
ショーのフィナーレみたいに並んでいるのに
みんなせっぼんという情景が頭の中に浮かんだw

818 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 14:26:13 ID:uOQJYpN/0
「エヴァン、エヴァンったら、起きなよ」
仕方なくバトルが部屋に戻って起こしていた。
「ほらもうみんな行っちゃうよ」
「おいお前ら、もっと早く起こしてください・・・」

外に出るとそこは暴風雨だった。
気温も低めのようだ。
こんな中を飛ぶのか・・・ジュベールは正直ぞっとしていた。

「アタシとジェフはジェーニャに、
リョーシャとユカさんはブライアンに乗ればいいわね。
エヴァンは鵜になって飛べばいいわ、でもそれだとちょっと遅いかしら?」
「鵜じゃなくて火の鳥だ! ってかオレもクワドで飛ぶから」

「ほほう、ならなんでバンクーバーで飛ばなかったんだ!」
「まぁまぁジェーニャ落ち着いて、エヴァンったらこう見えて意外とチキンなんだから仕方ないわよ」
「だ、誰がチキンだ。火の鳥だって言ってるだろ」
怒りと屈辱で顔は真っ赤だったが黒(ry
ついでに言っておくがライサはこのメンバーでは最年少だ。

「ツッコミの方向が基本的に間違っとるな」
「せやな、斜め上ツッコミは高度なテクニックやで。この程度じゃあかん。
もーちょっと勉強してから使うてもらわな」
バトルとジュベールはお笑いにはうるさかった。

819 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 14:49:59 ID:sF+qTqLHO
なんで自分がSexBombを?!冗談じゃないぞ!
突然の要求に混乱を隠せない小塚の脇を未来がつっついた。

「見て、あれ…」

未来が指差した先は老紳士が座っている場所。しかしそこには、小塚9歳がいた。
少年はにやっと笑って言った。

「やっちゃえよ、SexBomb。羽生やライサもやったんだしさ」
「この前は子供のままの方がいいなんて言うし、なんなんだよもう…」

思わずうんざりした顔をする21歳とは対象的に、9歳の方は面白くて仕方がないといった風情である。

「ヤだよ俺あんなのやるなんて…それにいくら向こうで靴を用意するって言ったって、ちゃんと合うかどうか…」
「あーもうじれったいなぁ!靴ならあるだろお前の膝に!」

煮え切らない21歳に9歳は顔色を変えた。
その剣幕に押される21歳。膝の上には例の靴が乗っている。

「その靴は誰の物でもないお前のモンだ。
 とっととそいつでセッボ踊って12年前の封印を解け!
 …俺、いや、お前にかけられた封印だ」
「俺にかけられた…封印?」
「ああ、とにかく踊れば解る」

呆然とする21歳の脇で、未来は本をぎゅっと抱きしめた。
9歳の訴えに呼応するかのように、本からただならねものを感じていたのだ。

気がつけば、9歳の小塚の姿は消えていた。
どうやら、やるしかないようだ。

820 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 16:43:32 ID:4nB5qVfP0
やっと規制解除された・・・・・・
ずっと確認したいのに書き込めなくてイライラしてたんだが、プルは男→女になったりしてるんだよね?
ってことはプル、ブラジャーつけてないの? ヌーブラ? ヌーブラなの?
しかもそれ揉もうとしたのヤグディン?

821 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 16:47:49 ID:uOQJYpN/0
「待て、お前は勘違いをしている。
その曲ではだめだ」

小塚は、自分の中に不思議な声がいきなり降って来たように感じた。

「なぜわからないのか。その曲ではだめだ。あいつらの声に耳を傾けるな」

「一体どういう事?」

「その曲にお前は何を込めて踊ることが出来るというのだ。
何もないではないか。だからその曲ではだめだ。
お前がお前の全てを込められる曲を演るのだ」
その声は言った。

「羽生はその曲に今の自分が持てる全てを掛けて、敬愛する選手の為に演じた。
ではライサチェックはどうだったか。何も変わらなかったではないか」

「俺が、俺の全てを込められる曲・・・」

822 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 17:00:12 ID:Bi6fAtm5O
>>820
細けえーこた(AAry

つーか、ブラジャーって乳が無い人でもするの?

