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フィギュアスケーターズの華麗ないちにち

572 :氷上の名無しさん@実況厳禁:2010/04/09(金) 18:02:30 ID:6/yM1Kl/0


少年は、道ばたに咲き乱れる花を、しゃがんだままじっと見ていた。
その視線をとらえたのは、一輪の、うつむきがちに咲いた花。
手を伸ばし、その花を摘み取って立ち上がった。
空を見上げ、太陽のまぶしさに、青い目を細める。
少年の金髪が白く光って見えるような、春の日であった。
日光に長く照らされたうなじが、赤くなってヒリヒリする。
しかし少年は、花を片手に、上機嫌そうに遊歩道に戻り、
デタラメに唄いながら歩き出した。
ズビズバ〜パパパヤ〜ゲバゲバ…

向こうのベンチに、小柄な老人が座っている。
少年は大きく腕を振り、スキップして近づいた。
「見て」
老人の隣にちょこんと腰掛け、花の茎を両手にはさんだ。
そして手の平をすり合わせると、ややうつむいた花がくるくると回る。
「俺みたい」
老人は微笑みながら、それを眺めていた。

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