823 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 17:19:52 ID:/kgWguAcO
>>822
謝れ、貧乳な自分に全力で謝れ。

は嘘だがw男性用ブラってあるようだ。付ける事により背筋が伸びるとかあるのかもな。
脱線しましたが職人さん全てに感謝しています。頑張ってください。

824 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 17:20:49 ID:ZxfBAzLNO
研究所の朝は忙しい。
元に戻ったり、人型の変身だったスケーター達はユヅルのようにゆかりの手伝いをしていた。
スケーター、研究員に動物達、皆が何かがありそうな気配をひしひしと感じていた。
今日は何かが来る…そんな気配を。

そんな中、大輔はSWE先輩後輩に朝食を運んでいた。
どうやら仮眠するといったADSLは本気寝したらしくまだぐうぐう寝ている。
「クリストファーにはこれ、そいでアドリアンにはこれね。」
一応まだ吸血鬼なべるるんにはレバにら炒め(ニンニク抜き)とスッポン生き血入り栄養ドリンク。
ADSLには真央のスポンサー繋がりで大量に贈られてきたウェダーインゼリー。

「よかった、ちょうど朝日がひりひりするようになってたから…ありがとうダイスケ」
輸血から一日経ち喉も渇いてきたべるるんは喜んだ。
実はべるるん、一晩中ADSLの鼻ピーについて考えたりしてたもんで寝れなかったのだ。

「そういえば吸血鬼になったんだからさ、もしかして飛べたり超能力が使えたりしないの?」
目をキラキラさせながら聞いてくる大輔。
「実は夜の内に色々試してみたんだけど特になかったんだよ。
…これ以外は。」

べるるんが指差した先には花瓶。
「あ゙━━━━━━((゚∀゚))━━━━━━ッ !!!!!」

…バリンッ!

べるるんは超音波を自在に操れるようになっていたのだ!
ついでにADSLも起きちゃったのは言うまでもない。

825 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 17:21:57 ID:pD4nLj+Y0
旅行から帰ってきたらまたすごい展開w
アフラックは考えてはいたんだけど、使えずにいたら先を越されたw

826 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 17:38:35 ID:CQhWVQzH0
蝙蝠やイルカと会話できそうだな<べるるんの能力
あとはト…との合わせ技か

827 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 17:40:36 ID:B9V39GXB0
大輔「夜のうちに?…あ、そうだ! …他にもこういうことは?『暗視能力』、とか」
べるるん「暗視?夜ってべつに普通に見えるけど」
大輔「そうじゃなくて!明かりが無くても見えてるんですかってことで」
べるるん「うん普通。真っ暗でも全然普通。」

大輔はやった!と思った。自分は鳥の時極端な「鳥目」になってしまうので、
べるるんは逆なのではないかとちょっと期待していたのだ。
自分の鳥の遠視能力がいくら優れていても、暗くなってしまえば仕事に差し支えがありすぎる。
聴覚・嗅覚に優れた真央(犬なので)と、『スケパシー』能力を駆使すれば色々研究に貢献出来る。

大輔「ところで、アドリアンの変身のことなんだけど…」

828 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 17:42:45 ID:uOQJYpN/0
さて、由布院へ向かうべくスタンバイする一同だったが、
その時突然、バトルの携帯電話が鳴った。

「ああ、ジェフかい?とんでもない事がわかったよ」
大学でウィルスを調べている研究員からだった。
「どうした?」
「実は、カナダに遊びに来ていたキャンデロロ選手に協力をあおいで、
新型と旧型のウィルスの関係を調べていたんだ。
新型の方が悪性度が非常に高いんだけど、
旧型ウィルスの濃度を上げると新型が消滅する現象が見られたんだよ」
「それは旧型が新型を駆逐するという事で間違いないな?」
「そうだろうね。また何か新しい事がわかったら連絡するよ」
「ありがとう、ではまた」

ってなわけで一同は、由布院はT温泉の場所を地図で確認し、飛んだ。
迷子になるなよブライアン。

829 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 17:52:46 ID:zHDGUdTw0
暴風雨と低気温にも関わらず、気合いの入ったコンビネーションジャンプを跳ぶ姿があった。
襲撃により破損した研究所の修理を(勝手に)請け負ったジョ兄ぃの勇士だ。
佐藤信夫氏の「予算が・・・どうすればいいんだ」の心の嘆きを受信したようだ。
早朝にどこからかすっ飛んできて、詰め所の役員を通訳にと背負い資材屋に跳んで行き、
荷降ろしを手伝う約束と引き換えに資材を手に入れ意気揚々と研究所に戻っていた。
その姿は、さながら怪力サムソンが乗り移ったかのような姿だったそうな。

何かの気配・・・それは彼女のムンムンとしたやってやるぜ、なおしてみせるぜの意気込みなのだろうか?
ぶっちゃけ、彼女だって戦いたかったのである。
なんかあったら私も一肌脱いでやるよと彼女なりに決心していたのである。

830 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 18:22:26 ID:Oq24uatXO
ここは熊本市のあるホテル。迎えに来る時間を言い残すと、老紳士は
「楽しみにしているよ。それでは、また後ほど。」
と去って行った。

ベッドに倒れ込むと、小塚はさっきの心の声を思い巡らしていた。

俺がいまやりたい事…
布袋さんと氷上で競演する事かなあ。

生演奏が実現すれば、よくラストをフェイドアウトされてしまうギター・コンチェルトも、音響さんにボリュームを絞られる心配もない。シーズン最後の思い出にもなるだろう。

ホテルの天井付近から、ギター・コンチェルトが聞こえてくるような気がした。

いや、実際に通気孔を通じて、最上階のスィートルームの音が階下の小塚に聞こえていたのだ。

831 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 18:30:16 ID:qRj6l1xs0
また、夢を見ていた
小塚の目の前に現れたのは自分自身。複数!!

「今のお前にふさわしいのは俺じゃないのか」
得意げに笑うジミー・ヘンドリックス
「いいや、違うね。GPFの演技忘れたとは言わせないよ」
ニヒルに微笑むテイクファイブ
「だめだめだめ!今はみんなを、お客さんを楽しませなきゃいけないの!」
ちょっと粋がるサタデーナイトフィーバー
・・・・・・なおも、過去の演技の姿で現れる自分自身。

これは・・・・・俺自身の迷いなのか・・・・・


「きゃああ!!!」
未来の悲鳴が上がる。振り返ると彼女は後ろから抱きすくめられていた。
その男の名はクローサー
「ねぇ、彼女との危険な恋、というのもいいんじゃない?」
そういって彼女に息を吹きかける。
「それはやめろ!」
小塚が声を荒げるとクローサーは肩をすくめて消えてしまった。

「・・・結局、自分じゃ何も決められないんだね。」

再び姿を現した小塚9歳。

「自分でやりたいこと、自分で決めればいいじゃん。
それができないんだったら僕と変わりなよ。
僕だったら自分でやりたいことして自由に遊んで、
誰にも文句を言わせない。自分の人生だから自分が楽しもうよ。
人の言いなりになってちゃ詰んないでしょ?」

ため息をつく小塚そして・・・・

「もう、いいよ・・・お前の相手は・・・あきた」
「え・・・・・」

静かに微笑む21歳の自分。

「お前さびしかったんだろ?ひとりっこだもんな・・・・・我がまま聞いてくれる相手がほしかった。そうだろ?」
「ちがうもん!」

そういうとさっさと消えてしまった。

あっさり消えちゃった。もう会えないのかな・・・・・

そう思いながら深い眠りに落ちていった。



832 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 18:49:07 ID:Oq24uatXO
布袋の手の中で、ボロデュリンは精一杯のスケ力を発揮しようとしていた。

ああ、トリノでブレードさえ壊れなければ…

なんで俺はロシアから遠く離れて日本に来ちゃってんだろう。ホテイの黒ミサカリンカは、まるで俺のロシアへの思いを知っているようだ…。

布袋寅泰の母親がロシアの血を引いているのは偶然ではなかった。

833 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 18:56:33 ID:uOQJYpN/0
由布院市内の山間にT温泉がある。
途中の道路は舗装されておらず、冬場は閉鎖されるような所だ。
まさしく秘湯というにふさわしい温泉である。

「さー着いたわよ^^」
「うわっ、なにこの臭い」「阿蘇でもこんな臭いしてたよね」
「ねぇねぇユカ、あそこなんて書いてあるの?ロープが貼ってあって、
『KEEP OUT』の下の部分」
「ああ、あれね^^ 『毒ガス発生中』って書いてあるのよ^^ 行ってみる?^^」
「・・・いえ、遠慮しときます」

浴場の管理人は気のよさそうな老人だった。
「おお、べっぴんさんが異人さんば沢山連れて来たとよ。はろー」
「こんにちは^^ 全部でえっとイチニイサン・・・6人かしら?」
「えっ!1人足りなくないか?」
「あ、エヴァンは?」
「いねえよ。どこ行ったんだ?」

「ここにいるぞ」

「うわっ、電柱がしゃべっとっと!」
「失礼^^ 全部で7人なんだけど、家族風呂みたいなのはあるかしら?^^」
「ああ、こっちたい、付いてきんしゃい」

「さて、ブライアンとアレクセイとエヴァンは男湯でいいわね^^ 
私は感染してないけど、せっかくだから女湯に入るわ^^
で、性別不明の2人・・・ジェーニャとジョニーは家族風呂に入ってちょうだい^^
それと、ジェフ^^ あなたはあの2人が変なことしでかさないように家族風呂で見張っててね^^」

ヤグディンはさっくり脱いで男湯へ。
しかしジュベールとライサチェックはとまどっている。
ロシア人と違って共同浴場で入浴する習慣がないからである。

しばらくすると女湯からユカさんの絶叫が聞こえた。
「うぎゃああああー 目が、目がー!!!」
強酸性のお湯が目に入ったらしい。
不安になった2人がヤグディンを見ると気持ちよさそうに入浴中である。
意を決して下着を脱ぎ、入浴するふたり。

「あー、いい湯だ。故郷を思い出すな」
「故郷って、ロシアかい?」
「いや、星だ。時々親に連れられてこういう風呂に入ってたからな」
両手でお湯を掬って顔を洗うヤグディンを見て、
ジュベールとライサチェックもマネをしてみた。
「うわあああああああっ、目が、目がー!!!」
ヤグディンは平気だが地球人にはきつかったようだ。

ちなみにジョニーも同じ事をしていたが、まつげにガードされて無事だった。
「あらっ、ケミカルピーリングしてるみたいねこの温泉」
気に入ったようである。

834 :1000レス越える前に501KB越えるかも。:2010/04/12(月) 19:02:21 ID:AID2fqTU0
 絨毯の敷き詰められたホテルの廊下を、紳士はゆったりとした
足取りで歩いていた。
 アルベールビル五輪で、彼女のジャンプに魅せられたことが、すべての
始まりであった。やがて彼は計画を練り、組織を作り、長野五輪の時から
ひそかに行動を開始していたのだ。

 衣装で自己紹介するスパイはいても、堂々と名乗る秘密組織など、
世間には存在しない。男が考えたのは、ISUの名を借りることであった。
 International Skating Union。国際スケート連盟。フィギュア
スケーター(とスレ住人)が、ISUという単語で真っ先にその組織を
連想することを、彼は見越していたのである。ADSLという言葉で、
インターネット回線ではなく、アドリアン・シュルタイスを思い浮
かべるように。
 ISUの名を使うことで、彼は大きな大会のときでも、フィギュア
スケート関係者の近くに簡単に近づくことができた。「消防署のほう
から来ました」と言って高額な消火器を売りつける悪徳商法にヒント
を得たのである。

 村主に命じて研究所を襲撃させたのは、彼だった。小塚と未来を
連れ出すときにも、手荒な真似をして本田に傷を負わせてしまった。
 申し訳ないことをしたと思っているが、彼は自分の行動が選手の、
そしてフィギュアスケートのためになることだと、信じていた。
 いつも、スケートは美しい。その思いを、彼は三文字のアルファ
ベットにこめて、組織の名前にしたのだ。

 I いい
 S 寿司は、
 U ウマイ! の略ではない。
 

835 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 19:05:38 ID:H/A2XnV20
496kbなんで次スレ立てようか?

836 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 19:11:56 ID:G53Ma92QO
>>835
お願いしますー

837 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 19:16:32 ID:H/A2XnV20
立てました。

フィギュアスケーターズの華麗ないちにち 3日目
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/skate/1271067332/

838 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 19:19:26 ID:pD4nLj+Y0
>837ありがとう!
まさかの大長編ww
すべてはランビてんとう虫化をムチャ振りした人のおかげだな

839 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 19:41:29 ID:oaaLmPK4O
どうせなら本編は新スレに移ってこっちをヲチスレにする?
本編だけを読みたい人もいるだろうし、感想だけなら1000まで行くかもしれないし

840 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 19:43:55 ID:ZxfBAzLNO
>>837乙!
新スレへ出てきたキャラの名前だけでもまとめて載せた方がいいかと
まとめるのも大変だろうが…

841 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 19:44:19 ID:jNdI7i5O0
ヲチスレ?

842 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 19:52:40 ID:f9oyz1740
ヲチ?何の話?

一応今、まとめてるけどたぶんこのスレが終わるまでには
間に合わなさそうw
簡単にまとめ次第新スレに載せるので
職人さん達は気にせず進めてくださいー。

843 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 20:21:30 ID:O3O1cHTW0
ヨナはひとり黙々と練習していた。ジョニたちのツイッターの更新がないのにおかしいと思ったが、大して気にすることもないと思った。・・・・誰とも接触していないヨナは普通抜練習し続けるのだった。
彼女は外での喧噪など知る余地もなかった。

ーーーーーーーーーーー以上 ヨナのターンーーーーーーーーーーーーーーーーー

844 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 20:50:20 ID:GGccpka90
温泉に浸かることで変身が解除された面々。

(エヴァンは黒いまま…あの黒さはウイルスによるものじゃなかったんだ)
ヤグディンとジュベールは、お湯に浸かる黒電柱を見て同じことを思っていた。

白ブリーフを脱ぎ捨て温泉に入ったジュベール。
元々ばきゅんをしなければ007とはわかりにくい変身だったため
端から見ると、何も変わってないように見える。
007衣装をランビ家で脱ぎ捨て、そのままずっと白ブリーフ一丁。
その姿で温泉にやってきたため当然変身解除された後も
白鰤姿で阿蘇に行かなければならないが
本人はまだそれに気づいていない。

845 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 20:52:28 ID:j9Fo5EQF0
ヲチスレというのは、
本編の続きは新スレに移動して、
こちらのスレは、本編の感想等で埋めよう、
(つまり新スレをヲチる)
ということですよね?

本編の続きは、新スレに投下した方がよいですか?

846 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 20:54:02 ID:GGccpka90
すみません、こっちに投下しちゃった。
でもすでに499KBなんで
あと数レスで終わると思う…

847 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/12(月) 21:00:34 ID:Bi6fAtm5O
あの…2ちゃんルール上、同じ板でヲチはできないんじゃ…

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